胸にしなだれるアルテラの身体は柔らかく、触れた箇所から人肌の温もりが伝わってくる。
思いがけない展開に頭が追いつかないシーズだったが、アルテラから漂う甘い香りに下半身が熱くなり、男根がムクムクと膨らんでしまう。
据え膳に手を出したい欲求に駆られながらも、良心がそれを押し留めていた。
そんなシーズの迷いを察したのか、アルテラはそっとシーズの手を掴むと、自分の胸元へと導いた。
「んっ……あぁっ……領主様……」
彼女の色白な乳房に指が触れた瞬間、アルテラの豊かな乳房の感触と唇から漏れる甘い吐息に、シーズの理性はあっさりと溶けてしまった。
「ぁっ、アルテラ……っ」
シーズが両手でアルテラのたわわに実った胸をわしづかみにすると、しっとりとした肌に指がくい込んだ。
吸いつくような柔らかさと指を押し返す弾力に、初めて女性の乳房を揉みしだいたシーズは思わず感動してしまう。
こうなってしまうと、もう歯止めは利かない。シーズの手はアルテラの服の中へと潜り込んでいく。
「んっ……ぁ」
服の隙間から侵入した指先が、乳房の中央にある硬くなった突起に触れると、アルテラの身体はビクリと震え、口から艶のある声が漏れた。
「アルテラ……ここがいいのか?」
「あぁっ……恥ずかしですわ……んんっ……!」
自分の指によって甘やかに喘ぐ美女の姿に、シーズはさらに興奮しながら、指先でクリクリと優しく乳首をつまむと、アルテラの体がピクンッと震え、快感に耐えるようにシーズの体にしがみ付いてくる。
「あんっ……んぅっ! 領主さまぁ……」
手を動かすたびに、アルテラの口から甘く蕩けるような喘ぎ声が漏れてくるのがたまらない。
シーズは夢中になってアルテラの乳房を弄りながら、彼女の白い肩に掛かったままの邪魔な服を強引に引きずり下ろす。
隠すものがなくなり露わになった乳房は、シーズが想像していたよりも大きく、とても子供のいる女性とは思えない張り艶をしていた。
その先端にある乳首も綺麗な薄桃色をしており、シーズがこねくり回したせいでツンと勃っている。
“獣人”というぐらいなのだから、素肌は毛で覆われているのかと思っていたが、実際はそんなこともなく、彼女の上半身は人族となんら変わりない。
こうして見ていると、頭に生えた獣耳とスカートから伸びているフサフサの尻尾がなければ、ほとんど人族と同じであった。
シーズはアルテラを膝の上に抱き寄せると、ちょうど目の高さにある彼女の大きなふくらみに顔を埋めた。
「あんっ……領主様は……おっぱいがお好きなのですね……」
アルテラが胸を腕で挟むと、シーズの顔は柔らかい弾力に圧迫され、この上ない心地よさに包まれる。
シーズよりも年上だということを微塵も感じさせない彼女の瑞々しくも包み込むような柔肌は、男が妄想する理想の女体そのものであった。
彼女の肉体から発せられる甘い体臭は鼻腔から吸い込まれるとシーズの頭を侵してゆく。
この官能的な身体をもっと味わおうと、シーズは大きな乳房をすくい上げるように両手で揉みながら、挑発するように突き出されるピンク色の乳首にしゃぶりついた。
乳房を口にふくみながら、舌の先で乳首の先端で刺激するとアルテラの身体がビクンッと揺れる。
「ああ……あぁアっ……領主様ぁ、んんっ!」
「じゅっ、れろっ……じゅるるっ」
ピチャピチャと唾液が混ざる音を立てながら、乳首を舐めては吸い上げ、もう片方は空いた手を使って中指でコリコリと刺激を与える。
「ふっ……んんっ、んっ……!」
シーズが顔を上げると、快感の刺激から耐えるように、きゅっと唇を強く結ぶアルテラの表情が目に映った。
それがたまらなく扇情的で、シーズはもっとアルテラが欲しくなり彼女へと顔を寄せた。
