なんだか、おかしな気分だった。
さっきまで佐伯さんとセックスしてたベッドに由奈が座っている。
妹が部屋に来ることなんて、しょっちゅうなのに、俺の心臓はうるさいぐらいに高鳴っていた。
可愛いポニーテールと、半袖の白いワンピース姿。以前、佐伯さんと水族館デートしたときと同じ格好だ。
だからだろうか、一緒に暮らしている妹ではなく、すごく、”女の子”に見えてしまう。
「お兄ちゃん、どうしたんですか?」
「あ、いや」
ベッドの前で突っ立っていた俺は、ギクシャクした動きで由奈の隣に座ったが、そこからどうすればいいのか分からなくなってしまい、天井を見上げる。
おかしいな。由奈とエッチなことをするのには、もう慣れたていたはずなのに。
いつもであれば遠慮なく抱きついて、その可愛い胸やお尻に好きなだけペロペロチュッチュして甘えているというのに。
これから初めてHするみたいな気分だった。
いや、実際そうなのだ。今まではあくまでも、セックス(仮)であり、先っぽまでしか挿れたことがない。これからしようとしているのは、初めての行為なのだ。
佐伯さんとのセックスで童貞は捨てたはずなのに、どうしてこんなに緊張するんだろう。
俺が固っていると、由奈は何も言わず、そっと手に触れてきた。
細い指に手の甲をさわさわと撫でられ、こそばゆさと心地よさで緊張が少し和らいでくる。
俺も指を絡めてにぎにぎすると、由奈も黙って握り返してくれる。
手から伝わってくる温もりを感じながら、顔が自然と近づいて、由奈にキスをしていた。
「んっ、ちゅっ……」
甘い唾液の味が口に広がる。佐伯さんとキスでも、こんなにドキドキしなかった。
黙ってこちらを見つめる由奈の胸元に手を伸ばし、前閉じになっているワンピースのボタンに指をかける。
プチ、プチ、と、ボタンがひとつずつ外ずれていくたびに、緊張が高まり、呼吸が早くなる。
お腹まではだけると、肩に掛かった服がスルリと腰までずり落ちて、由奈の白い上半身が露わになった。
細い首筋、丸くて小さな肩、ブラをつけていない胸は、ほんのりと膨らみ、中心にはピンク色のかわいらしい乳首。
手を伸ばし、なだからな乳房を撫でると、由奈がピクンと体を揺らす。
「んっ……」
そのまま乳首を指先で撫でると、小さな突起がぷっくりと膨らんで、ツンと上を向いた。
顔を近づけ、甘いミルクの香りが匂いたつ膨らみをチュッと吸い、そのまま、なだからなお腹へにも唇を這わす。
「あっ、んぅ」
こそばゆそうにする由奈の下半身を隠すワンピースを足から引き抜くと、パンティだけを残した裸体が姿を見せた。
女になる途中の、ふくらみかけのつぼみ。幼気と色香が絶妙な塩梅で混ざった、今だけしか見ることができない妖精のような少女の瞬間。
由奈をベッドに寝かせて、股間を隠す子供らしいシンプルなコットンのパンティを脱がして股を開かせると、プニッとした女陰のスジがくっきりと見えた。
軽く触れると、指先に湿った感触。
「あんっ」
「濡れてるね」
由奈の股間に顔を近づけて、舌をツプッとワレメの中に差し込む。
「ぅんっ……ぁっ、ぁ」
何度もペッティングをしてきたおかげで、由奈の女性器はだいぶ感じやすくなっていた。
ゆっくりと舌を動かして膣口を愛撫してあげると、奥からトロリとした花蜜が垂れてきたのを、じゅるりと啜る。
妹の恥部の味に下半身が疼いてしまった俺は、服を脱いでパンツを下ろすと、勃起したイチモツを晒け出してベッドの上で向かい合って座った。
「由奈、俺のも舐めて」
