なんやかんやでアドニスがミルフィーナたちと結ばれてからの100年。彼は牛飼いとしての人生をひたすらに突っ走った。
子供が生まれてからは、将来子供たちが自分の【搾乳】に頼らずとも牧場を継げるように、エスティアと共同で”魔動搾乳機”を開発したことによってオートメーション化を実現。見事に近代化を果たした牧場はさらに次々と新機器を開発して酪農界にイノベーションを巻き起こし、その規模をどんどん拡大させていった。
小さな村の牧場は他に類を見ない大規模牧場へと成長し、今では「お乳の父」と呼ばれた彼の名を冠する『アドニス・メガミルクファーム』として、その名は農業史に刻まれるほどである。
100年という長い時間は多くのものを変えた。
アドニスが当初住んでいた小さな小屋は、四人の妻と同居するために増築され、子供が増えて手狭になってはさらに増築し、牧場経営で大成功を収めると、家族全員が住んでも部屋が余るほどの大豪邸を建てた。
村にあった小さな教会も牧場の寄付によって荘厳な姿に建て直され、大聖堂に設置された有名彫刻家による三女神を象った美しい石像は有名で、わざわざ遠方から礼拝に来る者もいるほどだ。
村自体も牧場の影響によって住民が増えたことで、新しく建てられた家が並び、昔に比べて賑やかになった。
街だって、ギルドが新設されたり、古くなった建物が取り壊されては新築され、街並みの雰囲気もずいぶん華やかになったものだ。
時代は変わった。しかし、賑わう大通りから外れて人目につかない路地を進んでいった場所には、エスティア魔道具店が昔と変わらぬ姿で今も在り続けており、中を覗いてみると──。
「んほぉおぉおお♡ いぐいぐいぐぅぅっ♡♡♡」
そこには、真昼間から裸でベッドの上で四つん這いにされ、容赦ない抽送でパンッパンッ!と尻に腰を打ちつけられて喘ぐロリババアの姿があった。
さすがはエルフ、100年経ってもマンコは緩まない!
ぶっとい肉棒で膣肉をズボズボとかき回されながらも、彼女の膣は愛液でぬめった肉ヒダをニュルニュル絡ませてしごいてくる。
「ぐぅっ! 何回挿れても気持ちいいロリババアマンコめ!」
「んぃいぃっ♡ んおぉっ♡ おほぉぉお♡ んほおぉぉオォッ♡♡♡」
どこを突かれると感じてしまうのか、体の隅々まで把握されているエスティアは、肉棒が出し挿れされる度に、電気が流れるような強烈な快楽に、だらしなく口を開いて卑猥な叫び声を上げながらマンコから愛液を滴らせる。
「出すぞエスティア!子宮で受け止めろ!」
「んひぃいぃイイィぃッ♡♡♡おほぉっ♡♡♡んおぉおおおぉ♡おぉぉおぉ♡♡♡♡」
ドクッドクッ!と子宮を犯すドロドロのオス汁の熱を胎内で直に感じながら、エスティアは悲鳴を上げて絶頂し、体を痙攣させる。
激しい絶頂によって互いに果てた後、しばしベッドに横たわり抱き合いながら、エスティアはふと思ったことを口にする。
「……なんでワシ、100年経っても小僧にパコられとるんじゃろ?」
「おいおい、いい加減に小僧って呼ぶのはやめてくれよ。俺だってもう100過ぎだぞ?」
「そんで、なんでこいつは、さも当然のように生きとるんじゃろ?」
射精してすっきり顔のアドニスはエスティアの隣に横たわってハハッと笑う、その容姿は当時とまるで変わっていない。
「いやぁ、うすうす気づいてたけど、俺、とっくに人間辞めてたよね」
女神様の母乳をゴクゴクしすぎたせいか、はたまた女神様とパコパコしまくったせいなのか、アドニスの体はあれ以来老化が止まってしまったのである。
「はぁ……お主を相手にしてるとツッコムのもアホらしくなるわい」
エスティアはため息混じりに呟くと、よっこいせと体を起こす。
「ほれ、いつまでそうしておる、今日出発するんじゃろ?」
「ああ、そうだな」
言われてアドニスも体を起こすと、身支度を整え、準備していた荷物を手に取ると、エスティアと一緒に店の外へ出た。
「あっ、シロお姉ちゃん、お父さんとお母さんが来たよ」
「わうっ、アドニス様!」
店の外でアドニスたちを待っていた少女が明るい青色の瞳を輝かせて言った。お父さんとお母さんというのは、もちろんアドニスとエスティアのことだ。ナゼこんなことになっているのかといえば、それはアドニス家のやんごとなき性事情によるものだった。
アドニスが三女神の祝福によってミルフィーナたちと結ばれてからは子供は沢山生まれたし、商売だって大成功、順調に幸せ家庭生活を送っていたのだが、たったひとつだけ困った問題があった。それはアドニスがいつまでも若いままということだ。
女神の加護によってミルフィーナたちも実年齢よりも若々しい見た目をしていたが、それだって限度というものがある。なにせアドニスの肉体はガチで18歳のままなので、性欲だっていつまで経っても発情したおサルさんなのだ。
50歳ぐらいまではミルフィーナたちも頑張っていたのだが、60歳を越えたあたりで衰え知らずのアドニスの相手を毎晩するのは流石にきびしくなってきた。しかし放っておくと知らないうちにまたどっかの女のお乳を搾って、ついでに子供をこさえてしまいそうなので、ミルフィーナ、フォーリ、ルヴィア、カプリが協議した結果、エスティアにアドニスの愛人になってくれないかとお願いした次第である。
