「お兄ちゃん、こっち」
「あっ、あぁ……」
忍び込むように入ったトイレは二人が向かい合わせで立つのもやっとのスペースしかない。だって、ここは一人で使うことを想定された空間なのだから──。
ドアが閉まると同時に外から聞こえていた音が遮断され、狭い個室はさらに圧迫感が強まる。
トイレには窓がないので、中を照らすのは天井に設置されている照明の黄色味がかった光のみ。うっすらと明るい室内は外の時間を感じさせず、ドアを開けられないようにサムターン錠のつまみを捻ると、内部でボルトがガチャリと噛み合う音がして、この場は二人の密室となった。
まるで、親に隠れて悪戯をするような気分だが、今からしようとしているのは、子供の悪戯では済まされない行為だ。
振り向くと、由奈が唇の前で人差し指を立てながら、こちらを見上げていた。
そうだ。こんなところを綾乃さんに目撃されたら言い逃れできない。俺と由奈の関係はそこで終わってしまう。
心拍数が高まり、鼓動に胸の内側を小突かれる。
不安は感じていた。もしもバレたらと思うと緊張してしまう。しかし、胸を大きく昂らせているのは今から由奈と行う卑猥な行為への期待と興奮だった。
止める者は誰も居ない二人きりの空間で、手は自然と由奈の小さな体を抱き寄せていた。腰を屈めて顔を近づけると、小学生の肉薄で綺麗なピンク色した唇をついばむ。
「由奈……っ」
「んっ……ちゅ、ちゅぷっ……れろっ……」
由奈の髪から漂う桃のような甘い香りに鼻をくすぐられながら、プニッとした弾力で押し返してくる柔らかな唇を自分の唇で挟んで飴を舐めるように味わう。
いちど触れてしまえばキスだけでガマンできるはずもなく、背中に回した手は由奈のフワリとした後ろ髪を撫でながら下半身へ這い寄り、スカートの中に潜り込む。
俺は両手の中に収まる幼い尻肉を遠慮なく揉みしだいた。手の中に感じるみずみずしい弾力が股間を熱く疼かせる。
「はぁっ……あぁっ……ゆなぁ……っ!」
ねっとりと舌を絡ませて由奈の甘い唾液をすすりながら、尻を触りながらもぞもぞと動かした指がパンツの中へと侵入する。直接触れた尻たぶの手に吸い付くような肌触りがたまらない。
「ちゅぷっ、れろっ……んぅっ……お兄ちゃん……」
平凡でなんの取り柄もなく、その他大勢の中に埋もれていたはずの俺が、朝っぱらから親に隠れてトイレで小学生の妹とこんなエッチなことをしているなんて、いったい誰が想像できるだろうか?
綾乃さんも、父さんも、学校の連中も、誰も知らない。俺と由奈だけの秘密。
そうだ。この幼い体の柔らかさも、温もりも、唇の甘さも、俺だけが知っているんだ──!
まるで自分が主役になったような高揚感によって欲求に歯止めが効かなくなりかけたとき、由奈がキスを止めて顔を引き離した。
「お兄ちゃん、あんまり声をだしたらお母さんに気づかれちゃいますよ。それに、学校にいかないと行けないので、あんまり時間がありません」
熱暴走する頭は、けれど由奈の言葉によって、水をかけられたように一瞬で鎮静化した。
「ごめん……つい……」
うつむいて肩を落とす俺の頭を、由奈の小さなてがよしよしと撫でつける。
「だいじょうぶ。由奈がちゃんと、お兄ちゃんのおチンチン、キモチよくしてあげますからね?」
「うっ、うん……」
あやすような優しい囁き声だけで、落ち込んでいた気持ちが軽くなる。こうなってしまうと、もはや俺は由奈に甘える子供も同然だった。
「それじゃあ、ズボンぬぎぬぎしましょうね?」
由奈はそう言うと、手早く俺の履いていたズボンを足元にずり下ろし、股間が盛り上がっているパンツにも指を掛け、中で窮屈そうにしていたペニスを露出させた。
蒸れた青臭い匂いと共に勃起して反り返った肉棒が外気に晒されると、由奈は俺を便座の上に足を開いて座らせた。
「こんなにおチンチンおおきくして、お兄ちゃんはエッチな男の子ですね」
そして、正面にしゃがみ込んだ由奈が目を細めながら指が亀頭を撫でると、ビリッとした甘やかな痺れがペニスを駆け抜ける。
「うぅッ……!」
「お兄ちゃんのおチンチン、ぴくぴく震えて可愛いです。いいこいいこ」
「うぅっ……由奈ぁ……」
亀頭を撫でられるもどかしい刺激。イキたくてもイケないもどかしさに首を振ると、由奈は手を止めてこちらを見つめる。
「お兄ちゃん、由奈にどうして欲しいか言ってみて?」
「くっ……口で、昨日みたいに舐めて欲しい……」
「んふっ、えらいえらい。ちゃんと言えましたね兄ちゃん? いいこのお兄ちゃんには、ごほうびです」
そう言うと、由奈はおもむろに股間に顔を近づけると、舌を出して膨らんだ亀頭をぺろりと舐め上げた。
「れろッ、ちゅっ……ちゅぱっ、れるれるっ……んちゅっ……んぅ……んぽっ、じゅぼっ!」
「ぅっ! ぁぁっ……!」
