屋敷に戻ると、先に眠りこけているミリアを部屋のベッドに寝かせてから、シーズはマーサが準備していた夕食を食べてから、入浴をする。
一日の汗を流しサッパリとして浴室から出ると、控えていたアルテラがタオルでシーズの身体についた水滴を丁寧に拭き取っていく。
シーズは大人しくアルテラに身を任せながらも、昨夜は余計なプライドのせいで発散しきれなかった性欲が下半身で疼いてた。
そのせいで、アルテラが股間をタオルで拭く際のちょっとした刺激によって、シーズのイチモツはぐいっと頭をもたげてしまう。
それに気づいたアルテラは 淫らな光を宿した視線をシーズに向ける。
「ふふっ、旦那様は何を期待されてるのでしょうか?」
「アルテラ……」
誘惑するような瞳にたじろぎそうになるが、今日こそは最後まで致すつもりのシーズは無言でアルテラを抱き寄せる。
「あんっ……旦那様」
二人はしばし無言で見つめ合う。アルテラ表情からは嫌がっている気配は感じられなかった。むしろ、彼女は熱っぽい瞳でこちらを見つめ返しているではないか。
(これは……いけるか? いやっ、いくしかないっ!)
シーズはこの一瞬に、これまでの人生で何回もないという度合いで決意を固めた。
「アルテラ、このまま寝室に来てくれないか」
言い終わってから緊張で心臓がバクバクと暴れてしまう。
しかしアルテラは、緊張で顔をこわばらせているシーズの唇についばむようにキスをした。
「んっ……ちゅっ。もちろんですわ、旦那様」
「じゃっ、じゃあ……今から」
シーズは我慢できないといった様子で、アルテラの手を握って寝室に向かおうとしたが、彼女の手はそれにやんわりと待ったをかけた。
「慌てないでくださいませ。私も体を流してからでないと恥ずかしいですわ」
アルテラにそう言われてしまうと、シーズは興奮して先走ってしまった自分が恥ずかしくなった。
「そっ、そうだな……そうするといい」
「後ほどお伺いしますので……お部屋でお待ちくださいませ」
「ああ、急がなくてもいいから、ゆっくりしてから来るといいよ」
それだけ言い残して一人先に寝室へ向かったシーズは、部屋に入り扉を閉めるとベッドにどっかりと座ったのだが、さて、どうにも落ち着かない。
仰向けに寝転がってみては、また起き上がり、なんとなく枕を整えてみたりするのだが、妙にソワソワしてじっとしていられない。
今ごろアルテラは身体中を念入りに洗っているに違いない、この後自分に抱かれるためにだ。
そう考えると、シーズはいてもたってもいられなかった。
そうして彼が部屋の中をウロウロし続けて、しばしの時間が経った後、不意を突くように扉をノックする音が寝室に響いた。
「っ!……入ってくれ」
ついに来たこの瞬間、シーズは動揺を悟られないよう務めて落ち着いた声を出した。
開かれた扉から、薄いネグリジェを身につけたアルテラが、静々と入ってきた。
ランプの明かりに照らされ、彼女の豊かな身体のラインがうっすらと透けて見えている。
「お待たせいたしました……旦那様」
「うっ、うむ……いや、大丈夫だ……こっちへ」
言われた通りにシーズの隣に腰を下ろしたアルテラ。
ネグリジェの下に透けて見えるたわわな果実の先端。そこにはピンク色の突起がツンと張り出していて、すぐにでもムシャぶりつきたくなる光景だった。
シーズが焦る気持ちを抑えながら腰に回した手でやんわりと抱き寄せると、アルテラはなすがままに身体を預けてくる。
「旦那様……あっ、んむっ、んっ……ちゅっ」
シーズから重ねた唇は離れることはなく、その手は優しくアルテラの乳房に触れた。
「あぅっ……ふぅっ、んっ……! ぁっ……」
薄いネグリジェしか阻むものがない彼女の身体は柔らかく火照ったように熱かった。
彼女の熱い吐息がこれ以上漏れないように、シーズは唇を重ね彼女の口を塞いだ。
「んっ、ぴちゅ、くちゅ……ちゅっ、ちゅぷっ……」
口内から漏れてくる唾液に濡れた唇が官能的な音をたてる。
シーズはアルテラを抱きしめながら、その手は彼女の乳房をやんわりと揉みしだく。
ネグリジェの薄布が乳首を擦ると、むず痒いような微小な快感となってアルテラの性感を刺激する。
乳輪の周りを指先で撫でられる甘い快感によって彼女の乳首が硬く尖ってきた。
シーズの手つきからは、不慣れながらも悦ばせようとする気持ちがアルテラに伝わってくる。
自然と開いた歯の隙間から舌がヌルリと滑り込み、アルテラの舌もそれを迎え入れるように、くちゅりと舌を合わせる。
