さて、フォーリにしばかれた翌日のこと、なんやかんやで無事に運命のお乳を【搾乳】できたアドニスは、本当だったらすぐにでも女神ルナリスの元に馳せ参じたいところであったが、さすがに彼女を怒らせたまま放っておくわけにはいかなかった。
「というわけでミルフィーナさん、ちょっと仕事で商業ギルドに行ってくるからシロと留守番よろしく」
「フォーリさんに会いにいくんですか?」
バレバレであった。
「いっ、いやぁ、結果的にフォーリさんと会うかもしれないけど、べつにそれが目的というわけじゃあですね……」
「べつに言い訳しなくてもいいんですよ? ご主人様がなさりたいようにすればいいじゃないですか」
ふいっとそっぽを向かれてしまう。フォーリのことも問題だが、昨日からミルフィーナとの間に壁ができているような気がしてならない。目に見えて怒っているわけではないけれど、会話をすればそっけなく、いつもより距離を感じる。こちらも早急に解決しなければならない案件である。
「あの、ミルフィーナさん、帰ったらちょっと話をしよう」
「はぁ、とくに話すこともないと思いますけど」
「…………」
なんてつれない返事だろう、これもまた女神様が与えたもうた試練だとでもいうのか?
どうにかして二人の女の機嫌を取る方法を考えながら、やってきました街の商業ギルド。
立派な門をくぐって館内に入ると、正面の受付には今まで通り完璧な営業スマイルを浮かべたフォーリが立っていたのだが……。
「あら、チンコ野郎さんじゃないですか、こんにちは」
「おほぉっ!?」
出会い頭に強烈な先制パンチを喰らったアドニスはたまらずぐらりとヨロめいた。これは足にきている!
周囲の人々も「え? 聞き間違いか? 今、あのフォーリさんがチンコとか言ってなかったか?」とザワついていた。
「あ~、その、フォーリさんに見ていただきたい商品がありまして、ちょっとこちらに来てもらえますか」
この場で話すのはマズいと思い、アドニスは嫌そうな顔をするフォーリをどうにか人気のない倉庫へと連れ込んだ。
「なんですか? わたしは仕事で忙しいので、用がないならとっととお帰りになってほしいんですけど? というか、よくもまあノコノコとわたしの前に顔を出せたものですね、その無神経さに驚嘆してしまいますわ。もしかして、とりあえず謝っとけばワンチャンまたヤレるとか思ってるんですか?」
「まってください。フォーリさんが怒っているのは重々承知しています。俺を殴って気が済むというのなら、どうぞいくらでも殴ってもらってけっこうです。だから俺の話を聞いてくだ──」
「ふンヌッ!」
「うゔぇぇぇ」
言い終わるまえに遠慮のないフォーリの右拳がドスッとボディにめり込んだ。女神の乳加護で守られていなければ胃の中のものをリバースしていたことだろう。
「じゃ、そういうことで、二度と私の前に顔を出さないでください。次はありませんから」
取り付く島がない。いけない、このままではフォーリとの関係は修復できなくなってしまうどころか、商業ギルドとも縁が切れてしまう。
絶対絶命の危機敵状況に追い込まれたアドニス。しかし彼は主人公、言うなれば逆境でこそ輝く男。その瞬間、アドニスの股間にピコーン!と来たのだ。
アドニスは『KABE・DOON』を閃いた!
去ろうとするフォーリの手を掴むと、すぐさまKABEにDOON!
「きゃっ、ちょっ、ちょっと! なにするんですか!」
フォーリは驚いて目を瞬かせながらも、その手を振り解くことができない。どうやらKABE・DOONのスタンが効いているようだ。
「ちょっとは俺の話を聞いてくださいよ」
アドニスはそっぽを向こうとするフォーリの顎をクイッとつかむと強引に唇を奪った。
「んンッ、んむぅッ! やっ、やめっ……ンッ、ちゅっ、ぁぁっ、んくっ、んんぅっ……!」
ばたばたと胸を叩いて抵抗するフォーリだったが、屈強な男の力で抱き竦められてしまえば、女の細腕で引き剥がすことなど不可能だった。拒もうとする口の中に強引に舌をねじ込まれ、逃げようとする舌を絡み取られる。
「んちゅっ、ちゅぱっ、んぁっ! あぅっ、んンっ、んふぅっ……!」
抵抗はしだいに薄れていき、やがてフォーリはされるがままにアドニスに口を貪られる。
そして長い長いキスが終わった頃には、フォーリの瞳はすっかりとろけていた。彼女は押しに弱い女だった。
そこでまた来たピコーン! アドニスは『GO・KAN』を閃いた!
