ファンタジー人妻エロ小説「田舎領主様と獣人の母娘」の第21話〜第30話をまとめて掲載しています。巨乳人妻メイドとの関係は親密さを増し、頭の中はエッチなことでいっぱいになっていく領主様。そこに幼馴染も交えた三角関係ストーリー。
【21話】領主様と猫耳獣人の出会い
シーズがヴィクタール家に泊まった翌朝、シーズは屋敷での朝食を済ませると、まだ日の高いうちにドミニクに見送られながら屋敷を後にした。
ドミニクにはもっと滞在するよう勧められたが、アルテラやミリアの事も気になったので早めに発つことにしたのだが、昨日は夜遅くまで指輪をめぐって騒いでいたせいか若干寝不足気味だ。
マリーレイアも朝から部屋に篭ったまま、屋敷を発つ前にシーズが声を掛けたが返事もなかった。そのときは、きっとまだ眠っているのだろうと思い、しょうがないので、無理に起こさず書き置きだけ残してきた。
幼馴染に別れの挨拶ができず、シーズは少し寂しくも思ったが、また会いに来ればいいさと諦める。
それからシーズは帰りの馬車に乗る前に、せっかく賑やかな街にきたのだから、屋敷で待っているアルテラたちに何か土産を買って帰ろうと市場を巡っていた。
さすがは大勢の人が訪れる街だけあり、出店の数や種類もかなりのものだ。
シーズが店頭に並べられている装飾品からアルテラやミリアに似合いそうなものを見繕っていると、緊張を含んだざわめきが聞こえてくる。
何事かと様子を窺ってみると、市場の通りに人だかりが出来ており、その中心には対峙するような形で向き合っている二人の姿。
片方はいかにもな街のゴロツキという風体をした上背のある角刈りの男。もう一人は外套のフードを目深に被っており、顔はよく見えないが一見すると旅人のような出で立ちをしていた。
「おいてめえ、人にぶつかっておいて詫びもねえのか!」
「謝罪ならしたはずだが?」
怒気を含んだ男の罵声。しかし旅人は動じる様子もなく答える。
「そんなもんで済むわけねえだろうが、誠意を見せろや!」
それはなんとも古典的な恐喝の手口であった。どうやら旅行者を狙って難癖をつけ金品を巻き上げようという魂胆なのだろう。
警備隊に知らせるべきかとシーズが逡巡しているうちに、先に動いた男の腕が旅人の胸ぐらに向かって伸ばされる。
しかし、旅人は軽い身のこなしでヒラリと身を躱した躱し、男の手は空を掴むだけとなったが、その拍子に旅人の被っていたフードが脱げた。
フードの下から現れた旅人の素顔によって、またも周囲がざわめき立つ。
褐色の肌、緩やかに波打つ暗い紫色の髪を肩まで伸ばし、涼しげな瞳をした女の顔はかなりの美女である。
しかし、中身が美女だったことよりも人々を驚かせたのは、彼女の頭に生えている獣耳が原因だった。
アルテラと似ているが、目の前にいる女獣人の獣耳は猫のように先端が尖った形で艶のある黒い毛並みをしている。
女獣人は周囲の騒めきなど気にもとめず、静かに鋭い瞳で相手の男を見据えている。その様はまるで熟練の狩人のようだ。
「あぁっ? なんで獣人なんぞがこの街にいやがる?」
「お前に教える義理はないな」
小馬鹿にしたような女獣人の口ぶりに、男は額に青筋を立てると、怒り任せに近くに置かれていた木箱を蹴り飛ばした。
中に入っていた果物が地面にばら撒かれ店主が悲鳴をあげる。
「畜生風情が偉そうな口きいてんじゃねえよ!」
女獣人の冷ややかな目つきがよほど気に障ったのか、男は侮蔑を込めて吠えた。
それが引き金だった。きっとアルテラたちと関わっていなければ傍観者となっていただろう。
気がつけば、シーズは女獣人を背にして、二人の間に割って入るような形で立っていた。
突然の闖入者《ちんにゅうしゃ》に、男だけではなく女獣人も怪訝な顔をする。
「なんだてめえっ、こいつの知り合いか?」
「いや、そうじゃないけどさ。もうこの辺にしとかないか? 周りの人にも迷惑が掛かってるし、そのうち警備隊もやってくるぞ」
相手をなだめようと声をかけるも、ならず者が大人しく言うことを聞くわけがない。それはシーズもわかっていた。
「いきなりしゃしゃり出て、なに勝手なこと抜かしてんだこのガキが! てめえもブッ飛ばされてえのか!」
「それは……困るかな」
顔に痣などこさえて帰れば、マーサになんと言われるか分かったものではない。
シーズの間抜けな返答も相手の怒りを掻き立てるには十分だった。男の硬く握られた拳が振り上げられ、顔めがけて飛んでくる。
それを受け止めようとシーズが身構えたそのときだった。後ろにいた女獣人がするりと横を駆け抜けるや、まるで疾風のような速さで男との間合いを詰める。
そして、流れるような動きで男の手首を捻じり上げると、僅かな動きによって重心をずらされた男の体が宙に浮き、そのまま地面に叩きつけられた。
あっという間の立ち回りに、騒いでいた野次馬もおもわず言葉を失い場が静まり返る。
