ファンタジー人妻エロ小説「田舎領主様と獣人の母娘」の第1話〜第10話をまとめて掲載しています。絶世の美貌をもつ巨乳人妻と未熟な領主様とのエッチな主従関係を描いたストーリー。
【1話】領主様はケモミミ獣人と出会う
王都から離れた辺境の地”ゼルトリア”
近隣は森と山に囲まれており、豊かな自然を満喫するにはもってこいの場所。逆に言えばそれ以外はなにもない田舎である。
その地を治めているのは、領主というには若さが抜けきれていない貴族の青年だった。
彼の名前はシーズ・ラングレイブ。
母親はシーズが幼いころに他界し、領主だった父も昨年に病でこの世を去ってしまい、いや応なく当主の座に就いたのだ。
幸いにして人口も少なく、歴代の領主は民を第一に考える治世を行ってきたので、住民との関係は悪くない。
シーズも幼い頃から周囲に可愛がられてきたこともあり、なんとかやってこれている。
そんな新米領主様が今なにをしているかといえば、狩りに慣れた男たちを引き連れて、森の中に潜っているところだ。
鬱蒼と草木が生い茂る獣道《けものみち》を枝や蔦をかき分けながら進む彼ら。
領主様がなぜそんな事をしているのか?
事の発端は、先日、住民からよせられた一件の陳情《ちんじょう》であった。
いわく、近ごろ夜になると、森から獣が出没しては農園の果実を奪っているのだという。
夜中にたまたま様子を見に行った農夫が獣の姿を目撃したらしい。
証言によれば、闇夜に浮かんでいたのは大人の背丈ほどもある巨大な獣の影。大きな耳に太く長い尻尾。暗闇には金色の瞳だけが月明かりを反射して、ぼうっと浮かんでいたらしい。
目撃した彼は、恐怖に慄《おのの》いて一目散に逃げたので、被害にあったのは作物だけで済んだ。
しかし、獣に襲われる危険があっては、夜に外出するのも不安でしかたない。どうか退治してください領主様、という経緯である。
普通であれば、そんなことは猟師に任せればいいのだが、辺境の田舎領主でしかないシーズは、少ない人手を補うために自ら動かねばらならない。
とはいえ、彼が亡き父に仕込まれた狩りの腕は大したもので、森の歩き方、獲物の仕留め方は心得ており、不安はなかった。
けれど、それとは別に、シーズにはまだ腑に落ちない点が残っていた。
──農園を荒らしたのは、本当に獣だったのか?
彼は森へ入る前に、件《くだん》の農園を確認したのだが、どこにも食い荒らされた形跡が見つからなかったことに、疑問を感じていた。
必要な分だけ果実を奪って逃げたのなら、それは盗人の手口である。
他の者もシーズと同意見だったようだが、目撃した農夫は、あの大き耳は間違いなく獣であったと断言したのだ。
半信半疑ながら、本当に獣の仕業であった場合や、盗人が森に潜んでいる可能性も考慮すれば、放置はできない。
シーズたちは、何かあれば呼び笛で知らせる手はずで、別れて森を捜索することにした。
濃い緑の臭いが漂う森の中を注意深く進むシーズは、休憩のため大樹の幹に寄りかかると、水筒に口を付ける。
飲み込んだ水分が乾いた喉に染み渡るのを感じながら、かすかに聞こえる鳥の鳴き声に、彼が耳を澄ませていたときだった。
近くでガサリと茂みの揺れる音がした。
音の大きさから小動物ではないと判断したシーズは、息を潜め足音を殺し、音のした方へと近づきながら、そっと茂みの奥を覗いた。
危険な大型獣と遭遇する覚悟をしていたが、そこで目撃したのは、あろうことか幼い少女の姿だった。
樹々がひしめく森の中で、ぽっかりと開《ひら》けた空間には、まるで小さな舞台を照らすように、枝葉の隙間から陽光が差し込んでいる。
亜麻色の髪をした少女は、その中心に座って、ムシャムシャと何かを食べているようだ。
後ろから見ているシーズには気づいていない。
(どうしてこんな森の奥に、子供が一人で居るんだ?)
疑問に思った彼は、少女の後ろ姿に不審な点を見つけた。
なんと彼女の頭には、獣の耳が生えているではないか。
髪と同じ色をしているが、明らかに違う質感の毛に覆われた獣耳《けものみみ》。
よく見ると、スカートからは、フサフサとした毛に覆われている長い尻尾が生えていた。
作り物でない証拠に、尻尾はパタパタと左右に動いている。
──獣人。
その存在を知識として知っていたが、シーズが獣人を直接見るのはこれが初めてだった。
彼が居る国では、それだけ稀な存在である。
さてどうしたものか、シーズは逡巡する。
獣人との接触。はたして言葉は通じるのか。
若干の不安もあったが、このまま黙っていてもラチがあかない。
「なあ、きみ」
警戒されないように、彼はやんわりと声を掛けたが、少女はビクリと体を震わせて、飛び跳ねるように振り返った。
そして、間近に迫ったシーズを目にして、まるで餌に夢中で人の接近に気付かなかった猫のようにその場で固まる。
気まずい沈黙──。
彼女が怯えているのは明らかだ。
近くで見ると、まだ母親に甘えたい年頃の、可愛らしい容姿をした女の子だった。
緊張したようにピンッと立っている獣耳を除けば、至って普通の幼子《おさなご》に見える。
シーズは少女の警戒心を解こうと、できるだけ柔和な笑みを浮かべ、「俺は怪しいものじゃないから──」と近づこうとする。
しかし、運悪く踏みつけた枝が、バキリと乾いた音を立てた瞬間、少女は弾かれたように飛び退くと、一目散に逃げ出した。
それは本当に小動物じみたすばしっこさで、彼女はあっという間に、シーズの前から消えてしまった。
彼は、獣人の少女が座っていた場所に、歯形のついた果実が落ちていたのを見つける。
どうやら、農園に出没した獣の正体が判明したようだ。
シーズは他の男たちと合流し、経緯を伝えると、逃げた少女の捜索を開始した。
獣人の少女がこんな森にいる理由は不明だが、あんな子供が森の中をウロチョロするのは危険だ。
耳や尻尾に驚いて、それどころではなかったが、少女の着ていた服の汚れ具合からも、まっとうな生活をしているとは考えにくい。
事態を把握するためにも、彼らは獣人少女の捕獲を試みる。
シーズは父親から仕込まれた狩りの知識と経験をもって、痕跡を追っていき、ようやく少女に追いついたとき、彼はまたもや驚かされた。
そこにはもう一人、別の獣人が居たのだ。
長く緩やかに伸びる白に近い銀髪をした女獣人が、少女を庇うように立ち塞がる。
女の頭からも、人族にはない、銀色の毛に覆われた立派な獣耳が生えていた。
さらに彼女は、服の上からでも一目でわかる豊満な胸の持ち主で、土埃に汚れた服を着ていながらも、紛う事なき美女と呼べるほど端正な顔立ちをしている。
そしてなにより、シーズを惑わせたのは、ほっそりとしした体つきに反して、形の良いたわわな乳房だった。
自己主張の激しい二つの果実が、いや応なく視界に入ってしまい、若き領主様にはいささか刺激が強すぎる。
彼女の妖艶な雰囲気に魅入られてしまったのか、シーズは胸の奥が熱くなり、下半身がムズッと疼くのを感じてしまう。
(バカか俺は! こんな状況でなにを考えてるんだ……)
女性経験の乏しいシーズだったが、いままでどんな女性を前にしても、ここまで露骨に反応したことがなかったので、自分でも戸惑ってしまう。
煩悩を振り払うように深く息を吐いてから、今は現状を把握することが最優先だと自分に言い聞かせ、シーズは目の前の二人を注視する。
彼女たちは姉妹なのだろうか。怯える少女を抱きしめる獣人の女からは、攻撃の意思は感じられない。
気丈に振舞っているように見えるが、その瞳には恐怖が滲んでいた。目の前にいる男が、自分たちにどんな仕打ちをするのか想像しているのだろう。
「お願いいたします……私はどうなろうとも構いません……どうか、どうか娘だけは見逃してください!」
獣人の女が懇願する。
シーズはまず、彼女の話す言葉が共通の言語であったこと、そして姉ではなく母親だったことに驚いた。
獣人の女は腕の中で怯える少女を抱きしめながら、注意深く彼を正視している。
「キミたちに危害を加えるつもりはない。だから落ち着いて、話を聞いてほしい」
シーズは彼女たちを刺激しないよう、その場から動かずに声をかける。
しかし、彼の言葉を鵜呑みにしてくれるほど、獣人の女は不用意ではない。いまだ険しい顔つきのままだ。
彼女たちの汚れた身なりから、ここに来るまで、大変な思いをしてきたのは容易にうかがえる。
獣人と人族の関係は微妙なものだ。大昔には戦をした歴史もあり、今でこそ争ってはいないが、貿易商ならともかく、一般人では交流もまずない。
シーズも今日、初めて獣人を目の当たりにして驚いた。獣人というぐらいなのだから、肌は毛むくじゃらだと思っていたが、実際はつるりとしており、顔の造りや体型も、ほとんど自分たちと変わりなかった。
しかし、あるべき箇所に耳はなく、そのかわり大きな獣耳が頭の上に生えているし、スカートからは、フサフサと毛に覆われた尻尾が揺れていた。
それだけで、自分たちと違う存在なのだと、まざまざと認識させられる。この国では異端として恐怖を抱く者もいるだろう。
まだ若く実直な性格をしたシーズでは、彼女たちに同情を禁じえない。
「俺はこの地の領主だ。きみたちの力になれるかもしれない。だから話を聞かせてくれないか?」
そう言いながらシーズが掲げた手には、家督とともに受け継いだ当主の証とされる指輪が嵌められていた。精緻な細工が施された指輪の先端には、泉のように深い青色をした宝石が輝いている。
「領主様──あなたが?」
彼女の呟やきには、驚きとは別の、隠しきれない疑念が含まれていた。
自分がまだ未熟な若造であることを自覚しているシーズにとって、それは耳の痛い言葉だった。
「確かに俺はまだ、領主になりたての若輩だけど、断じて嘘ではないし、きみたちを放っておけないと思ったのも本当だ。それに──」
シーズは、いまだ母親の腕の中から、怯えた眼差しを自分へ向けている少女を見つめる。栄養不足のせいか、その手足はずいぶんと細くなっていた。
「このまま森に居続けていては、その子が辛いだろう?」
子供を引き合いに出された獣人の女は、彼の真意を見定めるように、金色の瞳で凝視する。
やがて彼女は静かに頷いた。
「かしこまりました……あなた様のおっしゃる通りにいたします」
シーズは荒事を避けられたことに安堵しつつ、彼女たちを連れて森から出ることにした。
その途中で手分けをしていた男たちと合流したが、獣人の彼女たちを目にして、やはり彼らも驚きを隠せずにいた。
