さて、すったもんだがあった訳だが、互いの気持ちを伝え合ったことで、俺と珠代さんは晴れて両想いになったのである。
現状では間男と人妻の不倫関係であることは否めないものの、母親である美津妃さんも協力してくれるようだし、そこらへんの問題は後々どうにかするとして、まずは為さねばならぬ事がある。
それは一体なにかって? 決まってるじゃあないか、もちろん、セックスだよッ!! 珠代さんとのセエェッくすゥッ!!
これまで珠代さんは自分が狐であることや、既に夫がいることに負い目を感じているせいで交尾だけは頑なに拒んできたわけだが、恋人関係になったのだから心置きなく交尾ることができるというもの。
そして今、風呂に入った俺はバスタオル一枚を腰に巻いた格好で、珠代さんが風呂から上がってくるのを布団の上に座りながら、まだかなぁ、まだかなぁと、ソワソワしながら待ち構えている最中なのだ。
珠代さんとの初エッチ、やばい、童貞ってわけでもないのに、なんだか妙に緊張してくる。
そういえば、美津妃さんとヤッちゃったことについて、特に言及されることもなく、うやむやになってしまったのだが、果たして珠代さんはどう思っているのだろうか?
その場の流れで美津妃さんが同居することも認めてしまったけど、母娘で気まずくなったりしないか心配だ。けれど、余計なことを聞いて藪蛇になるのも嫌なので、とりあえず今は保留して、この後控えている珠代さんとのセックスに集中しよう。
ちなみに、当の美津妃さんは居間でのんびりテレビドラマを見ていたので、しばらくの間は邪魔されないはずだ。
期待に胸を膨らませながら、枕元にティッシュが置かれていることも確認。照明は薄暗くしてムードも良し、ちなみにゴムは無しだ! YES孕ませ! NO避妊!
というか、化け狐って人間の子供を孕むんだろうか? 流石に無理か? いや、まあいいさ、どうなるにせよ、全てを背負う覚悟はできているのだ。
そうして覚悟完了していると、後ろから静かに襖が開かれる音が聞こえた。振り返るとそこには、湯上りでほんのりと上気した身体にネグリジェを纏った珠代さんが佇んでいた。
もはや飾りとしての意味しか持たない透ける薄布は体の曲線が丸見えにして、胸元をレースの刺繍が申し訳程度に隠しているものの、綺麗なおっぱいの形がはっきりと分かってしまう。
さらに、おっぱいから下に視線を向ければ、透けたベールの奥に、これまた中身が見えそうなぐらい薄いショーツが頼りなく彼女の恥部を隠している。
うむ! イイね! すごくいいネッ!
俺の趣味全開でプレゼントしたセクシーな下着によって、あまりにもエロすぎな彼女の姿で、股間の息子がムクムクと大きくなる。
「雪彦さん、お待たせしました……」
恥ずかしそうに俯きながら、まつ毛を瞬かせる彼女の仕草も非常に煽情的で、胸の高鳴りが止まらん!
「珠代さん、こっちに」
手招きに応じ、しずしずと俺の隣に座った珠代さん。風呂上がりの肌から立ち上る甘い匂いに鼻孔をくすぐられ、彼女と結ばれることを強く意識してしまう。
互いに黙ったまま、しばしの沈黙が流れた。
挿入は無いものの、今までだってエッチなことはしてきたはずなのに、本番を前にするとやはり勝手が違うというか、どうにも緊張してしまう。そのせいか、珠代さんの尻尾も先ほどから後ろでユラユラとせわしなく揺れていた。
気の利いた台詞が浮かばず、俺は何も言わずに珠代さんの手を握った。すると珠代さんもそっと俺の手を握り返した。
見つめ合い肩を寄せる。顔が近付き吐息が混ざり、唇が触れ粘膜が合わさると、いつしか背中を抱き合い、舌は絡まり水音を立てながら互いの唾液を混ぜ合わせる。
「んっ、ちゅぷっ、レロッ……ちゅぴっ、ちゅっ……れるっ……」
切なげな吐息を漏らす珠代さんの体から緊張による強張りが抜けると、俺は乳房を優しく愛撫しながら、片方の手を股間に這わせてショーツの中に手を忍び込ませる。
彼女の陰部に触れた指先にヌルリとした粘液の感触。
「ぁっ、んぅッ……」
ピクンッとキツネ耳を震わせながら、珠代さんの口から甘い喘ぎ声が漏れる。
「珠代さんのここ、もうこんなに濡れてるね」
「んぅっ……雪彦さんに触れられると……わたしの体、すぐに発情してしまうようになって……恥ずかしい……」
うっほいっ! 日々の開発によって珠代さんの体もしっかりエロくなっていたというわけか!