一瞬の静寂を打ち破ったのは騒ぎに駆けつけた警備隊だった。
その中にいた隊長格らしき武骨そうな顔の男が地面に伸びているゴロツキと女獣人に目を向ける。
「騒ぎを起こしたのはお前たちか!」
警備隊は彼女が獣人だと気づいて、警戒しながらにじりよる。
「事情を聞きたい。詰所までご同行願おうか」
「ちっ……」
女獣人は面倒くさそうに舌打ちをすると、その場から逃げ出そうとするが、その前にシーズが彼女の腕を掴んだ。
「おいっ、放せ!」
「ここで逃げても君が困るだけだ。俺が事情を説明するからちょっと待ってくれ」
シーズの言葉に、腕を振り払おうとした女獣人も不承不承といった様子でその場にとどまる。
「彼女はそこの男に絡まれていただけだ。先に手を出してきたのも向こうだった。これは間違いなく正当防衛だ」
弁明するシーズを訝しげに見ていた警備隊員だったが、何かに気づいのか、その表情がふと緩んだ。
「あなたは……たしかラングレイブ家のご当主では?」
昔から何度もこの街に立ち寄っていたおかげで、どうやらシーズの顔は警備隊に覚えられていたようだ。
「シーズ・ラングレイブだ。彼女の潔白は俺が保証する。手荒な真似はやめてもらいたい」
警備隊員はシーズと女獣人を見比べてから、なるほどと頷いた。
「貴族様に言われては、こちらも信じないわけにはいきませんな」
いささか納得しがたい様子ではあるが、そこはシーズの顔を立てての判断ということだろう。
「ありがとう。助かるよ」
「いえ、それでは私どもはあの男を連れていきますので、これにて」
まだ起き上がれずに道端で呻いているゴロツキが、警備隊によって連行される。
「貴様も、これ以上街で問題を起こすなよ」
最後に女獣人に向かってそれだけ言うと警備隊は去っていった。
彼女はつまらなさそうに鼻を鳴らし、シーズの手を振り払おうとする。
「おい、いつまで掴んでるつもりだ」
「ああ、すまない」
シーズは改めて女獣人の容姿に目を向ける。歳は彼よりも少し上だろうか、ピンと立った獣耳や意志の強そうなつり目からクールな印象を受ける。アルテラとは違ったタイプの美人だった。
彼女はフードをかぶり直して獣耳を隠すと、シーズにジロリとした視線を向ける。
「お前、この国の貴族か?」
「まあね」
「そうは見えないな」
「よく言われるよ」
「ふんっ」
それ以上は興味を示す様子もなく、彼女はその場を離れようとする。
「ちょっとまった」
「なんだっ! まだ何かあるのか?」
鬱陶しそうにイラついた声を出しながら女獣人が振り返る。
「迷惑をかけた店へ謝りに行こう」
「はぁ?」
目を丸くする彼女を引き連れて、シーズはさきほど男に木箱の中身をぶちまけられた店へ向かうと、店主に幾許《いくばく》かの貨幣を渡して、それらを買い取った。
彼女もしょうがなく「悪かったな」と謝罪した。店主もまさか弁償してくれるとは思ってなかったようで、シーズに何度も頭を下げていた。
「お人よしだな、お前」
「そうかい?」
カゴいっぱいの果実を片手に抱えながら歩くシーズに、女獣人は変なものでも見るかのような目を向ける。
「お前みたいな甘ちゃんは、悪人に付け込まれて痛い目を見るのがオチだ」
「そうかもな」
マーサにも似たようなことで苦言を呈されたことがあったのでシーズは耳が痛かった。
「人間のくせに、どうして獣人を助ける」
「獣人だって、人間だろ?」
「ふんっ、詭弁だな」
「難しいよなぁ、色々とさ」
そう言いながらシーズはカゴから果実をひとつ取ると、彼女にひょいと投げ渡してから、自らもひとつ手に取って、そのまま噛り付いた。甘い酸味の果汁が口いっぱいに広がる。
「うん、美味い」
女獣人は手にした果実に顔を近づけると、スンスンと匂いを嗅ぎ分けるように鼻をひくつかせてから、がぶりと噛り付いた。彼女の口に立派な犬歯が生えているのが見えた。
「君は、どうしてこの国に?」
「お前に話す義理はない」
むしゃむしゃと果実を食べながら、女獣人はふいっとそっぽを向く。
「ははっ、そうだな」
そこで道が二手に分かれた。互いの足が向く方向も違う。どうやら連れ合うのはここまでらしい。
「それじゃあ、道中気をつけて」
別れの挨拶をして、シーズは女獣人に背を向ける。
「――探しものをしている」
後ろから呟くような声が聞こえてシーズが振り返ると、やはり彼女はそっぽを向いていた。
「そうか、見つかるといいな」
「ふんっ」
「ゼルトリアに立ち寄ったときは我が家を訪ねてくれ、歓迎するよ。俺の名前は……」
「シーズ・ラングレイブだろ、さっき聞いた」
シーズは彼女からの言葉を待ったが、彼女はそれ以上は何も言わずに背を向けた。
しかし、彼がその背中を見送っていると、彼女は立ち止まって顔だけ後ろに向ける。
「アリューシャだ。じゃあな人間」
ぶっきらぼうに言い放つと、彼女はまた前を向いて歩いてゆく。
そうして獣人の女、アリューシャは去っていった。
