すっかり気温も上がって蒸し暑さを感じる七月の上旬。
その日は日曜だというのに美緒が朝から制服を着ていたことに首をかしげる。
「制服なんか着て、学校に用でもあるのか?」
「ううん、図書館で勉強しようと思って。あと、制服は気分」
「なるほど」
おじさんは制服女子高生が大好きなので実に良いことだと思うよ。半袖の白ブラウスは腕を上げたときにチラ見えする脇がとてもグッドなのであります。
「おじさんも一緒に行く?」
「うん?」
*
というわけで、やってまいりました近所の図書館。
自動ドアが開くと冷房の効いた館内のヒンヤリとした空気が流れてきて、強い陽射しにさらされた肌の火照りを緩和する。
見渡すと利用者はまばらで、そこまで混んでいないようだった。ちょうど窓ぎわ隅っこに空いてるテーブル席を見つけて二人で向かうと、美緒はさっそくカバンから勉強道具を取り出した。
せっかく図書館に来たのだから俺も久しぶりに読書でもしようかと、文庫本のコーナーから適当に興味を引かれたタイトルを引っこ抜いて席に戻り、各々の時間を過ごすことに。
しばらくの間、静かな空間にはページをめくる掠れた音だけが定期的に流れる。
小説が思いのほか面白くて読みふけっていたが、首の疲れを感じて一旦ページから目を離して顔を上げると、正面に座っている美緒がじっと参考書に目を通していた。
集中しているからか、いつもよりも無機質に見える表情はまるで精巧な人形のようで、ときおり横髪を耳の後ろにかきあげる仕草がやけに色っぽかった。
そんな美緒を見ていると、つい妄想してしまう。もしも、俺がこの子と同い年だったら、例えば従兄妹同士だったら、同じ学校に通っていたら──みたいな。
もしそうだったら、学校の図書室で一緒にテスト勉強とかしたのだろうか? そしたら、美緒は成績がいいみたいだし、俺の方が教えてもらう立場かもしれない。
苦手な科目を教えてもらうけど、間近にある綺麗な顔が気になって頭に入ってこず、そんな俺に「ねえ、ちゃんと聞いてる?」と、美緒はますます近づけてきて、ほのかに香るシャンプーの匂いにドキドキが止まらない。
そして下校の時間になると、夕日に染まる帰り道を並んで歩き、どちらからともなく触れた指はゆっくりと絡まって──。
アオハルおじさんのJK従妹妄想がイチャラブ編に突入しようとしたとき、「あっ」という小さな声によって現実に引き戻される。
見ると美緒は机の下を覗いていた。何か落としたのだろうか、こちらに向かって小声で呟く。
「ごめん、おじさんの方に消しゴム転がっちゃった」
OKとジェスチャーで返して机の下を見ると落ちている消しゴムを見つけた。微妙に手が届かないので体ごと潜ったら、ちょうど美緒が座ってる椅子の正面だったこともあり、太ももの隙間から股間を隠す布地が見えてしまった。
──ふぅん、なるほどね?
入念にパンツをチェックしてから消しゴムを拾って机の下から出ると、何食わぬ顔で美緒に手渡す。
「ほら」
「……エッチ」
バレてたか。
知らん顔してまた小説を読み始めると、しばらくしてまた美緒が「あっ」と呟いた。
「おじさん、お願い」
仕方なく、また机の下に潜る。すると、消しゴムは美緒の足元に落ちていた。これなら自分で拾えたんじゃないか?
いぶかしみながら体を奥へ移動させると、さっきよりも近くに美緒の足がある。駄賃としてまたパンティを拝んでやろうと顔を近づけたときだった。
閉じていた足がおもむろに開かれ、逆三角形の布地がぱっかりお披露目された。夏場ということもあり、よく見れば少し湿っているようで、ほのかに蒸れた匂いが漂ってくる。すぐに、美緒がわざと見せているのだと気づいた。
──おいおい、こんな場所で誰かに見られたらどうするんだよ?