道すがら彼女たちの名前を尋ねると、母親は”アルテラ”、娘が”ミリア”というらしい。
二人とも足取りは軽く、怪我や病の心配はなさそうだった。
獣人の少女ミリアは、自分と母親の周りを囲むように歩いているシーズたちが怖いのか、アルテラの腰にひっつきながら、恐るおそる彼らを見上げている。
シーズといえば、彼女たちのフサフサとした獣耳と尻尾が気になって、ついつい見つめてしまうせいで、はたから見れば、女の尻を凝視するスケベ野郎であった。
ちょうど振り向いたミリアと目が合ったので、にっこり笑ってみたけれど、少女は慌てて目をそらしてしまい、彼は少し傷ついた。
街へ戻った一行は、住民を驚かせないように、彼女たちには頭の耳と尻尾を隠してもらい、人目を避けるようにしてシーズが屋敷へ連れて帰った。
【2話】領主様は獣人の母娘をお持ち帰りする
貴族の屋敷といっても、田舎領主の邸宅なんて豪奢には程遠い。
平民の家と比べれば、確かに大きく立派ではあるが、館の中には煌びやかな調度品などなく、家具も古くから使い込まれているものばかりだ。
しかし、館の掃除は完璧にゆき届いており、年季を感じさせるマホガニーの家具は丁重に磨かれ、艶やかな光沢を放っている。
ちなみに、ラングレイブ家の屋敷に住んでいるのは、シーズを含めて三人しかいない。
使用人兼補佐役として、シーズの世話をしている老婆のマーサと、庭の手入れや屋敷の修繕など雑務をおこなっている老人のドイル。
二人とも先々代の頃よりこの地で仕えており、シーズにとっては家族も同然であった。
屋敷に着いて早々に、彼らは玄関でマーサに出迎えられる。
老婆は眉間にシワの寄った、いかにも几帳面そうな顔から、鋭い目つきをもって、シーズの連れてきた獣人の母娘を見据えていた。
その眼差しには、獣人に対する驚きや興味などなく、この屋敷に招き入れてもよい人物かを見定める瞳であった。
老齢でひょろりとした体つきだが、背筋は常にピンと伸ばされており、その立ち姿からは彼女の厳格さが滲み出ている。
「坊ちゃんにも困ったものですね」
マーサはため息をついて、きびすを返す。
「そんな汚れた格好で、屋敷を歩き回られてはかないません。二人ともこちらへいらっしゃい」
そう言って、マーサは萎縮するアルテラたちを浴室へと連れて行った。
「マーサは呆れてたかな?」
残されたシーズは、ちょうど部屋の修繕に居合わせたドイル老へ意見を求めた。
「ほっほっ、若は昔から、なにかと森で拾い物をしてきましたが、まさか獣人を拾ってこられるとは驚きですわい」
その割にはのんびりとした口調でドイルが笑う。
「ドイルは獣人を見たことがあるのか?」
「まあ、随分と昔のことですがね。しかし獣人がこの国で暮らすなんて普通ではありえませんで、なにかよほどの事情があるのは確かでしょう」
「事情──か」
それはきっと厄介ごとに違いないだろうが、とりあえず、あの二人に話を聞かなければ始まらない。
アルテラたちの案内から戻ってきたマーサに、シーズは彼女らを含めた食事の支度を頼んだ。
しばらくすると、獣人母娘が入浴から戻ってきたのだが、その光景を目にして、シーズはポカンとした顔でその場に立ちつくした。
森の中で出会ったときから彼女のことを美しいと思っていたシーズだが、野外で付いた汚れを落として本来の姿に戻ったアルテラの美貌といったら、「綺麗」のひとことでは言い表せないほどだった。
柔らかく波打つ銀髪は艶やかな光沢を放ち、肌はきめ細かくシミひとつない。
ほっそりとして整った顔だちに、伏し目がちな瞳を覆う長い睫毛は、儚い美しさを湛えていた。
汚れた服も着替え、今は簡素だが清潔なブラウスを身にまとっており、それゆえに彼女自身の美しさが際立っていた。
服の下から主張する大きな胸。細い腰。まあるく突き出したヒップへと描かれる曲線からはスタイルの良さがうかがえる。
それになにより、人族にはありえない、美しい銀色の毛並みをした獣耳は、彼女を物語に出てくる幻想的な存在のように思わせた。
絶世の美女という言葉が、これほど似合う女性をシーズは見たことがなく、ただただ見惚れてしまう。
「坊ちゃん、いつまでそうしているのです?」
「あ──いや、すまない」
「あなたたちも、特別に食堂を使用してよろしい。坊ちゃんに感謝なさい」
「はい、ご慈悲に感謝いたします。領主様」
「ありがとございます。りょーしゅ様」
深々とお辞儀をするアルテラにならって、ミリアもおずおずと頭をさげた。
食堂に行くと、テーブルには既に人数分の食事が用意され、料理からは食欲をそそる香りが暖かい湯気とともに立ちのぼっていた。
そこまで広いともいえないテーブルだが、シーズが一人で食事をするには広すぎる。
マーサやドイルにも一緒に食事をとることを勧めたが、謹んでお断りされた。
いくら身内のようであろうとも、主人と使用人の関係を崩すのはよろしくないということだ。
だからこうして人と向かい合って食事をとるのは久しぶりだった。
マーサの給仕により料理がテーブルに並べられる。
アルテラの隣に座っているミリアは本当に食べていいのか心配した様子で、視線は眼前の料理とシーズの顔を交互に移動している。
「遠慮せず食べるといい」
館の主人から許しを得て、ミリアはもういちど確認するように母親を見上げる。
アルテラが頷くことで、ようやくミリアはスプーンを手にすると、慎重にスープをすくって口に運ぶ。
口の中に温かなスープが流れ込むと、少女は感激に目を大きく見開きながら、もうひとすくい口に運ぶ。
満足に食べられない日々が続いていたのだろう。遠慮しがちだったその手はもう我慢できないといったように、少女は一心不乱に料理をほおばった。
シーズからは見えなかったが、スカートからはみ出しているミリアの尻尾は喜びを示すように大きく振れていた。
「慌てなくてもだいじょうぶよ。ゆっくりお食べなさい」
アルテラに口元を拭かれながら、それでもミリアは手を休めることなく食べ続けた。
ここに来るまで、少女にとってはあまりにも過酷な日々を過ごしてきたのだろう。今はそれを咎めるものは誰もいなかった。
娘の様子を見ながら、アルテラもゆっくりと自分の食事を摂り始める。
彼女の柔らかそうな唇にスプーンの先端が潜り込み、音を立てずにスープが口内に吸い込まれていく。
口の中の液体は嚥下され、彼女の喉が小さくコクリと動く。
ただ食事をしているだけの仕草は、上品で妙に艶かしく、シーズは思わず見入ってしまう。
シーズの視線に気づいたアルテラは、少し恥ずかしそうにはにかんだ。
「とても美味しゅうございます。領主様」
「そっ、そうか、たくさん食べるといい」
シーズは見とれていたのを誤魔化すようにパンをちぎってほおばった。
それにしてもと、シーズはパンを噛みながら、向かいに座っている二人を見比べるが、親子というより、歳の離れた姉妹のほうがしっくりくる。
それほどまでに、アルテラは美貌は際だっていた。
それからは、当たり障りのない言葉を交わしつつ、ひとまず食事を終えたところで、シーズは改めてアルテラに事情を尋ねた。
二人はどこから来たのか、なぜあんな森の中に居たのか。
アルテラはシーズの質問にひとつずつ答えていった。
聞けばアルテラたちが生まれ暮らしていたのは、やはりここから遠く離れた獣人の住まう国であったが、とある事情から故郷にいられなくなり、娘を連れて二人きりでこちらの国へと渡ってきた。
しかし、この国の人間は、獣人との交流が殆どなく、どこからか流れ着いてきた獣人の母娘は奇異の目で見られてしまい、まともな働き口など見つけることもできない。ともすれば迫害の対象にもなったり、彼女たちを捕まえようとする輩もいた。
耳と尻尾を隠しながら、どうにか人の目が少ないこの地にたどり着き、森の中に隠れ住んでいたものの、自給自足もままならず、ましてや、まだ小さい娘を養うのは難しく、娘を飢えさせないために、夜中に町の果樹園に忍び込んで果実をいくつか拝借したところを見つかってしまったのだ。
それが件の獣騒ぎであり、農夫は暗闇の中で、彼女の耳と尻尾、そして獣人特有の夜を見通す瞳の瞬きを、獣と見間違えてしまったのだろう。
アルテラの説明を全て聞き終えてから、シーズは、なぜアルテラたちが国を追い出されてしまったのかを尋ねたが、彼女は言い淀んだすえ、口をつぐんでしまった。
なにか悪事を働いて追放されたのではないかと、マーサか鋭く問いただすと、アルテラはかぶりをふった。
「いいえ、私はそのようなこと……本当です。誓って悪事などはたらいておりません」
「でしたら、なにがあったのか、きちんと説明なさい」
「それは……」
アルテラはそれいじょう喋ることができず、ただ悲しげに目を伏せた。
ミリアも不安気に母親の横に抱きついていた。
「まってくれマーサ、そんな尋問するような言い方は……」
「坊ちゃん。甘いだけの人間に領主は務まりませんよ」
老婆の諫言にシーズは言葉に詰まる。
マーサは使用人ではあるが、彼が幼い頃から、教育係として容赦なく叱りつけてくる存在だったため、シーズはいまだにこの老婆に頭が上がらない。
「けど、二人とも疲れが溜まっているだろうし、この話は明日にしよう。それでいいだろ?」
シーズの反論にマーサはやれやれと溜息をつくが、どうやら了承されたらしい。
シーズはマーサに頼んで二人を空いている使用人部屋へと案内させた。
【3話】領主様は人妻の色気に惑う
それから夜も更け、皆が寝静まってからも、シーズは自室のベッドの上で、彼女たちの処遇をどうすべきなのか考えあぐねていた。
盗みを働いた件で厳しい罰を与えるつもりはなかったが、それじゃあもういいよと、彼女たちを放り出したところで、この国にいる限り、なんのつてもなく獣人が生計を立てるのは難しいだろう。
路頭に迷うか、アルテラの美しさや獣人の物珍しさから、悪い輩に目をつけられてしまうことも考えられる。
この町で暮らしてもらうにしても、まずは住民の理解を得なくてはならないだろう。
シーズがそうであったように、町の住民も、獣人を見たことがない人間がほとんどのはずだ。
果樹園の件は、後でシーズから説明と弁償をするつもりだが、悪い印象が残ってしまうかもしれない。
それが噂として広まってしまえば、彼女たちが町で暮らすことの障害になるだろう。
あの母娘がこの土地で暮らすには誰かの助けが必要なのは明白だ。領主の自分であれば、それが可能なこともわかっている。
