「えっ、それって……」
私が何も言わず、掴んだ手をやんわりと胸に押し当ててやると、タカくんは驚きのあまり口をパクパクとさせながら、戸惑いの眼差しを私に向けた。
いきなり、こんなことをされて、動揺するのも無理はない。けれど、タカくんは手を離そうとはせず、恥ずかしそうに、けれど、初めて触れた豊満な乳房の感触に興奮を隠せないでいた。
その初々しい反応によって、私の胸には甘い疼きが広がり、もっとこの子に愛情を与えたくなってしまう。
「柔らかいでしょう?」
「はっ、はい……」
若い頃と比べて張りツヤは衰えたものの、そのぶん柔らかくなった大きな乳房は夫からも褒められ、電車に乗っているときなんかは今だに周囲の視線を集めてしまう。
夫以外の男の人にジロジロと見られるのは良い気分はしないけど、息子であるタカくんは別だった。
一緒に暮らし始め、ときおり自分の胸に向けられる彼の視線に気づいたとき、若い息子にとっても魅力的に映るのだということが素直に嬉しかった。
「ねぇタカくん、この下、見てみたい?」
「いっ、いいんですか……?」
躊躇うような口ぶりとは裏腹に、その目は期待に満ちていた。義母の胸を触ることに後ろめたさを感じながらも、女体に対する欲求が大きいのだろう。
私はタカくんに見つめられながら、ニットの裾をつかむと、ゆっくりと、お腹から胸を経て、鎖骨の辺りまで捲り上げた。
黒いレースのブラジャーに包まれた乳房が露わになり、大人の下着姿に免疫がないのだろう、タカくんは食い入るように私の胸を見つめながら、ズボンの股間が大きく膨らませていた。
息子が私の下着姿で勃起してることに気持ち悪さなど微塵も感じない。それどころか悦びを感じて、もっと、私の体でもっと興奮させてあげたいと思ってしまう。
それが母親としての気持ちなのか、女としての本能なのかわからないまま、私は背中に手を回し、指先でブラのホックを外した。
締め付けから開放された胸がたっぷりと揺れ動き、肩紐を降ろして、するりとブラを抜き取ると、隠すものが無くなった乳房が息子の前で露わになった。
重さによって少し垂れながらも、まあるい形を保つ乳房は大きめの乳輪の中央にプクリと膨らんだピンク色の乳首が突き出している。
あぁ……見られてる。私のおっぱい、タカくんの目に舐め回されてる。
息子の絡みつくような視線にゾクゾクとしたものが体を駆け巡り、見るだけじゃなくて、手で触れて欲しいという欲求がわき起こる。
「触ってもいいのよ?」
その言葉に反応して、恐る恐る伸ばされたタカくんの両手が丸い乳房を左右からやんわりと持ち上げる。
「うわっ、すごい……」
触れた指先が沈み込み、手のひら全体に吸い付く柔らかな乳房が手の動きに合わせてふにゃっと形を変えると、タカくんの口から驚きの声が漏れる。
「どうかしら、ママの胸の感触は」
「はっ、はい……すごく柔らかくて、ずっしりしてて……なのに、ふわふわで……由奈とは全然ちがう……」
「ふふっ、そうよ、これが大人の女のおっぱいなのよ」
タカくんは初めて体験する乳房の柔らかさに感激しながら、手の動きに合わせてムニュムニュと形を変える私の胸を夢中になって揉みしだいた。
最初はおっかなびっくりだった手つきは次第に大胆になっていき、形が変わるぐらい激しく揉み上げてくる。
「んっ……ぁっ……あァッ……」
動かされた指先で乳首が擦られ、ヒリリとした痺れに思わず漏らした甘い悲鳴に驚いて、タカくんは慌てて手を離した。
「ごっ、ごめんなさい」
「ううん、大丈夫よ。タカくんの触り方が上手だったから、ビックリしちゃっただけ」
その手つきはぎこちなく、愛撫とは呼べない拙いものだったが、私は自分でも驚くほどに感じていた。それは、息子に胸を触られているという背徳感のせいなのか、乳首の先っぽがジンジンと痺れ、今や恥ずかしいぐらいに大きく膨らんでしまっている。
けれど、そんなイヤラしい自分の姿さえも、息子に見てほしかった。
「見て、ママの乳首。タカくんに触られて、こんなに硬くなってるの」
自分に向けてぷっくりと突き出した乳首を見て、タカくんはゴクリと喉を鳴らす。それだけで、彼が何を望んでいるのか伝わってくる。
「ママのおっぱい、吸いたい?」
「あっ、そのっ、俺……」
「いいのよ、タカくんは私の息子なんだもの。ママが子供におっぱいをあげるのは、なにもおかしいことじゃないわ」
息子が望み、母親である自分もそれを望んでいる。もはや躊躇う必要なんてどこにもないのだ。
私は見せつけるように両手で乳房を持ち上げながらタカくんに微笑みかけた。
「ほぉら、おいで坊や。ママのおっぱい、ちゅうちゅうしましょうね♡」
「あっ、ぁぁっ……!」
その言葉が引き金となり、タカくんは飛びかかるような勢いで私に抱きつくと、差し出された乳房にしゃぶりついた。
窄められた唇が乳首を咥え、唾液に濡れた生暖かい舌がヌルリとまとわりつき、ピチャピチャと卑猥な水音を立てる。
母親のおっぱいを吸う子供のように一所懸命で、それでいて、赤ちゃんは決してしないイヤラしくウネる舌使い。
「ちゅっ、ちゅぱっ、れろれろっ……れるっ、ちゅっ、ちゅぷっ」
「あぁっ……タカくん、ママのおっぱい、そんなにいやらしく吸っちゃダメよ……」
口ではそう言いながらも、私は乳首から伝わる激しい快感に悶え、もっと激しく吸って欲しくて、乳房を押し付けるようにタカくんの頭を抱きしめた。
「んっ、ちゅっ、ママ……ママぁっ……!」
「あっ、ぁぁっ……! タカくんっ、タカくんっ!」
きっと無意識に出た言葉。息子の口から「ママ」と呼ばれたその瞬間、下腹部で子宮が疼くのを感じ、トロリとした愛液が膣から溢れ出していた。
絶頂したときに感じるような多幸感が身体中に伝播する。心が満たされる喜びに体が反応して膣内が収縮し、スカートの下では恥部部から垂れてきた蜜液がショーツにじわりと染み込んでいた。
あぁ……タカくんが、私のこと、ママって呼んでくれた。大切な私の息子、可愛い私の坊や。
母親を求める幼い子供の幼気と、女の体を求める若いオスの獣性とが混じり合ったドロドロとした愛欲がタカくんから伝わって、私の体の中に染み込んでゆく。
いまだかつて感じたことがないほどの悦びに、私は打ち震えていた。
もう誰にも、たとえ娘にだって、この子を渡したくない。私が母親としてタカくんの望んだことを全部してあげる。この子を満たしてあげる。
もはや、それが正しいかどうかなど、私にとってはどうでもいいことだった。母性の疼きは止まらず、ただただ、タカくんを愛してあげたい。それだけだった。
夢中でおっぱいを吸っていた息子の股間を指先で撫でると、ビクリと体を震わせる。
「ふふっ、ママのおっぱい吸いながら、おチンチンをこんなにしちゃうなんて、いけない子ね」
もう止まらない。
母親として、女として。息子の望みを叶えてあげるために、私はズボンのボタンに指をかけた。