アルテラもそれに応じるように顔を近づけ、自然と二人の唇は重なり合う。
「ん……ちゅっ……んぅっ……」
シーズにとって、子供の頃の幼稚なキスを除けば、これが女性との初めての口づけだった。
最初は唇を触れ合わせるだけのキスだったが、それでも、彼女のぷにっとした唇の感触をシーズは感激しながら味わう。
間近にあるアルテラの顔。閉じた瞳に長く艶やかな睫毛が細かく震えている。見れば見るほどシーズはアルテラの美貌に惹きつけられていく。
妄想の中にいるような美女が現実で自分の腕に抱かれている。ましてや、その艶美な肢体を自分の思うがままにできてしまうのだから、これは夢じゃないのかと疑いたくなるような状況だった。
欲求のままに、シーズがアルテラの背中に手を回して、強く抱きしめると、それに応えるかのように、彼女はより深く唇を吸い舌を絡める。
「ん……んんっ、ちゅ、ちゅる、れろっ」
二人の舌は先端が触れると、まるで交尾の相手を見つけたオスとメスのようにねっとりとした動きで絡み合う。
「はぁんぅっ……レロッちゅっ、じゅるッ……ピチャッ、レロッ……ちゅぶっ」
互いのざらつく舌の表面をヌリュヌリュと擦り合わせ、舌を吸い。吐息を漏らさない程に口を密着させる。
アルテラの蜜のような唾液と自分の唾液が混ざり合い、舌を動かすたびに口内で粘液が絡まる音が直接頭に響いてくる。脳が痺れるような快感が絶え間なく彼女の口から押し寄せてくる。
「ちゅぷっ、じゅる、れろっ、んぅふっ……れろ……ちゅっ、じゅぷっ、んんっ!」
アルテラの喘ぎ声を聞きながら、キスとはこんなにも気持ちがいいものなのかと、シーズは恍惚としながら彼女の甘い粘液を啜る。
息をするのも忘れるほど、ねっとりと舌を絡ませ、口の隙間からくぐもった声が漏れては、それを押し込むように、もっともっとと唇を押し付け合う。
触れ合うだけのキスしか知らなかったシーズは、今やアルテラの口を貪るように咥え込み、卑猥な音と荒い息遣いだけが室内に響かせる。
いったいどれほどそうしていたのか、長い長い口づけを終えて顔を離すと、離した口を繋ぐように、つぅっと細い銀色の糸が伸びていた。
二人の口元は、どちらのとも言えない唾液にまみれて濡れ光っている。
アルテラは頬を紅潮させながら、潤んだ瞳でシーズを見つめた。
「はぁ、ふぅ……領主様のキス……とっても情熱的で、素敵でしたわ……」
初めてのことで無我夢中だったシーズの頭はまだぼうっとしていて、けれど心臓は激しく脈打っていた。
「アルテラ……っ!」
半裸の美女を目の前にして若い男が我慢できるわけもなく、興奮が醒めないままシーズは乱れた息遣いでアルテラを強く抱きしめる。
「あんっ……領主様ぁ……」
彼女は艶のある声を発しながら、シーズの下腹部へと手を伸ばしてするりと撫でた。
「うぐっ」
口づけをしている間中、ずっと硬くなっていた男根をアルテラのしなやかな指に撫でつけられて、シーズの口から思わずうめき声が漏れる。
敏感になっているイチモツは、彼女の爪が布地を擦る微かな刺激にも反応してビクビクと動く。
「あぁ……こんなに苦しそうにして、かわいそうに……いま楽にしてさしあげますわ……」
アルテラの手によってズボンが脱がせられると、隠れていた下着の股間部分には我慢汁のシミがじわりと広がっていた。
「まぁっ……こんなに濡れて……」
アルテラは下着の上から膨れ上がっている部分を優しくさすった。ゾクゾクとした快感が陰茎を伝う。
焦らすような手の動きに、シーズがもどかしそうに腰を揺らした。
「アルテラ、意地悪をしないでくれ……」
「ふふっ、申し訳ありません。領主様が可愛らしいお顔をされていたので、つい」
蠱惑的な笑みを浮かべるアルテラは、両手を使ってシーズの腰から下着をずり下ろした。