沙世の目が、至近距離から歩を見上げている。
「やれるものなら、やってみなさい」
壁に背をつけたまま、沙世は動かない。もう少し近寄れば密着してしまう距離。本気で突き放せば逃げられる。そうすれば歩だって冷静になるだろう。けれど沙世は動かない。顎を上げて、挑むように歩を見ている。
「……本気で言ってますか」
「本気じゃなかったら、こんなこと言わないわよ」
沙世の声は低く、かすかに掠れていた。挑発。けれど、その瞳の奥にからかいの色はもう残っていなかった。
歩の右手が、沙世のブラウスの胸元に伸びる。まだ午前中の雨で湿り気の残った生地が、指先にじとりと触れる。
沙世は動かなかった。目を逸らさなかった。
ボタンを一つ外した。鎖骨が露わになる。その下の白い肌に目がくらみそうだ。
二つ目のボタンに指をかけたとき、沙世の喉が小さく動いた。それに気づいて歩が手を止める。
「どうしたの……怖いの?」
沙世が囁いた。まだ余裕を装っている。けれど、声が少し上ずっていた。
「怖くなんてないです」
二つ目のボタンが外れた。ブラウスの合わせが左右に開いて、薄桃色のブラジャーに包まれた沙世の大きくて柔らかそうな乳房が露わになった。
この前はこの胸に挟まれて射精してしまったが、歩はまだその手で感触を確かめたことはない。
今度は歩の喉が鳴った。
動いた手の指先が、ブラからはみ出している上乳に触れると、指先がふにょりと沈み込む。若い娘では味わうことのできない、成熟した女の柔らかな乳肉の感触に歩は驚愕した。
歩は沙世の首に顔を寄せた。いつも香っていた叔母の甘い匂い。直接鼻を押し当てて深く吸い込む。濃厚なフェロモンに下半身に熱いものがこみ上げてくる。
「ぁっ……」
首筋に触れる唇の感触に沙世の体が、微かに震えた。
歩はもっと乳房の感触を確かめようとするが、ブラジャーが邪魔だった。熱に浮かされた歩はためらうことなく、両手でフロントホックの左右をつまむ。沙世は止めなかった。
何度か引っ張ると、最初は抵抗していた金具がするっと外れて、今まで押さえつけていたものに押し返されるように、ブラのカップが左右に分かれる。
丸見えになった二つの乳山は白くて大きくて、自重でたぷんと垂れてはいるけど崩れておらず、柔らかさと形を保ったまま絶妙なラインで成り立っていた。
歩は両手を使って乳房全体を包み込んだ。片方の手に収まりきらないほどの大きさだった。指が肉の中に埋もれる。
「すごい、沙世さんのおっぱい、重たいのに、すごく柔らかい……」
歩の手が更に大胆になり、乳房を上下左右に弄ぶ。その柔らかさを確かめるように撫でたり、軽く握ったりと愛撫を続けるうちに、乳首が徐々に固くなり始めた。淡いピンク色だった乳頭が赤みを増し、乳輪ごとぷっくり膨らんでいく。
「あっ……んっ」
最初はつぐんでいた沙世の口から声が漏れ始めていた。それは次第に甘くなっていく。歩は夢中になって乳房を揉み続けた。手のひらで円を描くように擦ったり、指で摘んで優しく引っ張ったりしながら、成熟した女の体が自分の手によって変わっていく様子に興奮していた。
「ぁっ、んっ……そんなにおっぱい触って、歩ってば、赤ちゃんみたいね……」
艶を帯びた沙世の囁き。しかし今の歩にはもはや、挑発なんてどうでもよくて、今はただもっと沙世の乳房を味わいたかった。
歩は沙世の胸元に顔を近づけると、まず片方の乳首に唇を這わせた。
「あんっ……!」
突然の刺激に沙世が小さく叫び声をあげる。
歩は唇で乳首を軽く挟み込みながら舌先で転がすように舐めた。すでに硬く勃起している敏感な突起を愛撫されると、沙世の呼吸が荒くなる。
「ちょっと、くすぐったいわ……やめて……」
拒否の言葉とは裏腹に、沙世の体は無意識に震えていた。歩はもう一方の乳首に手を伸ばし、指先で摘み上げるように刺激した。
「や……だめ……あぁ……!」
乳房への執拗な愛撫で敏感になっていたところに、両方の乳首を同時に責められたことで沙世の身体が大きく跳ねる。歩は執拗に両方の乳首への愛撫を続けた。
「ここ弱いんですか? すごく可愛い声が出ましたね」
「ちが……ぁんっ」
強弱をつけながら乳首を攻め続ける歩に対し、沙世は抗議しようと試みるものの上手く言葉にならず喘ぎ声ばかり漏れてしまう。そんな叔母の姿に我慢ができなくなった歩は、沙世の体を抱きしめ、はち切れそうな股間を彼女の股に押し付ける。
「あぅんっ……あっ、歩……これ……」
「沙世さん、俺っ、もう……!」
歩は沙世を抱きしめたまま、事務所の来客用ソファに沙世を押し倒す格好で倒れ込む。スカートの裾がめくれ上がり、太腿があらわになる。ストッキングに覆われた脚が誘うように伸びていた。
