二人は絶頂の余韻に浸りながら、緩やかな動きで互いの唇を愛撫する。
「ちゅっ……んっ、旦那様……」
アルテラがシーズの唇をついばみながら、自らの下腹部を手で触れると、挿れたままの肉棒が膣内でピクピクと動いている
のを感じる。
ペニスが膣口に栓をしているせいで、射精された大量の精液は今も膣内に留まっており、アルテラの膣は愛液と精液の混ざったドロドロの粘液にまみれていた。
身体を動かさずとも、アルテラの膣はうねうねと収縮し、射精して大人しくなったシーズのペニスを柔らかく刺激する。ぬったりと温かい肉襞に優しくしごかれた肉棒は甘やかな快感によってすぐさま硬さを取り戻してゆく。
「あんっ……旦那様のお○んぽ、アルテラのお腹の中でまた大きくなってますわ」
「うぅっ、このまま、もう一度するぞ……」
抜くのがもったいないと思うほど気持ちのいいアルテラの膣内で、シーズは滾る肉棒をまた動かし始める。
一度射精したことでシーズにも若干の余裕が生まれたのだろう。最初のような勢い任せの抽送ではなく、今度はアルテラの膣をじっくり味わうよう肉壁を探るように肉棒を擦り付ける。
膣内を擦られるたびに艶のある声で喘ぐアルテラの姿に、シーズはもっと彼女を感じさせたくなり、亀頭を引っ掛けるように腰を動かす。
「あっ、あっ、あぁっ……! そこっ、んんっ…………ぁっ!」
膣内で射精された精液が、ペニスを出し入れするたびにグチュグチュと音を立て、抽送によって白く泡だったそれが膣口の隙間から漏れ出てくる。
「ああっ、んぁっ……ふぅっ、んんっ……」
快感を耐えるように目を閉じて少し眉をひそめるアルテラ。その切なげな表情は見惚れるほどに官能的で、劣情を掻立てられたシーズはアルテラの肩に手を回すと、寝そべっていた彼女の身体を抱き起こし、自分の膝の上に股がらせた。
挿入しながら向かい合うような座り姿勢になり、身体を密着させながらグリグリと股間を擦り合わせる。
「あっ! ふぅっ……んぁっ」
互いの身体を抱きしめながら肌を合わせる体位は、腰を激しく打ち付けるセックスとはまた違う、ゆるやかな快感を二人にもたらした。
「はぁ、ふっぅ……あぁっ……旦那様、アルテラの膣内は気持ちいいですか?」
「ああっ、すごくいい……最高だ……っ!」
腰を揺するたびにアルテラの柔らかい尻たぶが膝にぶつかりタプタプと揺れ、合わさった肌から互いの体温と鼓動が伝わる。
(女の体っていうのはこんなに良いものだったのか……娼婦に入れ込む奴の気持ちが今ならわかるな……)
熱く柔らかいアルテラの肢体を感じながら、色欲の熱に汗を浮かべたアルテラの顔を覗き込む。
(こんな色っぽい顔をして……たまらん……!)
