さて、日和が隠れて自慰行為をしているのを目撃してから一夜明け、その日も俺は朝から台所に立って食事の準備をしていた。
すると、昨日と同じく日和が一番最初に食堂へやって来た。
「おはようございます先生。お手伝いしますね」
「おはよう日向。ありがとう、助かるよ」
何気ない会話から日和の様子をうかがってみたが、そのほがらかな笑顔からは緊張や戸惑いは見受けられない。やはり昨夜のオナニーを俺に見られていたことには気づいていないようだ。それならば、今はこちらも知らない振りをしておいた方がいいだろう。
しばらく当たり障りのない雑談をしていると、やがて愛奈と花鈴も起きてきたので、全員揃って席につき朝食をとる。
その後は何事もなく時間が進み、午前の授業が終わると、いよいよ本日の【探索】の時間となった。
今回も一緒に行動するのは日和だ。この組分けは怪しまれずに狙った生徒とふたりきりになれるのだから実に都合がいい。
俺はあらかじめ立てておいた計画通りに、日和を連れて目的の場所へと向かった。
*
「あの先生? ここは昨日も調べたと思うんですが……」
多目的室の前に到着すると日和がいぶかしげに尋ねてきた。若干声が上ずっているのは昨夜のことがあるからだろう。
「ああ、そうなんだけど、ちょっと確認したいことがあってね」
「そう、なんですか……? あれ、床に何かついてますね、ドアにも……なんだろうこれ」
それはカピカピになった俺の精液である。いかん、後始末するの忘れてた。
「なんだろうなぁ? まあいいから、入って入って」
すっとぼけて日和と一緒に部屋の中に入ると、後ろ手にドアを閉める。電気をつけていない部屋は薄暗くガランとしていて昨日よりも静かに感じた。
「実はな、今日は日向と二人きりで話をしたかったから、ここに連れてきたんだ。まあ、面談みたいなものだと思ってくれたらいいよ」
「面談ですか?」
「そう、コレのことでね──」
どうしていきなり面談なんてするのだろうか?と不思議そうにする日和。けれど俺が棚の奥に隠してあったDVDのパッケージを取り出して見せた途端、その表情がさっと青ざめる。
「あっ、えっと……それが、なにか……?」
「先生な、昨日の夜たまたま見回りをしていたときに、日向がこの部屋にいるのを見ちゃったんだよ」
「ぁっ……ぇっ、あっ……ぅっ」
ここに連れてこられた理由を察した日和は、とっさに言い訳をすることもできず、喉を詰まらせたみたいに掠れた声を絞り出した。
「ごっ、ごめっ、ごめんなさい……わっ、わたしっ、あのっ、ごっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ、ごめんなさい……っ」
日和は見ていて可哀想なぐらい怯えていた。小動物みたいにブルブルと震え、まだ何も言っていないのに、泣きそうになりながら何度も謝ってくる。
オナニーを見られてショックを受けたというよりも、悪さをしたのが大人にバレてしまった子供の反応だ。これから俺に怒られると思っているのだろう。
「いや、先生はべつに日向のことを叱るつもりはないんだよ。ただ、教師として、今はみんなの保護者代理として少し話を聞きたいだけだから」
「はっ、はいっ……はい……」
放っておいたら泣き出しそうだったので、刺激しないよう声を和らげてなだめると、日和は少しだけ安心した様子でこくりと頷いた。
「日向は女の子だし、本当ならこういう話をするのは保健の先生がいいと思うんだけど、今はこんな状況だろ? 男の俺に話すのは抵抗があるかもしれないけど……大丈夫、ここで話したことは絶対誰にも言ったりしないから安心してくれ。ほら、とりあえず座ろうか」