この前の試着室の件といい、姪の大胆の行動に困惑させられてしまうも、JKの蒸れた下着が発する誘引力に顔が吸い寄せられてしまう悲しきおじさん。もちろん見るだけなんて我慢できるはずもない。
薄暗い机の下で息をひそめながら、こんもりした秘部に張り付いた薄布に触れると、プニッとした柔らかい肉唇の感触が指先に伝わってきた。それから爪先でクロッチの中心を軽く引っ掻くと、汗の滲んだ太ももがピクリと震えた。
「ンっ……ぅっ」
頭上から美緒のくぐもった声が聞こえた。さらにパンティの上からオマンコをいじってやると、微かに漏れる吐息の音。
図書館という公共の場で、机の下に隠れて女子高生のパンティにイタズラをするおじさん──これは逮捕案件である。けど止められない。
もしもバレたらという緊張感で鼓動は早まり、乾いた喉がゴクリと唾を飲む。ヤバいことをしているという自覚はあるが、それが逆に気分を高揚させてしまう。
世の痴漢共はこんな気持ちで電車の女子高生を狙っているのだろう、まったく度し難い!
もしも美緒が知らないおっさんに痴漢されていたらと考えるだけで怒り心頭だが、痴漢する側に立ったとき、JKのパンティはまさに魔性、触らずにはいられない何かがこの布切れにはあった。
なおも指で刺激を続けると、もはや汗では誤魔化せない量の水気によってクロッチにはじっとりと色の濃いシミが広がっていく。犬のように鼻を近づけてクンクンと奥に隠れているメス穴の匂いをたっぷり吸いこむと、下着の内側に閉じ込められた蒸れて酸っぱい匂いが鼻孔をツンと突き抜ける。これはキマッちまうぜ!
ズボンの中でチンポがギンギンに勃起して股間を盛り上げる。
俺は辛抱できずに、クロッチをズラして露出したピンク粘膜の溝に舌を差し込んだ。
ヌルッ……ヌチュ……ヌリュ……クチュ──ッ。
「んくっ、ぅっ……んっ……」
汗ばんだ太ももにギュッと顔を挟まれる。柔らかさと息苦しさを感じながら、それでも膣口を舌でほじくるのは止めない。
ネチョッ、ネチョッと舌が動き、美緒のオマンコが俺の唾液で汚れていく。
ここが図書館の中だということも忘れて、まるで樹液をすするカブト虫みたいにメス穴から溢れてきた愛液を舐め取っていたとき、突然美緒が俺の頭を手で押し込んできた。
「おじさん、シっ……」
緊張を孕んだ囁きに次いで、遠くから足音が聞こえてくる。そこで俺も、誰かがこっちに近づいてきていることに気づいた。
興奮によるものではない汗が背中に滲む。
机の下で息を殺していると、すぐ側を男物の革靴が横切ったのが見えて心臓が跳ねる。幸いにも机は左右に仕切り板がついているタイプだったので見つかってはいないようだが、ちょっとでも下を覗かれたら一発でバレてしまうだろう。
さすがに美緒も緊張しているのか顔を挟む太ももに力が加わって、俺の頭をガッチリロックする。このままじゃおじさん、JKの太ももで圧死しそうです……。
色んな意味で緊張感が漂う現場だったが、やがて足音がゆっくりと遠のいていくと、太ももの締付けも緩まった。どうやら危機は去ったらしい。
机の下からそうっと顔を出し、誰もいないことを確認してから何食わぬ顔で席に座る。
まだ心臓がバクバクしてる。美緒に目を向けると、緊張と興奮で頬が赤らんでいた。
冷房は効いてるはずなのに体の熱がなかなか抜けない。走った後みたいに浅い呼吸をしながら、俺と美緒は黙って見つめ合う。ペニスはいまだ勃ったままだった。
「ふぅ……ちょっと暑いな……」
「うん……」
さっきから熱いものが流れ込んでペニスが疼きっぱなしだ。熱くて、熱くて、熱くて──。
ガマンできなくなった俺は、無言で立ち上がると、美緒の手を取って席を立たせた。
そしてそのまま、人目につかない場所を求めて館内をさまよう。美緒は何も言わず後をついてきた。
館内の隅っこにある棚に行き着く。利用する人がいなさそうな分厚くて古い辞書がぎっしり並んでいた。ちょうど通路からも死角になっている。俺は棚の陰に美緒を連れこんで、唇にむしゃぶりついた。
「んくッ……ふっ……ンふッ……♡」
声が漏れないよう唇を押しつけ、華奢な背中を抱きすくめる。密着した肌から美緒の興奮が伝わってきてチンポが疼く。
息が続かなくなって口を離すと、互いに口の周りを唾液でべっちょりと汚していた。