「あんっ……旦那様、そんなに、見つめないでください……恥ずかしいですわ……」
視線に気づいたアルテラに頭を抱き寄せられ、その豊満な胸に顔に押し付けられたシーズは、柔らかな乳房に手を這わすと両手で揉みしだきながら片方の乳首を口に含む。
シーズはこの乳房を独占しようと、ピンと尖った乳首を舌で嘗め回しながら、ちゅうちゅうと音を立ててしゃぶる。
「あっ、んっ……旦那様ったら……おっぱいがお好きなのですね」
まるで子供をあやすように、アルテラに頭を優しく撫でられているシーズは、恥ずかしいと思う以上に、安らぎにも似た心地よさを感じていた。
おっぱいをしゃぶるなんて、平時であれば恥ずかしくて躊躇ってしまうだろうが、こうして互いに生まれたままの姿となり、全てをさらけ出している間は己の欲求に素直に従うことができた。
アルテラは乳房を吸われながらも、小刻みに揺れるペニスで膣を刺激され続けているせいで、快感はゆるやかな絶頂へと彼女を誘おうとしていた。
「あ、んっ、旦那様……このままだと、私……また、イッてしまいそう……」
「ああっ、俺もまた出そうだ……」
アルテラの膣がもっと精液を搾り取ろうと無意識に肉棒を締めつける。
シーズは乳房から口を離すと、アルテラの尻肉を掴み寄せながら自らも大きく腰を動かした。
尻肉が太ももにぶつかり、弾力に揺れながら音を立てる。
「アルテラ、このまま……また膣内に出すぞ……!」
「はぁっ、んんっ! あぁっ……きてください……旦那様の熱い精液……思う存分、アルテラの膣内に射精してくださいませ……」
快感を高めようとする二人は、抱きしめ合いながら互いの感じる箇所を擦り付け合う。
密着が高まり亀頭が子宮口に押し付けられると、まるで子種を欲するかのように、子宮口が亀頭に吸い付いてくる。
「ふぁっ、んんっ……! あぁっ、旦那様のお○んぽ……私の子宮に入りたそうにしてますわ……」
「ああ、また子宮に射精すからなっ、アルテラ」
自分こそが今のアルテラの主人だと認めさせたい。支配欲に駆られたシーズは肉棒を再奥まで突き立て狙いを定めるように子宮口を何度もノックする。
「あっ、んっ、んぅっ……くださいっ、旦那様の赤ちゃんの種! アルテラの子宮にたっぷり注いでください!」
「ぐっ、ううぅっ……!」
アルテラを孕ませることを想像すると、シーズはぞわぞわとした快感と共に尿道の奥から精液が込み上げてくるのを感じた。子宮口を執拗に責められているアルテラもまた絶頂の寸前であった。
「出すぞっ……! アルテラッ!」
「はっ、はいっ……わたしも、もうっ……んっ! んンッ!! あアアァッ!!」
ビュルッ!! ドブッ! ビュッ、ビュクッ!
亀頭から二度目とは思えない量の精液が迸ると同時に、絶頂を迎えたアルテラの膣が精液を搾り取るかのようにペニスを締めつける。
「ふっ、ふぅン!……うぁっ……あっ、あぁっ……」
絶頂の快楽によがりながら、アルテラはシーズの肩を強く掴むように抱きついた。
絶頂の痺れるような快楽に浸りながら、乱れた呼吸で抱き合う二人は身体中から汗を滴らせる。寝室は性交の蒸せ返るように濃い匂いが充満していた。
完全に射精を終えたシーズは、呼吸が落ち着いてくるとアルテラをそっとベッドに寝かし、挿しっぱなしだったペニスをゆっくりと引き抜いた。
「んっ……」
くったりとベッドに倒れているアルテラの膣口からは、せき止めるものがなくなり、精液がドロリと溢れ出てくる。
二回射精したとはいえその量は凄まじく、トロトロと流れ出る精液はベッドのシーツに大きな染みを作った。
ずっとアルテラの膣に挿入していた肉棒は粘液にまみれ、膣内の熱を溜め込んで湯気を立てそうなほど温まっていた。
力なく横たわっているアルテラの股間を覗けば、肉棒を抜いてからも秘部はぱっくりと開いたままで、そこからドロリとした白濁液を垂れ流していた。
その姿は酷く扇情的で、この美女の最奥まで自らの精を注ぎ犯したことに満足感を覚えながら、シーズはアルテラの横に寝そべると彼女の肩を抱き寄せた。
「ふっ、んっ……旦那様……」
満ち足りた顔をしているシーズに、アルテラは薄っすらとした微笑みを向ける。
「とてもお上手でしたわ。わたくし……こんなに乱れてしまったのは旦那様が初めて……」
「そっ、そうか? うん……俺も初めてがアルテラで良かったよ」
「まぁっ、嬉しいですわ旦那様」
アルテラは喜びながらシーズの胸に額を押し付けてくる。
おだてられたシーズは満更でもないといった顔で、アルテラの白くて細い肩を抱きしめると、性交の余韻を味わいながら彼女のフサフサな耳と尻尾を撫で続ける。
腕の中に抱かれているアルテラがどんな顔をしていたのか、そのときのシーズからは見えなかった。
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