先に腰を下ろして床にあぐらをかくと、日和もおずおずと座った。ちゃんと正座をしているところが真面目な彼女らしい。
「えっと、それでだな、一応確認するけど、日向は昨日の夜、隠れてこのビデオを見ながらオナニーをしていたんだよな?」
”オナニー”という直球な言葉に日和はビクッと体を震わせてから、恥ずかしそうに俯いた。
「ぁっ、そのっ……はい……そうです、ごっ、ごめんなさい……」
「いや、年頃の子がこういった性的なものに興味を抱くのは仕方がないことだし、自慰行為をするのは何もおかしなことじゃないんだ。だから先生はこのことで日向を責めるつもりはないよ。ただ、うーん……」
そこで俺は少し思わせぶりな間を置いてから、努めて優しく諭すように語りかける。
「もしかして、日向は何か悩み事があるんじゃあないかな?」
「えっ……」
「気のせいならいいんだけど、こんな状況だとストレスも溜まるだろう? 生徒のメンタルケアは教師の役目だからさ、もしも日向が困ったり悩んだりしていることがあれば、先生に相談してほしいんだ」
「あっ、そっ、それは……」
「日向は今、悩んでることがあるんじゃないのかい?」
「…………」
言葉を終えると日和はじっと俯いたまま何も喋らない。俺も忍耐強く待ち続けた。すると──。
「わっ……わたし、その……ダメだって、思ってるのに……やめられなくて……」
垂らした釣り針に反応あり! しかしここで焦って引き上げてはいけない。しっかりと針を飲み込ませるのだ。
「やめられないっていうのは、オナニーをかな?」
「はっ、はい……そうです」
日和は羞恥で顔を赤くして頷く。やはり俺の見立ては間違っていなかった。昨夜の後悔するような呟きを聞いたとき、もしかしたら日和はオナニーをすることに罪悪感を覚えているのではないかと踏んだのだ。さすが俺、素晴らしいロリ慧眼だ。
さてさて、それじゃあ教師らしくカウンセリングをしてみようか。
「そうか、日和はいつもどれくらいの頻度でオナニーをするんだい?」
ここで下手に言葉を濁せば相手も恥ずかしがってしまうので、医者のように淡々と質問をする。
「えっと、その……毎日……です……」
「ふむ、でも年頃の女の子だったらオナニーをするのは別に珍しいことでもないし、回数だって個人差があるから、そんなに気にしなくてもいいんだよ」
「でっ、でも……お股がムズムズするのが、どうしても我慢できなくなっちゃって、その……学校のトイレでこっそりオナニーしちゃうこともあって……」
ほほぅ! 学校のトイレでオナニーしちゃう清楚真面目系JSですか! 先生はとってもいいと思うけどなぁ!!
「へっ、変ですよね? やっぱりそんなのおかしいですよね? こっ、こんなにいつもするなんて、わっ、わたし、やっぱりおかしいじゃないかって……ぐすっ、うぅっ……もしかしたら病気なのかなって、でも恥ずかしくて友達にも、お母さんにも相談できなくて……ひっく、ひぐっ、うぇぇぇっ……」
きっと今まで誰にも言えずに不安を抱えていたのだろう、初めてそれを口にしたことで感情が抑えられなくなり、日和はポロポロと涙を流して泣き出してしまった。
「そっか……誰にも言えなくて、今まで苦しかったよな?」
「うぅっ、ひぐっ、ぅぅっ、ぐすっ……はっ、はいぃ……」
泣きじゃくる日和を抱き寄せて、優しく背中をさすってやる。
この年頃の少女は非常にデリケートだ。成長期を迎えて女へと変化してく体に心が追いつかず、性に対して嫌悪感を抱く子も珍しくない。
日和は真面目な子だから余計に悩んでしまったのだろう、可哀想に……。
でも、ごめんなぁ! 先生はクソロリコン教師だから、少女の弱ってる心に付け込んじゃうんだよゴメンなぁ~!!