美緒がスカートをめくる。熱気の篭もった股間から女の匂いがムワッと立ちのぼった。パンティはぐっしょりと濡れて、汗とも愛液ともつかない雫が股の付け根から、つぅっと垂れ落ちていた。
本棚に手をつかせた美緒の背後から恥部を隠すクロッチをズラす、ムチッとしたメス尻と丸見えになったオマンコを前にしてチンポが震える。
俺もチャックを下ろして勃起した肉棒を取り出すと、前戯の必要がないぐらいトロトロにほぐれた膣口に先っぽ押し当て、そのまま胎内に侵入させた。
ズプッ……ズプププ……ッ。
「んふ……ぅっ♡」
熱くぬかるんだ膣粘膜に男根が包まれ、ペニスに反応したヒダがうねりだす。美緒が声を出しそうになったので後ろから手で口を塞いだ。
「ンンッ……んぅ……ふぅぅっ♡」
物音を立てないようゆっくりと、亀頭でぬかるんだ膣壁を擦り上げると、美緒が背中を反らしてビクビクと体を震わせた。
美緒の唾液が指に絡みつくのを感じながら、ヌポッヌポッとペニスを出し入れする。まるで女子高生を無理やりレイプしてるみたいな気分だった。
「くっ……ぁぁっ、マンコの中、めちゃくちゃウネって……ぅっくっ」
「んむぅっ……ふッ……ふぅぅッ……ンンッ♡」
誰か来たらどうしようという焦りで腰の動きが早まり、その興奮がペニスの快感を倍増させる。図書館の片隅で、俺は尻肉を鷲掴み、発情した犬のように腰を振って姪を犯した。
ぬぽっ、ぬちゅっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷぅっ──!
「はぁっ♡ ふっ、ンっ……♡ ぁっ、ハッ……フゥッ♡」
後ろから挿入しているせいで、スケベな尻とマンコの結合部が丸見えだ。暴力的なまでに太くなった肉棒が女子高生のメス穴を出入りする生々しさと、図書館で交尾する非日常感が射精の疼きを加速させ、白い塊がチンポの管から込み上げてくる。
「ふぅっ、はっ、ふっ……中にっ、出すぞ……」
「ンッ……出して、おじさんの精子、おまんこの奥で出して♡」
膣の締つけがキツくなり、精子をねだるように子宮口がチュポッと亀頭に吸い付いてきた。精子を欲しがっている奥の部屋に先っぽを押し込み、力を入れて締めていた尻の筋肉を緩めた途端、押し寄せる絶頂の奔流が鈴口から勢いよく噴出する。
ビュルッ! ビュルルッ! ドクッ! ドクッ! ドクッ──!
「あっ、あっ……くっ……ぅっ……!」
「ンゥッ♡ んっ、ンッ……♡ ンふぅゥッ♡」
射精と同時にアクメに達した膣がペニスをギュゥッと絞り上げる。ザーメを噴き出す亀頭を子宮口に押しつけながら、俺と美緒は声を押し殺して絶頂の悦びに体を震わせた。
外にこぼして形跡を残さないよう、チンポをグリグリと押し付けて全ての射精を美緒の腟内に注ぎ込む。
そして何度目かの脈動で射精を終えると、急いでペニスを膣から引き抜いてズボンの中にしまう。陰茎にこびりついたザーメンのせいでパンツの中がヌルヌルして気持ちが悪いが今はそれどころではない。美緒もまくれたスカートを戻すと、手早く乱れた髪を整える。
そうして俺たちがなんとかバレずに行為を終わらせたところで、タイミングよく二人組の学生がやってきた。
美緒とは違う制服だが、おそらく彼女たちも図書館で勉強をしに来たのだろう。危なかった。もう少し遅れてたらと思うとゾッとする。
俺と美緒がなにくわぬ顔で少女たちの横を通り過ぎ、ほっと安堵して目配せをしたときだった。
「ねえ、なんかここ、変な匂いしない?」
「ほんとだ……なんだろう?」
後ろからそんな話し声が聞こえてきて、俺たちは急いで荷物をまとめると、一目散に図書館から逃げ出したのであった。
*
「ふふっ、ドキドキしたねおじさん」
帰りの道すがら、美緒はコンビニで買ったアイスを舐めながら、イタズラっぽい瞳をこちらに向けた。
「俺は寿命が縮んだよ……」
じりじりと照りつける日射しで首が焼けるのを感じながら、俺はもう二度と外ではエッチすまいという決意と共にアイスを噛み砕く。
「あ……垂れてきちゃった」
振り向くと、美緒がうつむいてスカートの裾をめくっていた。白っぽい汁が健康的な太ももをつたって垂れ落ちるのが見えた。
「…………」
鳴き始めたセミの声が遠くに聞こえる。今年の夏は熱くなりそうだ──。