(ふぅ~、きもちよかった~、けど……俺としたことがマンコに夢中でお乳を搾り忘れてしまうとは不覚!)
ルヴィアと抱き合いながら、膣内にたっぷり射精した満足感に浸っていたアドニスだったが、そういえば本来の目的である【搾乳】が、まだだったことに気づく。
「ルヴィア、ちょっとお乳を搾らせてもらっていいかな?」
「でも、わたし、おっぱい出ないよ?」
「いや、大丈夫だ。何が大丈夫なのか説明すると長いんだけど、とにかく俺に任せてくれたら、お乳が出るようになるから大丈夫なんだ、だから搾らせてくれ」
(この人は何を言ってるんだろう?)
ルヴィアは疑問に思ったが、きっとアドニスは赤ん坊の頃に母親から満足な愛情を受けることができなかったがゆえに性癖をこじらせてしまい、女のおっぱいに母性を求める赤ちゃん坊やなのだろうと察した!
(かわいそう……今度はわたしが、アドニスを癒してあげる番……)
自分のトラウマだった傷を癒してくれた恩人が心に傷を抱いていることを完全に理解し、猫耳少女は慈愛顔でアドニスを抱きしめた。
「わかった。アドニスがしたいだけ、わたしのおっぱい好きにしてイイよ、いいこいいこ」
「助かるぅっ! なんだかカワイソウな目で見られてる気がするけど助かるぅっ! それじゃあお言葉に甘えて……」
了承も得られたことで、アドニスはさっそく大きく実った乳房に両手で触れた。
タプタプとした乳肉の柔らかさを手の中に感じながら、【搾乳】を発動させると、右手の甲にスキルの紋様が輝きだす。
「んッ……なに、これ……胸が熱くて、なにか、溢れてくる……ンンッ♡」
じわりとした熱がアドニスの手から伝わり、乳房の中で母乳が湧き出す感覚に、ルヴィアがたらまず艶っぽい声を漏らしたとき、膨らんだ乳首から押し出されるように乳白色の液体がピュッと吹き出すと、それを皮切りにピュルピュルと噴水のように母乳が吹き出し始めた。
「うそっ、ぁっ、んぁっ、んンっ……ッ、ほんとに、出た……」
妊娠もしていないのに自分の乳房から母乳が吹き出す光景にルヴィアは驚いて目を瞬かせる。
アドニスもまた、スキルを通して大量の経験乳が流れ込んでくる確かな手応えを感じていた。
(これでまた一歩、レベルアップに近づいたな。待っていてくださいルナリス様、俺があなたのお乳を全て搾り切ってみせます!)
それはそれとして、このまま垂れ流しては、母乳がも゛ったいだ゛いっ!!
アドニスは女神様への誓いを胸に、甘い香りのミルクを吹き出す乳首にむしゃぶりついた。
(うまいっ! うまいぞぉぉっ! ミルフィーナさんの母乳とはまた違った、クドすぎず、しかしまろやかな味わいだ!)
「んぅっ♡ あっ、あぁっ♡ おっぱいの先っぽ、じんじんして……っ、ひぅっ♡」
母乳ソムリエと化したアドニスの執拗な舌愛撫が感度の増した乳首を責め立てる。
発情によって母性までもが掻き立てられたルヴィアは、トロンとした熱っぽい瞳でアドニスを見つめた。
「んぅっ、アドニス、もっと、もっと吸ってっ♡ ンンッ♡」
ルヴィアの膣がにゅるにゅると蠢き、挿入したままのペニスをしごいてくる。熱くとろけた肉ヒダの愛撫ですぐさま血流が集まり胎内で肉棒が膨らむと、アドニスはたまらず腰を震わせた。
「ぐぅっ、ルヴィアの膣、すごい締め付けてくる……このまま、もう一回していいかな?」
「うん、いいよ♡」
ルヴィアがうなずくと、アドニスはすぐさま腰を振って抽送を始める。
(んんっ♡ アドニスのおちんちん、子宮に入ろうとしてくる……こんなにしたら、赤ちゃん出来ちゃいそう……)
胎内を男に征服されるのを感じながら、しかしルヴィアは自分でも意外なぐらい、アドニスのことを受け入れていることに気づいた。
「アドニスの赤ちゃんなら……ほしい、かも?」
母乳を吸いながらパコパコと腰を動かすのに夢中なアドニスには聞こえないぐらいの小さな声で、猫耳少女は呟くのだった。
*
その後、アドニスが三回射精をしてから、二人はもういちど泉に入って体を洗うと、ゴブリンの巣がある場所へと戻った。ちなみに、ルヴィアの服は破かれてしまったので、かわりにアドニスのシャツを着ている。
「ホブゴブリンの素材を持って帰るのか?」
「うん、証拠になる部位を出せば討伐の報奨金が出る。あと、ホブゴブリンのペニスはエスティアが買い取ってくれる。魔法薬の材料になるらしい」
ルヴィアはナイフでスパッとチンコを切断した。アドニスは股間がヒュンッとした!
それから報奨金の分配の話になったが、ホブゴブリン退治は元から依頼にはなかったことだし、少なくて申し訳なかった依頼料の足しになればと、アドニスは今回もルヴィアに全額渡すことにした。
そうして、話がまとまったとき、アドニスとルヴィアを囲むように小さな影が茂みの奥から飛び出してきた。
「おっ、ゴブリン?」
今まで茂みの奥に隠れていたのだろう。アドニスとルヴィアを囲うようにして嬉しそうにピョコピョコと飛び跳ねている。
「ゴブゴブッ! (意訳:助けてくれてありがとうゴブにんげんさん!)」
「ゴブブゴブ~! (意訳:にんげんさんは命のおんじんゴブ~!)」
どうやらホブゴブリンを倒したことに感謝しているようだ。それが分かってアドニスも照れ笑いをする。
「ははっ、よせやい」
相手がモンスターだとはいえ、こうやって感謝されるのは悪くない。凶悪なホブゴブリンも倒したことだし、これにて一件落着である。
(あれ? そういえば、何か忘れてるような気が……)
頭に引っかかるものを感じたアドニスが、うーんと考えこんでいたときだった。
「ゴブゴブ!ゴブッ……ゴブァッ!(意訳:ありがとうゴブ!ありがとうご……ごぶぁっ!)」
嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねていた一匹のゴブリンが、とつぜん紫色の泡を口から吹き出して倒れたかと思えば、ビクンビクンと激しく体を痙攣させたのち、ピクリとも動かなくなった。
「ゴブゴブッ!? ゴブゴッ……ゴブォッ! (意訳:どうしたゴブかゴブ次郎!? いったいなにが……ごぶぇぁっ!)」
連鎖するように次々と泡を吹いて倒れるゴブリンたち。地面の上に転がってバタバタともがき苦しみ、やがて力尽き動かなくなる。
どうやら、最初に仕掛けたごぶりんホイホイの呪いが効いてきたようだ。
ゴブリンたちの悲痛な叫び声が森の中にこだまする。ひとつ、またひとつと、命の灯火は無情にも消えていく。
そして、森が静寂を取り戻したとき、二人の周りには、ホブゴブリン二匹と大量のゴブリンの死骸だけが残った。
「これで依頼は完了。おつかれ」
「後味ワルぅっ!?」
こうしてアドニスの初めてのモンスターハントは幕を閉じたのだった。