シーズもまた、自らの帰る場所へ向かうため、足を踏み出したのだった。
【22話】領主様と宿屋の看板娘
ゼルトリアへの帰路の途中、日も落ちて暗くなってきた頃に、シーズを乗せて走る馬車は小さな町へと到着した。
前回もこの町に立ち寄った際に泊まった宿を訪ねたが、あいにくと満室になっていたので、仕方なく他を当たることにしたシーズは、町外れに一軒の古びた宿を見つけた。
泊まれさえずれば多少古くとも構わない。シーズは古びた木の扉を開いて中に入った。
一階は食堂を兼ねているようで、カウンターの奥で仕込みをしていた寸胴のような体型をした女将が来客に気づいて顔を上げる。
「今夜の宿を借りたいんだが、部屋は空いてるかい?」
今のシーズはパーティー用に着ていた窮屈な礼服ではなく、普段から着慣れている動きやすい軽装に着替えていたため、ぱっと見では貴族には見えない。
女将は値踏みするように無遠慮な視線をシーズに向けてから、愛想なく先払いの宿代を告げてくる。
「ああ、それと腹が減ってるんだ、食事も頼むよ」
「食事代は別だよ」
女将の顔は「この若造、金はちゃんと持ってるのかい?」と疑わしげなものだったが、シーズが気前よく貨幣を渡すや、でっぷりとした分厚い唇を歪ませ、接客用の媚びた笑みを顔面に貼り付けた。
「おやまあ! すぐにお料理を用意いたしますので、少々おまちくださいな。クレア! お客様をテーブルにご案内しな!」
「はぁいっ!」
女将が声を張り上げると、厨房の奥からまだ年若い娘がパタパタと小走りに姿を現した。
使い古されたエプロンと頭には三角巾を身につけ、長い金髪をゆったりとしたお下げで一纏めにしている。素朴な雰囲気の少女だった。
「いらっしゃいませ。お兄さん、こちらのお席へどうぞ」
派手さはないが明るく親しみやすい笑みを浮かべながら、クレアと呼ばれた少女はシーズを席に案内すると、一旦戻ってからすぐに葡萄酒を持ってきてくれた。
場末の宿だからきっと安酒だろうと思いながら、シーズはカップに注がれた葡萄酒を一口飲むと、意外そうな顔をした。
そんなシーズにクレアはこっそりと耳打ちする。
「お母さんがね、お兄さんには上物のお酒を出せって」
どうやら女将はシーズから金の匂いを嗅ぎつけたらしい。客商売をしているだけあって、そいういう嗅覚は備わっているようだ。
「お母さん……? きみ、あの女将の娘なのか?」
それより驚いたのが、この素直そうな少女が、あの女将の娘だったことだ。
美人というよりも、可愛いという言葉が似合う少女は、とてもあの女将と血が繋がっているとは思えない愛らしい顔立ちをしている。
「ええそうよ。どうしたの?」
「君があんまりにも可愛いせいで驚いたんだ」
「やだっ、お兄さん私を口説いてるの?」
クレアはハニカミながらシーズの肩に軽く触れてから「ごゆっくり」と言って厨房へ戻っていった。
それからしばらくして運ばれてきた料理を食べていると、食堂には他の客もまばらに増えて、次第に食器のぶつかる音や酔っ払った男たちの喧騒に包まれていった。
場末の宿だが常連客もしっかり居るようで、まだまだ夜はこれからといった様子だ。
ひとしきり食事を終えたシーズのテーブルにクレアがやってくる。
「料理には満足してもらえた?」
「ああ、腹一杯だよ」
あまり期待していなかった宿の料理だが、食べてみるとなかなかに美味であり、出された食事は残さず綺麗に平らげた。
「よかった。お酒はまだ飲むかしら?」
細々とした気配りができ、明るい笑みを絶やさないクレアは、この宿屋の看板娘として好かれているようで、二人が話をしている間にも他の席からクレアを呼ぶ声が聞こえてくる。
「はぁいっ、すぐいきますから!」
「それじゃ、俺はそろそろ部屋に行くよ」
忙しそうな彼女の邪魔をするのも悪いので、シーズは早々に席を立つと、クレアに僅かばかりの貨幣を手渡す。
「こんなに貰っていいの?」
手の中にある貨幣を見て、少し驚いた顔をするクレア。
田舎領主とはいえシーズも一応は貴族である。やはり平民とは金銭感覚が少しズレていた。
場末の宿屋でそこまで気前よくチップを渡す客はいないのだろう。そもそも、貴族がこんな安宿に泊まっていること自体がおかしいのだ。
「ああ、それはほら、君があんまりにも可愛いもんだから」
「もうっ……お兄さんたら、おかしな人」
まんざらでもないといった様子で笑うクレアに軽く手を振って、シーズは二階に取った部屋へ向かった。
ランプの明かりに照らされた薄暗い室内。踏むと軽く軋む床。小さな机と椅子。隅には硬そうなベッドがあるだけの至ってシンプルな作りをした部屋だった。
それでも窮屈な馬車に座り続けるよりも断然快適だ。酒が入って適度に酔いが回ってきたシーズは、さっさと服を脱ぐとベッドに潜り込んだ。
下階から響いてくる喧騒を聞きながら、眠気に身を委ねていると、すぐに意識は微睡みへと沈んでいった。
