女性器は愛撫によってトロッとした蜜液に濡れていたが、初めて男を受け入れる膣は狭く、秘肉をかき分けようとする亀頭の侵入を拒もうとする。
「んっ……ぅっ、あっ……ぃっ、いたっ……」
ぬめった蜜肉を感じながら怒張をゆっくり沈めていくと、マリーレイアがひときわ痛がるので、シーズは動きを止めた。この先に処女膜があるのだ。
「マリー、大丈夫か?」
「だっ、いじょうぶ……だから、このまま……」
マリーレイアの気持ちを受け止めたシーズは、辛いのを長引かせないためにも、このまま奥まで一息に挿れることにした。
腰をぐっと溜めて、先端だけ埋まった状態のペニスを、ズブリと彼女の膣内に押し込む。
キツく締めつける膣内に勢いよく入り込んだ肉棒が、途中で抵抗する膜を貫くような感触を感じながら、そのまま奥の熱溜まりへとつき立てる。
「あアァッ!! ぁっ……ううっ、ひぅっ……!」
マリーレイアは破瓜の痛みに顔を強張らせながらも、耐えるように背中にしがみ付く。彼女が無意識に立てた爪に引っ掻かれ、背中にヒリっとしたものが走った。
しかし、熱くうねる膣壁に肉棒をギュウギュウと締め付けられる快感に比べれば、そんなことは気にもならない。
そして、ついに肉棒は根元までずっぽりと膣内へと呑み込まれた。
「マリー、ぜんぶ……挿入ったよ」
「ほん……と? あっ……んっ」
ぎゅっと閉じていた瞳を開き、ほっとした表情をするマリーレイアだが、シーズの腰が僅かに動くだけで痛みに顔を歪める。
「慣れるまで、このままでいようか」
「でも、男の人は動かないと気持ちよくならないんでしょう……?」
「無理しなくていい」
シーズはそう言って、マリーレイアに口づけをした。
「んっ、ちゅっ……ちゅっ、んんっ、お腹の中で、シーズのおっきいのが、ビクビクしてる……」
「マリーの膣内、このままでもスゴく気持ちいいよ」
「あっ、ちゅっぷ、ちゅ、やだ……んっ、恥ずかしいこと、言わないで……んっ、ふっ、レルッ、チュッ、ちゅっぷ…」
二人は結合したまま、しばらくの間、抱き合いながら唇を重ねた。舌が擦り合わされるたび、彼女の甘い唾液が口の中で混ざり、クチュクチュと卑猥な水音を立てる。
「んぅっ、ちゅっ……ぁっ、まだジンジンすけど、なんだか、あったかい……もう、動いても大丈夫そう……」
「わかった、ゆっくり動くから」
マリーレイアの様子を見ながら、シーズがそっと腰を引く。ピッチリと吸着するようにペニスを締め付けていた膣肉が、男根を離すまいと絡みついてくる。
「あぅっ、んんっ……ふっ、あっ……あぁっ……」
快感と痛みが混ざった、甘く痺れるような感覚にマリーレイアが喘ぐ。
愛液にまみれたキツい膣肉にペニスを絞られ、シーズは腰をわななかせながらも、もういちど奥までじゅぶりと肉棒を挿入する。
「うん……ぁぅっ、うぅっ……んぅ! シーズの、オチ○ポ……中で……ああっ、すごいよぉっ……」
「ぐぅっ、すごい締め付けて……気持ちいいよ、マリー」
最初はゆっくりするつもりだったのに、マリーレイアの膣内が気持ちよすぎて抽送のスピードがどんどん速くなっていく。
「ごめん、マリー……気持ちよすぎて、腰が、止まらないっ……」
「んぅっ! ひぃっ……あンッ、あぁアっ! いいっよっ……もっと、気持ちよくなって、いいからっ……ああぁっ!」
もはや彼女を気遣うこともできず、ぱちゅんぱちゅんと音を立て、夢中で腰を打ち付けるシーズをマリーレイアは必死に受け止める。
睾丸が熱く疼き、尻にぐぅっと力が入る。我慢するのも限界だ。
「うぅっ、もう射精るっ、射精したい! マリーの膣内にっ」
「うあっ、んぅぅっ、だっ……して、いいよ、中に射精して……シーズの精液……私の膣内にぜんぶっ、だしてぇっ……!」
どぶっ! どくっ! どびゅっ! びゅるっ!
彼女の許しを得て、いまかいまかと渦巻いていた精液がマリーレイアの膣内に解き放たれる。
肉棒がびっりち収まっていた膣内に、白濁液がドクドクと流れ込む。
「ひンっ! あぁっ、んンッ! ふっ……はっ、はぁっ、熱い……精液が、おなかの中に、びゅっびゅって、出てるよ……」
マリーレイアは恍惚とした表情で、自分の膣に精液が注がれるのを感じた。
余韻がおさまるのを待って膣から肉棒を引き抜くと、純潔を散らした証に、赤い血と混ざった白濁液がマリーレイアの恥部からドロリと垂れ落ちる。
シーズは射精後の気だるさを感じながら、マリーレイアの隣に寝そべると、初めてのセックスで疲れたのか、くったりとしていたマリーレイアが顔を向ける。
「シーズ、わたしのオマ○コ、気持良かった……?」
「ああ、すごくよかった」
「ふふっ」
その仕草が可愛らくして、シーズは愛おしい気持でマリーレイアを抱きしめる。
「シーズの体、あったかい……」
「マリーもだ」
抱き合いながら互いの肌のぬくもりを感じていると、急激に眠気が襲ってきた。
セックス後の倦怠感に、酒の酔いも加わってか、重い瞼が閉じていくに逆らうこともできない。
それはマリーレイアも同じのようで、シーズの胸に顔を押し付けるようにして目を閉じている。
(いい匂いだ……女っていうのは……どうしてこんなに……)
だんだんと思考がぼやけていき、二人は抱き合ったまま、満足げな顔で寝息を立て始めた。
*
シーズが目を覚ましたとき、目の前が肌色で覆われていた。
なにごとかと手を動かしてみると、両手にタプンとした柔らかい感触。その正体は、眠りながら彼の頭を抱き寄せていたマリーレイアの胸とお尻だった。
(柔らかい……)
シーズが手を動かしてマリーレイアの柔尻を堪能していると、ボンヤリとしていた視界の端にナニかが映った。
(なんだろう? 人影のような……)
ゆっくりと脳が覚醒していくにつれ、それがなんなのか理解したシーズの顔がスーッと青ざめる。
朝陽が差し込む部屋。ベッドの横には、抱き合いながら眠っている二人を、にこやかな笑みを浮かべ見つめている――
アルテラが立っていた。