【8話】人妻の手コキで射精する無職男【人妻エロ小説】

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沈黙が畳の部屋に充満していた。

「手だけなら」

 栞のその言葉が二人の間に漂う。

 歩は栞の指先を見つめていた。短く切り揃えられた爪、ほっそりとした白く抜けるような指。

 沈黙を破ったのは栞だった。おずおずと、彼女は歩の手をとった。

 栞の手のひらが、微かに湿っていることに気づく。彼女も自分と同じなのだと感じた。

 言葉はなかった。

 ただ、互いの手がぎこちなく指を絡ませる。栞の呼吸が、ほんのわずかに揺らいだ。

 歩は握った手をそっと引き寄せた。その力に、栞が少し前に傾いて、二人の距離が縮まり、栞が目を伏せる。うなじから覗く耳たぶは、熱を帯びてほんのりと朱が差していた。

「栞さん……その、無理しなくても……

 かろうじて絞り出した声に、栞は首を横に振る。その指先がゆっくりと歩の太ももを這い上がり、盛り上がった股間に、そっと触れた。

……歩くん」

 潤んだ瞳。かすれた声。彼女の目には、背徳への決意と羞恥が入り混じっていた。

 栞のぎこちない指先が、ズボンのボタンを外し、ジッパーがジジッと音を立てて開く。

 そして下着が引っ張り下ろされると、中から解き放たれた熱く勃起したペニスに、栞の冷たい指先が直接触れた。

「うっ……

 歩が声を漏らす。彼女のすべらかな手のひらで、ゆっくりと包み込まれる感触に肉棒が反応する。

「大丈夫……ですか?」

 歩は無言で首を縦に振った。

 それを見て、栞の手がやんわりと、張り詰めたペニスを包み、ゆっくりとしごき始める。

……歩くんのここ、すごく……熱くなってます……

「ぅっ……

肉棒から伝わる快感に腰がわずかに震えた。それは、夫のものではない男性器に触れることへの抵抗と恥じらいが混じった微妙な力加減だった。

 手つきはたどたどしくも、人妻である栞に手淫されているという事実だけで、興奮によって勃起したペニスに血管が浮き出しさらに硬くなる。

「気持ちいい……ですか?」

「はい……栞さんの手、すべすべして、すごく……気持ちいいです……

歩の素直な言葉に栞の頬がほんのり染まり、再び彼女の手が動き始めた。最初は緊張でぎこちなかったが、徐々にコツを掴んでくる。細い指が陰茎の輪郭を撫でるように移動し、根元から亀頭に向かって優しく圧力を加えてゆく。

「ぅあっ……

歩の口から思わず声が漏れる。栞はその反応を確かめるように、指の動きを変えた。時折親指が裏筋を擦り上げ、人差し指と中指がカリ首の周りを円を描くように愛撫する。その度に歩の腰が小刻みに跳ねた。

「栞さん……そこ、もっと……

歩の求めに応じて栞の手の動きが速まる。二人の間には汗ばんだ空気が漂い、部屋の静けさの中で湿った音が僅かに響く。栞の息遣いが荒くなり、俯き加減だった顔が自然と上がり、視線が絡む。

「歩くん……私の手で……ちゃんと気持ちよくなってくれてるんですね」

「はっ……い、気持ちいいです……栞さんの手が、俺のチンポを触ってるってだけで……うっ、すごく……興奮します……

「そんなこと……恥ずかしい……

 歩が快楽に声を漏らすたび、栞の手の動きはだんだんと大胆になっていく。男が感じる場所を探り当てるように、柔らかい指がカリ首にねっとりと絡みつく。

 あまりの気持ちよさに呻きながら、歩の手も引き寄せられるように栞のスカートの中に忍び込んだ。

太腿の内側を軽く撫でると、栞がぴくんと震える。

「あっ、だめ……歩くん……それは……

「手、だけですから……栞さんも、一緒に……

栞が制止しても歩は止まらなかった。指先が薄布越しに秘部へ触れると、そこはじっとりと湿っていた。

「ほら、栞さんだって……こんなに」

「んっ、ぅっ……言わないでください……

熱でうるんだ栞の瞳が揺れる。それが新たな刺激となって歩の陰茎が脈打った。

歩の指が、下着の上からでもわかるほど熱を持っている窪みを探り当て、指の腹で擦って刺激する。

「ふぅんっ! んっ、ぁっ……ぁっ……!」

小さく喘ぐ栞の反応を見ながら、ショーツの縁に指を入れて、そこから内部へと指を潜り込ませる。

「んぅっ! あっ、歩くん……そこはっ……ぁあっ!」

 女の喘ぎ声が部屋に響く。指先に、ねっとりとしたものが絡みつく。栞の秘裂はたっぷりと蜜を溢れさせていた。柔らかな唇のような粘膜が歩の指を歓迎するように吸い付いてくる。