どれほど眠っていたのか、次にシーズが目を開いたとき、宿の中は静寂に包まれていた。おそらく深夜を回って食堂に居た客も解散したのだろう。
なぜそんな時間に目が覚めたかといえば、ドアから聞こえて来る遠慮がちなノック音のせいだった。
「誰だ?」
シーズがドアに向かって声を掛けると、ゆっくりとドアが開く音がした。隙間から人影が見えるのだが、暗くて人相が判別できずにいると、「お兄さん」と呼ぶ声が聞こえた。
「クレアか?」
「うん……入っていい?」
「ああ、別に構わないが……」
明かりのない部屋は窓からの月明かりだけが頼りだったが、幸いに今夜も月がよく見えていたので、近づいてくるクレアの姿も次第にはっきりと見えてきたのだが――。
その姿は食堂で見た快活な宿屋の看板娘ではなかった。
三角巾を脱いだ頭はおさげの解かれた長い金髪が揺らめいており、薄い肌着だけを身につけている身体からは肩や脚が露出している。
そんな彼女はソロリソロリと暗い部屋の中を歩み寄り、辿り着いたベッドをよじ登ると、ついにシーズの目の前までやってきた。
「えへっ……きちゃった」
少し悪戯っぽく微笑むクレアに、流石のシーズもこれがどういうことか察した。
【23話】宿屋の娘とゆきずりの関係になる領主様
ベッドの上を四つん這いでにじり寄ってくるクレア。香水を付けているのだろう、ほのかに甘い香りが鼻をくすぐった。
「こんなサービスがあるなんて、聞いてなかったな」
「ふふっ、お兄さんは特別よ」
アルテラのような絶世の美女とは比べられないが、クレアも町娘としては十分に可愛い部類に入るだろう。
可愛い女の子そう言われたらシーズも悪い気はしない。
やはり隠しきれない貴族としての気品が彼女を惹きつけたのだろうか――などと思い上がってしまう。
「つまり、俺に惚れたと?」
「ううん、お金持ってそうだったから」
「……なるほど」
一瞬芽生えそうになった自尊心は簡単にへし折られた。
「もしかして、女将さんに言われた?」
金の匂いには鼻がよく利きそうな女将の顔を思い出し、母親の指示で部屋に来たのかと勘ぐったのだが、クレアはすぐに首振った。
「ちがうわ、これはお母さんにも内緒だもの」
どうやらこれはクレア個人の意思によるものらしい。
「なぁに? お説教はいやよ」
「いや、意外だったからちょっと驚いた。君にもなにか事情があるんだろ?」
問われてクレアは少し考えるそぶりをしてから、またニコッと笑った。
「私を買ってくれたら教えてあげる」
事情を詮索するつもりもなかったが、しばらく屋敷を離れていたせいでアルテラとはご無沙汰になっているし、だいぶ性欲が溜まっているのも事実。
シーズは返事の代わりにクレアの細い腰を抱き寄せ、それと同時に張りのある丸いお尻にも触れた。
「やんっ、お兄さんのエッチ……」
口ではそう言ってるけれど、クレアは積極的にシーズの首に手を回してくる。
クレアの身体を抱きしめると、全体的にほっそりとした体つきで、アルテラのような豊満な柔からさはないものの、触れた肌からは若く瑞々しい弾力を感じる。
(体の感触ってのは全然違うもんだな)
シーズは薄い肌着の上から、胸の膨らみに手を伸ばす。
まだまだ発展途上な、手に収まる小ぶりな乳房を優しく撫でると、クレアの鼻からかすかに息が漏れた。
「ぁっ……んっ……っ……」
感じている声を出すのが恥ずかしいのだろう、瞼をキュッとつむる様子は可愛らしかった。
おっぱいの周辺を撫でながら乳首を指先で引っ掻くように擦るたび、クレアは小さく悶える。
相手が感じているのを確かめながら、小さなお尻をさわさわと撫で、今度はその手を太腿の内側に潜らせる。
ショーツで隠れた股の中心、ふっくらと盛り上がっている恥丘に指を這わせて軽く指を押し付けると、布地ごと指が秘裂に沈みこむ。
「ぁっ……! あぁっ……ぅっ……お兄さんの触り方……イヤラしいわ……」
「そうか?」
「慣れてる感じがする……」
つい最近まで童貞だったシーズなのだが、あの獣耳の美女と淫らな行為を繰り返すうちに、どうやら女体の触り方というもの会得していたらしい。
いつもベッドの上ではアルテラの熟練された手管によって主導権を握られっぱなしだが、どうやらクレアは男と寝るのにそこまで慣れてないように見える。
てっきり頻繁にこういう事をやってるのかと思ったのだが、下着姿で誘惑するような仕草からは、頑張って色気を出そうとしてる幼さのようなものを感じるし、触れているときは身をこわばらせて、ただ身を任せているだけだ。
これがアルテラであれば、感じてる仕草ひとつ、喘ぎ声ひとつでシーズを興奮させてしまうだろう。
おそらくクレアも身体を売って稼ぐというよりは「ちょっと良さそうな男を見つけたから一緒に寝てお小遣いも貰っちゃおう」といった軽い気持ちなのだとシーズは予想した。
(うん……こういうのも悪くないな!)
