さて、『神乳』読者の諸君は最終話でアドニスとシロが旅に出たのを覚えているだろうか?
物語はあれから一週間が経過したところから始まる。
とりあえず港町を目指して出発した二人だが、急ぐ旅路でもないので、その間も馬車に乗ったり、のんびりと街道を歩いたりと、自由気ままに旅の道程を楽しんでいた。
今も途中で立ち寄った村の飯屋で、特産の地鶏ハーブ焼きにかぶりつき、パリッと焼かれた鶏皮の中から溢れ出る肉汁を堪能している最中だ。
「わうぅっ! このお肉、とっても美味しいですねアドニス様!」
「ほら、そんなに急いで食べなくてもまだまだ沢山あるから、落ち着いてお食べシロ」
お肉大好きのシロが喜びに尻尾をフリフリしていると、飯屋のおやじが卵料理の乗った皿を二人の机に置いた。
「へへっ、お嬢ちゃんいい食べっぷりだな、これはサービスだ、たんと食べな!」
「わうっ! ありがとうございます!」
シロと一緒に旅を始めてからこっち、ゆく先々でこのようなサービスを受けることはよくあった。
分からないこともない。こんなとびっきりのケモミミ美少女が、満面の笑顔で美味しそうに料理を食べてくれるのだから、作った方も嬉しくなるだろう。
しかもその正体は女神ルナリスが地上に遣わした神獣ということもあり、もしかしたらシロからお供えものをしたくなるオーラなんかが出ているのかもしれない。
(いや、たんにシロが可愛いからだよな、うん)
カップに入った果実酒を飲んでいたアドニスは、わうわうと美味しそうに料理をパクついてるシロを眺める。
いまだ幼さが目立つ容姿ではあるが、随分と女の子らしくなったものだと、しみじみ思う。
(昔は背もずっと低くて、胸もぺったんこだったのに──)
シロと初めて出会ったときの事を思い出して、つい懐かしい気持ちになる。あのときは、まさか100年以上の付き合いになるとは夢にも思わなかった。
(そういや、大きくなったら俺にお乳を搾ってもらうんだって息巻いて、ミルクを沢山飲んでたっけなぁ)
ふと、シロの胸部に注目する。
成長したとはいえ、ミルフィーナたちのような巨乳ではないし、まだまだちっぱいの部類であろう。
(しかし……服の上からでもわかる、ほんのりとした膨らみ──これは間違いなくお乳……ッ!)
そんなアドニスの視線に気づいたシロが、こくんと首をかしげる。
「わう? どうかしましたかアドニスさま?」
「あーいや、それ美味しそうだから、俺も食べようかなってさ。おっちゃん、これと同じのひとつ追加で! シロもどんどん食べていいからな!」
「わうん!ありがとうございますアドニス様!」
ちなみに、牧場で一財産築いたアドニスは旅の路銀も潤沢である。シロと各地の美味いものを食べ回ることも可能だ。
(そういう旅も悪くないかもな……)
こんな具合にのんびりまったりな、アドニスとシロの旅路は、大きな問題もなく順調に進んでいるように見える。
──しかし、このときアドニスは、ひとつの大きな悩みを抱えていたのだった。
*
それは夜もふけ、村人も寝静まった頃──。
灯りの消えた宿の部屋、並んだ二つのベッドには、それぞれシロとアドニスが横たわっていた。
しかし、寝付きのいいシロはすぐに寝息を立てはじめたが、隣のアドニスはそうはいかなかった。
(ううむ……やっぱり眠れん!)
目を閉じてもまるで眠くならない。旅を始めてからこっち、アドニスは寝付きの悪さに困り果てていた。べつに枕が変わると眠れないなんて繊細な神経の男ではないのだが──。
アドニスは仕方なく体を起こすと、毛布を捲って下を見る。
するとそこには、ギンギンに勃起した息子によって大きく膨らんでしまった股間のやんちゃな有様!
(むぅううう! ムラムラしすぎて眠れんッ!)
そう、不眠の原因──それは溜まりすぎた性欲によるものだった。
旅に出るまでは毎晩エスティアとパコパコびゅるびゅるしていたので気にならなかったが、アドニスは100歳過ぎてもティーンエイジャーの心と体ゆえに性欲も発情期のお猿さん。
それが今はシロとふたりきりで、性欲を吐き出す機会がまるでない。出発してから3日目ぐらいで彼の金玉の中は精子でパンパンだ!
(こんな村じゃあ夜の店なんてないだろうし、シロが寝てる今ならこっそり自分で処理できるか……?)