そこでやぶさか承諾してしまうあたり、エスティアも少なからずアドニスのことを好いていたわけだが、それからの数十年、アドニスの性欲をエスティアがひとりで受け止め続けた結果、人族とエルフ族では子供が出来にくいはずが、バッチリ孕ませてしまったわけである。そして生まれたのが、この少女──ユーフォリアだった。
ハーフエルフのユーフォリアはエルフ同様に一定の成長をした後は外見年齢が変わらないはずだが、現在16歳の彼女は今もすくすく成長中である。母親と違って発育が良いせいで、エスティアと並んだら姉妹にしか見えない。もちろんエスティアが妹である。
そして、ユーフォリアにお姉ちゃんと呼ばれるシロも100年経ったことで成長していた。背が少し伸び、胸もほんのり膨らみ、体つきが女の子らしくなって、今は13、4歳の少女の見た目をしている。どうやら神獣の成長というのは時間経過ではなく、力が大きくなるのに合わせて外見も変わるらしい。ずっとアドニスの側に居たおかげか、過去のシロよりも成長が早いようだ。まだムチプリには程遠いが、段々と女らしくなっていくシロに最近はアドニスも意識せずにはいられなかったり……。
そんなわけで出来上がった出張版アドニス一家なのだが、今日はしばしの別れの日でもあった。
「お父さん、もう行くの?」
「ああ、しばらく留守にするから、お母さんのことよろしく頼んだぞユーフォリア」
「うん、まかせて。シロお姉ちゃん、お父さんのことよろしくね」
「わうっ、シロにおまかせですよ~」
これからアドニスとシロは長年暮らした土地を離れて旅に出る。だが、べつに大それた目的があるわけではなく、ちょっとした旅行のようなものだ。
アドニスがこの土地で暮らして100年あまり、四人の妻と子供たちも天寿を全うし、今では子孫が牧場を継いでいる。外見が変わらないのをエスティアの魔法でごまかしてきたアドニスも、独り身になってからは世間の目を避けてエスティアたちと静かに暮らしていた。
だがしかし、隠居するにはアドニスの心と体は若すぎた。今までずっと牧場であくせく働いてきたせいか、やることがない日々をのんびり過ごしていると、体がムズムズしてどうにも性に合わない。
そんなアドニスを見かねたエスティアが、シロと一緒に旅にでも出たらどうだと言ってくれたのである。
「通信用のマジックアイテムも持ったし、何かあったら連絡してくれ、すぐに帰ってくるから」
「ふん、お主に心配されるほど、もうろくしとらんわ。余計な心配はせんでさっさと行ってしまえ」
二人を残すことが気がかりなアドニスに、エスティアがしっしと手を振る。
「そんなこと言って、ほんとはお母さん、ちょっと寂しいんだよね?ときどきカレンダーを見ながらぼんやりしてたの、わたし知ってる」
「そうだったのか……チュウする?」
「せんわ!アホなこと言っとらんでとっとと行かんか!」
「わっ、わかったから蹴るなよ、行くぞシロ」
「わうっ!」
顔を赤くしたエスティアに尻を蹴られたので、アドニスは二人に手を振ってシロと共に街を出て行くことに。二人がまず向かったのは、街と村のちょうど中間に位置する丘だった。
なだらかな斜面をしばらく登っていき、ようやく頂上に到着すると、心地のいい爽やかな風が吹き抜ける。見上げれば澄み渡る青空に白い雲が緩やかに流れており、旅立ちにはもってこいの良い天気だ。
アドニスは感慨深い気持ちで、高い丘の上から街と村を一望した。
色んなことがあった。女神様と出会ったし、なんか世界も救ったし、四人も嫁さんをもらって、子供もたくさん生まれた。毎日がドタバタの連続だったけど、本当に楽しくて幸せな時間だった。
愛する妻たちが自分を残して先に逝ってしまったときは悲しかったが、彼女たちはみな、最後は幸せそうな顔で天国へ旅立った。
ああ、悪くない人生だった。俺にやれることはやりきったぞ──。
そう思っていた。
しかし、丘の反対側を見れば、そこにはまだアドニスの知らない世界がどこまでも広がっていて、彼の人生はまだまだ先が長そうである。
「アドニス様、まずはどこに行きましょうか?」
アドニスの隣に寄り添って立つシロは、綺麗な白髪を風にフワリとなびかせながら尋ねる。その瞳はいつだって明るく輝いていた。彼女は大好きなアドニスが側にいればいつだって幸せなのだ。
「とりあえず海のある方に行ってみようと思う。俺、海って見たことないんだよな。そっから先は……そのとき考えればいいさ」
「わう!シロも海は見たことがないです。お魚が沢山いるんですよね?楽しみですねアドニス様」
「ああ、そうだな。それじゃあ行くかシロ」
「わうん!」
ゆっくりと歩き出すアドニスの隣を、楽しそうに尻尾を振りながらシロがトコトコ付いていく。
この先、アドニスはまだ見ぬお乳たちと出会ったり、女神様絡みでドタバタしたりするわけだが、どんなときでも側にはいつも相棒のシロがいて、ふたりは永い永い時をいつまでも一緒に、仲良く笑い合って過ごすのでしたとさ。
【神乳しぼります!牛飼いさんの『搾乳』スキル】 <完>
外伝に続くんじゃよ↓