ふつうの町娘を相手にしているようで、アルテラを抱き続けていたシーズには逆にそれが新鮮味を感じさせた。
指の腹を使ってショーツの上から恥丘を念入りに弄っていると、やがて湿り気を帯びているのに気づき、腰の横で結ばれたショーツの紐を解いて、するりと股から抜き取った。
「ぁっ……」
見れば、ねっとりとした愛液が、外気に晒された恥部から透明な糸を伸ばしている。
シーズは指に蜜を絡めながら秘裂の中を浅く搔き回す。
「ぁっ……んっ……ぁっ、あぁっ……!」
じわじわと襲ってくる快感に、クレアは目を閉じて身体を震わせる。
指は秘裂を刺激しながら、乳房の突起に舌を這わせてチロチロと舐めると、クレアは大きく身をよじる。
「んんっ、お兄さん……そんなにしたら……わたし……あぁっ、ぅぅっ、んぅっ……!」
構わず指を動かしながら、伸ばした舌は胸を這うように登ってゆく。首筋をなぞった後は、吐息を漏らす唇の隙間から舌を口内とへ潜り込ませる。
「んっ、むっ……らめっ、おにいひゃん、きすはぁ……らめぇなのぉ……んっ、じゅっ、ちゅぷ……ぇっ、れろっ……んんっ」
ダメと言われたら無性にやりたくなるのが男の性。本気で嫌がっているようなら止めるつもりだが、クレアの抵抗がそこまで強くないことを見てシーズは無理やり舌をねじ込み、口内で縮こまっていたクレアの舌を絡め取った。
「ちゅぶっ、んっ、れろっ、ちゅぷっ、んんっ、あむぅっ……んっ、んむっ……ちゅぷっ……れぇっ……」
唾液を絡ませ合いながら口内を蹂躙されていくうち、クレアも積極的に舌を絡みつかせてくる。
「んっ、ふっ、れろっ、んっ……ちゅぷっ……ちゅっ……んぅ……」
くちゅくちゅと粘液の絡む音を響かせながら、クレアはうっとりとした瞳で淫交に浸っていた。
シーズは手早くズボンを脱ぐと、口付をしながら滾る肉棒を愛液で濡れた膣口へと押しあて一気に奥へねじ込んだ。
「あぁァッ! ひぁっ、あっ、あぅっ……んううっッ!!」
膣の奥を目指して潜り込んだ亀頭が子宮口に当たる。そこが行き止まりとわかると、休む間も無くシーズは腰を振って肉棒を抽送する。
「んぅっ! んっ、あっ……んぶっ、んっ! あぁっ、まっ、まってぇお兄さん……そんな、奥コンコンしちゃだめぇっ……! んっ、んぶっ、ちゅっ、んちゅっ」
悲鳴を上げるクレアの口を塞ぎながら、シーズはさらに激しく腰を打ちつける。
男慣れしていない膣壁が中に入ってきた肉棒をぎゅっと締め付けてくる。
アルテラの肉ヒダが絡みついてくる膣とは違う気持ちの良さだ。
「んんっ、んふぅっ! んぶっ、ちゅぶっ……んうぅっ、んっ……! ふぅぅっ!!」
パチュツパチュッと愛蜜を飛び散らせ、呼吸もするのもままらない程に口内を犯されながら膣肉を掻き分けられるクレアは、身動きできず堪えるようにシーズの腰を脚で挟むが、それが余計に密着を高め深い部分で繋がってしまう。
「んんっ! んっ、うぅ! あっ! あぁっ! んぁっ! んぅっ、んンンッ!!」
子宮口を亀頭で責められる快感に嬌声を止めることができず、クレアはベッドのシーツをぎゅっと掴みながら肉棒の快楽を受け止める。
シーズは吸い付いていた口を離してクレアの耳元に口を寄せる。
「そろそろ、出そうだっ」
「あっ、んっ! ぁっ……お兄さん……膣内には……出さないでね……」
クレアの言葉にシーズは頷き、最後の踏ん張りと激しく腰を振る。
「あぁっ! ひっ、んっ、んんっ! あぁっ! いっ、いちゃうっ、お兄さんっ! もうっ、だめっ、わたしぃっ……!」
「ああっ、俺も……いくっ! ぐううぅっ!」
シーズが肉棒を引き抜くとと同時に、腰を浮かせたクレアの恥部から暖かな飛沫が飛び散り、亀頭から勢いよく放出された精液が少女のお腹を白く汚した。
「あぁっ……んっ、はっ、ふっ……はぁっ……ふぅっ……」
クレアは腹部に熱を感じながら、白いお腹の上にドロリと広がる粘ついた精液を指先でいじりながら、乱れた呼吸を繰り返す。
「はぁっ……お兄さん、優しそうな顔してるのに凄く激しくて、びっくりしちゃった……」
「すまん、乱暴だったか?」
クレアはお腹に付着した精液をふき取ると、シーズに身を寄せてくる。
「ううん、気持ちよかったからいいわ」
どうやらクレアも満足してくれたようだ。シーズはそんな彼女の顔をみながら、ふと思い出したことを口にする。
「そういえば、いくら払えばいい?」
そう尋ねるシーズに、クレアはむすっとした顔で脇腹を小突く。
「いてっ、なんだ?」
「もうっ、お兄さんてエッチは上手だけど、女の子の気持ちはわからないのね」
「ぐっ……」
心に突き刺さる一言だった。
なにを間違えたか分かっていないシーズは、むくれてベッドに横たわるクレアを抱きしめながら、少女の長い金髪を指で優しく梳いていく。
やがて機嫌を直したクレアが振り返ってシーズの顔を覗き込む。
「お兄さん、恋人はいるの?」
「やっぱり惚れた?」
「ううん、聞いただけ」
「――恋人、は居ないな」
「好きな人は?」
そう聞かれて、シーズの頭に真っ先に浮かんだのはアルテラの顔だった。しかし、間違いなく彼女のことは好きなのだが、それは果たして恋や愛と呼べるものなのだろうか。
「いるんだ?」
「いや……よくわからん」
「女の子どころか、自分の気持ちもわからないなんて、お兄さん、きっと苦労するわ」