今さらそんな、家族に隠れてオナニーをする少年みたいな悩み、アドニスらしくない!
何人もの巨乳美女のお乳を搾ってンホらせてきた我らが主人公であるならば、なんならシロに一発抜いてもらうぐらいの気概があってもいいのでは?と言いたいところだが──アドニスの男心もこれでなかなか複雑なのだ。
アドニスにとってシロが大切な相棒なのはもちろんだが、それとは別に、彼の中でシロは不可侵の特別な存在となっていた。
それは過去に世界を救ったとき、大きくなったシロとの最後、あの悲しい別れを経験したことが大きく影響しているのは間違いない。
今でもアドニスは彼女ことを夢に見る。そして、小さなシロに段々と彼女の面影が見えてきてしまうと、心中穏やかではいられないのだ、神獣だけにね!
というわけで、いくらムラムラが溜まっているからといって、シロに手を出すことは憚られる、しかしこのままではチンコが爆発しそうだ。
そこでアドニス、閃いた!
(そうだ! 手を出せないなら、シロを見ながら自分でシコればいいじゃないか!)
まさかの見抜きッ! これは主人公にあるまじき陰キャムーブ!
しかしこれはアドニスにとっても苦渋の決断である。あまり彼を責めてやらないでほしい。
というわけで、そうと決まれば行動の早い我らが主人公。
ベッドから抜け出すと、月明かりだけを頼りに隣で眠るシロのベッドへこっそり近づく。
スヤスヤと眠るシロの寝顔を見て、罪悪感と興奮が込み上げてきた。
(すまんシロ! 触ったりはしないから! 自分でするだけだから! あっ、でも、ちょっとおっぱい見るぐらいなら許してくれるよな?)
心の中で謝りながらも、スケベ心を抑えきれないアドニスには、シロを起こさないように、そうっと毛布をめくると、寝間着の胸元で結ばれたリボンを解く。
はらりと開かれ胸元、なだらかに隆起する白い鎖骨。さらに指を動かしていくと、やがて少女の柔らかな膨らみまでもが露わになる。
(こっ、これが……シロのおっぱい! なんかすごくイケナイことをしてる気がする! けど興奮するぅっ!)
まだ手のひらに収まるサイズではあるが、その丸みはしっかりと女であることを主張しており、白い乳丘のてっぺんには綺麗なピンク色の乳首がちょこんと出っ張っているではないか、これはメスの体!!!
アドニスの中で小さなシロを完全にメス判定した瞬間である。息子もやる気まんまんで先程よりもさらに硬く反り返り、股間がはち切れそうだ。
もはやいても立ってもいられず、アドニスはパンツを脱いでペニスを取り出す。ブルンと勢いよく飛び出した男根は、眠っている子犬を狙う狼のようにさきっぽからヨダレを垂らしていた。
「ふぅっ、ふぅっ……ごめんなシロ、すぐに終わらせるから、そのまま寝ててくれよ、うぅっ……!」
右手で肉棒を握ると、カウパーのねちょりとした粘ついた感触と、チンポに走る痺れに身悶えする。
自分の手でしてるとは思えないぐらいの快感が流れ、限界までザーメンが充填された精巣を刺激した。
溜め込んでいたせいもあるが、シロを汚しているような背徳感が余計に快感を高め、アドニスは息を荒げて夢中でイチモツをしごいた。
久しぶりに射精できるとあって、すぐさま精液が管を伝ってせり上がって来るのを感じる。我慢する必要はない。むしろシロに気づかれる前にさっさと射精しなければならない。アドニスは最初からラストスパートの勢いでチンポをしごき立てる。
「うっ、ぐぅぅっ! もう出そうだ、シロっ、出るっ、出るぞっ、シロおおおおおお!!!!!」
「わぅぅ? ふぁぁ、アドニスさまぁ、どうかしましたか〜?」
ここでアドニス、感極まりすぎて大声でシロの名前を叫んでしまう痛恨のミス!
耳元でそんな大声出されたら当然起きてしまうわけで。タイミング的にも最悪だった。
撃ち出された弾丸は途中で止められない。込み上げてくる精液は出口に向かって勢いよく込み上げ、その結果──。
「うっ!!!」
びゅるるっ! ビュルっ! ドピュッ! びゅくっ! びゅるるっっ!!!
「わぷうぅ!?」
ちょうど起き上がったシロの顔面に濃縮ドロドロのオナ禁一週間の激臭ザーメンがスパーキングしちゃいましたとさ。