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【19話】陰キャ童貞の家にJKギャルが来ちゃった!【兄妹エロ小説】

俺の義妹は小学生なのに母性が強すぎる!

さて、佐伯さんとの勉強会が始まってからしばらくして、いよいよ週明けにはテストが迫っていた。

勉強会の期間は次のテストまでという約束になっていたので、今日が最終日となる金曜の放課後。

やれることはやった。佐伯さんだって真面目に取り組んできたのだから、次のテストではきっと今までよりも良い点が取れるだろう。

けれど、楽観的に考える俺とは違って、当の佐伯さんは不安げだ。

「神山ぁ、テストだいじょぶかなぁ? つぎ赤点取ったらマジでヤバいよぉ」

「佐伯さん頑張ってたし、赤点回避ぐらいなら余裕だって」

「そうだといいけどさぁ……」

励ましの言葉をかけるも佐伯さんの不安を拭えず、彼女はそのまま机に突っ伏してしまう。

机に挟まれた佐伯さんの胸がふにゃりと押し潰される様子をこっそり眺めながら、俺は不謹慎にも心の中で「この胸チラも今日で見納めか」と残念がっていた。

今回の件で少しは佐伯さんと仲良くなれたと思うが、テストが終わってしまえば、俺はまた彼女の背中を眺めるだけの存在に戻ってしまうだろう。いつも陽キャ連中に囲まれている佐伯さんと、こんなに接近できるチャンスはもう二度とないかもしれない。それどころか、席が離れてしまったら接点すら無くなってしまう。

このまま何事もなく終わらせていいのだろうか? 今のうちに、もっと佐伯さんにアピールしとかないとダメなんじゃないだろうか?

けど、いったいどうすれば? ちょっと勉強ができるようになったところで、俺には女子と仲良くする方法なんてさっぱりわからない。だって陰キャだもの!

必死に脳ミソを回転させても出てくるのは現実じゃクソの役にも立たないギャルゲのシチュばかり。これはお手上げです!

「神山、どしたん?」

考えすぎてフリーズしている俺を佐伯さんが身を乗り出して見つめてくる。

ああっ、胸が……ブラチラが……谷間のホクロがぁッ!

「うっ」

「う?」

「うちで勉強しない?」

────俺、なに言ってんの?

自分で言った言葉に呆然としてしまう。いきなり家に誘うとか、これは完全やらかしました!

「神山の家で?」

ほらぁっ! 佐伯さんも呆れてるじゃん!? 絶対に「はぁ? 勘違い陰キャマジキモいんだけど」って思われてるよ!?

早く、早く訂正するんだ! 今ならまだ冗談の流れで誤魔化せるはず!

「いっ、いや、今のは……」

「いいの? じゃあ日曜日、神山んち行くわ」

「────あっ、はい」

そっかぁ、ギャルって誘われたら好きでもない男子の家にも行っちゃうんだなぁ。ギャルすげぇ。

俺はまたひとつ、ギャルについての知識を深めたのだった。

そして日曜日。マジで佐伯さんが家に来た。

前日まで「あんなの冗談に決まってるじゃ〜ん」というドッキリ路線を疑っていた俺は、玄関で私服姿の佐伯さんを見た瞬間、申し訳ありませんでしたと頭を下げたくなった。

そうだよな。佐伯さんはそんなことする人じゃないよな。一部のギャルに対する苦手意識で彼女を見る目にフィルターをかけていたことを反省。

けどさぁ……。

「へぇ、けっこう綺麗に片付けてるんだ?」

いつも俺が寝ているベッドに私服姿の佐伯さんが腰掛けて、足をブラブラとさせている。

制服のスカートも短いが私服のスカートも同じぐらい短い。あーもうっ、そんなに足開いたらパンツ見えちゃう、つーか見えてるし。

どうしてギャルはすぐにパンツを見せるんだ! それも男の部屋でベッドに座るとか警戒心なさすぎだろ誘惑してんのかぁ!?

自分の部屋に好きな女子がいるというファンタスティックな状況にテンパリが止まらない。

いや、平常心だぞ俺。今日はあくまでも勉強会の延長、変な期待はせずに真面目にやればいいんだよ。

「エッチな本とかないの?」

「ないよっ!?」

鎮まりかけた心が佐伯さんによってあっさり乱される。

「えぇ〜、どっかに隠してるっしょ? 神山って絶対にムッツリだもん」

う〜ん、正解。確かにタブレットにはエッチな電子書籍が沢山入ってますね! ギャルハーレムとかJK催眠とかとか!

「そういや、さっき下で会った神山のお母さんメッチャ若くない? 美人だし、おっぱいすごい大っきかったし!」

「おぉふぅぅぅ」

コロコロと手榴弾のような話題を投げつけて来る佐伯さんに俺のメンタルはすでにヨレヨレである。

「いや、綾乃さんは父親の再婚相手で……」

「えっ、なにそれ? どーゆうこと?」

さすがギャル、デリケートな話題でも遠慮なく突っ込んできやがるぜぇ。

佐伯さんの勢いに押された俺は、なし崩し的に自分の家庭環境を語っていた。本当の母親は幼い頃に他界して父親と二人で過ごしてきたこと。そして、つい最近、義理の母親と義理の妹ができて一緒に暮らし始めたこと。

こんな話をすると微妙な空気になって腫れ物扱いされるから学校じゃ絶対にしないんだけど。

「そうなんだ? ぜんぜん知らなかったわ」

このあっけらかんとした返しよ。

「まあ、俺の家庭事情なんて誰も興味ないだろうし……」

「私はあるよ」

「えっ、なんで?」

「友達なんだから、当たり前じゃん」

ぐうッ!!! やめてくれ佐伯さん、キミは知らないだろうけど陰キャは「友達」という言葉に弱いんだ。そんなことを言われたら胸がキュンってしちゃうじゃないか!

