早いもので、紗百合さんと香苗おばさんと日常的にセックスをするようになってから、もう一ヶ月が経とうとしていた。
今の僕は、流されるように叔母の待つマンションと義母の待つ自宅を行ったり来たりする、根無し草な生活を送っている。
香苗おばさんと会えば必ずセックスをしたし、会えない時間の分まで一日中を寝室でねっとりと過ごすこともしばしば。おばさんの温かいオマンコはいつも僕のチンポを優しく包みこんでくれる。赤ちゃんみたいにおっぱいに甘えながらの膣内射精は脳みそが蕩けてしまうような快感は病みつきだ。
そして紗百合さんもまた、家の中にいれば、いつでも好きなときに、僕が求めるままにセックスをさせてくれた。テレビを見ているときでも、台所に立っているときでも、お風呂に入っているときでも──僕がチンポをおっ立てれば、紗百合さんのオマンコは、いつでも僕のチンポを受けれてくれる。ニュルニュルと膣ヒダがうねる義母のオマンコは好きなときに射精できる僕のオマンコ穴だった。
ふたりの女性にチンポを挿れ放題。思春期の男子高校生がそんな状況でガマンなんてできるはずがない。毎日のようにチンポから白い粘液を出しても性欲が治まることはなく、むしろ、ヤればヤるほど、熟れた女体の快楽にはまって、もはや二人の顔を見るだけで勃起してしまう。
「これって二股なのかな?」
ふと口から出た言葉は、けれど、あまりしっくりこなかった。確かに二人とはセックスしているけど、恋人かと言われると、そうだとは言い切れない。
例えば香苗おばさんは、僕に本当の彼女ができるまで、恋人の代わりになってくれると言った。僕は本気でおばさんのことが好きだし、叔母さんも僕のことを男として見てくれてるのもわかるけど、やはり根底にあるのは甥に対する愛情なのだろうか? お互いにかけがえのない家族だからこそ、もはや恋人なんて括りに収めるのが難しい気がする。
一方で、紗百合さんとの関係はさらに難解だ。彼女は甲斐甲斐しく世話をしてくれるし、セックスだってさせてくれる。最近じゃ紗百合さんが感じやすい箇所だって分かってきた。けれど、僕は未だに紗百合さんのことを何も知らない。紗百合さんが僕のことを本当はどう思っているのかもわからないし、僕が紗百合のことをどう思っているのか自分でもよくわからない。一歩心に踏み込もうとすれば、彼女はいつも一歩引いてしまうのだ。体は何度も重ねているのに、心の距離はいっこうに縮まってない。
上手くいってると思ってたのに、なんでだろう……。
男と女の関係って、もっと簡単なものだと思っていた。セックスをしたら両想いで、それで男女は幸せになれるものだと思っていた。
けれど実際は、その先にあるはずの幸せがまるでイメージできないまま、セックスに溺れて、ふたりの女の間を浮き草のように漂っているだけ──。
そして、それは僕が今の状況に漠然とした不安を感じていた、ある日のことだった。
*
「ただいま」
学校から帰ってきた僕は家のドアを開けた。いつもなら声に気づいた紗百合さんが、すぐさま出迎えに来るのだが、その日はいくら待っても彼女は現れなかった。
──紗百合さん、買い物にでも行ってるのかな?
しかし、靴を脱いで家に上がろうとしたとき、僕は玄関に見慣れない男物の革靴が置かれていることに気づいた。
これって……。
不審に思っていると、廊下の奥からかすかな物音がした。耳を澄ますと、何やら話し声らしきものも聞こえてくる。
妙な胸騒ぎを感じた僕は、そっと足音を忍ばせ物音がする方へと向かう。そこは、何度もセックスをした紗百合さんの寝室だった。
中から話し声が聞こえてくる。紗百合さんの声と、もうひとりは……。
嫌な予感に胸を締めつけられながら、ドアに耳を当てると、中の声がはっきり聞こえてきた。
紗百合さんの呻くような喘ぎ声。そして、聞き覚えのある男の声──間違いない、父さんだ……ッ!