舌で舐めるだけでなく唇で亀頭を咥えると、先っぽが由奈の熱く濡れた口の中へ呑みこまれる。
「んっ……んむッ……ふっ、じゅぽっ、んぽっ……れろっ、じゅるっ……んふっ、ちゅぽっ……」
蕩けるような口内に呑みこまれた亀頭に舌がネロネロと絡みついて刺激を加える。狭い口の中をぞんぶんに使い、ほっぺの柔らかな粘膜に押し付けられた亀頭がニュプニュプとしごかれる。
「うぅっ、あぁ……っ、由奈っ……ぁァッ!」
「んぶっ、んぽっ、おにいひゃん……ひふかにひへふははい……んぷっ、じゅぽっ、レロレロッ、ちゅぽっ、じゅぼっ……」
「むっ、むりだって……うぅっ、こんな、気持ちよすぎて……ぁぁっ」
どんなに我慢しようとしても、亀頭の裏側を舌でグリグリと責められると反射的に声が漏れてしまう。
由奈のフェラチオは昨夜よりも明らかに上手くなっていた。俺の弱い箇所を覚え、巧みな舌使いで責めてくる。
しかも、トイレで小学生の妹にチンポをしゃぶらせているというこの状況、目の前に跪いて兄の勃起したチンポを咥えている由奈の姿があまりにも犯罪的で、快感を増幅させる。まだ始まってから三分と経たずして、すでに射精感が込み上げていた。
「うぅッ……っ、もう出そうだよ、由奈っ……」
「じゅぼっ、じゅるるっ、れるっ、んっ……らひていいれふよぉ、おくひにらひてぇ……んっ、んぽっ、じゅぼっ、じゅぼぼっ……!」
ザーメンが精管をぐらぐらと駆け上ってくるのを感じる。このまま由奈の口のなかで射精したい!
もう出る! 出すぞ! ほとばしれ俺のザーメン! と、今まさに噴火しようとした、そのときだった。
コンッ、コンッ──。
と、いきなりドアをノックする音が聞こえて、俺の心臓は飛び出しそうになった。ついでに、出かかった精液も引っ込んだ。
「はっ、入ってますけど!?」
誰だ!? いや、この家にいるのは俺と由奈を除いて、たった一人しかいない。
そこにいるのは間違い無く綾乃さんだ。なんで? どうして? バレたのか!?
「タカくん? なんだか苦しそうな声が聞こえたんだけど、大丈夫?」
ドアに隔てられた向こうから、くぐもった綾乃さんの声が聞こえた。
どうやら、俺の喘ぎ声を聞かれてしまったっようだ。これはマズい。なんとか誤魔化さねば!
「だっ、大丈夫です! ちょっとお腹の調子が悪かっただけなので!」
さらに困ったことに、こんな危機的状況にありながら、由奈はいまだにフェラを続行中である。
由奈さん!? ちょっ、マジでヤバいってば!!!
首を振って目で訴えるも由奈は断固としてフェラチオをやめてくれない。彼女の瞳からは「お兄ちゃんが精子をぴゅっぴゅっするまで、由奈はフェラチオをやめませんから」という、強い意志を感じる!
「んっ、ちゅぽっ……れるれるっ、ちゅぷっ、レロレロレロッ……」
捻り込むような舌先に鈴口がほじられる!
「うひぃッ……!」
「タカくん!? どうしたの!?」
「大丈夫ですから! ほんと、大したことないですから! 出すもん出せばスッキリしますから!(性的な意味で)」
「ほんとに? なんだか声も荒いし、体調が悪いのなら学校に連絡して……」
「平気です! いっ、イけます! すぐにっ、イキますからっ!(性的な意味で)」
その間も由奈の容赦ない舌攻めが続く。もうはや我慢するのも限界だ。
「あっ、もう、イッっくっ、ぅぅっ、うぅぅぅウゥゥっ!!!!」
「タカくん!?」
ドッブ! ビュルッ! ドプッ! ビュルルッ! ドピュルッ!
ドア越しに義母と向かい合いながら、俺は由奈の口内に大量の精液を迸らせた。
あぁ……ごめんなさい綾乃さん。俺は今、あなたの娘の口にチンポを突っ込みながら射精してます。
もしもこんな姿を見たら綾乃さんは卒倒してしまうのではないだろうか。
しかし、気持ちよすぎる妹の口マンコに抗う術はなく、精液を吐き出す快感に浸りながら、俺は由奈の口にザーメンを注ぎ込む。
「んぐっ、ごくっ……んっ、んふっ…んぐっ……」
変態的であるとは思いながらも、俺の臭くて粘ついたザーメンが喉を通って由奈のお腹の中に満ちていくことに幸福感すら覚えてしまう。
「あっ、あのっ、タカくん? すごい声が聞こえたんだけど……」
「いえ、もう大丈夫です。すぐに出ますから安心してください。けど、トイレの前に居られると恥ずかしいので、できれば向こうに行ってもらえると助かります」
「そっ、そう? わかったわ……」
賢者タイムへと突入した俺が淡々とした口調で伝えると、困惑しながらも綾乃さんの足音が次第に離れていき、やがて完全に聞こえなくなった。
はぁぁぁぁっ……ヤバかった。終わったかと思った。
緊張が解け、ぐったりする俺をよそに、由奈はといえば、トイレットペーパーで淡々とチンコを掃除しているのだった。
俺の義妹はあまりにも豪胆である──。