佐伯さんの懐の広さに脱帽した俺が彼女を『ギャルの天使』へと勝手に昇格していたところで、部屋のドアがノックされた。

そういえば、さっき綾乃さんが後でお茶を持って行くと言っていたのを思い出す。

けれど、開けたドアの先にいたのは────。

「由奈?」

そこにはグラスと菓子の載ったトレイを持った由奈が立っていた。

「お母さんが、持っていくようにって」

「あっ、そうなんだ? ありがとう」

「いえ」

べつに慌てるようなことではないのに、なぜだろう、この場に由奈が居合わせたらマズいような気がした。

「えっ、その子が神山の妹なの!? やだ、メッチャかわいいんだけど!」

けれど、後ろから聞こえてきた佐伯さんの黄色い声によって俺の不確かな懸念はかき消された。

「こんにちは〜、わたし佐伯凛花っていうの。ねっ、名前は?」

「由奈です」

「由奈ちゃんかぁ、小学生? 何年生?」

さすが佐伯さん。どんな相手でもグイグイいくなぁ。

「五年生です」

「あはっ、うちの弟と同い年じゃん。もしかして、学校も同じだったりして」

佐伯裕斗さえきゆうとくんですか?」

「えっ、マジで?」

「はい、一緒のクラスです」

「ヤバっ! すごいぐうぜんじゃん!」

「そうですね」

心底驚いている佐伯さんとは対照的に、由奈はまるで全て知っていたかのような素っ気ない反応だった。

俺も驚いてはいたものの、それ以上に気になることがあった。

裕斗くん……だと?

由奈の口から俺の知らない男の名前(小学生男子)が出てきたことで、心の中に負の感情が渦巻く。

おいおい裕斗。

おいおいおいおい裕斗。

俺の知らないところでうちの妹に変なこしてねえだろうなぁ? どうなんだユウトぉっ!?

妹が名前を呼んだだけで見知らぬ小学生男子にガチ嫉妬する兄! それが俺!!

「ほっ、ほぉん? その裕斗くんていうのは、どんな子なのかな? よかったら由奈もお菓子でも食べながら、お兄ちゃんたちとお話ししようじゃあないか」

「いえ、勉強の邪魔をしちゃいけないので」

「いいじゃん、私も由奈ちゃんとお話したいなぁ」

「ほらほら、佐伯さんもこういってるわけだし」

「じゃあ、少しだけ」

佐伯さんの押しもあって、そのあと由奈を交えて学校のことを話つつ、裕斗くんとやらの探りを入れる。

「裕斗くんはクラスで一番足が早くて、サッカーがすごく上手です」

「あいつ運動得意なんだよねぇ」

「ほぉぉん?」

はいはい、出た出た、出ましたヨォ。小学生特有の足が早いだけで勝ち組になれる現象。まあね、ゆうてそんなの中学高校に上がれば全く意味ないからさぁ! やっぱ大事なのは学力だから! が・く・りょ・く!

「あと、いつもテストの点数が良くて先生に褒められてます」

「あいつ私の弟のくせに勉強できるんだよねぇ」

「ほおおぉぉんっ?」

まっ、まあゆうて小学生のテストなんてお遊びみたいなもんだし? 中高に進学した途端に成績ガタ落ちってパターンがあるあるだしぃぃぃ!?(経験談)

「あと、カッコイイってクラスの女の子に人気があります」

「あいつモテるっぽいんだよねぇ」

「んほぉぉォォォんッ!?」

クソがあああああああァァァああアァァッ!!!

てめえユウト! ふざけんなよおいッ! なに小学生から約束された勝利の道を歩んでんじゃボケえええっ!

「もしかしてぇ、由奈ちゃんも弟のこと好きだったりぃ?」

ひぃぃいっっ!? 佐伯さん、ここでその質問しちゃうのぉっ!?  そんな俺に止めを刺すようなことしちゃうの!? やめろ! 俺のメンタルがどうなっても知らんぞ──────っ!!!

「いえ、私はもっとダメな人が好きなので」

「えっ、ダメ男が好きなの?」

「はい」

「ぷっ……あははっ、由奈ちゃん小学生なのにダメ男好きとかヤバっ!」

「そうですか?」

「あははッ、由奈ちゃんておもしろいねぇ」

佐伯さんはよほどツボにはまったのか涙目になってこちらを見ると、俺の変貌ぶりに目を丸くした。

「神山、なんで大仏みたいな顔してんの?」

ふふっ、佐伯さん、俺は悟ったのですよ。嫉妬とはなんと醜く愚かなことなのかと。
女子にモテるとかどうとか、そんなどうでもいいことじゃあないですか。だって俺にはこんな素晴らしい妹がいるのだから。

俺の心は完全に浄化され明鏡止水へと至った。

「凛花さんはどんな男の子が好きなんですか?」

「えっ、わたし? わたしは、その、がんばってる人……とか、かな」

佐伯さんがなにやら俺の方をチラチラと見ながら、まるで乙女が恥じらうような表情で恋バナをしているのだが、心を無にした俺にとっては水面をそよぐ風のごとし。穏やかに聞き流せますなぁ。

その後、三人で仲良くス○ブラして夜まで遊んだ。ちなみに勉強は全くしなかった。

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