「はい、いいですよ」
体を起こした由奈が、かがみ込んでペニスに口を近づける。
「んっ……ぺろっ、ちゅっ、れろっ……」
キャンディを舐めるみたいに、由奈が充血して膨らんだ亀頭に舌を這わす。
小さな口から伸びたピンク色の舌にエラの周りをヌルヌルと舐められて、気持ち良さに背筋がゾワゾワする。
感じやすいポイントを的確に刺激され、鈴口から透明なカウパーが滲み出す。
「んちゅっ、ちゅぱっ……んふっ、きもひいいれふか?」
「うん、すごくいいよ……あぁ、だめだ、このままだとすぐに出ちゃいそうだ」
舌奉仕の気持ちよさに、そのまま射精したくなってしまうのを、どうにか堪えた。
まだ出すわけにはいかない。今日はただ気持ちよくなるのが目的じゃあないのだから。
「んっ、んぅっ……ふぅ、お兄ちゃんのオチンチン、すごくビクビクしてますね」
唾液で濡れ光るペニスは、もう辛抱できないと血管を浮き立たせている。
「由奈……いいかな?」
俺の言わんとすることを察して、由奈はベッドの上にコロンと仰向けに寝そべって、足を開いた。
「はい、お兄ちゃん。どうぞ♡」
「うっ、うん」
いつもの無表情からは想像もできない、天使のような微笑みを浮かべる由奈の卑猥な姿にペニスがさらに硬さを増した。
膝立ちになって由奈に近寄り、正常位の姿勢でペニスの先っぽをワレメに当てがう。
濡れた肉唇の中に、クチュリと亀頭がもぐりこんだ。
「由奈、大丈夫? 怖くない?」
「手、握っててください」
差し出された小さな手をしっかりと握り、お互いの目を見つめ合いながら、腰をゆっくりと前に押し進める。
すごくキツい。挿入しようとした肉棒が粘膜に押し戻されそうになる。
本当に入るのだろうかと不安になりながらも、グッと腰を押し込んだときだった。
「ひうんッ!」
突然、由奈が高い悲鳴を上げ、何かをブツッと破くような感触と共にペニスが膣の中にズルリと埋没した。
「うぁっ、あぁっ、はっ、入った……これが、由奈の……!」
佐伯さんの膣とは全然ちがう、柔らかい粘膜で肉棒をギュゥッと捻られるような感触。
しかも、ゴムを付けていないせいで、膣壁のツブツブしたヒダの感触がダイレクト伝わってきて、腰が抜けそうな快楽に襲われる。
「由奈っ、由奈っ! 気持ちいい! すごい気持ちいいよ!」
「ひぅッ、あっ、あぅっ」
小さな穴を肉棒で押し広げられ苦しげな声を漏らす妹に、けれど俺は腰を動かすことをやめられなかった。
「ごめん、由奈っ、気持ちよすぎて……止められない!」
「んんっ、だいじょぶですから……由奈の中でたくさんオチンチン動かしてください、ああッ」
初めて男を受け入れた未熟な胎内は狭いながらも、熱くヌメついた膣ヒダが淫らに蠢いてペニスを刺激してくる。
俺は全神経を下半身に集中させて、妹のマンコの気持ち良さを味わいながら腰を動かした。
キツくて深くは挿入できなかった膣は、ペニスを抽送していくうちに、だんだんと奥まで入り込んでゆき、亀頭が胎内の最奥にある丸く出っ張った塊のようなものにコツンとぶつかった。
「ふぁっ♡ あぁあッ♡」
今までとは違う、由奈の甘やかな喘ぎ声。
俺は自分の生殖器が、由奈の一番大事なところに触れているのだとわかった。
「こっ、ここっ、由奈のっ!」
「そうですよ、お兄ちゃん♡ お兄ちゃんのオチンチン、由奈の赤ちゃんをつくるお部屋に当たってます♡」
それを聞いた瞬間、全身の血が沸き立つように体が熱を帯び、急激な射精感がこみ上げてきたのだった。