クレアは悪戯っぽく笑いながら、しかめ面になったシーズの頬を指先でつつく。
どうにもアルテラとは勝手が違いすぎると思いながらも、ふと、この娘に自分の名前を教えていなかったことに気づいた。
「そういえば、俺の名前……」
「聞きたくない」
「えぇ……」
「わかるのよ私、お兄さんはこの町を通り過ぎる人だもの。きっと、もうこの宿にも来ないわ」
「…………」
またいつかこの町に立ち寄る機会はあるだろう。会いに来ることだってできる。
そう言い返そうとしたシーズだったけれど、何故か言葉にはならなかった。
きっと、この少女の言う通りだからだろう。
二人の関係は、たまたま交わっただけの縁なのだ。
「お兄さんが思ってるより、女の子は色々考えてるんだから。ちゃんと気づいてあげなきゃダメよ」
そうしてクレアは反論できずにいるシーズの頬を突き始める。
少女は通りすがりの傍道に咲く野花だった。
そして二度と会うこともなかった。
けれど、この夜から時間が経ってなお、その悪戯な笑みは、シーズの心の片隅で小さく咲き続けることとなった。
【24話】領主様と巨乳メイド妻と残念幼馴染
旅の途中にいくつかの出会いを経て、シーズは長いこと馬車に揺られてようやくゼルトリアに戻ってきた。
数日離れたぐらいで何が変わるというわけではないが、喧騒とは違うゆったりとした空気の流れを感じ、故郷に帰ってきたことを実感させてくれる。
そしてシーズを乗せた馬車が屋敷に到着したとき、門の前には彼が乗ってきた馬車以外にもう一台、見たことのない品種の馬が繋がれた豪華な馬車が停められていた。
来客だろうか。シーズが疑問に思いながらも屋敷の扉を叩くと、少し間を置いてゆっくりと扉が開かれる。
そこには、頭に艶やかな毛並みの獣耳を揺らし、主人の帰りを笑顔で出迎えてくれる美女の姿――を期待していたシーズだったが、残念ながら出てきたのは、長年見続けてきた老婆だった。
「お帰りなさいませ、坊ちゃん」
「あぁ、うん、ただいまマーサ」
意気消沈しているシーズに、マーサは何か言いたげな視線を向けてくる。
「なんだ?」
「ちょうど坊ちゃんを尋ねて、お客様がいらっしゃってたところです。お疲れのところ申し訳ありませんが――」
「わかったよ。それで、誰が来てるんだ?」
「――――それでは、よろしくお願いします」
シーズの問いに答えることなく、マーサはさっさと行ってしまった。
(なんだ?)
やはりあの馬車は来客のものだったようだが、何故か客人の名前を告げなかったマーサに疑問を感じつつ、シーズは応接室に向かったのだが、そこで応接室から出てきたアルテラとばったり出くわした。
今度こそ会いたかった女性を前にして、シーズの頬が自然と緩む。
「ただいま、アルテラ」
「お帰りなさいませ旦那様。お戻りになるのをお待ちしておりました」
にっこりと微笑み主人の帰宅を喜ぶアルテラに、シーズはたまらなく幸せな気分になった。
(いますぐ抱きしめたいッ、いやもう抱きしめるべきだろう!)
客人を待たせていることも忘れてシーズがアルテラの肩を引き寄せようとしたとき、「お帰りなさいませ〜、ダンナサマ〜」と、どこからか人を小馬鹿にするような声が聞こえてきた。
聞き覚えるのある女の子の声だった。緩んでいたシーズの顔が一瞬で引きつる。
おかしい。これは幻聴だ。そう願いながら恐るおそる応接室の中をうかがうと、そこに座っていたのは、紅茶のカップを片手に、ニヤニヤと笑いながら手を振っているマリーレイアだった。
理解の追いつかないシーズはその場に固まった。
「なんで、マリーがいる……?」
「お前が帰った後で私も家を出たんだけどさ、どうやら途中で追い越したみたいだな」
「へっ、へぇ」
「うちの馬車を見たか? あの馬は普通の倍は走るんだぞ」
またどこぞから取り寄せたのだろう。マリーレイアは自慢げに話す。
(そんなことを聞きたいんじゃない……ッ!)
アルテラは話の邪魔をしないよう配慮して、二人にお辞儀をして応接室から去ってしまった。
二人きりになったところで、マリーレイアは立ち上がるとシーズに近づいて首根っこを引き寄せる。
「なんか隠してると思って来てみたら、まさか獣人の女を囲っていたとはなぁ?」
面白いオモチャを見つけた子供のように笑う彼女が、シーズには悪魔のように見えた。
よりにもよって一番面倒な人物にアルテラのことが露見してしまったのだ。
二人は向かい合う形でソファに座ったが、その様子はまさに審問官と罪人である。
「さぁて、どういうことか聞かせてもらおうじゃないか、このダンナサマ野郎」
「それは、その……話せば長くなるんだが」
「ああいいぞ、時間はたっぷりある」
シーズは苦笑いすらできず、冷や汗が止まらない。しどろもどろになりながら、アルテラたちが屋敷に住みはじめた経緯を説明する。
「なるほど、つまりアルテラさんのおっぱいに目がくらんだ童貞領主様が欲望の赴《おもむ》くままに屋敷へ連れ込んだと」
「いやっ、そういうわけではっ……!」
最初は間違いなく善意と責任感からの行為だったが。しかし現状ではマリーレイアの言う通り、アルテラのおっぱいでいっぱいである。
もしもマリーレイアにアルテラとの情事がバレたら、いったい何を言われるか分かったものではない。
(アルテラとセックスしてる事は隠し通す……っ!)
