「うっくぐぅっ! とっ、止まらないぃ……ッ!」
「わうっ!? わぷっ、わぅぅっ!?」
マズイと思ったアドニスだったが、溜まり過ぎたザーメンの噴火は一度始まってしまえばどうすることもできず、びゅるっ!びゅるっ!と立て続けに吹き出る白いマグマが、シロの顔を容赦なく汚していく。
そして何度目かの脈動の後、ようやく射精が治まったときには、シロの顔はドロドロのザーメンまみれになっており、青臭い匂いをプンプンとまき散らしていた。
かわいそうに、突然のことで訳が分からないシロ、頭のケモミミもヘニャリと垂れてしまっている。
「わぅぅ……」
「わあぁぁっ! すまんシロ!」
アドニスが慌ててシロの顔についた精液を拭ってやり、シロもようやく何が起こったのか理解したようだ。
「わぅ……アドニスさま、これって……」
「あー、えー、これはそのー……すまん、ガマンできなくて、つい魔が差したというか……」
さすがにこれは誤魔化せないと悟ったアドニスは、観念して最近の性欲事情をシロに説明した。
「というわけで……本当にすまなかった、これからはシロがいないところで発散させるから」
「それって、女の人とエッチできるお店に行ったりするんですか?」
「え!? あー、そうだな、そうするしかないかな……」
シロのド直球な質問にアドニスたじたじ。そりゃあそうだ、シロだっていつまでも幼いままではない。いくらアドニスがそういった情事を見せないよう気を配っていたとしても、シロだって男女の営みがどういうことかぐらいとっくに知っていてもおかしくはないのだ。
「あのぅ、アドニス様、シロではダメですか?」
「へ?」
「シロじゃあ、アドニス様のお相手をできないでしょうか?」
「えぇっ!?」
「わぅ……やっぱりシロはおっぱいが小さいから、ダメですかねぇ……」
シロは慎ましやかな自分の胸に触れながら、アドニスを上目遣いで見つめる。
あまりにも健気すぎる子犬の仕草に、たまらず胸が締め付けられてしまうアドニス。危うく衝動的にシロを抱きしめてベッドに押し倒しそうになるのをグッと堪えた。
「いや、シロのおっぱいが小さいからとかじゃなくてだな、そういうのは、シロにはまだ早いというか……」
そこでアドニスは改めてシロの姿を見る。まだ幼さが残っているけど、けっして小さな子どもではない。おっぱいだって膨らみかけて、ちゃんと女の子の体つきになっている。
(シロだってもう100歳越えてるわけだし、これは手を出しても問題ないのでは……? いやいや、でも相手はシロだし、シロとセックスするって、なんか凄くイケナイ事な気がしてならない……しかし、いやしかし……!)
とか、純情ぶって悩んでいるアドニスだったが、彼の股間では、射精して大人しくなっていたはずの息子がシロとのエッチに反応して、ひとりでに勃ち上がっていた。とんだ節操なしである。
「アドニス様のおちんちん、まだ苦しそうですね……? シロ、がんばってご奉仕しますから!」
「あ、えーえっと、そう? シロがそこまで言うならなぁ、まぁ、あれかな、それじゃあ試しに、お口でご奉仕とかしてもらっちゃったりとか、してみちゃったりしよっかなぁ、なんて……よろしくお願いします」
最終的に性欲に敗北したアドニスが深々と頭を下げると、ヤンチャな息子もブルンと一緒にお辞儀した。
「わうっ! おまかせくださいアドニス様!」
キョドってるアドニスとは反対に、当のシロは今まで他の女性に任せっきりだったアドニスの息子さんのお世話という大役をついに任されたことで、その瞳にやる気を漲らせていた。
そして、小さなお手々で、アドニスのガチガチに勃起した肉棒にふれる。
「ふわぁ、アドニス様のおちんちん、とっても固くて、ビクンビクンてしてますね……えっとぉ、こちらをペロペロすればいいんでしょうか?」
「そ、そうだな。まずはそこからだな」
「わぅっ、それじゃあ、失礼しますアドニスさま」
「うっ、うむ……頼む」
アドニスが見守るなか、シロは膨らんだ亀頭に顔を近づけると、ワンコの習性なのかスンスンと匂いを嗅ぎ、それから小さな口を開ける。
「わぅ……んっ、れろっ、れろ……ぺろっ」
「おっ、おぉっ……!」
「れろっ、ぺろぺろ……れりゅっ、ぺろっ……わぅっ、どうでしょうかアドニス様? きもちいいですか?」
「う、うん、そのまま……続けて」
たどたどしい舌の動きは正直言って刺激的には物足りないものがあったが、家族として相棒として、長年連れ添ってきたシロ。出会ったときは本当に小さくて性の対象ではなかった少女に、こうしてメスとして自分の性器に奉仕している姿に、アドニスの胸中で様々な思いが巡っていた。
(シロが……あのシロが……俺を気持ちよくさせようと、こんな一所懸命にチンポを舐めてるなんて……!)