中でふたりが何をしているのか、もはや見ずとも想像がついてしまったが、自分の目で確かめないと気が済まなかった。
音を立てないよう注意してドアノブをひねり、少しだけ隙間を開ける。
緊張に息を呑み、僕が中を覗いた先にあったのは、ベッドの上で裸になって絡み合う父親と義母の姿だった。
四つん這いになった紗百合さんを背後から父さんが犯していた。
膝立ちになって、後ろから抱えた尻に、パンっパンっ、と音を立てて腰を振る荒々しい抽送。股間を打ちつけられた尻肉が波打ち、柔らかに垂れた乳房がタプンッと卑猥に揺れる。
「ほらっ! どうだ!」
「ぅうんっ! あっあぁっ、はぁぁアぁぁッ!」
突き挿さる肉棒に膣壁を抉られ、苦しげに顔を歪める紗百合さんだが、その悲鳴には愉悦の響が混じっていた。現に彼女の膣穴からは大量の愛液が分泌され、ポタポタと垂れ落ちていた。
僕はショックで息が止まりそうになった。いや、考えてみれば何もおかしなことではない。紗百合さんと父さんは結婚しているのだから、夫婦がセックスをするのは当たり前じゃあないか。
それでも僕は勝手にも「裏切られた」という気分になっていた。心のどこかで、紗百合さんは僕だけのものだと思っていた。それに気づいて頭の中が恥ずかしさやら悔しさやらでごちゃ混ぜになる。
僕がドアの外でそんなふうに悶えているとは知らず、寝室での行為は続いていた。
「久しぶりに抱いたが、やはりお前の膣内は具合がいいな」
「あぁっ、おやめになってください……もうすぐ和也さんが帰ってきてしまいます」
「夫が妻を抱いて何が悪い? おまえのここは悦んでチンポを締め付けてるじゃあないか! いやらしい女だ、そらっ!」
「ひんぅっ! んぁっ、んふぅぅッ……!」
父さんが乱暴に肉棒を突き入れると、紗百合さんは獣じみた悲鳴をあげて快感に体を仰け反らせる。
口では拒絶していても、あんなクソ親父のチンポで突かれて淫らに喘ぐ義母の姿に、僕は苛立った。
「あぅっ、あぁっ……! お願いですから、やめてぇ……っ」
「お前の望み通り再婚してやったんだ、妻なら夫に奉仕しろ!」
「あひぃぃぃィッ!」
「そら! 中に出すぞ!」
「ああああ! だめっ、やめてぇぇ……あッ、ああアァァッ!」
逃げようとする体を押さえつけられ、獲物に狙いを定めたペニスから淀んだ滾りがドクドクと放出される。
「んぉぉっ! あっ、あぁっヒぃぃっ!」
チンポをぐりぐりとねじ込まれ、膣へと注がれるオスの精液に子宮を犯されながら、紗百合さんは僕が見ているなか絶頂した。
獣のような男女の交わり。無残に犯され、オスの肉棒に屈服させられた紗百合さんの姿は凄惨でありながら、汗に濡れた肌に髪を張り付かせ、呼吸を乱して倒れる様子は酷く官能的だった。
ペニスが引き抜かれ、紗百合さんのオマンコ穴から精液がドロリと溢れる。
──ああ……ちくしょう! 昨夜はその穴に僕がチンポを挿れて、たっぷり射精したのに!
好きなだけエッチなことをさせてくれる義母は、”僕だけ”のものではなかった。全ては思い上がりだったということを見せつけられた僕は、これ以上は見ていられず、その場から逃げ出した。
家から飛び出し、やり場のない暗い感情を振り払うように全力で走った。
顔が熱くて、息が苦しくて、涙が出そうになる。
そして、気がつけば、香苗おばさんの部屋の前に立っていた。昔からそうだ。僕は泣きたくなるとすぐ、おばさんの元に逃げる癖がある。
僕は、何も変わっていなかった……僕は、セックスを経験して大人になった気になっていただけの無知な子供のままだった。
「和也?」
インターホンを押すこともできず、うなだれていると、聞き慣れた声がして振り向く。そこには、買い物袋を手にしたおばさんが立っていた。
「おばさん……」
優しい叔母の顔を見た途端、気持ちが緩んで情けない声が出てしまう。
「……外は寒いから、中に入りましょう?」
突然の来訪に驚きながらも、僕の表情を見て何かを察したのか、おばさんは何も聞かずに、そっと僕の肩を抱いて部屋へ招き入れてくれた。
そして、照明を消した薄暗い寝室のベッドの上で互いに服を脱ぐと、裸になったおばさんは、仰向けで寝そべり、「和也、いらっしゃい」と、母親が子供にするみたいに両手を広げた。
僕もまた、母親に甘える子どものように、その柔らかくて温かな肢体に抱きついた。
甘やかな匂いがする肌から伝わってくる温もりに包まれ、うっとりと目を閉じる。柔らかな女の感触に自然と勃起したペニスが、香苗おばさんの手によって優しく女陰へ誘われ、先っぽがヌルリと膣口に呑み込まれる。
「んっ……はぁ、ぁぁっ……」
おばさんの口から微かな吐息が漏れ、膣はやんわりと竿を肉ヒダに絡み付けながら、僕のペニスを奥深くまで受け入れた。
ズッポリと根本まで埋没した生殖器。けれど僕は腰を動かそうとはせず、おばさんに背中を優しく撫でられながら、肉棒に伝わる彼女の胎内の温もりに浸った。
ペニスが柔らかな膣肉にあやされる心地よさを感じながら、乳房に顔を埋めて、おばさんの温もりを全身で感じる。嫌なことなんて全て忘れさせてくれる、体が溶け合っているような幸福感を噛み締めながら、やがて、ゆっくりとせり上がってきた精液。
「んっ……おばさん、もう……出ちゃいそう……」
「いいのよ和也、がまんしないで、わたしの膣内に、精子を出してちょうだい」
そう言うと、おばさんのオマンコが、ニュルニュルっと僕のチンポを愛撫した。
「うっ……ぁぁっ、あっ……」
──びゅるっ、どくっ、どくっ、どくっ、どくっ……。
亀頭から垂れ流される精液を子宮で受け止めながら、香苗おばさんは僕が泣き止むまで、優しく頭を撫でながら、ずっと抱きしめてくれたのだった──。