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【2話】アドニス天上に立つ!!【おっぱいエロ小説】

【エロ小説】神乳搾ります!牛飼いさんの『搾乳』スキル 神乳しぼります!

さて、天与の儀を終えたアドニスは、早くこのことを養父に知らせたくて、村はずれに位置する牧場に向かって走った。

「お父さーん!」

牧場で牛の世話をしていた養父が、アドニスの声に振り返る。

髪を短く刈り上げた、がっしりとした体格の中年男は、アドニスの姿を見つけて温和な笑みをうかべる。

「おおっ、おかえりアドニス。一緒に行ってやれなくて、すまなかったな」

「ううん、大丈夫だよ! それよりも、ねえ聞いてよ、俺もついにスキルを授かったんだ!」

「よかったなぁ。それで、どんなスキルをもらったんだ?」

父に問われて、アドニスはフフンと自慢げに手の甲を見せる。

そこには先ほどまで浮かんでいた紋様は見えない。神刻印はふだんは消えており、本人が意識したときや、スキルを使用したときに浮かび上がるのだ。

スキルのことを頭で念じると手の甲にまた紋様が浮かび上がる。

「これが俺のスキル、【搾乳】だよ!」

「ぶふぅっ!」

キメ顔で答えた息子に、養父はたまらず吹き出した。

「さっ、さくにゅっ……ぷっ、ぷフフッ……」

そして慌てて後ろを向くと、「ひっ、ひっ、ふぅぅぅぅ」と息を整えてから、もういちど息子に向き直る。

「うむ、それはなんというか、素晴らしいスキルを授かったなアドニス。お父さんは嬉しいぞ」

なんとか笑いを飲み込むことに成功した養父は、アドニスの頭をポンポンと撫でてやる。

「うん、これで俺もお父さんのお手伝いができるよ!」

「くっ! なんて、いい子に育ったんだアドニス!」

「俺のことは、今日から『乳搾りのアドニス』って呼んでよ!」

「まさか二つ名まで!?」

「搾乳王に俺はなる!」

ドンッ!!!

こうしてアドニスの乳搾り人生が始まったわけだが、前述したとおり、スキルは誰でも簡単に超常の力が手に入るような便利な能力ではない。

初めて【搾乳】を使用しながら牛の乳搾りに挑戦をしたアドニスは、残念ながらその効果を実感することができなかった。

ちょっとだけ搾るのが早くなった気もするが、それでも養父に比べたら全然遅い。

牛一頭からは一日にバケツで何杯ぶんものミルクを搾る必要があり、しかも、牧場では何頭もの牛が飼育されている。牧場の全ての牛から乳を搾るのは、大人でもかなり大変な作業である。

いかにスキルを授かったとはいえ、子供のアドニスには荷が重く、むしろ、最初はスキルの使用に体が慣れていないせいで、逆にすぐ疲れてしまう有様だった。

けれどアドニスはめげなかった。

(くそっ! 俺は負けない! こんなところで立ち止まってられるか! 俺はこのスキルで、お乳を搾るんだ!)

それは果たしてスキルの影響なのだろうか。アドニスは異常なまでの乳への執念を燃やして、不屈の精神力で毎日欠かすことなく牛の乳搾りに励んだ。

茹だるような暑さの日も、小さな体が吹き飛ばされてしまいそうな嵐の日も、手がかじかんで指の感覚がなくなるような雪の日も、アドニスは【搾乳】を使って乳を搾った。

搾って、搾って、搾り続けていくうちに、朝から始めて昼までかかっていたのが、半分の時間で済むようになり、さらに精進をしてもう半分、さらに半分と、どんどんスピードが上がっていった。

スキルの使用回数も、最初は日に数回が限界だったのに、倍に、さらに倍にと増えていき、いつの間にか、どれだけスキルを使っても疲れなくなっていた。

こんなこと、普通ならありえない。前代未聞である。

しかし、百年にひとりの乳搾りセンス。溢れるお乳への情熱。そして、神から与えられた【搾乳】の三つが揃ったことで、アドニスは自分でも知らないうちに、常人には超えられない壁を打ち砕いていたのだ。

