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【14話】キツネ耳娘はギャルゲーをプレイしましたとさ【ケモミミ小説】

【エロラノベ】助けた狐の若妻が恩返しに着たので寝取ってみた! 助けた狐の若妻が恩返しに来たので寝取ってみた!

お昼を過ぎまったりとした空気の午後三時。

この時間帯は珠代さんの「げぇむタイム」である。

この前はゲームにのめり込みすぎて失敗してしまったが、それ以降は反省を踏まえてきちんとゲームする時間を決めているのだ。珠代さん偉いぞぉ。

スカートから伸びる尻尾を嬉しそうにフリフリさせながら、いそいそとテレビの前に座ってコントローラーを握る姿がとても愛らしい。

そしてゲームが起動されると、テレビ画面には胸の大きな美少女キャラがずらりと並び、中央にハートマークが散りばめられたタイトルロゴが映し出された。

――――――――ギャルゲーじゃねえかッ!!!

珠代さんに見つからないよう棚の奥に隠していたはずなのに何故!?

おそらく掃除しているときに偶然見つかってしまったのだろう。しかし珠代さんはゲームの趣旨を知らないはず。まだ焦るような時間じゃない……ッ!

「なんだか、女の子がたくさん並んでいますね?」

「う、うん、そうだネ」

ギャルゲーというものを知らなくても、他のゲームとは明らかに違う桃色な雰囲気を珠代さんも感じ取っているようだ。

「えっと、そのゲームは珠代さんがやっても、あまり面白くないかもしれないから、他のソフトを遊んだ方がいいんじゃないかなぁ……」

「そうなんですか? でもせっかくですし、やってみますね」

うーん、まずは挑戦しようとする姿勢は実に素晴らしい! けどここは引き下がって欲しかったぜ。

やるき満々といった様子で珠代さんがスタートボタンを押すと、まず最初に名前の入力画面が表示されたのだが、彼女は迷うことなく『たまよ』と入力した。

ひゅぅっ! ギャルゲーを自分の名前でプレイするとは心が強いね珠代さんッ!(本人はわかってないのだろうけど)

そして始まるモノローグ。両親は海外赴任で高校生の主人公は一人暮らしという、お決まりの設定が説明されてから、朝の登校シーンに移ると、そこで王道的な幼馴染ヒロインポジの美少女が登場した。

主人公とヒロインの適当な会話が続いてから、画面中央に初めての選択肢が表示される。

1・『一緒に学校に行く』

2・『一人で行く』

3・『おっぱいを触る』

このゲーム、だいぶはっちゃけたノリをしているせいで、明らかに罠臭い選択肢が所々に出てくる。こんな分かりやすいハズレは普通なら選ばないはずだが……。

しかし、俺の予想を超えて珠代さんは迷いなく3番目を選択しなすった!

『いきなりなにすんのよぉぉッ!!』

ゲーム画面ではブチギレたヒロインに顔面をビンタされてしまう主人公。好感度の下がる悲しい音が鳴る。

そりゃあ、こうなるよね。

「?」

しかし珠代さんは戸惑いの表情を浮かべながら俺を見る。

「どうしてこの女の子は怒ってしまったんでしょう? 胸を触っただけなのに……」

どうやら珠代さんの中では胸を触る行為は軽いスキンシップという認識のようだ。

なぜそんな間違った認識をしているかって? そりゃあ俺がいつも気軽に珠代さんのおっぱいを触ってるからサ!

けれど、ここで正しい男女の接し方を教えてしまえば、今まで俺が繰り返してきたスキンシップという名のエロ行為について言及されてしまう。それはマズい!

「……ちょっと機嫌が悪かったのかなぁ?」

「はあ、なるほど」

俺の誤魔化しを素直に信じてくれる珠代さんだったが、それ以降も選択肢が出るたび、珠代さんはことあるごとに地雷を踏んでしまう。

挨拶がわりにヒロインのお尻を触ったり、ヒロインがお風呂に入っているところ突撃したり、部屋に遊びにきたヒロインと強引にキスしようとしたり。

もうね……それって、いつも俺がやってることなんですよネ!

そんな選択ばかりしていたらヒロインとのフラグが立つはずもなく、主人公は誰のルートにも入らないままバッドエンドを迎えてしまった。

無情にもタイトル画面に戻されてしまい、珠代さんは腑に落ちないご様子だ。

「雪彦さん」

「ナニカナ?」

「もしかして、キスをしたり、胸を触ったりするのは、普通じゃないのでしょうか?」

「ん゛ッ!?」

やっべぇっ!

このままでは、珠代さんが人間の常識に疎いことを利用して好き放題にエロいこをとしているとバレてしまう!

「まあ、なんといいますか、そういうのは、好きな人とするのが一般的といいますか……」

「好きな人……」

珠代さんは俺に対して好意を抱いているのは分かる。しかしそれは恩返しを理由とするLIKEなものであり、まだLOVEではないはず。

この流れでいくと、交尾だけはNGだったのが、エロいこと全般がNGになりかねん。

「やっぱり他のゲームで遊んだほうが……」

「いえ、せっかくなのでクリアできるまでやってみます」

「さいですか」

強い意志を感じさせる珠代さんを止める術はなく、彼女が変な知識を身につけないことを祈りつつ、俺はすごすごと退散した。

*

珠代さんに僅かな変化が訪れたのは翌日のことだった。

俺はいつも通り、珠代さんに挨拶代わりのハグをするのだが――。

「ぁっ……雪彦さん……」

いつもならお返しにハグしてくれるはずなのに、今日は戸惑ったように腕の中で大人しくしているし、顔を近づけたら恥ずかしそうに目を伏してしまう。

今までなら珠代さんの方からペロペロしてくれたというのに!

「珠代さん、どうかした?」

「いえ、なにも……雪彦さん、キス、しますか……?」

改まって聞かれ、俺も思わずドキリとしてしまう。

「えっと、うん、キス……したい」

「それじゃあ……」

珠代さんは目を閉じると、柔らかそうな唇を少し突き出すようにする。

あれぇっ……なんか珠代さんの反応が違うよ!?

前はもっと軽い感じでぺろぺろチュッチュしてくれてたのに、なんだかとってもMoody!!

人に化けているとはいえ、彼女との触れ合いはどこか人間とアニマルの感覚に近かった。それが人間の反応に近づいている。

この変化にきっかけがあるとすれば、この前のギャルゲーしか思い浮かばない。

まさか珠代さんはゲームを通して人間の女の子を学んだとでもいうのか!?

――――ギャルゲーによる情操教育とか革命的すぎんだろ。

どういった心境の変化があったのかは計り知れないが、とりあえずキスがNGになっていないことにホッとしつつ、彼女の成長には驚かされる。

短期間でここまで化けるとは(キツネだけに)珠代さんてば恐ろしい子!

俺はそんなことを考えながら、雰囲気を壊さないように、ゆっくりと顔を近づけて唇を重ねた。

後になって思うと、これは初めて珠代さんとキスをした瞬間だったのかもしれない。

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