しかし、先ほどのアルテラの話しを聞くかぎり、どうやら彼女には知られたくない秘密があるようだった。
それがマーサの言ったとおり、悪事に手を染めたということであれば、領主として、住民に害を及ぼす危険性がある者を町に住まわせるわけにはいかない。
都会とは比べようもなく人口も少ない田舎町ではあるが、領民を守ることこそ己の責務なのだと自覚している。
しかし、シーズの目に映ったアルテラは、懸命に娘を守ろうとする母親でしかなかった。
ミリアも、今はまだ心の純粋さが保たれているように思えるが、この先、不幸な境遇に晒され続ければどうなることか。
あの二人をどうにか助けてやりたい人情と、領主に求められる厳正さの狭間で、シーズは葛藤する。
そんなとき、室内にドアをノックする音が響き、シーズの思考は中断された。
こんな夜更けにいったい誰が──。
身を起こしてドアに向かって声をかけると、外からアルテラの声が聞こえた。
突然の来訪にシーズが驚きながらドアを開くと、そこにはアルテラが静かに佇んでいた。
「夜分遅くに申し訳ございません領主様、失礼だとは思いましたが……どうか、私の話を聞いてはいただけないでしょうか……」
差し迫った様子のアルテラを無下に追い返すこともできず、シーズは部屋へと招き入れた。
シーズはランプに明かりを灯し、アルテラに椅子を勧めながら、自分はベッドに腰掛ける。
薄暗い部屋の中で、ランプの明かりにぼんやりと照らされたアルテラは妙に色っぽく、この空間に二人きりだと意識してしまう。シーズは緊張を誤魔化すように咳払いをしてからアルテラと向き合う。
「さっきはマーサがあんな言い方をして、すまなかったな」
「いえ、いいのです、怪しまれても仕方がないことは、自分でもわかっております……」
「それで──話というのは?」
シーズの問いかけに、アルテラは逡巡した様子をみせながら、ぽつりぽつりと言葉を口にした。
それは、見ず知らずの獣人である自分たちに手を差し伸べてくれたことへの心からの感謝と、どうか自分たちを、この地に住まわせてほしいという懇願であった。
「領主様の優しさにつけ込むような恥知らずな女だと思われても仕方ありません。ですが、私にはもう──あなた様以外に頼れる人はいないのです……」
儚げな美女に自分だけが頼りだと言われて悪い気がする男はいないだろう。シーズも内心では満更でもなかったが、領主として無責任なことはできなかった。
「ここに来るまでさぞ苦労したのだろう? 俺もできることなら君たちの力になりたいとも思っている。だからこそ、君たちがどうして故郷を離れこの地にやってきたのか、事情を話してくれないか?」
「それは……」
「俺には君が悪人だとは思えない。だからこそ、ちゃんと聞いておきたいんだ」
シーズの真っ直ぐな言葉にアルテラは迷ったすえ、ゆっくりと口を開いた。
「私は、故郷でとある有力者の妾でした。平民の生まれだったのですが、偶然その方に見初められ──それから私は何不自由ない暮らしを与えられ、娘のミリアも授かりました。幸せであったと思います……ですが……その生活も長くは続きませんでした」
アルテラは悲痛な面持ちで口元に手を当てる。
「主人は正妻や他の妾を差し置いて、私ばかりに愛情を向けるようになってしまったのです。主人の寵愛を独占する私はどれだけ嫉まれたことでしょう……」
アルテラに入れ込んでしまった男の気持ちが、シーズにはなんとなく理解できてしまう。
いま目の前で話す彼女のなんと煽情的なことか。悲壮感すらアルテラが纏えば、男が抱きしめたくなる色香へと変わってしまうのだ。
どんな男も惚れ込んでしまうに違いない。
「彼女たちの企てによって、私は薬を盛って男を惑わせた悪女として捕まりました……その後、死罪は免れましたが、娘共々国を追放されたのです……」
そこでアルテラの話は終わりだった。
彼女を信じるか否か。
ここから先はシーズの判断に獣人母娘の運命が委ねられたのだ。
話を聞き終えた今でも、彼女の話が真実なのか虚偽なのか、シーズには判らない。
しかし、ここで彼女を見捨てることなど、この若い領主には到底できなかった。
できることなら、その細い肩を抱きしめて安心させてやりたい気持ちに駆られていた。
若さゆえの正義感か、はたまた彼女の美貌に誑《たぶら》かされたのか。
どうしても彼女を信じたい、守ってやりたいという気持ちが抑えられない。
楚々とした彼女の儚さと色気が、花の蜜のように男を惹き寄せ虜にする。
それが我が身を溶かす甘い毒だったとしても抗うことはできないのだ。
「私はなんでもいたします。どうかどうか、お慈悲をお与えください領主様」
なんでもするとは、いったいナニをしてくれるというのか。ダメだと思いながらも甘い期待をせずにはいられない。
彼女の潤んだ金色の瞳に見つめられ、心が大きく高鳴る。
シーズは決心した。いや、そう思い込んだと言った方が正しいだろう。迷いは彼女の涙に流されてしまった。
「辛かっただろうによく話してくれた。君たちがここで安心して暮らせるように、俺がちゃんと取り計らう。だから……もうなにも心配しなくていい」
それを聞いてアルテラは感極まったようにシーズの前に跪いた。
「あぁっ、なんて寛大なのでしょう、寄る辺のない私たち母娘が、あなた様のような高潔な方に巡り逢えたのは、きっと運命の導きですわ……」
アルテラは感涙に瞳を潤ませながら、シーズの手をうやうやしく握る。
しっとりとして滑らかな指先から、彼女の温もりが伝わってくるのを感じた。
それだけならば平静を保てたものの、しかし彼女はシーズの手を抱くように、自らの胸元へと引き寄せ、彼の手は彼女の豊満な胸に押しつけられてしまう。
女性経験のないシーズにとって、柔らかな乳房の感触は、幼い頃、母親に抱きしめられて以来であったが、男として成長した彼に生まれた感情は、子どものそれではない。
シーズは跪くアルテラを見下ろす姿勢になっているせいで、どうしても彼女の胸元が目に入ってしまう。
アルテラは気づいていないようだが、服の胸元が少しはだけているせいで、ふくよかな乳房が服の中で窮屈そうに押し合い、その間に深い谷間がくっきりと見えている。
シーズは動揺を悟られないように、平静を装いながらアルテラの手を握り返した。
「いや、俺は領主としての責務をしただけで──」
邪念を振り払おうとするが、彼も健康な男子であるがゆえ、どうしても彼女の胸元に視線が引き寄せられてしまう。
「あの……領主様……」
シーズの視線に気づいたアルテラは、はだけていた胸元を恥ずかしそうに隠した。
不覚にも胸を覗き見ていたことがバレてしまい、シーズは慌てて頭をそむける。
「すっ、すまない……見るつもりはなかったんだが……」
純粋に感謝してくれている女性に対して、シーズはいかがわしい視線を向けてしまった己を恥じた。
きっと軽蔑されたに違いないと、心の中で後悔するが、しかしアルテラは予想もしなかった行動に出た。
彼女は恥じらいながらも、胸元を隠していた手を離すと、あろうことか、胸元を留めている紐を自らの手でさらに緩めたのだ。
アルテラの服は肩からするりと落ちて、ふっくらとした丸い乳房の上半分が露わになった。
指を掛けて少し力を入れれば下までスルリと脱げ落ちてしまいそうな様子に、シーズは動揺する。
「なにをしているんだ……!?」
「どうか、はしたない女だと軽蔑しないでください……」
アルテラは羞恥に頬をそめながら、狼狽するシーズの胸にもたれかかると、耳元に顔を近づける。
「あなた様のお優しい心につけこんで、ただ施しを受けるだけの恥知らずな女にはなりたくないのです。私が捧げられるのは、この身体ぐらいしかありません……どうか、領主様のお好きなようになさってください」
ぷっくりとした艶のある唇が動き、耳にかかる彼女の吐息は熱く、囁かれた言葉は蕩けるように甘い。
ランプの灯りに照らされた薄暗い室内で、シーズを見つめるアルテラの瞳。
昼間見たときは月のような金色をしていたはずだが、今はアメジストのような暗紫色《あんししょく》の光を湛えており、それは思わず魅入ってしまうほど妖美で、シーズの心に欲情が込み上げた。
【4話】領主様は妖艶な巨乳人妻とディープキスを味わう
胸にしなだれるアルテラの身体は柔らかく、触れた箇所から人肌の温もりが伝わってくる。
思いがけない展開に頭が追いつかないシーズだったが、アルテラから漂う甘い香りに下半身が熱くなり、男根がムクムクと膨らんでしまう。
据え膳に手を出したい欲求に駆られながらも、良心がそれを押し留めていた。
そんなシーズの迷いを察したのか、アルテラはそっとシーズの手を掴むと、自分の胸元へと導いた。
「んっ……あぁっ……領主様……」
彼女の色白な乳房に指が触れた瞬間、アルテラの豊かな乳房の感触と唇から漏れる甘い吐息に、シーズの理性はあっさりと溶けてしまった。
「ぁっ、アルテラ……っ」
シーズが両手でアルテラのたわわに実った胸をわしづかみにすると、しっとりとした肌に指がくい込んだ。
吸いつくような柔らかさと指を押し返す弾力に、初めて女性の乳房を揉みしだいたシーズは思わず感動してしまう。
こうなってしまうと、もう歯止めは利かない。シーズの手はアルテラの服の中へと潜り込んでいく。
「んっ……ぁ」
服の隙間から侵入した指先が、乳房の中央にある硬くなった突起に触れると、アルテラの身体はビクリと震え、口から艶のある声が漏れた。
「アルテラ……ここがいいのか?」
「あぁっ……恥ずかしですわ……んんっ……!」
自分の指によって甘やかに喘ぐ美女の姿に、シーズはさらに興奮しながら、指先でクリクリと優しく乳首をつまむと、アルテラの体がピクンッと震え、快感に耐えるようにシーズの体にしがみ付いてくる。
「あんっ……んぅっ! 領主さまぁ……」
手を動かすたびに、アルテラの口から甘く蕩けるような喘ぎ声が漏れてくるのがたまらない。
シーズは夢中になってアルテラの乳房を弄りながら、彼女の白い肩に掛かったままの邪魔な服を強引に引きずり下ろす。
隠すものがなくなり露わになった乳房は、シーズが想像していたよりも大きく、とても子供のいる女性とは思えない張り艶をしていた。
その先端にある乳首も綺麗な薄桃色をしており、シーズがこねくり回したせいでツンと勃っている。
“獣人”というぐらいなのだから、素肌は毛で覆われているのかと思っていたが、実際はそんなこともなく、彼女の上半身は人族となんら変わりない。