シーズは決意した。
「お前、もう彼女にお手つきしたんだろ?」
「!?」
と思ったら、マリーレイアの先制攻撃が見事に炸裂した。
油断していたシーズは予期せぬ一撃を喰らって足元がぐらついた。
「どっ、どういう意味でしょうか……?」
無意識に敬語を使ってる時点で、精神は既に負け犬のそれである。だがしかし、それでもシーズは敗北を認められない。
「アルテラさんとヤッたのかって聞いてるんだよ」
鋭い一撃が深々と突き刺さる。致命傷だ。もはや立っているのがやっとである。ここからどう足掻こうとシーズが敗北を免れる道は残されていない。それは彼自身が一番わかっていることだ。
「やっ、ヤる……とは?」
まさに蛮勇! シーズは額に脂汗を滲ませながら、この期に及んでまだシラを切ろうというのだ。彼はまだ諦めていなかった。俺はまだ倒れていない。まだ戦えるんだ! シーズを支えているのはもはや男の意地だけである。
「セックス!」
「!?」
無常にもマリーレイアの意識を刈り取るような一撃がシーズの脳天に直撃する。
「生殖行為! まぐわい! 同衾《どうきん》! 交尾! 夜の異種格闘技!」
「!!??」
畳み掛けるような怒涛の攻めが精神を抉る。シーズはもはや耐えられない。限界だ!
言葉も出せず、シーズは両手を前に突き出した。
これ以上は勘弁してくれという意思表示である。敗北を認めたのだ。
マリーレイアは脚を組んで踏ん反り返りながら、うなだれるシーズを上から見下す。
「どうせあれだろ? どうかお助けください領主様ぁっ……てな具合に美人に頼られて、任せろって意気込んだついでに下半身もやる気を出しちゃったんだろ?」
「…………」
敗者を嬲《なぶ》るようなマリーレイアの言葉責めが、瀕死の心を無慈悲に蹴りつける。
まるでその場に居たかのような見事な推察。流石は付き合いの長い幼馴染である。
「これだから童貞坊やは、いや、もう童貞じゃないか、ただのチ○コ野郎だな」
「はい……ただのチ○コ野郎ですみません……」
シーズにはもう抗う気力は一欠片も残ってはいなかった。その様子はまるで処刑が終わるのをただ黙って待つ囚人のようだ。
「まっ、べつにお前が誰とセックスしようが知ったことじゃないけどな」
「え?」
「フィアンセでもあるまいし、なんで私がお前の下半身事情をいちいち気にしなきゃならないんだ」
「それは、たしかに……」
「お前があんまり分かりやすいから、カマを掛けただけだよ」
「おいっ!」
「あん? なんか文句でもあるのか?」
「いえ、なんでもありません……」
マリーレイアの真意がどうであれ、弱みを握られたことに変わりはなかった。
拷問のような空気が続く最中、ドアの外から物音が聞こえた。誰か来たのだろうか?
もしもここでアルテラが入って来たら状況はさらに悪くなるだろう。
シーズが焦っていると、部屋の外から「だんな様ぁ、あけてくださいぃ」と、間延びした幼い声が聞こえてきた。どうやら外にいたのはミリアだったらしい。
「誰だ?」
この屋敷には不釣り合いな幼い声にマリーレイアが疑問を浮かべる。
「さっき説明しただろ、アルテラの娘だよ」
彼女もまだミリアとは会っていなかったようだ。
シーズが内側からドアを開けてやると、そこには両手にお菓子の載ったトレイを持ったミリアが立っていた。
「茶菓子を持ってきてくれたのか?」
「はいっ、でもぉ手がつかえなかったから、ドアがあけられませんでした」
失敗しちゃったと照れ笑いをする少女。
確かに子供の小さな手では難しかっただろう。シーズは偉いぞと褒めながら頭を撫でてやると、ミリアからトレイを受け取った。
「紹介するよミリア、彼女は幼馴染のマリーレイアだ」
「おさなな?」
「すごく仲のいい友達だ」
ソファに座ってこちらを見つめているマリーレイアに向かって、ミリアはちょこんとお辞儀をする。
「こんにちはぁ、ミリアです」
するとマリーレイアは何故かショックを受けたように固まると、ミリアを凝視したまま、何か言おうとして言葉にならず口をパクパクと動かしていた。
「あっ、あ、あぁ……」
「マリー?」
なんだか様子がおかしい幼馴染。シーズがどうしたのかと声をかけたそのときだ。
「いヤあぁぁぁァァンッ♡ かンわいいイイィッ♡♡」
「――――は?」
シーズが今まで見たこともないような、蕩けた顔をした幼馴染がそこに居た。
【25話】領主様と変態幼馴染とケモミミ娘
(なんだこれ……)
応接室のソファに座って美味しそうに菓子を頬張るミリア。
よほど甘いお菓子が気に入ったのだろう、頭の獣耳がピクピクと動いているのは喜んでいる証拠だ。
小さな口で一生懸命に菓子をかじっている姿は愛らしく、その微笑ましい姿にはシーズもほのぼのとした気持ちになってしまう。
――のだが。
その隣に座っている幼馴染の存在がそれを台無にしている。
ニヘラニヘラと緩みきった笑みを浮かべるマリーレイア。実に奇怪である。童話に登場する子供を拐う魔女はきっとこんな顔をしているにちがいない。
「ミリアちゃぁん、美味しい?」
「うんっ、おいしぃ!」
「好きなだけ食べていいのよ。お姉ちゃんの分もあげるからぁ♡」
「いいのぉ?」
「もちろん!」
初対面なのに、やけに親切にしてくれるマリーレイアをミリアは不思議そうに見つめている。
普段のマリーレイアを知っているシーズは、彼女の甘ったるい喋り方に背筋が寒くなる。
しかし疑うことを知らない獣人の少女は、素直にそれを優しさだと解釈したようだ。
「ありがとー、マリーお姉ちゃん!」