「栞さんのここ、すごく濡れてる……俺の手で感じてくれてるんですね」

「ふぅっ……歩くん……んっ……あぁっ……

栞の身体が震え、握っている歩の陰茎を強く握りしめた。お返しと言わんばかりに、亀頭を舐めるようにぬるりと摩擦する。

「うっ!栞さん……それっ、やばいです……ぐぅっ」

 栞の手の動きが加速する。掌全体を使って竿を握りしめ、上下運動を続けながら親指がカリ首の敏感な部分を重点的に攻める。

 互いの手が互いの性器をまさぐり合う。

 緊張も何もかもが熱に溶けていくのを感じながら、歩は栞のワレメをまさぐっていた指を、さらに奥へと押し込んだ。

 ぬめついた狭い膣口の粘膜を指がこじ開けて、熱くうねる膣奥に入り込む。

「ぁあっ! あふぅ、んぅっ……あぁっ!」

 内部へと侵入された感覚に栞の体がびくんっと跳ねる。しかし彼女は手を止めず、溢れ出したカウパー液でぬかるんだ亀頭を、にゅるり、にゅるりとしごき上げた。

「はぁっ……栞さん……気持ち良すぎます……こんなっ……ぅうっ!」

「んぅっ……歩くん……私もっ……ぁあっ……歩くんの指が……ぁっ……なかに……入ってきて……はぁ……

栞の声が次第に甘さを増していく。その間も、彼女の手の動きは確実に歩を追い詰めていた。

「栞さん……もっと……ああっ……そう……もっと早く……

栞は言われるままに手の動きを早める。その度に歩の腰が震え、彼女の膣内で指が蠢いた。

「ぁっ……ああっ……歩くん……もう、んっ……わたしっ」

「うっ、くっ! 栞さん……俺も、もう出そうです……このまま……

「ふぅ……んっ……ああっ、お願い、出して……歩くんの……このまま、わたしの手に出してください……

栞の願いに応えるように歩はさらに激しく彼女の秘部を責めたてた。

「あぁぁ、歩くん……わたしも……んっう、もうっ……!」

栞の全身が激しく痙攣し、歩の指を強く締め付けた。同時に彼女の手も最大限に動きを加速させた。

「うぅっ!!栞さん!もうっ、出ますっ……くぅっ!うぅぅっ!」

「ぁっ……ああぁっ!!!」

――ビュルッ! ビュルッ! ドクッ! ビュッ! ビュルッ!

栞の奥が強烈に収縮し、絶頂を迎えると同時に、歩の体が大きく仰け反り、栞の手の中でペニスが脈打ちながら大量の精液を放出した。ドクンドクンと何度も脈打つたびに、濃い精液が栞の小さな手を汚していく。

「うっ、ぁっ、あぁっ……!」

「ぁ……ぁっ……まだ出てる……歩くんの……いっぱい……

 射精が終わったとき、栞の手からは受け止めきれなかった白濁液が、糸を引いて畳に滴り落ちていた。

二人の荒い呼吸が室内に広がっていく。歩は射精後の脱力感と幸福感に浸りながら、栞の火照って濡れた表情に目を向けた。彼女はまだ、手に絡みつく精液を見つめていた。

「はぁ……栞さん……

「歩くん……

 二人は至近距離で見つめ合ったまま、動けなくなってしまった。

 歩が、衝動のまま唇を求めて顔を近づけると、栞は目をつぶってそれを受け入れようとしたかに見えた。しかし、唇が触れる寸前で、ハッとしたように顔を引いた。

「キスは……だめ……です」

……そう、ですよね。すみません……

 越えてはいけない一線がそこにはあった。

 歩はそれ以上求めず、せめて今だけはこの柔らかな温もりを離すまいと、互いの熱が完全に冷え切るまで、栞の体をただ静かに抱きしめるのだった。

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