こうして見ていると、頭に生えた獣耳とスカートから伸びているフサフサの尻尾がなければ、ほとんど人族と同じであった。
シーズはアルテラを膝の上に抱き寄せると、ちょうど目の高さにある彼女の大きなふくらみに顔を埋めた。
「あんっ……領主様は……おっぱいがお好きなのですね……」
アルテラが胸を腕で挟むと、シーズの顔は柔らかい弾力に圧迫され、この上ない心地よさに包まれる。
シーズよりも年上だということを微塵も感じさせない彼女の瑞々しくも包み込むような柔肌は、男が妄想する理想の女体そのものであった。
彼女の肉体から発せられる甘い体臭は鼻腔から吸い込まれるとシーズの頭を侵してゆく。
この官能的な身体をもっと味わおうと、シーズは大きな乳房をすくい上げるように両手で揉みながら、挑発するように突き出されるピンク色の乳首にしゃぶりついた。
乳房を口にふくみながら、舌の先で乳首の先端で刺激するとアルテラの身体がビクンッと揺れる。
「ああ……あぁアっ……領主様ぁ、んんっ!」
「じゅっ、れろっ……じゅるるっ」
ピチャピチャと唾液が混ざる音を立てながら、乳首を舐めては吸い上げ、もう片方は空いた手を使って中指でコリコリと刺激を与える。
「ふっ……んんっ、んっ……!」
シーズが顔を上げると、快感の刺激から耐えるように、きゅっと唇を強く結ぶアルテラの表情が目に映った。
それがたまらなく扇情的で、シーズはもっとアルテラが欲しくなり彼女へと顔を寄せた。
アルテラもそれに応じるように顔を近づけ、自然と二人の唇は重なり合う。
「ん……ちゅっ……んぅっ……」
シーズにとって、子供の頃の幼稚なキスを除けば、これが女性との初めての口づけだった。
最初は唇を触れ合わせるだけのキスだったが、それでも、彼女のぷにっとした唇の感触をシーズは感激しながら味わう。
間近にあるアルテラの顔。閉じた瞳に長く艶やかな睫毛が細かく震えている。見れば見るほどシーズはアルテラの美貌に惹きつけられていく。
妄想の中にいるような美女が現実で自分の腕に抱かれている。ましてや、その艶美な肢体を自分の思うがままにできてしまうのだから、これは夢じゃないのかと疑いたくなるような状況だった。
欲求のままに、シーズがアルテラの背中に手を回して、強く抱きしめると、それに応えるかのように、彼女はより深く唇を吸い舌を絡める。
「ん……んんっ、ちゅ、ちゅる、れろっ」
二人の舌は先端が触れると、まるで交尾の相手を見つけたオスとメスのようにねっとりとした動きで絡み合う。
「はぁんぅっ……レロッちゅっ、じゅるッ……ピチャッ、レロッ……ちゅぶっ」
互いのざらつく舌の表面をヌリュヌリュと擦り合わせ、舌を吸い。吐息を漏らさない程に口を密着させる。
アルテラの蜜のような唾液と自分の唾液が混ざり合い、舌を動かすたびに口内で粘液が絡まる音が直接頭に響いてくる。脳が痺れるような快感が絶え間なく彼女の口から押し寄せてくる。
「ちゅぷっ、じゅる、れろっ、んぅふっ……れろ……ちゅっ、じゅぷっ、んんっ!」
アルテラの喘ぎ声を聞きながら、キスとはこんなにも気持ちがいいものなのかと、シーズは恍惚としながら彼女の甘い粘液を啜る。
息をするのも忘れるほど、ねっとりと舌を絡ませ、口の隙間からくぐもった声が漏れては、それを押し込むように、もっともっとと唇を押し付け合う。
触れ合うだけのキスしか知らなかったシーズは、今やアルテラの口を貪るように咥え込み、卑猥な音と荒い息遣いだけが室内に響かせる。
いったいどれほどそうしていたのか、長い長い口づけを終えて顔を離すと、離した口を繋ぐように、つぅっと細い銀色の糸が伸びていた。
二人の口元は、どちらのとも言えない唾液にまみれて濡れ光っている。
アルテラは頬を紅潮させながら、潤んだ瞳でシーズを見つめた。
「はぁ、ふぅ……領主様のキス……とっても情熱的で、素敵でしたわ……」
初めてのことで無我夢中だったシーズの頭はまだぼうっとしていて、けれど心臓は激しく脈打っていた。
「アルテラ……っ!」
半裸の美女を目の前にして若い男が我慢できるわけもなく、興奮が醒めないままシーズは乱れた息遣いでアルテラを強く抱きしめる。
「あんっ……領主様ぁ……」
彼女は艶のある声を発しながら、シーズの下腹部へと手を伸ばしてするりと撫でた。
「うぐっ」
口づけをしている間中、ずっと硬くなっていた男根をアルテラのしなやかな指に撫でつけられて、シーズの口から思わずうめき声が漏れる。
敏感になっているイチモツは、彼女の爪が布地を擦る微かな刺激にも反応してビクビクと動く。
「あぁ……こんなに苦しそうにして、かわいそうに……いま楽にしてさしあげますわ……」
アルテラの手によってズボンが脱がせられると、隠れていた下着の股間部分には我慢汁のシミがじわりと広がっていた。
「まぁっ……こんなに濡れて……」
アルテラは下着の上から膨れ上がっている部分を優しくさすった。ゾクゾクとした快感が陰茎を伝う。
焦らすような手の動きに、シーズがもどかしそうに腰を揺らした。
「アルテラ、意地悪をしないでくれ……」
「ふふっ、申し訳ありません。領主様が可愛らしいお顔をされていたので、つい」
蠱惑的な笑みを浮かべるアルテラは、両手を使ってシーズの腰から下着をずり下ろした。
【5話】領主様は人妻のフェラチオで口内射精をする
下着の中に溜まっていた蒸せるような匂いと共に、はち切れんばかりに勃起した肉棒が勢いよく飛び出した。
「とても立派ですわ、領主様のおち○ぽ……」
アルテラは愛おしそうに、硬く反り返った男根に指を這わす。
ツツッと、アルテラの細くしなやかな指は、硬く脈打つ陰茎を這い上がって先端にある膨らんだ亀頭までたどり着くと、カリ首をなぞるように刺激してくる。
「ぐぅっ……」
彼女の指に擦られるたび、下腹部からこみ上げてくる快感にシーズは声が出そうになるのを必死に堪えた。
「こんなに硬くて、びくびく震えて……」
アルテラは鈴口から丸く滲んだ雫を指で拡げながら亀頭全体を優しく撫ぜ回す。
陰茎をこすられるのとはまた違うヒリつくような刺激によって、我慢汁がとめどなく溢れてくる。
アルテラは垂れ落ちる粘液を指で伸ばすように塗りながら、指で輪を作るようにして陰茎を包み込むと、手を上下に動かし始める。
肉棒に絡みついた粘液がクチュクチュと卑猥な音を立て、ヌチュヌチュとした摩擦される肉棒はさらに硬さを増していく。
アルテラの手淫は自分でするのとは全く別物で、陰茎が溶けてしまいそうなほど甘美な刺激だった。
「うっ、くぅっ……アルテラ……気持ち良いよ……」
「あぁ、領主様……わたくしの手で感じてくださってるのですね。嬉しぃ……」
アルテラは絶妙な加減で肉棒をしごきながら潤んだ瞳で上目遣いにシーズの顔を見つめる。
「領主様ぁ、アルテラのお口で、もっと気持ち良くなってくださいませ……」
アルテラはそう言うと手を動かすのを止め、ゆっくりと男根に顔を近づけると、唇の隙間からチロリと出したピンク色の舌先を肉棒に這わせた。
「んっ、ちゅっ……ぴちゅ……れろっ」
陰茎の表面を、彼女はまるで飴を舐めるように舌を動かし舐《ねぶ》っていく。
少しざらつく彼女の舌が、唾液で濡れた表皮に絡みつき、手淫とはまた違った快感をシーズにもたらした。
アルテラは丁寧な舌使いで、男根だけではなく、その下にぶらさがる陰嚢《いんのう》にも舌を這わせてきた。
未知の快感によってシーズの腰がビクリと動いたのを、アルテラは見逃さなかった。
「んっ、ちゅっ……こちらが、よろしいのですか?」
アルテラは両手でそっと袋を包み込みながら、やわやわと舌を押し付けるように舐める。そして口を開けたまま唇を押し当てると、袋の皮を吸い込みながら執拗に舌で舐め回す。
「んぷっ、ちゅぶ、ぴちゃ……ちゅぷ、れろぉっ……」
「うあぁっ……そんなところまで……」
そこ舐められるのが、こんなに気持ちのいいものだと知らなかったシーズは、彼女の巧みな舌使いに翻弄される。
舌で睾丸が刺激され尿道の奥がわななくのだが、しかし射精するには及ばず、まるで快楽の生殺しのような状態が続く。
「くぅっ……アルテラ、こっちも舐めてくれ……」
我慢できずに、シーズは腰を動かしてアルテラの口に陰茎を近づける。
「んふっ、かしこまりました領主様……いま舐めて差し上げますね……んっ、ぴちゅっ、んむっ、れろぉっ」
アルテラは艶美《えんび》な微笑みを浮かべながら、限界まで腫れ上がった陰茎に口を寄せると、キスするように唇を触れさせる。
そして、ねっとりと竿を舐めあげながら先端まで辿り着くと、そのまま亀頭をじゅぷりと口内に咥えこんだ。
「んむぅっ、じゅるっ……んっ……んんっ! ちゅっ……じゅぷっ……じゅぼっ!」
(うあぁっ……アルテラの口の中……なんて熱いんだ……)
初めて味わった女性の口内は熱い粘液に肉棒を浸しているような感覚で、シーズがその気持ちよさに驚いていると、さらにウネウネと舌も絡み付いてくる。
「んっふっ……ちゅぷ、くちゅ、れろっ……ちゅぷ、じゅぷっ、じゅるるっ!」
桃色の唇が陰茎をしごきながら音を立て亀頭を吸い上げる。
柔らかい唇と口内で蠢く舌の刺激によって、すでに高まっていた射精感が一気に限界を迎えそうになる。
「ぐぅっ、アルテラ……もう、出そうだっ……!」
このままでは彼女の口の中に出してしまう。
シーズはアルテラの口から肉棒を引き抜こうとしたが、アルテラはシーズの腰にしがみつき、よりいっそう舌を絡ませ、頭を激しく前後させた。
「じゅぷっ!じゅるるっ……! んぶっ、じゅぼっ、じゅぷっ!」
抽送のスピードが増したことで高まる快感もさることながら、こんな美女が自分の男根を咥えこんで懸命に奉仕している姿に、男なら誰しもが内に秘めている支配欲が刺激される。
(アルテラを、この美女を……俺が思うままにしている……!)
欲望と快楽によって、シーズの思考はぐらぐらと煮え立っていく。
アルテラの頭を両手で押さえつけると、更なる快感を得ようと、自ら肉棒を彼女の口内深くへと押し込んだ。
「うっ、ふぅっ! アルテラ! もっと奥まで咥えるんだ!」
「んぶっ!! んんっ……じゅぽっ!じゅぶっ!」
喉の奥まで侵入してきた肉棒により、苦しさに呻きながらもアルテラはひたすらに頭を動かし続ると、シーズはついに限界に達し、寸前のところまで押し寄せていた精液を解放した。
どぶっ! びゅぶっ! びゅるるっ! どびゅっ!