「沙世さん……見せてください……」
「ぁっ……」
歩が囁きながら沙世の膝に手を添えると、自然と脚が開いた。M字に開かれた脚の間から覗くレースのショーツは中央部が濡れて染みを作っていた。そこだけ布地が濃い色に変わっている。
歩の喉が鳴った。もう我慢できない。ズボンのベルトを外し、ズボンと一緒に下着も下げて下半身を露わにする。すでに勃起したペニスが飛び出し、先端からは透明な液体が滴っていた。
そのいきり立つ男性器を見て、沙世の目が大きく見開かれ、羞恥と期待が入り混じった表情を浮かべる。甥が本気で自分を抱こうとしていることを理解してしまい、目を伏せる。
「これ以上は……だめよ……」
「でも、沙世さんが!」
「ごめんなさい……でも、分かるでしょ?」
「そんな!」
歩は駄々をこねる子どものように沙世に覆いかぶさった。
「ほら、見てよ沙世さん。俺のこれ、沙世さんとしたくて、こんなになってるんだ」
歩の言葉に導かれるように沙世は下腹部へと視線を落とした。そこに見えるのはクロッチに押し付けられた、そそり立つ男性器だった。自分を求めて昂ぶる若い欲望に沙世は息を飲んだ。
それでも、沙世が首を横に振るのを見て、歩は悔しげに、ショーツの上から熱くなった硬い肉棒を沙世の秘部に擦り付ける。
「あっ! ぅんんっ……歩……っ」
「せめて、沙世さんを感じながら……!」
その懇願に近い言葉を受けて、沙世は歩の頭を抱きしめた。そして自らも腰をゆすってペニスを刺激する。
「あぁっ、沙世さん」
「歩、このまま……」
「うっ、ぁっ……!」
歩の切羽詰まった声が漏れる。ショーツ越しとはいえ、亀頭の先端が沙世の割れ目に強く押し付けられている。布一枚隔てたそこにある、愛液に濡れた肉唇の柔らかな感触。陰茎に感じる熱によって、歩の欲情はさらに煽られ、腰の動きが加速する。
「あっ! ぁんっ! 歩……んんっ!」
沙世の腰も自然と快感を求めて揺れ動く。互いの秘部をこすり合わせるそれは、まるで粘膜が接触しているような感覚に、二人の吐息は熱く乱れていく。
「はぁっ、はっ……沙世さんっ……気持ちいいですか……?」
「うん……あんっ! 気持ちいいわ……っあ、歩の硬いおちんちん、わたしのアソコに、当たって……んんっ!」
歩の問いかけに沙世は素直に答えた。この瞬間だけは叔母としての理性を手放しても許されると思ったのかもしれない。クロッチの濡れ染みはさらに広がり、布地はべったりと恥部にはりつき、そこにはプクッと盛り上がったヴァギナの形が浮かんでいた。
「俺もっ……くぅっ……気持ちよすぎて……!」
限界が近いことを察知した歩は、最後の追い込みとばかりに激しく腰を打ちつけた。二人の性器から溢れる粘液によって、ぐっちょりしたクロッチ生地の上を、肉棒が勢いよく滑り、裏筋を刺激するぬめついた感触が背筋を駆け抜ける。
「あぁっ! そんなに強く擦られたら、んっぅっ! おまんこ、じんじんして……ぁうんっ! ぁっ、あぁっ、それだめぇっ……ああっ!!」
沙世の体が弓なりにしなる。膣奥から快感の波が押し寄せ、下腹部が痙攣し始めている。歩もまた、精管をせり上がってくる熱流を押さえられなくなっていた。
「沙世さん! 俺っ、もう……ッ!」
「あぁっ!はぁっ、いいわっ、そのまま……っ、出してっ、わたしのオマンコに、歩の精子をかけてっ!」
歩が歯を食いしばりながら訴えると同時に、沙世の足が腰に絡み、性器を密着させる。
「うああああっ……!!!」
その刹那。歩の尿道口から溜まりに溜まった白濁液が迸り、沙世のヴァギナを覆うクロッチに勢いよくほとばしる。
――ビュルルッ!ビュッ!ビュクッ!ビュルッ!!
熱い奔流が堰を切ったように噴出し続ける。膨れ上がった亀頭を何度も小刻みに震わせて、その奥にある沙世の秘部に粘ついた白濁液を叩きつける。
「ぁううっ……! あぁっ! はぁぁぁんっ! ぁあっ……熱い……歩のが、いっぱい出てる……んんぅっ!」
同時に達した沙世は、甥が吐き出す情欲の熱を女の穴に感じながら、放たれる全てを受け止めるように、腰を密着させ続ける。
何度も脈動を繰り返したのち、全てを出し切った歩はそのまま沙世の豊満な身体に体重を預けて荒い呼吸を繰り返した。沙世も乱れた息遣いで歩の頭を抱きしめる。
やがて呼吸も穏やかになり、静かな事務所にはエアコンの音だけが無機質に響く。
二人は何も言わず抱き合っていた。火照って汗ばんだ肌同士が吸い付き合う。その感覚を、ただ黙って感じていた。

