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【77話】子持ち巨乳けもみみエロメイドが誕生した日【アダルト小説】

【ファンタジー・エロ小説】田舎領主様と獣人の母娘 田舎領主様と獣人の母娘

さて、領主のお坊ちゃんを籠絡する計画から一夜明け、ベッドで眠っていたスフィアナは窓から差し込む朝日の眩しさで目を覚ました。

ゆっくりと体を起こしてベッドから降りると、軽く体を伸ばしてから昨夜のことを振り返る。

やりたい盛りの童貞坊やを色仕掛けで口説き落とすのは実に簡単であった。挿入まではいかなかったが、むしろ結果としてはそれで良かった。

メイドとして雇ってくれたら、たっぷりご奉仕してあげると性的な関係をほのめかしてやったとき、きっと彼の頭の中はピンク色の妄想にまみれていたことだろう。エッチなお願いを何でも聞いてくれる美人メイドを押し倒し、勃起した童貞チンコを濡れそぼったメス穴に挿れてヘコヘコと腰を振っていたに違いない。

(最初からそのつもりだったし、ヤらせてあげるのは別に構わないけど……問題はあのお婆さんの方ね)

脇が甘いシーズと違い、マーサと呼ばれていた使用人の老婆は素性の知れないスフィアナのことを怪しんでいる。

シーズがスフィアナたちを屋敷に住まわせると言えば、まず間違いなく反対されるだろう。そこはあのお坊ちゃんに何とか押し通してもらわねばスフィアナとしても困る訳だが──。

(少しでも印象を良くしておくべきね)

とりあえず雑用でも手伝って好感度を上げておくかと、彼女がさっさと身支度を整えていると、物音で目を覚ましたのか、ベッドの上で起き上がったミリアが寝ボケまなこで母親をみていた。

「んゅ……おかあさん、おはよぉ……」

まだ眠たそうではあるが、ちゃんとした食事と睡眠のおかげで昨日に比べて顔色も良くなっている。

スフィアナは娘の様子に安堵しながらも手早く着替えを手伝ってやると、ミリアを連れて部屋を出た。向かった先の食堂では、思った通りマーサが一人で朝食の準備をしていた。

「おはようございます、マーサ様」

「おはよう。早いですね」

柔和な笑顔で会釈をするスフィアナとは対照的に、マーサはしかめっ面で彼女を一瞥するだけだが、そんなことは気にせずアプローチを試みる。

「何かお手伝いができればと思いまして」

「あなたは坊ちゃんのお客様として扱っています。そんなことをする必要はありません」

(チッ、なかなか頑固なお婆さんね……)

しかし、ここで怯んでいては話にならない。彼女は言われることなく出来ることを探してマーサの手伝いをした。さすがはスフィアナ出来る女だ。

その間、ミリアは母親の邪魔をしないよう隅っこで大人しくしていたが、やがて食堂にやって来たシーズに見つかって話しかけられると、人見知りな少女は小動物のような動きで逃げるとスフィアナの後ろに隠れてしまった。

「どうしたのミリア?」

「んぅ……」

ミリアはモジモジとしながらスカートの裾を掴んでシーズのことを覗き見ている。

(怖がってる……というよりは、恥ずかしいのかしら? そういえば、ミリアは若い男と話したことが殆どなかったわね)

娘の反応を意外に思いつつ、スフィアナはシーズにニッコリと微笑みかけた。

「おはようございます。領主様」

「おっ、おはよう……アルテラ」

スフィアナの顔を見たシーズはどこか気恥ずかしそうにしている。きっと昨夜の情事を思い出しているのだろう。

(うぶな反応は結構だけど、ちゃんと私たちのこと面倒見てちょうだいよね?)

どうにも頼りない領主様にいささかの不安を覚えながらの朝食を終えた頃、シーズはスフィアナとミリアの今後の身の振り方について切り出したのだが──。

「彼女をこの屋敷のメイドとして雇うと? それが領主としての正しい判断だと坊ちゃんは思っているのですか?」

「えぇっと……そう、だけど……」

案の定、老婆からの鋭い視線に射抜かれたシーズは勢いを削がれて口ごもってしまう。

ここで下手な発言をして状況が悪くなることを恐れたスフィアナは、事の行く末を黙って見守るしかないのだが、心中穏やかではいられない。

(ああもう、情けないわねぇ……私にご奉仕して欲しいならシャンとなさい!)