「大丈夫だ。これからは先生が日向の悩みは全部聞いてあげるからな。もうひとりで抱え込まなくていんだよ」
「うぅっ……せんせぇ……でも、わたし、どうしたらいいかわからなくて……」
「大丈夫だ、日向は何もおかしくなんてないから、そのままでいいんだよ」
「でもぉ……」
とりあえず大丈夫を連発してみるが、やはりそれだけでは納得してくれないようだ。それならば──。
「それに、ここだけの話なんだけどな」
俺は内緒話をするみたいに、そっと日和の耳元に口を近づけて囁いた。
「実はな、先生も毎日オナニーしてるんだ」
「ふぇっ、せっ、先生も……ですか?」
「ああ、そうだよ。先生もムラムラしちゃうのが我慢できなくて、学校でしちゃったこともあるんだよ」
「そ、そうなんだ……先生も……そっか……」
先生な、いつも日和たちのことを想像しながら毎日オナニーしてるんだよ、ごめんなぁ。
とまあ余計な情報は隠しておくが、これは効果があったようだ。自分だけがおかしいと思っていたところに仲間の存在を見つけて安心したのだろう。
まあ、まさか自分が先生のオナネタにされてるなんて夢にも思わないだろうけどネ!
「だから、これからは何かあればいつでも先生に相談してくれ。日向と先生は仲間なんだから」
「先生……あっ、ありがとうございます」
よしよし、秘密の共有によって信頼関係を築き、良き理解者の立場を獲得できたぞ。それじゃあ次のステップだ。
「それで、日向はいつもどうやってオナニーをしてるんだい?」
「えっ!?」
「いや、これはエッチな話とかじゃなくて、正しい自慰のやり方を知らない子は、気づかずに性器を傷つけてしまうことがあるんだ」
「そっ、そうなんですか?」
「ああ、だから恥ずかしがらずに、先生に教えてくれるかい?」
カウンセリングを装って堂々と尋ねると、日和は少し躊躇いながらも口を開く。
「えっと……いつもは、その、パンツの上から、ゆびで触って……」
「う~ん、言葉だけだとちょっと分かりづらいから、この場でやってみてもらっていいかい?」
「えぇっ!?」
「これは保健の授業の一環だから、それにこのことは先生と日向だけの秘密にするから大丈夫だよ」
「ぅうっ、はっ、はい……わかりました」
そう言って、日和はおずおずとスカートをめくると、かわいらしいプリントのはいった白パンティを俺の前に晒した。
よっしゃきたオラァァッ!!!!
面白いぐらい思い通りの展開になって、おもわず心の中でガッツポーズ。
ああ! 素直すぎるぞ日和! なんて可愛いんだお前は! でも、ごめんな、ごめんな! そんな純粋な心で先生を信頼してくれる日和のことを騙しちゃってごめんな! 先生クソロリコン野郎でゴメンな! でも先生は本当に日和のことが大好きだから! 日和がオナニーしてるところが見たいんだよ! ごめんなごめんな! だから早く先生にオナニーしてる姿を見せてくれ! ごめんなああぁぁァッ!!!
「それじゃあ、どんなふうに触るのか、やってみてくれるかい?」
「えっと……指の先で、お股のここを擦りながら……ンっ、こうやって……んぅっ」
真面目な日和は言われた通り、俺が見ている前で恥ずかしそうにパンティのクロッチ部分を指で撫でる。
白くて細い指がおずおずと動いて布越しに陰唇をなぞる。
「んっ……ぁっ……ぅっ……」
それはオナニーというにはあまりにもたどたどしい児戯だが、幼い性器から伝わってくる微かな刺激によって、日和の体がぴくっぴくっと小さく震える。小学5年生の少女がオナニーで感じる姿は実に初々しくエロチックだった。
「直接触ったことは、まだないのか?」
「は、はい……それは、ちょっと怖くて……」
ふむ、それならば──。
「それじゃあ日向、先生がもっと気持ちいいオナニーのやり方を教えてあげようか?」
「えっ……?」
「指で直接触れるオナニーはすごく気持ちがいいんだよ。大丈夫、先生がちゃんとやり方を教えてあげるから、なにも怖いことなんてないさ」
「でっ、でもっ、それは……」
「今よりもずっとずっとキモチよくなれるオナニー、知りたくないか?」
「ぁっ……」
俺には分かる、清楚系ムッツリ少女の日和は必ず喰いついてくると!
「ぁぅっ…………おしえて、ほしいです……」
はい釣れたあああぁぁっ!!!!
こうして、ロリコン教師にまんまと騙されてしまったチョロカワ少女とのオナニーレッスンが始まった。