ズボンのボタンを外し、チャクの金具をつまんで、ゆっくりと引っ張ると、股間の膨みに沿って山なりに曲がったレールがジィィッと音を立てて外れてゆく。
そして、一番下まで開ききったところで、緩んだズボンのウエストを掴んで引き抜くようにズリ下ろすと、あらわになったボクサーパンツには勃起したペニスの形がくっきりと浮き出ていた。
タカくんはかなり感じやすいのだろう。膨らみの頂上を見れば、先走り汁の濡れ染みが広がり、まるでお漏らしのようになっていた。
「んふっ、タカくんてば、こんなに濡らしちゃって」
下着越しに指先で亀頭を撫でつけると、滲んだ粘液のヌルリとした感触がして、離した指に透明な糸が伸びた。
「あっ……ぁぁッ」
敏感な箇所を弄られ切なげに呻く息子の姿に母性がくすぐられてしまう。母親である私が優しく手ほどきしてあげないと。
「さぁ、パンツもヌギヌギしましょうね?」
幼い子供の着替えを手伝うように、ゴム紐に指をかけて下着を抜き取ると、押さえつけられていたペニスがぶるんっと揺れて勢いよく飛び出す。
息子の勃起した陰茎を目の当たりにした私は、驚きのあまり黙ってそれを見つめていた。
昨夜、部屋を覗いたときにタカくんの男性器は見ていたが、いざ目の前にすると、その雄々しさに唖然としてしまう。
彼の内気な性格に反して、血流によって太く反り返った剛直は肉茎の表面に物々しく太い血管が浮き出しており、赤黒く膨張した亀頭の鈴口から透明な汁をトロトロと垂れ流していた。
肉棒は女を孕ませるための器官であることを主張するようにテラテラと濡れ光り、下着の中で蒸れた青臭いオスの匂いが鼻腔を刺激する。
こんな凶暴なペニスを挿れられたら……。
「あの……」
大人しい息子が秘める獣性に気圧されていると、タカくんが不安げな顔でこちらを見ていた。
いけない。私ったら何を考えているのかしら……。
慌てて余裕のある笑みを作ってタカくんに微笑みかける。
「なんでもないのよ。タカくんのオチンチンがとっても立派だったから、ママ、ちょっと驚いちゃった」
男性器を褒められたのが嬉しかったのか、照れた顔をするタカくんを抱き寄せて膝の上に頭を置いて寝かせる。
「それじゃあ、ママがオチンチンを気持ちよくしてあげるから、タカくんはそのままじっとしていてね?」
「うっ、うん……」
緊張で体を硬くするタカくんの頭を撫でながら、もう片方の手で勃起したペニスに手を這わすと、指先に伝わる感触にドキッとする。
あぁ、なんて熱いのかしら……それに、とっても硬い……。
まるで杭のように逞しい剛直から熱い脈動が伝わってくる。カリ首は女の膣を抉るような形をしていて、夫のモノとはまるで違う若いオスの猛りにあてられ、体が熱くなるのを感じながら、私は握った手をゆっくりと上下に動かし息子のペニスを扱き上げる。
カウパーがローションの役目を果たし、ぬかるんだ手が肉幹を擦るたびに、ヌちゅっ、ヌちゅっ、と卑猥な音を立てる。
「うっ……ぁっ、ぁぁっ……」
陰茎の裏スジを指で掬い上げると、タカくんはビクビクと腰を震わせながら快感に喘えいだ。
「どう? タカくん、気持ちいいかしら?」
「うっ、うん……ママの手、すごくきもちいいよ……」
新しい家族として一緒に暮らしてはいても、まだ遠慮しているところがあるタカくんが、本当の子供のように甘えてくれるのが嬉しかった。
たまらなくなって乳房を押し付けると、タカくんは悦びにツンと突き出した乳首を口に咥え舌を絡みつかせてくる。
ザラついた舌で乳首をコネくりまわされ、唇で挟んでチュウッときつく吸われると、甘い痺れが波紋のように身体中に広がってゆく。
高校生の息子におっぱいを吸われるなんて、おかしなことだとは理解している。けれど、母親として求められる悦びに否応なく心が満たされてしまう。
母乳など出るはずがないのに、必死に乳房を吸う姿が愛おしくてたまらなかった。
もっと、もっとこの子を愛してあげたくなる。
乳首から伝わる甘美な痺れに浸りながら、私は淫らに手を動かして息子の勃起したペニスに快感を与える。
「ほぉら、ママのおっぱいチュウチュウしながら、おちんちんシコシコされるの、気持ちいいでしょう?」
「うぁっ! あっ! あぁぁっ!」
指で輪を作ってカリ首をグリグリと責めると、タカくんは悲鳴を上げて悶えながら、ペニスを更に硬くさせる。
「うぅっ、ママっ……もっ、もう、出そうッ」
「ガマンしないで、ママの手の中に出していいのよ?」
タカくんの可愛らしい悲鳴を聞きながら、射精を促すように陰嚢をやわやわと揉み、反り返ったペニスをきつく握りしめて激しくシゴき上げる。
「ほぉら、おちんちんから精子ピュッピュしましょうねぇ♡ シコシコぴゅっぴゅっ♡ シコシコぴゅっぴゅ〜♡」
「うぐぅぅっ! あっああぁッ! ママッ、でっ、出るっ! うぅっ、うぅうぅぅッ!!!」
ドビュルルッ! ビュルッ! ドブッ! ビュグッ! ビュブッ! ビュルルルッ!
タカくんが体をのけ反らせ感極まった悲鳴を上げると同時に、まるで噴火するような勢いで鈴口から白濁液が噴き出し、亀頭を押さえている手のひらにドロドロした熱い粘液がぶつかる。
ペニスが脈打つたびに、ドプッドプッと、精巣に溜め込まれていた白濁液が吐き出される。
すごい量……若い男の子って、こんなに沢山射精するの?
私は想像していたよりもずっと激しい射精の熱量に面食らいながら、絶頂の快感に体を震わせるタカくんをうっとりと見つめていた。
そして、いつまでも続くかと思われた射精が納まり、押さえていた手を開いて見ると、私の手は息子の精液によって白く染まっていた。
指の隙間まで絡み付いた白濁液が糸を引き、強烈な精液の匂いが漂っている。
ドロドロしてて、すごく濃い……こんなを膣内射精されたら子宮がいっぱいになって、一度で孕んでしまいそう……。
若いオスの性を見せつけられ、不謹慎な考えが頭をよぎってしまう。
いけない。私が動揺してどうするのよ。これはあくまでも、母親として息子の精欲を処理するための行為なのだ。
タカくんが持て余した性欲を由奈に向けないよう、発散させてあげるのが目的なのだ。
「タカくん、気持ちよかった……?」
「うん、すごく、きもちよかった」
「これからは、オチンチンが苦しくなって我慢できなかったら、ママに言うのよ? そうしたら、また気持ちよくしてあげる」
「うん、わかった」
射精の脱力感にぐったりするタカくんの頭を撫でながら、母親として、息子の性欲は私が管理してあげないといけない。そう思った。
由奈はもちろん、同年代の女の子にだって、タカくんが目を向けないように────。
けれど、このときの私は息子の性欲を甘くて見ていたことに、まだ気付いていなかった。