それは腰が抜けそうになる程の快感を伴う激しい射精だった。熱い精液がドクドクと勢いよくアルテラの口内に注ぎ込まれる。
「んぶっ! んんっ! んぐっ、ごぐっ、んっんっ……」
口の中が大量の精液で満たされたアルテラは、その激しさに咽せながらも吐き出そうとはせず、ごくりと喉を鳴らして飲み込んでゆく。
射精はすぐにおさまらず何度も肉棒が震えて、ようやく最後まで出し尽くした。
シーズは息を切らしながら、ゆっくりとアルテラの口内から肉棒を引き抜いた。肉棒に絡みついたアルテラの唾液がだらりと糸を引く。
射精を終えて次第に興奮が冷めてくると、まず最初にシーズは罪悪感に襲われた。
「ふぅっ……ふぅっ、す、すまない……我を忘れて、俺はなんてことを……」
本来なら温和で生真面目な性格のシーズは、欲望に駆られ彼女を乱暴に扱ってしまったことを深く反省した。
しかしアルテラは首を横に振ると、妖艶な笑みをシーズに向ける。
「うふふっ、領主様はお優しいんですのね……でも、もっとご自分の気持ちに素直になられてもよろしいのですよ?」
「なっ、なにを……」
シーズは己の中に潜む欲望を見透かされたようでドキリとする。
「気持ちがよろしかったのでしょう? だって……領主様のお○んぽ、まだそんなに元気なのですもの」
アルテラに言われて自分の股間を見ると、先ほど射精したばかりだというのに、男根はまた硬く反りかえっていた。
「さあ、領主様ぁ……遠慮なさらず、アルテラのお口を使って、もっと気持ち良くなってくださいませ」
そう言ってアルテラは口を半開きにしてシーズの前に跪く。しかし肉棒には触れようとせず、じっとシーズを見つめる。
「おっ、俺は……そんなこと……」
しかし言葉とは裏腹に、シーズの熱く滾った肉棒はアルテラの口へと近づいていく。
亀頭がふにゃりと柔らかいアルテラの唇に押し当てられるが、彼女は自分から咥えようとはしない。あくまでもシーズに全てを委ねている。
(あっ、ああっ……俺は……こんな……)
シーズはアルテラの頭を両手で掴んで固定すると、亀頭を唇の中へと押し込むように腰を前に動かす。
柔肉を押しのけて亀頭は温かい唾液にまみれた口内にジュプッと飲み込まれいった。
「んっ……ちゅぷっ、ちゅるっ……れろっ」
口内に侵入してきた亀頭を歓迎するかのように、アルテラが優しく舌で舐める。
(ううっ……なんでこんなに、気持ちいいんだ……っ)
一歩深みに足を踏み入れてしまえば、もう逃げられない。
シーズは自ら腰を振って、アルテラの口内を肉棒で犯し始める。
「はっ、はぁっ……はぁっ……ふっ、ううっ……ふぅっ……」
「んぶっ、んっ! じゅぽっ、じゅぶっ、じゅるるっ! れろっちゅぶっ……」
アルテラは言葉通り、されるがまま、ただひたらすらにシーズの性欲を受け止め続けた。
【6話】童貞領主様はケモミミ巨乳人妻とセックスしたい
頭の中が茹で上がったように熱くなり、シーズまともな思考力を失いながら、ただひたすら快楽を求めてアルテラの口にペニスを抽送した。
「んぶっ、じゅぶっ、おっ……んぶっ! れろっ、じゅぽっ、じゅぶっ、んんっ!」
「おぉっ、ぐぅっ……もっと舌を絡めてくれ……そうっ、そこっ……! 気持ち良いよアルテラ!」
言われた通りに肉棒をしゃぶるアルテラの舌によって、シーズが快感に酔いしれていると、彼女の頭を押さえている手に獣耳が触れた。
初めて触れた獣人の耳は血の流れを感じさせる温もりを帯びており、指で押すとフニャリと形を変えた。滑らかな毛並みは触り心地がよく、シーズはまるで従順な飼い犬にでもするように、アルテラの頭をよしよしと撫でる。
「じゅるっ、じゅぽっ……んんっ……りょうひゅひゃま……みみっ……らめれふっ…んんっ!」
耳は性感帯なのか、アルテラが悶えるように身をじよるが、シーズは構わず肉棒をアルテラの口に押し込む。
「ほらっ、ちゃんとしゃぶるんだ」
「はっ、はひぃ……んむっ、んぶっ、じゅぼっ! じゅっじゅぷっ、レロッ、りゅチュッ!」
「ああ……もうイキそうだ、アルテラ、また口の中に出すよ……」
「んむっ、はひぃ、らひへふだはい……じゅぷっ、りょうひゅひゃまぁ……ちゅぷっ」
押し寄せてくる絶頂の波に合わせて、アルテラのフェラチオも激しさ増す。
「んっ! じゅっぼっ! じゅっぶっ! じゅぶぶっ! ジュボッジュボッ! ジュルルッ!!」
肉棒を喉の奥まで咥えこみ、激しく吸引するフェラチオに、尿道の奥から精液がこみ上げてくる。
「ぐうぅっ! いくっ、いくぞっ、飲んでくれっ! アルテラ!!」
どびゅっ! びゅるっ! どくっ! どくっ! びゅるっ!
「んんんんっ!! んぐっ! んっ、んんぅっ……んぐっ、ごくっ……」
二回目とは思えない大量の性液が喉へと流れ込むのを、アルテラは言われたとおりゴクリゴクリと飲み込んでいく。
自分の放った精がアルテラの喉からお腹の中へと流れいく。彼女の体の中を犯していく。
シーズはたまらない興奮を覚えながら、絶頂の余韻に浸った。
射精したことで頭が冷静になっていくと、また罪悪感が胸をチクリと刺してきたが、それすら構わないと思わせてしまうほどの快楽に、シーズはアルテラの虜となっていた。
それからアルテラは、脱力してベッドに横たわるシーズの肉棒にこびりついていた精液も綺麗に舐め取り丁寧に拭いた。
こうした細かな気遣いもシーズに好印象を与える。
「アルテラ、キミもこっちにおいでよ」
「ふふっ、かしこまりました」
ベッドの上でチョイチョイと手招きをすると、アルテラは楚々とした動作で寄り添うように、シーズの隣に横たわると、まだ若いとはいえ男らしい厚みのある胸板にしなだれかかる。
今まで女性と体の関係をもったことはなく、もちろん娼婦を買った経験もないシーズだったが、こうして女性と同じベッドで横になっていると、なんだか妙に気が大きくなり、一皮剥けた気分になった。
それにしても、アルテラの色気に触発されたとはいえ、自分にあんな乱暴な一面があったことはショックだった。
「アルテラ、体は平気かい? さっきはその、調子に乗ってしまって……すまない……」
柔らかな彼女の身体を抱き寄せながら、申し訳なさそうに謝るシーズに、アルテラは返事のかわりに口づけをした。
先ほどのような、ねっとりしたキスではなく、穏やかな優しいキスだった。
「んっ……ちゅっ……ふっ、んっ……ちゅっ」
アルテラの甘い香りと肌の温もりを感じながら、すでにシーズは彼女に愛おしさのような情を感じていた。
(俺は自分で思ってた以上に単純な男だったんだなぁ……)
そんなことをボンヤリ考えていると、アルテラは吸っていた口を離し、それからシーズの瞳を覗き込むように見つめた。
「領主様……私をこの屋敷の使用人として、住み込みで働かせていただけないでしょうか」
「きみを、うちのメイドに?」
「はい……高いお給金は望みません。ただ娘と一緒に安心して暮らせれば満足ですので……」
ふむと、シーズは思案する。
たしかに、屋敷の中ならば、獣人である彼女たちも安全だろうし、下手に町で暮らしてもらうよりも、彼女たちが目の届く所に居てくれたほうがシーズとしても安心できる。
屋敷で雇えば領主が身元を保証することにもなるのだから、住民たちも獣人の母娘を受け入れやすくなるかもしれない。
シーズはアルテラの提案は悪くないと思った。
「それに……」
アルテラはそう呟きながら、猫のように頭をすり寄せてくる。
「そうすれば私も、領主様にもっとご奉仕して差し上げられますわ」
「それは……こっ、これより、もっと?」
「えぇ、そうですわ。領主様は、もぉっと気持ちのいいこと……したくありませんか?」
(それはつまり、セックス……だよな?)
そうなのである。シーズは一皮剥けた気がしていたけれど、実際には彼女の膣内は未経験の童貞坊や。これじゃあ半分しか剥けていないようなものだ。
(したい……アルテラと、セックスしたい……!)
若き領主様はチョロかった。
シーズが正義感のある真面目な青年だということは間違いない。しかし若者のリビドーは時としてそれを簡単に凌駕してしまうのだ。
アルテラの甘い囁きがシーズの期待を膨らませる。
どんな男も虜にしてしまいそうな笑みを浮かべながら、彼女はシーズの胸元に手を当て、悪戯っぽく指の先をくりくりと動かす。
シーズはまた下腹部が熱くなってしまいそうになり、誤魔化すように咳払いをした。
「確かに、使用人をもう一人雇えばマーサの負担も減るだろうしな。わかった。明日、彼女に話してみよう」
真面目な顔をして答えるが、頭の中ではすでにアルテラとのセックスを思い浮かべていた。
「まあっ、ありがとうございます領主様!」
アルテラは嬉しそうにシーズの首に抱きついた。
シーズも彼女を抱きしめながら、後ろに回した手で、アルテラの艶やかな長髪を指で梳く。
その際に、彼女の頭に生えている狼のように立派な銀色の毛に覆われた獣耳が手に触れた。
情事の最中はそれどころではなかったが、温かくて柔らかい毛並みは、彼女の豊満な胸とはまた違う意味で、ずっと触っていたくなる心地よさだった。
「あんっ……」
アルテラが身悶えすると、連動するように獣耳もぴくんと動いた。
「すまない。嫌だったか?」
「いいえ……領主様にでしたら、どこを触られても嫌なことなんてありませんわ……」
アルテラは魅惑的な微笑みと甘い言葉で、男が喜ぶツボを的確に突いてくる。
女性経験の乏しいシーズはそれで簡単にのぼせ上がってしまった。
ドキドキと胸が高鳴っている状態で、彼女のプルンとした唇を目の前にしては、我慢しろというほうが無理である。
辛抱たまらず、シーズはまたアルテラにキスをした。
「んっ……ちゅっ」
アルテラはそれを拒むことなく受け入れ、彼の唇を吸いながら優しく舐める。
それからシーズが満足するまで、二人はベッドの上で互いの口を吸い合いながら過ごした。
【7話】領主様は人妻の巨乳が忘れられない
アルテラとの淫らな約束をした翌朝。
カーテンの隙間から差し込む陽光の眩しさに、ベッドで眠っていたシーズは心地良い睡眠から目を覚ました。
昨夜は、あのままベッドの上でアルテラと抱き合っていたのだが、柔らかく包み込まれるような彼女の抱き心地を堪能しているうち、いつの間にか眠ってしまったようだ。
隣を見てもそこにアルテラの姿はなく、少し乱れたシーツからは彼女の体温を感じられなかった。
おそらくシーズが寝入ってしまった後、彼を起こさないように娘の眠る部屋へと戻ったのだろう。
もしかして、昨夜の出来事は自分の願望が生み出した夢だったのではないだろうか?
一瞬、そんな考えが頭をよぎったけれど、枕元に落ちていた長い銀色の髪の毛が、夢ではないことを証明してくれた。
シーズの脳内にはアルテラが自分のイチモツを咥えている姿が蘇り、朝立ちで大きくなっていた股間がさらにムクリと膨らんでしまう。
朝から悶々とした気持ちになりながら、シーズは改めて彼女たちの処遇について考える。
昨夜は頭の中が発情一色に染まっていたので、アルテラを住み込みのメイドとして雇えば、獣人の母娘は安定した暮らしを得るし、雇用主の自分は屋敷の労働力に加えて、アルテラの官能的な肉体も味わえるのだから、素晴らしい提案に思えた。
しかしよく考えてみれば、それじゃあ自分は、幼い娘を抱え路頭に迷う人妻に向かって、「へっへっへ、奥さんよぉ、行くあてがないんだろう? うちで雇ってやるから、あんたのそのよく熟れて美味そうな身体を差し出しなぁっ!」と言っているようなものだ。
──シーズ・ラングレイブよ、おまえは不幸な人妻の弱みにつけこんで身体を弄ぶような卑劣漢だったのか?
