父親との性行為がもう両手では数え切れない回数に達した頃、スフィアナもベッドの上で裸になって股を開くことに最初ほどの抵抗感はなくなってきた。
感じることも分からなかった少女の幼い性器は、割れ目を舌で舐めあげられ、クリトリスを刺激されると、トロリとした愛液を滴らせる。
小さすぎる膣口は挿入されるたびに苦しかったのに、今では父親の大きなペニスを容易に呑み込んでしまうようになった。
「んぁっ、ぁぅっ……お父さん……ぁぁっ……!」
「スフィアナ! お前の小さなマンコがお父さんのチンポに絡みついてくるよ!」
「だめなのぉ……! あぅっ、そんなっ……奥ばかり突かないでぇ……あぁっ!」
べつに父親を受け入れたわけではない。今でもスフィアナはこんな背徳的な行為は間違っているし、もう止めて欲しかった。
しかし、彼女の意思とは裏腹に、彼女の体は女としての快感を覚えてしまうのだ。
父親のペニスに狭い膣を押し広げながら挿入されると、体の内側から熱いものが込み上げて、子宮口をノックされるたびに甘い悲鳴が漏れだしてしまう。
子供とは思えない艶やかさで悶えるスフィアナに、父親も狂おしほどの情欲を抱いた。
彼女には誰よりも男を悦ばせる才能があった。いっそ性の悦びに浸れてしまえば、まだ幸せだったのかもしれない。
しかし、淫らと清純を合わせ持ってしまったスフィアナには、母に隠れて父親とセックスをしている罪悪感と、いつばれてしまうのかという恐怖が常にまとわりつき、彼女の心は押し潰されそうになっていた。
そんなときだ。
ある日のこと、スフィアナが教会の前を通り過ぎようとしたときだ。偶然居合わせた神父が彼女の思い悩む様子を心配して声をかけた。
けれど、父親と性行為をしていることを話せるわけもなく、神父がいくら尋ねても、スフィアナは「なんでもありません」と首を振るだけだった。
神父は彼女のことをよく知っていた。礼儀正しく、いつも柔和な笑みを湛え、礼拝にも欠かさず出席する本当によくできた娘。
しかし、最近では礼拝も欠席するようになり、優しい笑顔は影を潜め、瞳からは悲しみが滲み出ているではないか。
スフィアナが心に深い悩みを抱えているのは一目瞭然であり、この迷える少女は助けを求めているのだと神父は察した。
「キミの悩みは人に言えないことかい?」
「はい……申し訳ありません。神父様……」
「では、母なる神に、その悩みを聞いていただくのはどうかね?」
「女神様に……?」
獣人の国では、ほとんどの民が”月より出でし母なる女神”を崇拝していた。もちろんスフィアナの家庭も例外ではなく、彼女も敬虔な信徒である。
誰かに助けを求めることもできず、心の弱った彼女にとって神という存在は救いの光だった。
「女神様は……私の罪を赦してくれるのでしょうか……?」
「心配いらないよ。神にとって君は愛すべき子供なのだから」
“愛すべき子供”
スフィアナの胸がジクリと痛んだ。この苦しみを取り除いてくれるなら――。
彼女は黙って頷くと、神父によって教会の懺悔室へと連れて行かれた。
薄暗い懺悔室の中で、彼女は罪を告白する。
「懺悔します、私は――――――」
しばらくして、神への懺悔を終えたスフィアナの心は、一時的にとはいえ、久しく忘れていた安らぎを思い出すことができた。
それ以降、教会の懺悔室は彼女の心の拠り所となった。
そして、その日もまた、スフィアナは教会へと立ち寄っていた。
重厚な扉を開き、薄明かりに照らされた教会内に足を踏み入れ懺悔室へと向かう。
懺悔室の内部は薄暗く、小窓が一つあるだけの狭い空間だ。
この中だけが彼女が無垢な少女へと戻ることが許される場所だった。
スフィアナは両手を握り、目を閉じ、神に赦しを乞いながら罪を告白する。
薄い壁を隔てた先に居る神父がペニスを勃起させていることも、小窓の隙間から欲情にまみれた瞳を自分に向けていることも知らずに――。
*
神父がスフィアナに懺悔を勧めたのは、迷える少女に救いの手を差し伸べるためである。彼は間違いなく敬虔な神父だった。
彼女の懺悔を聴くまでは――。
初めてスフィアナが懺悔室を訪れた日、神父は懺悔室の中で薄い壁一枚を挟んだ向こうで少女が告白するのを静かに待っていた。
「私は、穢れた行為に身を染めてしまいました……」
意を決したスフィアナが口を開いたので、神父は厳かに少女へ語りかける。
「それは、どんなことかね?」
「男の人に……肌を、晒しました……」
神父はてっきり、スフィアナの犯した罪というのは子供にありがちな、些細な出来事を重く感じてしまっているものだと思っていのだが、まさかの告白に狼狽する。
(この清楚な少女が淫らな行為を? 信じられない……だとしたら相手は同年代の少年か?)
神父は動揺を悟られないように深く息を吐くと質問を続ける。
「その相手は、歳の近い者かね?」
「いえ……違います……」
「でっ、では……大人の男かね?」
「――――はい」
こんどこそ神父は絶句した。こんな可憐な少女に不道徳をはたらく悪漢がこの町にいるとは信じがたいことだった。
まさか、その相手が実の父親だなんて神父には考えもつかない。
「キミは、大人の男性に肌をさらしたのかね……?」
「はい……そうです」
「その男は、きみに何をしたのかね?」
「服を脱がせて……わたしの、胸を……触わりました……」
いつの間にか、神父は小窓の隙間から覗き込むようにスフィアナを見つめていた。
そこには羞恥に耐えながら健気にも罪を告白しているスフィアナの姿があった。
服に隠された少女の慎ましやかな裸体を思い浮かべ、神父は顔が熱くなるのを感じながら、スフィアナがいったいどこまで相手の男に身体を許したのかが気になった。
「それから、どうしたのかね?」
「身体中を舐められました……胸や、お腹や、それから……おへその下も……」
「きみは、それを望んでいたのかね?」
「いいえっ! それはっ、違います……!」
スフィアナの悲痛な訴えにより、それが彼女の望まぬ行為であったことが理解できる。
(ああ、あんなに震えて、さぞ辛かっただろうに……)
少女が幼い秘部に口づけをされている姿を想像し、神父のペニスがむくむくと膨れていく。
神父からはすでに道徳心は失われていた。ただスフィアナの恥辱に満ちた告白をもっと聞かせて欲しくてしょうがなかった。
「きみは、その男の……穢れたものを、受け入れたのかね?」
スフィアナからの返事はなかった。
(どうなんだ……スフィアナ! きみはその男に汚されてしまったのか!?)
しばしの沈黙が流れてから、ひとこと「はい」と少女が言ったとき、神父はショックを受けた。
それは悲しみや絶望ではなく、清らかな少女が大人のチンポで汚されたことへの背徳的な興奮であった。
神父はスフィアナに気付かれないようズボンを下ろすと、自らの手で勃起した陰茎をしごきはじめる。
「その時のことを、もっと詳しく告白しなさい」
「えっ……そんな……」
「安心なさい、ここでキミの告白を聞いているのは女神様だけだ。さあ、全ての罪を告白なさい、そうすればキミは救われるのだよ」
神父は己の欲望を満たすために、心にもない言葉で少女を騙す。
まだ純真な心を失っていなかったスフィアナはそれを信じてしまうのだった。