色々と思うところがあるけれど、一番勝ったのは喜びだった。シロとエッチなことをする喜び、それは小さな刺激を何倍もに増幅させて快楽へと変えた。
「ああっ……っ、すごく気持ちいいぞシロ、そのまま、さきっぽを口で咥えるようにしてしゃぶってごらん」
「わうっ、こうれすかぁ? んっ、あむぅ……ちゅぽっ、れりゅっ、ちゅぱっ……」
「ぐっ、うう! そうだシロっ……その調子だ……」
「わぅ、アドニスさま……きもちよさそう……んぅ、ちゅっ、ちゅぱっ、れりゅれりゅ……わぅ、ちゅぽっ、ぺちゃ」
アドニスに頭を撫でられながら、シロは口を窄めて肉棒を深く咥え込み、舌を使って敏感な亀頭を舐め回す。初めてのフェラチオで、もちろん性知識などなく拙い奉仕ではあったが、それでもアドニスはシロが自分の男性器をしゃぶる姿に興奮が止まらない。
「うっあっ、シロ……ッ!」
より強い快楽を求めてしまったアドニスは、無意識にシロの頭を掴んでペニスを口の中に押し込んでしまう。
「んっ!? んぶっ! んぅっ、はぷっはぷっ、んりゅっ、じゅるっ、れりゅっ、ちゅぱっ、ちゅぱっっ……!」
突然口に肉棒を突き入れられて、シロは目を白黒させる。しかしすぐにアドニスがしてほしいことを察して、がんばって口を窄めてペニスを吸い上げた。
「うあっ! し、シロっ……!」
「んぅっ、じゅぷっ、れりゅっ……んっ、ぷはっ! わぅ、すみません、苦しくて口から出ちゃいました……んっ、あむっ、くぷっ、ちゅぽっ、れりゅれりゅっ……」
一度は口から出してしまったペニスを、シロはすぐさま咥えなおすと、できるだけ奥まで呑んで舌を動かす。成長したとはいえ、アドニスの大きな肉棒を小さな口に挿れるのは苦しいだろうに、そんなことはおくびにも出さず、シロはアドニスを気持ちよくさせようとしていた。
(シロ……なんてカワイイんだおまえは! ううっ、出したい、シロの口の中で思いっきり射精したい……!)
ムラムラと湧き上がるイケない欲望に反応してチンポも脈打つ。
「んっ……ちゅぽっ……わぅ、おちんちん、ビクビクってしてますね……もう出そうですか? どうぞアドニス様、シロのお口の中に、たくさんお射精してください……はぷっ、ちゅぽっ、ちゅぷっ、ぐぽっれりゅぅっ……!」
「うあっ! し、シロっ! ごめん、俺、もうがまんできなさそうだ……シロの口の中で射精したい!」
「ちゅぱっ、ちゅぽっ、はぷぅ、りゃひへふひゃはぃ、ありょにしゅしゃまぁ……れりゅれりゅ、ちゅぽっ!」
「うぐぅぅ、でっ、射精る……ッ!」
シロの献身的な口内奉仕に促され、限界を迎えたアドニスの精液が陰茎の管を登って出口に到達すると、少女の口の中に勢いよく噴出する。
──どっぴゅるるる!どぷっ!びゅるっ!びゅるる!どぷっ!どくっ!どくっ!!!」
「んむぅっ!? んぐぅぅっ! んぅっ、こく……ごくっ、ごきゅっ……ごくっ……!」
あまりにも大量なザーメンを口の中に注がれて目を丸くするシロだったが、けっして口は離さず、大切なご主人が射精する種汁を喉の奥へと飲み込む。
「あっ、ぁっ……くぅぅっ……シロ……ッ!」
「んく……んっ、こくっ、ごくっ、ごきゅっ……」
アドニスの肉棒を咥えながら一生懸命に喉を鳴らしてザーメンを飲むシロ。あまりの量に飲みきれなかった白濁液が口の端から溢れてしまうほどたっぷり射精してから、ゆっくりとチンポを口から引き抜くと、ようやくアドニスは落ち着きを取り戻した。
「はぁ……はぁ……シロ、大丈夫か?」
「んっ……ぷはっ、わぅ、アドニスさまぁ……シロ、ちゃんとできたでしょうかぁ?」
「ああ、すごく気持ち良かったぞ、よしよし、よく頑張ったな。偉いぞシロ」
「わぅわぅ、えへへぇ」
アドニスに褒められ、シロは嬉しそうに目を細める。
二度の大量射精によって、アドニスの中に溜まっていた性欲ゲージもすっかり正常値だ。後処理を済ますと、今度こそぐっすり眠れそうだと、ベッドに潜り込む。
「あのぉ、アドニスさま」
「ん?どうしたシロ?」
「今日はアドニス様といっしょに寝てもいいでしょうかぁ?」
「ああ、いいよ、ほらおいで」
「わうっ♪」
毛布を持ち上げてやると、シロは嬉しそうにベッドの中に飛び込んで、アドニスの隣に位置どる。
「わぅん、アドニスさまといっしょに寝るの、久しぶりですねぇ」
「そうだな、昔はよく緒に寝てたから、なんだか懐かしいな」
「わふぅ、おやすみなさいアドニス様」
「ああ、おやすみ、シロ」
胸元に頭を擦り寄せるシロの温もりを感じながら、アドニスも安らかな気分のままに目を閉じる。
(ふぅ……ついにシロとエッチしちゃったな、いやけど、口でだったし、挿れてはないんだから、まだセーフだよな? うん、これからも性欲の解消を手伝ってもらうだけで、最後の一線は超えないように俺が気をつければいいんだから、きっと大丈夫だろう)
そんなことを考えながら、アドニスも訪れる睡魔に身を委ねて眠りに落ちるが、自身の強すぎる性欲と弱すぎる理性によって何人の女を孕ませてきたか、彼はすっかり忘れてしまっているのであった──。