──いやしかし、これはアルテラ自らが提案してきたことだし──双方の合意があれば問題ないのではないか?
──いやいや、彼女が本当にそれを望んでいると言えるのか? 娘との暮らしを守るために悲痛な思いを胸の内に隠しているだけではないのか?
──いやいやそもそも、彼女たちを屋敷に住まわせる対価として労働力を支払ってもらえば、それでなにも問題はないはずだ。あとは自分がアルテラとの肉体関係を断れば済むことじゃないか。
──なるほど、アルテラの大きくて柔らかなおっぱいを我慢すればいいだけか。なんだ簡単なことじゃないか。
────────いやそれは無理だろ。
散々悩んだ結果、結局シーズがわかったのは、若きリビドーには抗えないということだけだった。
これ以上考えても仕方ないので、シーズは寝間着を脱いで身支度を整え、最後に小箱から領主の証である大切な指輪と取り出し指に嵌める。
指輪の上で青く輝く宝石を見つめていると、自分は領主なのだという自覚が取り戻され、さっきまで頭の中を覆っていたピンク色の霧が晴れたようにスッキリとした気持ちになった。
気を取り直して向かった食堂では、すでにマーサによって朝食が準備されている。食卓にはちゃんとアルテラとミリアの食器も並んでいた。
ちなみに、獣人の母娘はシーズより先に起きていたようで、アルテラはマーサの手伝いをしており、ミリアは邪魔にならないように傍で大人しくしていた。
「やあ、おはよう」
シーズが所在なさげにしているミリアに声をかけると、獣人の少女はびっくりしたように顔を上げる。
「おっ、おはようございます……」
ミリアは小さく挨拶をすると、とてとてと母親の方へ逃げてしまった。
スカートにひっつく娘をあやしながら、アルテラはシーズに気づいてうやうやしく頭をさげる。
「おはようございます。領主様」
昨夜のことが気恥ずかしく、なんだか落ち着かないシーズと違って、アルテラはそんなものを微塵も感じさせない笑顔を向けてくる。
アルテラは優しげな金色の瞳を穏やかに細めると、自分の後ろに隠れようとするミリアの頭を撫でながら、膝の前に移動させる。
「申し訳ありません。少し人見知りをする子で、照れているようです」
てっきり怖がられているのかと思ったが、どうやら照れていたらしい。
ミリアはもじもじと手をいじりながら、シーズをちらっと見ては、恥ずかしそうに顔を伏せた。
出会ったときも思ったのだが、ミリアの仕草はまるで小動物のようで、なんとも可愛らしかった。
しかし、頭に生える立派な獣耳は、小動物というよりキツネや狼のそれである。
ときおりピクンと動く様子を目にして、シーズは撫でたい衝動に駆られるのをぐっと堪える。
そんなやりとりを経て朝食を摂り終わってから、シーズは改めて昨夜に彼女と交わした約束について切り出した。
「彼女をこの屋敷の使用人として雇う、ですか?」
マーサが訝しむような目でシーズ見つめる。
その視線はまるで「お前がアルテラの色香にほだされているのはお見通しだぞ」と言われているようで、シーズの背中に嫌な汗が滲んできた。
「坊ちゃん」
幼いころからシーズを怯ませてきた、掠れているが厳格な老婆の声。
「な、なんだ」
「それは領主としての正しいご判断ですか?」
「もちろん、そうだとも」
「お父様とお母様に誓えますか?」
ここで亡き両親を引き合いに出されシーズは言葉に詰まるが、すぐに毅然とした表情をマーサに向ける。
「確かに……厄介の芽を摘むのも領主の仕事だが、寄る辺もなくこの地にたどり着いた獣人の彼女たちに手を差し伸べるのも、この地を治める者の責務のはずだ。領主として、俺は彼女たちを屋敷に住まわせると決めたんだ」
嘘は言ってない。それは間違いなくシーズの本心だった。もう半分の下心はあえて口にしないだけで──。
「──では、そのようにいたしましょ」
昔からシーズの隠し事をことごとく見破ってきたマーサだったが、さて今回はどうだと身構えていたら、マーサはあっさりすぎる返事をした。
「いいのか……?」
てっきり反対されると思っていたので拍子抜けしてしまう。
「当主が決めたことなのであれば、仕方ありません」
つまりこれは、犬を拾ってきた子供に対して、ちゃんと責任もって世話ができるのか問うような、通過儀礼でしかなかったのである。
マーサはシーズがどんな判断をしたところで、領主の決定には従うつもりだったのだ。
「そうと決まれば、お二人とも、もうお客様の時間は終わりですよ」
マーサは獣人母娘に目を向ける。
「しっかりと働いていただきますからね」
老婆の視線に怯むことなく、アルテラは深くお辞儀をする。
「よろしくお願い致します。マーサ様」
「様は結構です」
「かしこまりました。マーサさん」
次いでマーサのギロリとした目がミリアに向けられる。
「ぴぃッ!」
本能的に恐怖を感じたのか、ミリアは変な悲鳴を上げて母親の後ろに隠れてしまった。
「ミリア、ちゃんとなさい」
アルテラにとがめられて、少女はおっかなびっくり前に出る。怯えているせいか獣耳もクニャッとへたっていた。
「うぅ……お、おねがいします。おばあちゃん」
「おばあちゃん……?」
またも老婆にギロッと睨まれ、ミリアは顔を青くしながらも、なんとかその場に踏みとどまった。
「──まあいいでしょう。食事の片付けが終わったら、二人とも一緒に来なさい。覚えることは山ほどありますよ」
マーサはそう言って、テキパキとした動作で食器を片付け始める。
どうにか上手く事が運んでシーズが安堵していると、ミリアが不安そうな顔で自分を見ていることに気づいた。
まるで今から恐ろしい魔物の巣に向かわねばならず、助けを求めるような瞳だった。
しかし残念ながら、シーズも幼い頃からその魔物に太刀打ちできないので、頑張れと、心の中で応援することしかできないのである。
【8話】領主様はケモミミ巨乳人妻のメイド姿に興奮する
獣人母娘がマーサに指導を受けている間、シーズは書斎で執務を行っていた。
ちょうど一段落したところで、椅子に座りながら凝った肩を伸ばしていると、書斎の重厚な扉からノック音が響いた。
シーズが返事をすると、静かに開かれた扉からアルテラが入ってきたのだが、その姿に思わず目を見開いてしまう。
アルテラの服装がメイド服に着替えられていたのだ。
ふわりと膨らんだスリーブのワンピースは胸元が大きく開かれて、アルテラの豊満な乳房が作る谷間がしっかりと見えており、脚にはロングスカートを揺らめかせ、レースのあしらわれた純白のエプロンとカチューシャが清楚な彼女の雰囲気にぴったりと合っていた。
体のラインにぴったりと合ったメイド服によって、アルテラの見事なスタイルが強調されいる。
「旦那様、お茶をお持ちしました」
アルテラの持つ銀のトレイには白磁のティーセットが載せられており、彼女は手馴れた様子でカップに紅茶を注ぐ。
しかしシーズは、温かい湯気と一緒に茶葉の香りが立ちのぼらせる紅茶よりも、目の前に立つメイド姿のアルテラに目が釘付けにされていた。
心そこにあらずといった様子で、彼はカップの取っ手に指を掛け、紅茶を一口飲み込む。
「いかがでしょうか、旦那様」
「ちょっと胸元が見えすぎじゃないかな、いや、すごく似合ってるとは思うんだけどさ」
「いえっ、紅茶のお味についてなんですが……」
「んぐっ!?」
アルテラのメイド服姿に釘付けで紅茶を味わうどころではなかったシーズは、はずみで熱い紅茶を飲み込んでしまいむせ返る。
「ごほっ、あっ、ああ、紅茶ね──うん、凄く美味しいよ?」
彼女のメイド服には驚かされたが、それとは別にシーズの心を大きく揺さぶった要因がもう一つある。
そう「旦那様」だ。
アルテラがメイドになったことで、シーズは彼女の「旦那様」になったのだ。
(旦那様……いいじゃないか……)
思えばこの屋敷でシーズが呼ばれるとき、ドイル老には「若」と呼ばれ、マーサなんか未だに「坊ちゃん」である。いい加減に恥ずかしいからやめてくれと何度も頼んでいるのに、老婆は呼び方を変えてくれないのだ。
そんな彼が、淑やかさと妖艶な色香を併せ持つアルテラから「旦那様」と呼ばれた日には、自尊心がくすぐられてしまうのも無理ないだろう。
そしてアルテラは今、旦那様に奉仕するための衣装を身にまとっているのだ。若い男がこんな扇情的な格好をしたメイドを前にすれば、いったいどんなご奉仕をしてもらえるのかと期待に胸が膨らんでしまうのも仕方がない。
「ところで──そんなメイド服、うちにあったかな?」
「ええ、マーサさんが若い頃に着ていたものを譲っていただいて、少し手直しをしましたの」
「ブッ!?」
思わず紅茶を吹き出しそうになる。
(あの堅物が若い頃はこんなメイド服を着ていたとは──)
若かりし頃のマーサを想像しようとしたが、脳が拒絶して無理だった。
「旦那様はメイド服がお好きなのですか?」
「えッ!?」
そんなことはシーズの反応を見れば一目瞭然なのだが、実のところ彼は今までメイド服にそこまで興味を持ってなかった。
なぜなら、シーズの中では”メイド=マーサ”だったのだから、メイド服に欲情するはずがない。
アルテラがメイド服を着たことで、シーズは今この瞬間、新たな性癖に目覚めたのだ。
超局所的な文明開化である。
実際、この国でメイド服を着た獣人の美女など、どこを探しても見つからないだろう。
けれど、好きかと聞かれて素直に答えるのは、なんだか自分の弱点を晒してしまいような気がして、シーズは無駄な虚勢を張ってしまう。
「いや、ちょっと気になったというか……ほら、君の尻尾とかさ、こちらの衣服だと不都合があるのではないかなと」
「まあっ、旦那様は私の尻尾が、気になるのですか?」
「まあ……そうだね」
シーズが文字通りお茶お濁すかのごとく、紅茶にミルクを注いでかき混ぜていると、アルテラはそっと彼に顔を寄せ、密やかに唇を動かす。
「でしたら……ご覧になりますか……?」
「んんッ!?」
秘め事のような甘いささやき。
彼女の濡れた吐息が頬にかかり、彼の手元で揺れたカップから紅茶が零れそうになる。
それは一体どういうことか。つまり彼女は、尻尾と一緒に乙女の秘密を隠しているスカートの内側を見せてくれるとでもいうのか。
昨夜は彼女の艶《あで》やかな半裸を見てしまったものの、シーズにとって女性のスカートの中は未だに秘密の花園だ。
けれど、主人であるのをいいことに、横暴すぎる振る舞いをするのは気が引ける。
「遠慮なさることなんてありませんわ、だってあなたは、私の旦那様……なのですから」
そんなシーズの迷いを察したようにアルテラは、欲望を後押しするように囁きかける。
耳にかかる吐息と甘い芳香により、良識はあっさりと溶けてしまった。
「じゃっ、じゃあ……その、見せてくれ……アルテラ」
命令することに慣れていないシーズは、気恥ずかしそうにお願いするのだが、アルテラは首を横に振った。
「違いますわ、旦那様」
「ええっ?」
「あなた様は私の主人なのですから、もっと尊大に命令なさってください」
「えぇっ……あーっと、見せろ?」
「なにを、でございますか?」
まだ気後れしているシーズに向かって、アルテラは挑発的な笑みを向ける。
あなたは気が小さいのねっ、と小馬鹿されたようでムッとしたシーズは腹を据え鋭い目でアルテラを見つめる。
「アルテラ、スカートを捲り上げて、お前のいやらしい尻を俺に見せろ」
「ふふっ、かしこまりました……旦那様」
シーズの命令に従って、アルテラはくるりとシーズに背を向けると、ヒップを少し突き出すようにしながら、両手でスカートの裾を摘み上げる。
まるで、暗い舞台のショータイムを予感させるように、スカートの裾がゆっくりと引き上げられ、隠れていた綺麗な脚が徐々に露わとなってゆく。
卑猥な命令によって、美女が淫らな姿を晒していく姿を見ながら、シーズは昨夜のことを思いだす。
自分の快楽のために女を無理やり服従させる背徳感。あの時と同様にシーズの胸は湧き上がる支配欲に高鳴りを感じていた。
ストッキングに包まれた彼女の美しい脚の、まあるいふくらはぎが姿を見せると、膝の後ろに位置する窪みを経て、しなやかだがムチッとした太ももがいやらしく伸びる。
フサフサとした獣の尻尾は、ふくらはぎの辺りでシーズを誘うように左右へ揺れ動いているが、まだ付け根には遠い。
「まだ見えないぞ。もっと捲りあげろ」
「あんっ……恥ずかしい……これで……いかがしょう」
そう言いながら、アルテラがさらにスカートを引き上げると、太ももの上から張りのある大きな尻が、いやらしい丸みを帯びて姿を現した。
そして尻の谷間では、レースのついた純白のショーツが、彼女の秘部を頼りなく隠しているのを目撃する。
「いまさら、なにを恥ずかしがる……こんなエロ尻をして!」
こんもりとショーツを盛り上げている恥丘を目の前にして、シーズは我慢できずにアルテラの桃尻に手を伸ばした。
「あっ……んっ! いやぁっ……いけませんわ旦那様ぁ……」
彼が尻肉を両手で鷲掴みにすると、柔らかい弾力を感じさせながら、握った指の隙間からはみ出すように形をプニプニと形を変える。
腰の細さに反して大きな雌尻を、誘うように突き出されては、盛りのついた青年が我慢できるわけもなく。
シーズはショーツの上から彼女の秘部を指で触れると、布越しだが、ふにゃっとした柔らかさを感じる。
「あぁっ、旦那様ぁ……そこは、違いますわ……」
「なんだ、ここがそんなにイイのか?」
アルテラの小さな悲鳴が彼の情欲をさらに煽る。
ただの横暴プレイのはずが次第に調子にのり始めたシーズは、表面を擦るように撫でていた指をくいっと曲げると、シーズの指先はショーツの布地を押し込み、その先にある秘裂の窪みに沈み込んだ。
薄布に邪魔されるせいで、浅いところで止まってしまうが、湿った恥部の入り口にショーツが張り付き、膣口のスジがうっすらと浮き上がった。
「湿ってきたぞアルテラ、お前はなんていやらしい女なんだっ」
「んぅっ、もっ、申し訳ありません……旦那様ぁ……あっああっ……!」
割れ目を隠そうとするように、大陰唇がプニッと盛り上がっているのがわかる。
──アルテラのヴァギナが薄布一枚隔てた指先にある。
そう考えると、シーズは興奮して指の動きが早くなる。
「うっ……ふぅっ、あっ……んんっ!」
堪えるようなアルテラの喘ぎ声が聞こえてくる。
「んっ……んぁっ!!」
シーズがぎこちなくも彼女の恥部を刺激していると、割れ目の上のあたりに指が引っかかったとき、アルテラの体がビクンッと大きく震えた。
クリトリスに指が当たったのだ。
「あぁっ、旦那様、そこは……あぅっ! んんっ……!」
シーズは探るようにアルテラの肉芽を指の腹で擦る。
「アっ、んっ……アァッ、ひぅっ……!」
軽く触れているだけなのに、アルテラは悶えながら大きく腰をくねらせる。
彼女の感じるポイントがわかり、シーズが執拗にクリトリスを刺激していくと、彼女のショーツに愛液の染みが滲む。
アルテラの乱れる様子を見せられ、布越しで触るだけでは我慢できなくなったシーズは彼女を後ろから抱きかかえると、前に回した手をショーツの中に潜りこませた。
【9話】領主様はケモミミ巨乳人妻メイドを手マンでイカせる
アルテラの秘部に手がふれた瞬間、ヌルリとした感触にシーズはドキリとする。
彼女の恥丘は熱く濡れそぼっており、中指の第一関節がヌプリと膣ヒダにのみこまれてしまう。
「アルテラ、こんなに濡れてるじゃないか、きみはいやらしい女だな」
「んぅっ……! 申し訳ございません、旦那様……」
アルテラの首筋にキスをしながら、シーズが指を動かすと、グチュグチュと音を立てて粘液まみれの花弁が掻き回される。
最初は浅く膣ヒダを擦っていた指は、次第に膣口の奥へと侵入していく。
アルテラの膣の入り口はキュッとすぼまっており指を締め付けてくるが、愛液により滑らかになった粘膜は少し押し込めば指がズプリと埋まっていく。
中指の第一関節までのみ込んだアルテラの膣口は彼の指をきつく締め付ける。
初めて女性器に触れたシーズは、このままもっと奥まで指をいれていいのか迷ったが、アルテラをもっと感じさせてやりたくて、さらに奥へと指を入れていった。
そして、中指が第二関節ぐらいまで埋まると、そのままグポッと指の根元までのみ込まれてしまった。
「んんっ!! あぁっ……!」
最初は指の侵入を拒むようにすぼまっていた膣口だったが、指が全て入ってしまうと今度は逆に逃がさないよう、きゅうぅっとキツく指を締め付けてくる。
膣口の狭さに比べて、膣内は指を動かせるぐらいの余裕があった。
アルテラの膣内は想像していたよりもずっと熱く、まるで違う生物のように肉壁がうごめいており、シーズの指に絡み付いてくる。
傷つけないよう慎重に彼女の膣内で指を動かし、膣壁を腹で撫でると、アルテラの背中がビクンと仰け反った。
「あっ!……あっ! ふぅっ、うんっ……っぁ!」
彼女が感じているのがわかり、ゆっくりと指を前後する。
ちゅぷっ、ズブッ、ちゅぷ、じゅぷ。
シーズが指を動かすたびに、愛液がとめどなく溢れてくる。
そして指が膣内のツブツブした天井を指で擦ったとき、アルテラがひときわ大きく悶えた。
「ああっ、領主様……だめっ、そこっ……そ、それいじょうされたら、私……もうっ」
「続けたらどうなる? 言うんだアルテラ」
「いっ、イッて、しまいます……領主様の、前で……はしたくなく、イッてしまいますわ……だからやめてくださいませ……」
弱々しいアルテラの懇願のせいでシーズは余計に興奮する。ズボンの中ではペニスが勃起して窮屈そうに布地を押し上げている。
昨夜はアルテラのフェラチオによって、ただ快楽を甘受しながら性液を吐き出した自分ったが、今は逆に彼女を絶頂に導こうとしている。
たまらなく支配欲をくすぐられたシーズはアルテラをイかせようと指を抽送するスピードを早めた。
「ああぁっ! うぅっ……んぃっ! アッ……アアッ!」
激しく挿入される指の隙間から溢れた愛液が床にぽたぽたと垂れ落ちる。
「ほらっ! イってしまうんだ! アルテラ!」
「いっ、イクッ、ダメッ! もうッ……あっあっ、アッ! アアァッ!!」
シーズが命令するように言い放った瞬間、アルテラの体がピンッと仰け反ると、ガクガクと痙攣するように体を震わせる。そして、ふっと力が抜けたように、くたりとシーズにもたれかかる。
シーズは彼女を抱きとめながら、まだヒクヒクと痙攣している膣から指を抜いた。
彼女の愛液でびっしょりと濡れた手を見つめ、自分がこの手でアルテラをイかせたことに、シーズは頭がクラクラするような興奮を覚えた。
シーズはイッたばかりで足元がおぼつかないアルテラを支え、応接用のソファに座らせると、興奮さめやらぬ様子でアルテラを見つめる。
両親が他界してからは領主として正しくありたいと願い、品行方正とはいかなくとも、自分なりに励んできたつもりだったが、これではまるで放蕩《ほうとう》貴族のようではないかと。
熱くなった頭の片隅で、冷静な部分が己に問いかける。
しかし、目の前に晒されている彼女の熱くうねった膣内に、今も硬く勃起したままのペニスを挿入したら、どんなに気持ちがいいのだろうかという妄想が頭から離れない。
女性を知ったばかりの若者の目の前で、美女がいやらしく乱れ、艶のある吐息を漏らしながら無防備な身体をさらしているのだ。彼の下半身が疼いてしまうのは当然であった。
シーズは欲望に突き動かされ、彼女の脚を持ち上げるとM字に開かせた。
アルテラはそれを拒絶することなく、ただなすがままシーズに身体を委ねている。
ぱっかりと開いた股間には、愛液に濡れたショーツが張り付いており、シーズが彼女の股間に顔を近づけると、蒸せるように濃い女の匂いがした。
シーズはゴクリと唾を飲み、彼女の履いたショーツに指をかけると、腰を浮かせてその白い布きれを片足を残して引き抜いた。
明るい部屋の中で、アルテラの秘部が露わになる。
脚を開いているせいで、ぷっくりとした肉唇のワレメから膣口が見えている。
とても娘を産んだ膣とは思えない綺麗なピンク色をした膣肉。この淫穴でいったいどれだけの男を抱き込んできたのだろうか。
今すぐアルテラの膣内に硬くなった肉棒を挿入して、肉壷に精を吐き出したい衝動に駆られるが、寸前のところで、僅かに残った理性が彼を押し留めている。
葛藤に揺れるシーズだったが、そんな彼をあざ笑うかのように色欲の女神は微笑む。
「旦那様ぁ、アルテラのここは、もう旦那様をお迎えする準備ができておりますわ……」
アルテラは暗紫色の瞳を煌めかせ、白くほっそりとした美しい手で、秘裂をくぱぁっと広げて見せた。
蜜液によって濡れそぼった彼女のヴァギナはてらてらとしており、まるでシーズのペニスを誘うように、ピンク色の膣ヒダがひくひくと動いていた。
(ああ、だめだ……この瞳に見つめられると何も考えられなくなってしまう)
男の妄想を具現化したような光景にシーズの理性はあっさり蒸発した。
シーズはズボンのベルトを外すと、もどかしそうにズボンごとパンツを膝まで下ろす。
ギンギンに硬くなった肉棒がアルテラの膣内に入りたくて震えていた。
膨れ上がった亀頭を膣ヒダにあてがうと、まるで獲物を捕らえるように、亀頭にくちゅりと貼り付いてくる。
そのまま秘裂に沿ってペニスを上下に擦ると、愛液まみれの膣ヒダがぬちゃぬちゃと擦れて、それだけで射精しそうになぐるらい気持ちがいい。
「んんっ、ぁっ……旦那様」
「ぐぅぅっ……アルテラぁ……」
しかしセックスの経験がないのと、あまりに興奮しすぎていたせいで上手く膣口にペニスを挿入できず、焦りによって亀頭は粘液で滑りアルテラの膣ヒダを擦ってしまうだけだった。
「ぁっ、ぁっぁっ……んっ、ふぅっ……」
それでも膣ヒダの刺激によって、アルテラが切なげな吐息を漏らす。
「うぅっ……アルテラぁっ……うっ、ぐぅぅっ!」
彼女の甘く艶かしい声と亀頭を包む膣ヒダのねっとりとした快感に精液が尿道から込み上げてくる。
シーズは必死に堪えようとしたが、その勢いを止まらず亀頭から精液がビュルッと吐き出され、アルテラの膣口がドロリと粘ついた白濁液にまみれた。
【10話】ケモミミ巨乳人妻オマンコで童貞卒業しそびれる領主様
「はぁっ……はっ……ふぅぅっ……」
挿入する前に射精してしまったシーズだが、一回出したぐらいでは興奮は収まらず、性液まみれになったアルテラの秘裂に陰茎を擦り合わせる。
ヌルヌルとした刺激と卑猥な光景によって、陰茎はすぐさ硬さを取り戻す。
「あんっ、旦那様のお○んぽ、ここに入りたくてビクビク震えてますわ……」
アルテラが自らの指で陰唇を広げると、その奥に男根を待ちわびてヒクヒクと動く膣口が見える。
「さぁ、旦那様……アルテラの中にいらっしゃって」
今どこそ、アルテラとひとつになる時がきた。
シーズは緊張しながらも、亀頭を膣口の位置に合わせると、亀頭が穴の入り口へぬちょりとキスをする。
後はゆっくりと腰を前に落として彼女の中に入ればいいだけ──。
と、まさにそのときだった。
いきなりドアのノックオンが部屋の中に響き、シーズの体が驚きに硬直する。
そしてすぐに、外から「坊ちゃん」というマーサのしわがれた声が聞こえてきた。
シーズはまるで水をぶちまけられたように頭が冷たくなり、さっきまで破裂しそうなほどに昂ぶっていた性欲が急速にしぼんでいく。
アルテラも驚きに獣耳をピンッと立たせている。
そこから二人は迅速かつ的確に動いた。
まずアルテラは開いた足を床に降ろして立ち上がり、乱れた服装を元に戻す。
シーズはパンツとズボンをぐいっと引き上げながら、執務机の椅子に見事なステップで飛び込み、姿勢を正すと若干うわずった声で外にいるマーサに返事をした。
そしてすぐにドアを開けて入ってきたマーサは、シーズの後ろに目を向けた。
「こちらにいましたかアルテラ」
いつの間に移動したのか、アルテラはまるで何事もなかったように、澄ました顔でシーズの斜め後ろに立っていた。
「はい。旦那様のお仕事を拝見させていただいておりました」
「仕事はまだまだあるのですよ。早く戻ってらっしゃい」
「かしこまりましたマーサさん。それでは旦那様、失礼いたします」
上品に会釈をして去っていくアルテラからは、先ほどまで淫美に乱れていた様子は微塵も感じさせなかった。
その変わり身の早さにシーズが唖然としていると、ふと、ソファの近くに小さくて丸いなにかが落ちているのに気づいた。
拾い上げてみると、それは丸まったアルテラのショーツであった。
まだしっとりとして生暖かい。
つまり彼女は今、ノーパンということになる。それであんな何食わぬ顔ができるのだから、女とはすごいものだと感心をする。
しかしこれはどうしたものか、マーサに見つかっては面倒だし、仕方なくシーズはアルテラのショーツをポケットにしまった。
女性の下着を隠し持つなんて酷く変態的な気がした。
あとで彼女にこっそり返そうと思いながら、そもそもどうしてこんな事態になったのかを思い返す。
(アルテラの尻尾……見忘れたな……)
誰もいなくなった書斎で、シーズはぽつりと呟いた。
*
アルテラがマーサに連れていかれた後、シーズは改めて執務をこなしていたが、どうしても彼女のことを考えてしまい仕事が手につかない。
(いかんなぁ……アルテラを前にすると理性が消える……)
もちろんシーズも年頃の男子であるから、女性の体に興味津々なのは確かだが、こんな自分がこんな節操のない男だとは思わなかったのだ。
今こうしているときでさえ、彼女の艶かしく動く唇や、手に収まりきらない大きくて柔らかな乳房、誘うようにねっとり光る膣のヒダヒダが、脳裏に焼き付いて離れな。
(仕事にならん……)
シーズは手に持っていた羽ペンを放りだし、気分転換に中庭へ向かうことにした。そして、部屋を出てちょうど階段に差し掛かったときだった。
「だんな様ぁ」
不意に、間延びした呼び声が聞こえた。
シーズが声のした方へと顔を向けると、そこには獣耳の少女ミリアがトコトコと近づいてくる姿があった。
さすがにミリアの体型に合うメイド服はなかったのだろう。獣人少女はフワリとしたスカートのワンピースを着て、その上に白いエプロンを身につけていた。
まるで不思議の国に迷い込んでしまいそうな格好である。
なぜこのような子供服が屋敷にあったのかは知らないが、それは小さく愛らしいミリアによく似合っていた。
ミリアはまだ幼いが、成長すればきっと母親のような美人になるだろうと想像させる綺麗な顔立ちをしている。
「可愛らしい服だなミリア。よく似合ってるよ」
少女の低い視線に合わせるように、シーズは少し屈んで話しかける。
「えへっ……」
シーズにもだいぶ慣れたのか、ミリアはハニカミながらも、ちゃんと彼の目を見ることができていた。
「何をしていたんだ?」
「えっと、おそーじしてました」
そう言って、ミリアは手にもった布巾をシーズに見せた。
どうやら階段の手すりを磨いていたらしい。
「マーサがここを掃除をするように言ったのか?」
「はぃ、わたしのおしごとです」
「ずっと掃除してるのか?」
屋敷に住まわせるとはいえ、小さな子供を働かせすぎるのはどうだろうかと思ったが、ミリアはシーズの問いに首を横に振った。
「おそーじがおわったら、おべんきょーします」
「勉強?」
「おばあちゃんが、もじのおべんきょーの本くれました」
昔はシーズもマーサが家庭教師となって勉強を教わっていた。おそらく、そのとき使っていた教科書だろう。
家事の手伝いをさせながら、ちゃんと子供に勉強をさせるというのは、実にマーサらしいと彼は思った。
「ぜんぶおわったら、おにわであそべます」
シーズは安心した。マーサに任せておけば、この少女を無下に扱うようなことはしないだろう。
老婆は厳しいけれど、正しい教師である。それは彼自身がよく知っていた。
「そうか、やることが沢山あるな。大変だろう?」
「んっと……たへんだけど、うれしーです」
「嬉しい?」
少女の意外な反応にシーズは思わず聞き返す。
「まえのおうちは、ぜんぶやってもらってたから。じぶんでするの、うれしーです」
それを聞いて、シーズはアルテラやミリアが獣人の国でどんな生活をしていたのか気になり、どんなところに住んでいたのか尋ねてみた。
「森のなかの、おっきーおへやで、おかあさんと、いっしょでした」
ミリアは両手をばんざいしながら、住んでいた家の大きさを表現しようとする。
「他に一緒に暮らしてた人は?」
しかし、ミリアはまた、ふるふると首を横に振った。
「ごはんもってくる人はいたけど、いつも、おかあさんとわたしだけです」
アルテラが有力者の妾だったということは本人から聞いていたが、おそらく彼女のために離れが用意されていたのだろう。
「ミリアは、そこでどんなことをしてたんだ?」
「おかあさんが、ご本よんでくれました。あと、おにんぎょうであそんだり、おにわでタマけりしたり。でも、お外にはでちゃだめだって」
どうやら、妾の子として、アルテラと一緒に離れに閉じ込められていたようだ。
暮らしに不自由はしていなかったようだが、子供にはさぞ退屈な環境だったに違いない。
そう考えてから、ふと、いま彼女たちが置かれている状況も、立場は違えど、結局はこの屋敷の敷地内に限られた暮らしという点で、同じだということにシーズは気づいた。
やはり、獣人だからといって、ずっと屋敷の敷地内から出れないような生活はさせたくない。
かといって、いきなり獣人の母娘を町に連れていけば、周囲を驚かせてしまうだろう。住民には事前に周知しておいたほうがよさそうだ。
シーズは今後の段取りを考えながら、ミリアに笑いかけた。
「ミリアがいい子にできてたら、こんど、お母さんと一緒に外に出かけようか」
それを聞いて、ミリアの瞳が輝いた。
「ほんとう?」
「ああ、だから勉強も頑張ろうな」
「はいぃ、だんな様ぁ」
ぴょんぴょんと喜びを表現するミリアはとても愛らしい。
シーズがそっと頭を撫でると、ミリアはちょっとくすぐったそうに目を細めた。
「えへぇ……」
少女の獣耳も、もふもふとした毛に覆われているので、撫で心地がとてもよい。
ミリアも嫌がる素振りは見せず、気持ちよさそうに撫でられている。髪の毛もフワリとしており、獣耳も合わさって、クセになりそうな撫で心地であった。
(ああ……癒されるなぁ)
昨夜からアルテラとの情欲渦巻くアレやコレに浸っていたせいか、無邪気な笑顔を向けてくるミリアは、まるで野原に咲くタンポポのように、彼の気持ちをほっこりさせた。
先程まで体の中で暴れていた色欲が浄化されていくようである。
ミリアのためにも、獣人の母娘のことを町の住民にちゃんと理解してもらわなければと、俄然やる気も湧いてきた。
シーズが撫でる手は動かしたまま思案していると、ふいに背後から人の気配がした。ミリアもそれに気づいたのか、耳がピクンッと反応する。
「坊ちゃん」
(また出た……)
シーズは胸中で呟きながら振り返る。
「やあマーサ」
シーズが挨拶をしても、老婆は相変わらずの鉄面皮《てつめんぴ》で口を開く。
「お仕事は捗られていますか?」
痛いところを突かれ、シーズの頬が引きつる。
「ミリアも、ちゃんと掃除はできていますか?」
ミリアもびくっとして背筋を伸ばすと、緩んでいた表情も引き締まった。
マーサはさきほどミリアが掃除していた箇所を、神経質そうに目を光らせて観察する。
なぜだかシーズまで嫌な緊張感に襲われた。
「──まあ、よろしいでしょう」
なんとか許されたことに、シーズとミリアはホッとする。
しかし、老婆はそんな緩みは許さない。
「次はお勉強です。まずは文字の読み書きを覚えてもらいますよ、ついてらっしゃい」
「はっ、はいぃ」
ミリアはうわずった声で返事をしながら、老婆の後ろについていく。
その途中で少女は振り返ると、シーズに小さく手を振ってきたので、彼も手を振りながら「頑張れ」とエールを送る。
ミリアがあの怖い教師になれるには、まだまだ時間がかかりそうだった。