「ふッ……ぅっ!」
マリーレイアは目眩でもしたかのように、ふらつきながら額を手で覆う。
「あぁ……尊い……」
ついに訳のわからないことを口走りだした。
マリーレイアの変貌ぶりにはシーズも戸惑うばかりだ。いつもニヒルな笑みを浮かべるクールな美少女はどこにいったというのか。
シーズは彼女のことを変人だと思っていたが、これではただの変態である。
幼馴染の知られざる一面を垣間見てしまい、シーズはなんともいえない気持ちになった。
「ねぇミリアちゃん、お耳触ってもいーい?」
「おいマリー、ミリアが嫌がるようなことはやめてくれよ」
シーズが止めに入ろうとするが、優しいミリアは少し考えるそぶりをしてからニコッと微笑む。
「いたくしないならぁ、いぃよ?」
「うっはァッ! 大丈夫! お姉ちゃん絶対に痛くしないから! 先っちょだけ、先っちょ触るだけだから!」
これは危険だと判断したシーズは、後ろからマリーレイアを羽交い締めにして、よっこいせとミリアから引き剥がした。
「うわっ、放せコノ野郎! 金ならあるんだぞ!!」
「あぁもう、タチの悪い酔っ払いか!」
二人がぎゃーぎゃーと騒いでいる部屋の外には、扉の隙間からこっそりと中を覗き見していたアルテラが居た。
なかなか戻ってこない娘を心配して様子を見にきてみれば、この異様な現場を目撃してしまったようで、酷く困惑しているようだ。
彼女が中に入るべきか迷っていると、変態的な嗅覚で獣人の臭いでも嗅ぎつけたのか、マリーレイアは隠れていたアルテラに向かってビシッと指をさす。
「ヘイッボーイ、彼女も指名だ!」
矛先が自分に向いたことに気づき、アルテラは逃げるわけにもいかず部屋へ入ると、助けを求めシーズに視線を向ける。
(ほんと、なんだこれ……)
結局、暴れるマリーレイアを宥《なだ》めるために、不承不承に彼女の両隣にアルテラとミリアを座らせることになった。
獣人の美女と幼女をはべらせ、ご満悦といった顔をする幼馴染に、疲れ果てたシーズはもう突っ込む気にもならない。
マリーレイアはスカートからはみ出す二人のフサフサした尻尾を両手で撫でながら、その手触りに浸っている。
獣人の研究をしていると言っていたけれど、シーズは彼女がただの獣人フェチなのではという疑惑を向ける。
ミリアは気にした様子もなくお菓子を頬張っており、アルテラは若干困った顔をしているが、そこまで嫌がっているわけでもなさそうだった。
二人には今しばらく我慢してもらうしかないだろう。
シーズは申し訳ない気持ちになりつつ、本当なら今頃は自分がアルテラとイチャイチャしていたのにと落胆する。
この嵐のような幼馴染が帰った後は、ベッドの上で思う存分アルテラの尻尾を撫で回してやるぞと、シーズは心の中で誓った。
「ああっ……実にいい気分だ」
「それだけ好き勝手やってりゃそうだろうさ」
シーズのじと目なぞまるで気にした様子もなく、マリーレイアはひとり思案するように頷いた。
「うん、よしっ、決めたぞシーズ」
(――聞きたくない。本当に聞きたくない)
きっとこの幼馴染はこれからロクデモナイことを言い出すに違いない。シーズには容易に察しがついた。
(このまま居座るのだけは勘弁してくれ……)
「しばらくここに滞在する。そうだなぁ、とりあえず1ヶ月ぐらい?」
シーズの儚い望みは、いともたやくす打ち砕かれた。
どうやらこれはまだ、波乱の幕開けでしかなかったようだ。
【26話】人妻メイドのフェラチオで口内射精する旦那様
マリーレイアが屋敷に滞在することを宣言した後の行動は実に迅速だった。
彼女は屋敷の空いている客室を乗っ取ると、表に停まっていた馬車から――なんでそんな物まで持ち運んでいるのか疑問な量の――荷物を運び込んだ。
けれど、実際に荷物を運び込んだのは、手伝いを押し付けられたシーズと、あろうことか庭木の剪定《せんてい》をしていた使用人のドイル老までこき使われ、あっという間に彼女のプライベートルームが完成してしまった。
その暴君も今は部屋でミリアと戯れており、ひとまずは平穏が訪れたのだが、シーズは屋敷に戻って早々に家具を動かす重労働をさせられ、疲労困ぱいといった様子で自室に戻って休んでいた。
それに比べて、日頃から雑事に慣れているドイルは、老体でありながら至って元気なもので、手伝いが終わればさっさと庭の作業に戻っていった。
軟弱なつもりはないが、もう少し鍛錬をした方がいいのだろうかと、シーズが考えていたところで、水の入った桶とタオルを持ったアルテラが部屋にやってきた。
「汗をかかれたと思いましたので、身体をお拭きいたしますね、旦那様」
「ありがとう、アルテラ」
こうした細かい気遣いができるアルテラは、メイドとして実によく働いてくれている。その点に関しては教育係のマーサもちゃんと認めているようだ。
「失礼いたします」
アルテラによってシャツのボタンが上から順に外されていくのを眺めながら、シーズは応接室でのやり取りを思い返す。
「さっきは済まなかった、マリーが無茶なことばかり言って困っただろ?」
「いえ、少し驚いただけですわ。マリーレイア様はとても快活な方なのですね」
それがマリーレイアに気を使っての発言だということはシーズにも分かる。
「マリーは決して悪い人間ではないんだ。根はいい奴なんだけど、ただちょ〜っと自分に正直すぎるところがあるというか、ね」
「仲がおよろしいのですね」
「まあ、長い付き合いだからね。彼女は昔からあんな感じだよ」
アルテラはボタンを全て外すと、シャツを丁寧に脱がしてