マリーレイアの華奢な肩が太く逞ましい腕によって後ろから抱きすくめられる。
「うわっ!? おいっ、なんだいきなり……!」
突然抱きつかれた驚きに振り向いたマリーレイアは、そこで初めてシーズの顔を見て、ぎょっとした。
焦点の定まらない瞳に、苦しげに荒く繰り返される息遣い。腕には彼女の細い体を締めつける程の力が込められている。
「おいっ……シーズ……っ」
マリーレイアの呼びかけに答えることなく、シーズは強引に彼女の頭を掴んで引き寄せると、その柔らかな唇を奪った。
「んっ! んんっ! やっ、やめっ……んぅっ……!」
普段の温厚な彼からは想像できないような乱暴なキス。まるで貪るように唇をねぶられる。
彼が正気じゃないことに気づき、抵抗しようともがくマリーレイアだったが、いくら気が強かろうと所詮は女の細腕だ。こうして男が本気を出せば腕力で敵うはずもない。
そうこうしている間に、強引に開かされた口から舌がねじ込まれ、唾液でヌメついた舌に口腔をなぶられる。
「んぅっ! ちゅぶっ、んふっ……! ちゅぷっ、れぇっ、やめっ、んんぅっ……!!」
マリーレイアがどれだけ身をよじらせても、屈強な腕の拘束からは逃れられない。
彼女の胸元に伸ばされたシーズの手が、力任せにドレスを引きちぎると、布の裂ける音と共に綺麗な形の乳房がプルンと露出し、マリーレイアはそのまま床に押し倒された。
「痛っ……!」
硬く冷たい床に背中をしたたかに打ち付けられたマリーレイア。衝撃で胸元には首から下げ首飾りが揺れ動く。
痛みに顔をしかめながらも懸命に床を這って逃げようとするが、シーズの手が細い足首を掴むと、彼女の軽い体はいともたやすく引き寄せられてしまう。
「あっ、あぁっ……!」
スカートも破られ、無残な格好にされてしまったマリーレイアは、シーズの手によって無理やり脚を開かされる。
白く美しい太ももの付け根には恥部を隠す上品な下着が丸見えとなり、シーズは花園を隠す邪魔な薄布に指をかける。
繊細な絹のショーツはたやすく引き千切られ、ぴったりとスジの合わさった花弁が露出する。
マリーレイアは恥辱と恐怖に震えた。
「だめっ! やめてっ! シーズ……っ!」
なんとか正気を取り戻させようとマリーレイアが必死に呼びかけるも、彼の耳に届く気配はない。
「ぅっ、あっ、ぁぁっ、まっ、まりぃ……」
うわ言のように幼馴染の名前を呼びながら、シーズが邪魔なズボンを脱ぎ去ると、その下から腹に張り付くほど硬く反り返った肉棒が姿を現した。
勃起して血管を浮き立たせている彼の怒張は、鈴口からダラリと垂れ流される涎によって粘ついた光沢を纏い、挿れられただけで妊娠していまいそうな凶悪な姿をしていた。
マリーレイアは細い腕でシーズの厚い胸板を押し返そうとするが、そんな抵抗は意にも介さず、シーズはマリーレイアに覆いかぶさると、ヌメついた肉棒を彼女の割れ目に押し当てる。
「あぁっ……だめっ! こんなっ、あッ! ああアァッ!!」
マリーレイアの必死の呼びかけも虚しく、亀頭がジュブリと膣口に潜り込むと、そのまま膣肉を掻き分け、肉棒は根元までズッポリと突き入れられた。
「ひぐっ! あっ、あああぁっ! あぅっ、ぐぅっ、あっ……あぐぅっ……!!」
前戯もしていないマリーレイアの肉壷はろくに濡れていなかったが、幸いにも肉棒にまとわりついた先走り汁が挿入を助け、痛みは想像していたよりも感じなかった。
しかし、それでも彼女が男根を膣内に迎えるのは、これが二度目。まだ熟れていない生娘同然の膣壁はみっちりと狭まっており、そこにシーズの太い怒張を無理やりねじ込まれてしまったマリーレイアは、苦しさに上手く息ができず苦悶の表情を浮かべる。
しかし、シーズは苦しむ彼女を気にする素振りも見せず、ペニスを再奥まで突き入れて亀頭で彼女の子宮口を激しく叩く。
「ひぐっ!? あっ、あぁっ……あっ、うくッ……!」
お腹の奥に響く衝撃。肉棒を突き込まれるたびに、マリーレイアはか細い悲鳴をあげながら苦しさに肺から息を吐き出す。
「あぐっ! あっ、あぅっ! やっ、やめっ……てっ、ひぐっ! あアァッ!」
何度も繰り返し激しく肉棒で蹂躙される膣内は、だんだんと痺れたように感覚が麻痺していく。
華奢な身体を乱暴に犯される光景はまるで、力加減の知らない男子が女の子の人形で遊んでいるようだった。
「あぅっ! あっ……あぁっ、ひっ、んんっ……!」
それは自己防衛のためなのか、マリーレイアの肉壷はレイプされながらも愛液を分泌して膣内の滑りをよくすると、次第に苦痛とは違う痺れるような快感を覚えはじめた。
ジュボッ、ジュボッ、と愛液をかき混ぜながら腰を振っていたシーズの動きが、込み上げてくる射精感によってより一層激しくなり、執拗にペニスを膣奥へとねじ込んで亀頭を子宮口にグリグリと擦り付ける。
「んっ、あぁっ! シーズ……っ、あっ、はぁっ!」
「ぐぅぅっ、まっ、まりぃっ、うぅっ……!」
もはや意識は薄れ自分が何をしているかも定かでないシーズだったが、しかし男の本能が目の前の女を孕ませようと突き動かす。
雄の本能がマリーレイアを妊娠させようと、無意識に子宮口を弄り、彼女の子宮に子種を注ぎ込もうとしていた。
「ぐぅぅっ! うあぁぁっ……!!」
そして、限界を迎えたシーズがうめき声を上げると、精巣から流れ出した精液が精管を押し広げながら駆け上り、堰を切ったように亀頭から大量の白濁液が放出された。
ドビュルルッ! ドブッ! ビュクッ! ビュルルッ! ドビュルッ!
「ひあアァッ! あっ、あぐっ! あひっ! んんぅっ、あっ、ああぁぁっ!!」
子宮口に捻じ込まれた亀頭から迸る熱くドロリとした精液が、子宮内に注ぎ込まれている感覚。
乱暴に犯されながらも、愛しい男に種付されるという行為に、マリーレイアは甘く痺れる快感に包まれながら絶頂に達し、全身を激しく震わせた。
(あぁっ……シーズの精子が、子宮の中に入ってくる……)
初めての時は酒の力を借りてなんとか行為に及んだが、とても性行為で感じる余裕は無かった。
二度目はもっと上手くしてあげようと思っていたのに、それがまさか、こんなレイプまがいに犯されてしまうとはマリーレイアにとっても予想外である。
しかし、こんな乱暴にされたというのに彼の精液を子宮で受け止めることに悦びを感じてしまい、マリーレイアはやはり自分も女なのだなと自嘲しながら瞳を閉じた。
長い射精がようやく終わった頃、シーズの様子はだいぶ落ち着いていた。
シーズはマリーレイアの上に覆い被さったまま、深い呼吸をゆっくりと繰り返している。
「シーズ……?」
マリーレイアがそっと呼びかけると、彼女の声に反応してシーズが顔を上げた。
「マリー……おれ、は……」
まだ少しぼんやりとした顔でマリーレイアを見つめるシーズ。
先刻まで頭の中で蛇のように蠢き思考力を奪っていた熱はすっかりと消え去って、シーズの頭はようやく正常を取り戻そうとしていた。
やがてその瞳は理性の輝きを取り戻してゆく。
けれど、それと同時にマリーレイアの痛々しい姿を目の当たりにしたシーズは、自分のしでかした事を自覚して悲痛に顔を歪ませるのだった。