そのまま指を動かし、割れ目をクチュクチュと浅くかき混ぜると、膣奥から溢れる愛液によって俺の手はぐっしょりと濡れてしまう。
「あぁっ……んっ……ぁッ!」
愛撫していた指先が膣口に潜り込むと、熱くうねる肉壁が絡み付いてくる。
十分にほぐれていることを確認し、俺は珠代さんのショーツをずり下ろした。
「すごいね、トロトロだ」
隠すものが無くなった女陰は愛液によってテラテラに濡れ光り、割れ目を指で広げると、ピンク色の膣肉が物欲しそうにひくついていた。
本当ならじっくりと愛撫してあげたいところだが、こんなの見せられてしまったら我慢などできないだろ!
俺は腰に巻いたバスタオルを脱ぎ捨てると、勃起した肉棒を珠代さんのマンコに擦り付けた。
亀頭が愛液で潤った割れ目の窪みを滑ると、ぬるりとした感触が肉棒から伝わってくる。
ついに珠代さんの膣内に挿入するときがきた!
慎重に亀頭の位置を膣口に合わせて、いざ初挿入をしようとしたところで、珠代さんが不安げな瞳でこちらを見ていることに気づいた。
「珠代さん、大丈夫?」
「はい……あのっ、雪彦さん、わたし、交尾するの、これが初めてで……上手くできなかったらゴメンなさい……」
「えッ、そうだったの?」
「はぃ……」
弱気なせいか頭のキツネ耳がシュンとしちゃっているが、それを聞かされた俺のチンコは俄然やる気に満ち溢れた。
てっきりあのキツネ野郎に先をこされてると思っていたのだが……つまり珠代さんは処女!? いや、キツネに処女膜なんてないのだろうけど、俺が珠代さんと初交尾をするオスって事実に興奮しないわけないじゃあないか!
「大丈夫だよ、できるだけ優しくするから、安心して」
逸る気持ちを抑えながら、俺は出来るだけゆっくりと腰を落とし、当てがったペニスを割れ目の中に挿し込んでいく。
先端が柔らかな肉唇に呑み込まれると、その先にある窄まった穴にゆっくりと亀頭をねじ込んで広げていく。
先っぽが膣口に潜り込むと、そのままズプズプと膣内に肉棒が呑み込まれていく。
うぉぉッ……珠代さんの膣内、メチャクチャ気持ちいいッ!!
竿の半分近くまで珠代さんの蕩けるように熱い肉壷に飲み込まれ、チンコを伝わってくる快感が背筋をゾワゾワと駆け上がってくる。
「ぁぅっ……んぁっ……あぁッ!」
「珠代さん、だいじょうぶ?」
初めて膣内にペニスを受け入れた珠代さんは、強い刺激を堪えるように両手でぎゅっと布団を握りしめていた。
「んッ……だい、じょうぶですから……そのまま、奥まで……」
珠代さんの気持ちを受け止めて、俺は彼女の一番奥まで一気に肉棒を挿入する。
そうして狭い膣壁を掻き分けながら潜り込み、亀頭が一番奥の行き止まりに到着する。
「んあァッ! ぁっ……はぁっ、んぅっ……!」
根元深く挿入された俺の肉棒は、彼女の膣形に驚くほどフィットしており、まるで符合する鍵のようにピッタリと隙間なく珠代さんの膣内にはまった。
「はぁっ、ふぅっ……珠代さん、全部入ったよ……」
「はいっ、雪彦さんのが……んっ……お腹の中に入ってるの、わかります……」
繋がって一つになれた喜びを感じながら、俺と珠代さんはひしと抱きしめ合う。
ああ、心底好きになった女の子と結ばれるのって、こんなに嬉しいものなんだなぁ。
このままずっと、幸福感に浸っていたい気分だ。
「必ず幸せにしてみせるから、だから珠代さん、ずっと俺の側にいてくれ」
「ふふっ、雪彦さん、私いま……とっても幸せですよ」
涙で瞳を潤ませながら、にっこりと微笑む珠代さんは、どうしようもなく愛おしくて、俺は彼女を絶対に幸せにしようと心に決めた。