スキルを完全に使いこなせるようになったアドニスは、まるで息をするようにお乳を搾った。

常在搾乳。

少年の人生はお乳と共にあった。自分の手はお乳を搾るために在るのだと、本気で思っていた。アドニスは純粋で根が真面目ないい子だったが、お乳が絡むとバカだった。

そして、八年が経過し、アドニスは立派な青年へと成長した。

精悍な顔つき、燃えるような赤毛、背はスラリと伸び、農業で鍛えられた体つきはガッチリと逞しい。

十八歳となったアドニスは、朝靄のかかる村の共同墓地で、ひとり墓石の前で祈りを捧げていた。

「父さん、俺、立派に牧場を守ってるよ。だから安心してくれ」

養父が病で他界したのは、昨年のことだった。亡き父から牧場を引き継いだアドニスは、今はひとりで牧場を切り盛りしている。

父への報告を済ませたところで、アドニスはすぐに牧場へと戻り、さっそく仕事へと取り掛かる。

まずは、たくさんいる牛たちから朝の乳搾りをしなければならないのだが、これを全てひとりでこなすのは普通なら大変な作業だ。しかし──。

「さて、やるか」

牛の乳房の下にバケツを設置して椅子に座ると、アドニスは精神を集中する。

「スキル【搾乳】」

発動と共に、右手の甲に刻印が浮かび上がる。その紋様は儀式で授かったときよりも輝きを増していた。

”スキルは成長する”

一般には知られていないことだが、極めて稀な事例として、一部のスキルは条件を満たすことで刻印に変化が起こり能力が成長するという記録が存在する。

しかし、成長要因が使用回数なのか、それとも他に特殊な条件があるのかは解明されておらず、世界中を探しても、スキルを成長させた者は数えるほどしかいないので、そんなのはただの与太話だと言う者もいる。

そんな偉業を、アドニスは人知れず、自分自身も気づかないうちに果たしていたのだ。

幼い頃から、ただひたすらに牛のお乳を搾り続け、お乳のことだけを考えて生きてきた彼が辿り着いた搾乳の極意。

それすなわち”乳への深い愛”だった。

乳からミルクを搾る。言葉では搾取する行為とされているが、本質は全く違う。

乳をいたわり、愛し、お乳から命の雫を解き放つ聖儀。

それこそが搾乳──ッ!

弱冠十五歳にして、アドニスはその境地へと至った。そのとき、彼のお乳への深い愛が、スキルを進化させたのである。

「さあ、今日もおまえたちのお乳を俺にわけておくれ」

そう言って、アドニスが牛の乳首に手を伸ばした瞬間、彼の手が四つに増えた。

いや、実際に増えたのではない。高速で動く手の動きが残像を作り出しているのだ。

ふたつの手で牛の四つの乳房を同時に搾る。常人離れしたスピードで動く手によって、空っぽだったバケツにみるみる牛乳が溜まっていき、瞬く間にいっぱいになる。

その間、なんとわずか十秒。おそろしく早い搾乳!

そして、ただ搾るスピードが早くなるだけに留まらず、アドニスが【搾乳】をした牛からは不思議なことに他と比べて乳量が増え、乳首の炎症だって治ってしまう。

「うん、今日も美味しいミルクだ」

搾ったミルクをひとすくいして味を確かめたアドニスは、満足そうに頷く。

ありふれた品種の乳牛だというのに、アドニスの手で搾られたミルクは濃厚なコクと果実のような豊潤な甘さに仕上がる。

「美味い。美味すぎる……ッ! これは品質Sランクぅぅっ!」と叫んだのは、アドニスが街で行商をしていたときに偶然通りがかった商業ギルドの長だった。

そんな縁もあり、村ではお求めやすい価格で飲まれている牛乳も、定期的に卸している街のギルドではその味が評判となって、今ではアドニス印のミルクとして高値で取引されている。

このように、一般的にはそこまで役に立たないはずのスキルだが、もはや彼の【搾乳】は常人の使うそれとはかけ離れたレベルに到達していた。

ちなみに、アドニス自身はその異常さに気づいておらず、たまたま彼が搾乳をする姿をみた村人は、尋常ならざる光景に畏怖を込めて、彼のことを『人間搾乳機ヒューマノイド サクニューン』と呼んだとか。