弱気になっているシーズに向かって心の中で喝を入れてやると、スフィアナの念が届いたのか分からないが、彼は老婆のプレッシャーを跳ね退け、領主らしく彼女たちを屋敷に住まわせることを言い放った。

すると意外にもマーサはあっさりと引き下がった。どうやら最初からシーズの決定に従うつもりで、領主としての自覚を促したようだ。

こうして、老婆の関門を突破し、晴れてお屋敷の住み込みメイドとなったスフィアナは早速マーサの後について仕事を教わることになった。

(この屋敷で上手くやっていくには、この人から信用されないとね)

偏屈そうな婆さんだが、若い女の醜い嫉妬に悩まされてきた彼女からすれば、枯れてるぐらいの方が丁度よい。以前世話になった修道院長のこともあり、老婆には少しだけ親しみを感じるスフィアナであった。

「アルテラ、貴女にはこれを着て仕事をしてもらいます」

倉庫とおぼしき場所に連れて行かれたスフィアナは、まず最初に使用人が着る制服を手渡された。

「はい、かしこまりました」

言われた通り着替えたスフィアナはロングスカートのワンピースとフリルのついた白いエンプロンで構成されたメイド服姿となった。

(人族の服って尻尾を通す部分がないのよね……)

種族が違うのだから仕方がないのだが、スカートの中で尻尾が窮屈な感じがする。

そういえば、シーズが獣人の耳と尻尾にも並々ならない興味を示していたことを思い出す。もしかしたら人族の男にはそうした獣人の局部に対する奇妙な性癖があるのかもしれない。

(けど、そんなことよりも……)

目線を下げると、大胆に開かれた胸元からはスフィアナの豊満な乳房の肌色が大きく露出していた。生地や仕立ては上等で着心地は問題ないのだが、だいぶ趣味に偏ったデザインである。

マーサはスフィアナのメイド服姿を見てからフムと頷く。

「少し手直しすれば着れそうですね」

「この服は旦那様のご趣味でしょうか?」

おっぱい好きなシーズに媚を売るのには丁度良いが、まったく、こんなメイド服を着せて奉仕させたがるなんて、とんだムッツリ坊やだとスフィアナが呆れていると──。

「いえ、それは私が若かりし頃に着ていたものです」

(なん、ですって……ッ!?)

マーサの衝撃的な発言にスフィアナがギョッとして目を見開く。

こんなヒラヒラして胸元も大胆に開かれたメイド服を目の前に居る老母が着ている姿が全く想像できなかった。

「どうかしましたか?」

「いっ、いえ、なんでもありませんわ」

童貞坊やのことだ、このメイド服で誘惑してやれば発情して飛びついてくるに違いない。そうなれば熟練の手管で骨抜きにしてやればいいのだ。

(ふふっ、チョロいわね)

ちょっとばかりショックな事実を知ってしまったスフィアナだったが、まあいい、せっかくの御膳立てだ、せいぜい有効活用してやろうじゃないかと内心ほくそ笑む。

「それと──坊ちゃんも色事に興味を覚える年頃ですから、多少は多めに見ますけど、あまり非常識なことは教えないように。いいですね?」

(うっ、気づかれてるし……)

どうやら思惑を見抜いた上でスフィアナのことを坊ちゃんの性教育に使うつもりのようだ。食えない婆さんである。

「おっ、おほほっ……なんのことでしょうか」

どうやら、スフィアナが考えているほど簡単には行ってくれないらしい。

気まずい空気に誤魔化し笑いをするスフィアナをそれ以上追求することはせず、マーサはその後も淡々と彼女に屋敷の仕事を指導した。

スフィアナも真面目に話を聞いて仕事を覚えてはいたが、だてにいくつもの修羅場をくぐってきたわけではない。釘を刺されたぐらいで止まるような女じゃないのだ。

(要はバレなきゃいいのよ……やってやろうじゃない)

こうして誕生したエロメイドは虎視眈眈と旦那様の童貞を狙うのであった。

【78話】けもみみ少女のほのぼの日常【ロリ小説】
お屋敷に住むケモミミ少女はお掃除にお勉強と毎日大忙し、優しい母親と怖いおばあちゃんに見守られながら、彼女は今日も元気に過ごしています。
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