「んっ、れろっ……くちゅ……んぅ、ちゅぷ……れるっ……」
先日のように激しく絡まるようなキスではなく、舌をそっと付き合わせ互いの息遣いを感じるようにゆっくりと擦り合わせる。
ねっとりとしたディープキスが、アルテラの性感を高めてゆくなか、シーズの手が不意にアルテラの獣耳に触れる。
「んんっ……! あっ……ふっ、ちゅっ……りゃ、りゃんなはまぁ……」
性感帯が集まる獣耳の内側を指で撫でられ、甘い刺激が走る。
「あんっ! ふっ……ぅっ」
シーズの指が耳に触れるたび、アルテラの身体がぴくぴくと反応する。そして今度は耳の付け根を指でクニクニクと刺激される。
「ふうぅっ……んっ! 旦那様ぁ……だめです、そこは……あぁっ」
どうやらそこは、アルテラの弱い部分だったらしく、トロンとした声を出しながら、ぷるぷると身体を震わせる。
「じゃあ、こっちは?」
シーズは彼女の背中に回していた手を下からネグリジェの中へと潜り込ませると、柔肌を伝って指を臀部へと移動させる。
そこはつい最近、彼が確認しそびれた尻尾の付け根があった。
「ひゃッ、ァァッ! そこも、ひあっ……んンッ!」
尻尾を触られたアルテラの腰が驚いたように浮き上がる。
やはり尻は敏感な部位らしく、シーズは乱暴にならないように優しく触れるのだが、それが逆に焦らすような快感の刺激となってしまう。
アルテラの身体は次第に火照りを帯びて、肌にはじっとりと汗が滲みだし、身体の感度がどんどん高まっていく。
シーズは彼女が感じているのがわかり、もっと快感を味わってほしくなり、アルテラの身体を隠すネグリジェを脱がして細い首筋に舌を這わせる。
鎖骨から乳房、滑らかな腹部、ふっくらした太ももの内側、抱きしめたくなる華奢な背中と、彼女の身体中に口を付け舌で舐め、指も使って愛撫した。
「あぁっ……! ぁっ、あぁっ……ふっ、ぅぅっ……ひぁっ……!」
拙いながらも情熱的な愛撫によって、アルテラは全身を襲う甘い快楽に弄ばれ、けれどイクことができないもどかしさに身体をくねらせる。
ずっと疼いている股間は溢れ出る愛液によってしとどに濡れていた。
シーズの男根も大きく反り返り、先っぽから先走りの汁が出ていた。
シーズはアルテラの腰に指をかけると、彼女の秘部を隠していたショーツを抜き取る。
露わになったアルテラの秘部は溢れる蜜によってしとどに濡れていた。そこからムッとするほど濃い雌の匂いが漂ってくる。
「あぁっ……見ないでください……旦那様ぁ……」
アルテラは顔を手で覆い股を閉じようとするが、シーズはそんな彼女の脚を掴んで強引に開かせると、熱く蕩けた彼女の膣口に顔を近づけると、秘裂をかき分けるように舌をねじこむ。
「アァぁッ! うぅっ……んんっ! んぁっ……! アっァァッ……」
シーズの舌は、膣口の浅い部分をツプツプと出入りしたかと思えば、急に深くまで舌を伸ばして膣壁を刺激する。
「あッ……アぁっ!あふッ、ううっ……んくっ!」
うねうねと動く舌に膣をまさぐられ、アルテラは痺れるような甘い快感に身体を仰け反らせる。
シーズも舌の根が引きつりそうになるぐらい舌を伸ばし、愛液に濡れるのも構わずにトロトの膣を更にかきほぐす。
舌を動かしながら指でクリトリスも擦られて、アルテラは快楽の渦に呑み込まれゆく。
「あぁっ! んんっ……あァッ! だめっ……旦那様……もうっ、あぅっ……!」
アルテラが絶頂を迎えようとしているのが分かり、シーズは舌はよりいっそう激しく動かす。
「あアアッ!うっ、いっいっく! ンっふっ……うぅっ、アッ! アアぁぁッ!!」
アルテラがひときわ大きく腰を反らし、ガクガクと身体を震わせると、シーズの顔に温かい飛沫がびしゃりとかかった。
女の潮吹きというものを初めて見たシーズは、驚きとその淫らな様子に唾を飲む。
「あぅっ……ふぅっ……ふっ、はっ……ふっ……」
こわばっていた身体の力が抜け、アルテラは呼吸を乱しながらぐったりとベッドに横たわる。
シーズはガウンを脱ぎ捨てると、いまだ身体に力の入らないアルテラの脚を手で押し広げる。
「アルテラ、もう我慢できないよ……」
シーズは今にもはち切れそうな程に大きく膨らんだ肉棒をアルテラの秘部に擦り付けた。
「ああっ、ダメです旦那様っ! イッたばかりで……身体が敏感になってて……」
止めようとするアルテラの言葉も聞かず、シーズは熱くいきり立った肉棒を膣口に合わせる。
大きく膨れた亀頭が肉ヒダに埋まると、そのままズブリと肉棒をアルテラの膣に挿入した。