「あんッ……とても立派ですわ、領主様のおちんぽ」
お坊ちゃんにセックスの手ほどきをするべく、スフィアナは艶やかな笑みを浮かべ、しなやかな指先で勃起したペニスの裏筋を根元からなぞり上げた。
「ぐぅっ! ぅぁッ……」
血流によって膨らんだ筋が爪の先で引っ掻かれると、痺れるような刺激によってシーズが呻き声を上げ、焦らすように何度も指先でなぞられたペニスは鈴口から透明な汁をトロトロと溢れさせる。
「アッ、アルテラ……そこだけじゃなくて、他のところも……」
「うふふっ、かしこまりました領主様」
いつまでもイクことができない生殺しのような愛撫に辛抱たまらなくなったシーズが求めてくると、スフィアナは手の平も使って肉棒全体にカウパーをなじませてから、竿をやんわりと握ってゆっくりと上下に動かし始めた。
「うぁッ! あぁっ……! アルテラっ、すごく、気持ちいいよ……」
ヌチュッヌチュッと粘つく音を立てながら肉棒を擦る柔らかな手。スフィアナは手淫の快感に身を委ねるシーズの様子に目を細めた。
(ふふっ、触っただけで、もう出ちゃいそうね)
このまま手コキを続けて一回射精させてやってもいいのだが、どうせなら更なる快感で理性を蕩かしてやろうと考え、スフィアナは手を動かすのを止めた。
「えっ……」
射精感が湧き出したところで唐突に御預けを喰らってしまったシーズが物欲しそうな顔で見つめてくる。
(情けない顔をしちゃって、しょうがない子……心配しなくても、これから私の旦那様になってもらうのだから、ちゃんと気持ち良くしてあげるわよ)
戸惑うお坊ちゃんを尻目に、スフィアナは勃起したペニスに顔を近づけ口を開くと、艶やかに濡れたピンク色の舌を突き出し、亀頭を口内へと誘った。
「ぁっ、んむっ……ちゅぷっ、んっんふっ……ちゅぽっ、れろっ……」
「うぁっ、ぁァッ……!」
肉棒の先端がぱっくりと呑み込まれ途端、亀頭が熱い唾液の中に浸かり、蛇のようにウネウネと蠢く舌が絡みついてくる。
「んぷっ、じゅぽっ、れろぉ、ちゅぽっ、んっ……ちゅぷっ、んふっ……」
「あァッ、すごっ……ぅゥッ!」
こんな美女が自分の性器をしゃぶっているという光景に劣情が煽られ、今までに味わったことのない未知の快楽がシーズの頭を蕩かす。
口淫によって血流の集まった肉棒は口の中で更に大きく膨らんでいく。すべてはスフィアナの思い通りというわけだが──。
近寄っただけでもオス臭かったペニスを咥えたことで、口内に充満する強烈な青臭さが鼻の奥まで突き抜け、臭いで犯されているような気分だった。
(んぅっ……! なんなのこの子、また、大きくなってる……それに、すごく濃い臭い……)
獣人の男でもこんな臭いはさせなかったというのに、人族だからか、それともこの坊やの体質なのか──しかし、ここで引いては童貞チンコに負けた気がして非常に癪である。
スフィアナは怯むことなく「ほらっ、早く射精してしまいなさい」と言わんばかりに、頭を前後に動かし激しいストロークで肉棒を口から出し入れする。
「んぶっ、じゅぼっ! んぅッ、ちゅぶっ……レロッ、じゅぽッ、じゅぼっ!」
「うぁぁっ! 中で……吸い付いて……っ……うぅっ!」
ねっとりとしたフェラチオから一転、窄まった口でペニスが激しく吸引され、口の中でペニスがきつく締め付けられたことで精管の奥から精液が込み上げてくる。
スフィアナは涎が溢れるのもお構いなしに、ジュボジュボと卑猥な音を鳴らしながら激しいフェラチオでシーズを射精に導く。
「あぁっ、アルテラっ、もっ、もう出そうだ……ッ!」
「んぶっ、んぼっ! じゅぶっ、んぅっ、りょうひゅひゃまぁ……らひてくらはいまへ……んんっ、おくひに、らひへぇ……」