スキルのおかげで、ものの数分で搾乳が完了するも、あとは放牧している牛たちがのんびり草をはんでいるのを眺めていればいいだけ、というわけにはいかない。

彼のスキルが役に立つのはあくまで乳に限ったことであり、ミルクの出荷作業や、チーズ作り、野菜を育てている畑の世話、それらを全てひとりでこなさないといけない。

そうして、ようやく仕事がひと段落ついた頃には、輝く太陽が頭の真上に昇っていた。

「ふぅっ、そろそろ行くか」

額の汗を拭ったアドニスは、休憩するのかと思いきや、桶に水を汲むと牧場の裏手にある森の中へと足を踏み入れる。

木々の隙間から陽光が降り注ぎ、のどかな野鳥のさえずりが聞こえる獣道。奥へと向かってしばし歩いていくと、すぐに開けた場所に出た。

そこには、一際大きな大樹が根を張っており、幹にできたウロの中には、髪の長い女性を模した一体の石像が台座の上に祀られている。

(女神様は今日も美人だなぁ)

いったい誰が設置したのかわからないが、その精巧な造形から、きっと名高い彫り師が手掛けたに違いない。

アドニスが偶然見つけたときは、長年放置されていたせいで、蔦が絡みつき全体が苔むしている状態だった。

とりたてて信仰心が厚いわけでもなかったが、どうにも放っておくことができず、綺麗に磨いてみると、汚れの下からは芸術的なまでに美しい女性の素顔が現れたのだ。もしかしたら、この土地で崇められていた女神様なのかもしれない。

それ以降、アドニスは誰にもここの存在を知らせることはなく、あしげく通って、お祈りをしていた。

何を? 牧場の安泰? それもある。

けれど、いちばん熱心に祈ったのは、そんなことじゃあない。

アドニスの胸の内には、誰にも言えない秘密の願いがあった。

(どうか……どうか、俺に……女性のお乳を揉ませてください!)

おわかり、いただけただろうか?

【搾乳】スキルによって、お乳を愛し、お乳と共に生きてきたアドニスは、牛のお乳なら何万回も搾ってきた。

子供のころから乳搾りに全てを捧げてきたアドニスだからこそ、【搾乳】は開花したのだ。

しかし、およそ若者らしい遊びとは無縁に過ごしてきたせいで、雌牛のお乳は触り放題だったけど、女のお乳を触る機会など皆無だった。

つまりは未経験。圧倒的童貞!

心根も真っ直ぐに健全な青年として成長し、今や肩を並べる者はいない搾乳の達人となったアドニスだからこそ、女性のお乳に対する想いも尋常ではなかった。

(くっ、女性のお乳とは、いったいどんな感触がするんだッ!)

精巧な女神像はお乳の造形も素晴らしく、アドニスは女人の乳への想いを込めて、女神像のお乳に触れた。

形も、大きさも申し分ない。でも硬い! だって石だもの!

女神像を見つけたのはおよそ三年前、その間、アドニスは抑圧された女性の乳に対する気持ちを石像の硬いお乳に触れることで発散してきたのだ!

なんという罰当たり。

好青年に成長したアドニスだが、やはりお乳が絡むとバカになるところは変わっていないのだ。

「【搾乳】!」

おもむろにスキルを発動し、女神像のお乳を搾ろうとする男がそこにいた。

しかしミルクはでない。だって石なんだもの!

どれだけスキルが成長しようと、無から有は生み出せないのだ。

しかしアドニス諦めきれない。

「うぉぉぉおぉおぉ!!! 【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!【搾乳】!」

若さ故の性欲が彼を奇行に突き動かしたのか、はたまた溢れるお乳への愛がそうさせたのか。

愚行としか呼べないスキル連打が百回に到達しようとしたその時だった。

────奇跡は起こった。

女神像から放たれた目も眩む輝き。白い光がアドニスを呑み込んだ。

「うおっ、まぶしっ!?」

視界が真っ白に染まり、たまらず目を閉じたアドニスが次に目を開けたとき、視界には見たこともない光景が広がっていた。

周りに生い茂っていた草木も、青い空も、土の地面も、全て消え失せて、白い空間がどこまでも続いている。

そして、なにもない世界で呆然とするアドニスの前には、見たこともない美しい女性が佇んでいた。

「ようこそアドニス、天上の世界へ」

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