惚けているフォーリを見るや好機と悟り、壁に向かって手をつかせると、背後から制服のスカートをまくり上げる。
そして、大人っぽい下着の紐をほどいて恥部を露出させると、蜜液で濡れたワレメに勃起したペニスを押し付けた。
「ちょっ、やだっ、こんなところで!? まっ、まってくだ……ひぐぅぅっ!」
『KABE・DOON』からの『GO・KAN』という見事な連続技によって、肉棒はなんなく挿入を果たした。ねっとりとしたキスのおかげで彼女の膣内は熱くとろけており、ぬかるんだ肉ヒダがチンポに絡みついてくる。
男の性器を受け入れるのはまだ二度目だったが、フォーリの膣は驚くほどすんなりとアドニスのペニスを受け入れた。そして、侵入してきた肉棒をみっちりと締めつける。
アドニスは根本まで挿入したペニスを引き抜くと、もういちど奥深くまでズブリと突き立てた。
「ひぅんっ! ああっ♡ ふぅんンッ♡ んんンンっ♡」
こんな強引なやり方だというのに、フォーリの膣はしっかりと感じており、ひとつ突きするたびに、ペニスの形を刻まれていく。
「ああっ、フォーリさんの膣内、俺のチンポに絡みついて、すごく気持ちいいですよ! ほらっ、フォーリさんももっと感じてください! ほら! ほらっ!」
「あひぃ♡ んぁっあぁっ♡ だめぇ♡ オマンコそんなにズボズボされたらぁだめぇ♡♡♡ わたしのオマンコ、アドニスさんのオチンポの形になっちゃうぅ♡♡♡♡」
「このまま、膣内に出しますよ! 俺の気持ちを受け止めてくださいフォーリさん!」
「あっ、だっ、だめぇっ! 中には出さないでっ、あっ、あっあっ、ああアァッ!」
びゅるっ! どぶっ! びゅくっ! びゅるるっ! どびゅっ!!
「おほぉおぉおおぉぉ♡♡♡」
ありったけの精子をかき集めた射精によってフォーリ無事絶頂。
そして事後──。
「まっ、まあ、アドニスさんの気持ちはわかりましたから……」
何故か彼女には気持ちが伝わっていた。しかし、いったい何が伝わってしまったというのだろうか? それはアドニスにもわからなかった。
「あんっ、いやだわ、垂れてきちゃった……」
膣穴から射精したばかりのネバついた精液がドロリと溢れる。恥ずかしそうに太ももをすり合わせるフォーリが可愛くて、ムラムラしたアドニスは、もう一発、念入りに子宮に中出しをキメておくのだった。
これにてミッションコンプリートである。
(はて、本当にこれでよかったんだろうか?)
しかし、アドニスはなんだか更に取り返しのつかない状況になっている気がしてならなかった。
*
それから牧場へと戻ってきたアドニス。今度はミルフィーナと和解しなければならないのだが──。
「フォーリさんとは仲直りできたんですか?」
「あ、うん、それはまあ……」
「そうですか、よかったですね」
相変わらずツンツンのプイプイである。こちらも取り付く島がない。
「わたし、この家を出て別の働き口を探そうと思います。いつまでもご主人様に面倒をみてもらうわけにもいきませんし、わたしがいたら、女性関係でなにかと面倒でしょう?」
「ええっ!? ちょっ、そんないきなり!」
まさかミルフィーナがそんなに思いつめているとは予想外、これは家庭崩壊のピンチである。
またしても危機的状況に追い込まれた、その瞬間、ピコーン!と来たぜ股間によぉ!
アドニスは『KABE・DOON』の応用技、『TABLE・DOON』を閃いた!