誘うように口を開いて勃起したペニスを舌でねぶってみせる。
(ほらっ、もう我慢できないでしょう? このまま私の口の中で、坊やの白くて臭い精液を出してしまいなさい)
すると、今まで受け身だったシーズも興奮によってタガが外れ、射精の快感を得るために自ら腰を動かしてスフィアナの口の中に肉棒を突き入れてきた。
「ぐぅっ! あっ、アルテラ! もっと、もっと奥まで咥えるんだ!」
「んぶぅっ!! んぼっ、じゅぼっ! んふっ……んぽっ! んぐぅ……っ! じゅぶっ、じゅぼッ!」
乱暴に口内を犯される息苦しさに呻きながらも、スフィアナは内心でほくそ笑んだ。
(ふふっ……坊やといっても、こうなってしまえばタダのオスね。これでもう、この子は私の言いなりよ……)
シーズに自分の毒が効き始めていることをみて、このまま骨の髄まで快楽を植えつけてやろうと、スフィアナが口淫の激しさを増す。我慢の限界を迎えたシーズは本能のままに込み上げてくる精液を開放した。
「あぁァっッ! 出すぞっ、アルテラ!」
どびゅるっ! びゅるっ! びゅぶっ! びゅるるっ! どびゅっ!!
掠れた叫び声を上げると同時に、亀頭から大量の精液が勢いよく吹き出す。
「んぐっ! んぐぅっ……ぅっ! おごっ、んぶっ、んぐっ、ごぐっ、んぅぅっ!!」
ゼリーのようにドロリと濁った濃厚な精液が口内を満たし、剥き出しの生臭さが充満する。
その量は尋常ではなく、口の奥に突っ込まれたペニスから吹き出す白濁液が喉の奥へと流れ込んでくる。
(うぐっ、なにこれっ……すごく濃くて、喉に絡みついてくる……ッ!)
蒸せ返るような精の臭いに目眩を覚えながら、スフィアナはゴクゴクと喉を鳴らして精液を嚥下する。
射精している本人は、自分の子種が詰まった精子を美女が飲み干す光景に見惚れているが、一度の射精とは思えない量のザーメンを口の中にぶちまけられている彼女はたまったものではない。
(ほんとに、なんなのよこの子! いつまで射精するつもり……!?)
どれだけ溜め込んでいたのか、ようやく射精が終わった頃には大量の精液を飲みすぎて腹の中から生臭い匂いが逆流してくるようだった。男を喜ばせるために口内で射精した精液を飲み込んでみせることはよくあったが、それにしても出し過ぎだ。
(うぷっ……ようやく終わった……)
咥えていたペニスから口を離し、やれやれと思ったスフィアナが見たものは──射精が終わったというのに、むしろますます元気に勃起しているペニスの姿であった。
「あっ、アルテラ……そのっ」
乱暴にしてしまったことを反省してるのだろう、すまなそうな顔をするシーズであったが、表情とは逆に下半身ではまだまだ射精したりないと言わんばかりに勃起チンコを反り返らせていた!
(ふっ……いいわ、そっちがその気なら、やってやろうじゃないの)
この坊やを相手にすると、妙なスイッチが入ってしまうスフィアナであった。
*
童貞領主様の筆下ろしまで済ませてやろうと考えていたスフィアナだったが、二度目とは思えない量のザーメンを一気飲みした直後は顎も疲れたしお腹もいっぱいである。
とりえず、領主様に取り入って屋敷に住めるよう取り計らってもらう、という当初の目的は達成できたので、どうせすぐに体を使って奉仕をすることになるだろうから、急ぐ必要もない。
スフィアナはピロートークの最中に眠ってしまったシーズの無防備な寝顔を指先でつつく。
(幸せそうな顔しちゃって……)
こっちは生きるのに必死だというのに、何不自由ない立場で呑気面をしている坊やを見ていると、ちょっとイラッとする。
(まあいいわ、せいぜい私たちを可愛がってちょうだいね、旦那様?)
そしてスフィアナは、眠っているシーズをおこさないよう、静かに部屋を去るのだった。