アドニスはミルフィーナをテーブルの上に押し倒すと、スカートをめくり上げて、ミルフィーナのこんもりと盛り上がった恥部を隠すパンティをずらして勃起したペニスを押し当てると、ずぶりっと肉穴の奥へと侵入する。
「ひぃうぅッ! ごっ、ご主人様っ!? いきなりなにを!」
「ミルフィーナさんが急に出ていくとか言うから!」
「こっ、こんな無理やり……やめっ、やめてっ、あぅぅううっ♡ あっ♡ はああんっ♡♡♡」
もう何度も交わったミルフィーナのヴァギナは彼女の気持ちとは裏腹に前戯もない挿入であっても、ご主人様のペニスを喜んで受け入れてしまう。チンポで躾けられた膣内はすぐさま湧き出る愛液で満たされ、自らニュルニュルと収縮して主人の肉棒に膣ヒダで奉仕する。
「あぁっ! ミルフィーナさんのマンコ、俺のチンポですごい悦んでるよ! ほらっ! 気持ちいいだろ! だから出ていくなんて言わないで!! ね!!!」
「あひぃぃ♡ だめぇ♡ ご主人様のおチンポずぼずぼされたら逆らえなくなちゃうのぉ♡♡♡ んぉぉおっ♡♡♡♡」
「膣内に出すよミルフィーナさん! 俺の気持ちを受け止めてくれ!!」
「だっ、だめぇ、膣内には出さないでぇぇ♡♡♡」
びゅるるっ! どびゅっ! びゅるっ! どくっ! どびゅるるっ!!!
「んほおおぉぉッ♡♡♡」
熱い精液を膣内に注ぎ込まれたミルフィーナは、メスの本能がそうさせるのか、アドニスの腰に足をからませ、ドクドクと噴出する粘ついた精液を子宮でしっかりと受け止めた。
そして事後。
「そっ、その……ご主人様の気持ちはわかりましたから……」
またしても何故か気持ちが伝わってしまった。いったいナニが伝わったのかアドニスにはさっぱり分からないというのに!
けれど、恥ずかしそうに頬を染めてはにかむミルフィーナはカワイかったので、今度はバックからパコパコしてしっかりと子宮に精液を塗りたくっておいた。こちらもミッションコンプリートである。
(……はて、本当にこれで良かったのだろうか??)
やはり疑問だけが残った。
*
「うぅむ、もしかして俺は、とんでもない間違いを犯しているのではないだろうか。なあシロ、どう思う?」
フォーリとミルフィーナの問題を解決したはずなのに、なぜか不安が拭きれないアドニスは、牧場で牛と戯れていたシロに尋ねてみた。
「わぅ? アドニス様は正しい道を進んでいると思います!」
「そうか、シロが言うならそうなんだろうな」
「わう♪」
吉兆を嗅ぎ取る神獣様が言うのだからきっと間違っていないのだろう。アドニスもそれを聞いてひと安心である。
さて、ところ変わって天界では────。
「んっ……ぁっ、あぁっ……んくぅッ♡」
いつものようにアドニスのことを女神アイで見守っていたルナリスは、その手で自らの乳房を揉みしだき、口からは湿っぽい艶声を洩らしていた。
「んくっ、ぁあっ……やはり、アドニスじゃなきゃダメですね……」
前回の搾乳から時間も経ち、彼女の乳房は溜まった母乳でパンパンに張ってしまっていた。けれど、こんなに苦しいというのに、いくら自分で揉んだところで母乳は一滴たりとも出ない。
神力の乱れのせいか、乳房は熱を帯びたように熱く、体の火照りも止まらなった状態で、アドニスが下界で女子とパコパコしている様子を見ていたルナリスは、もどかしげに乳房を揉みながら、もう片方の手で股間を弄っていた。
「ぁっ、ぁぁっ……んんっ♡」
いつもの淑やかなルナリスからは想像できない艶めいた声。じっとりと熱を帯びた吐息を洩らし、くちゅくちゅと陰部をまさぐる指が卑猥な水音を立てる。
「あっ、ぁぁっ、アドニス、早く、早く来て、わたしのお乳を搾って……あァッ……♡」
自らの手で乳房を揉んでも、もどかしさが増すばかりで身体はどんどん熱く疼いてしまう。
どうやら、決戦の時は近いようだ。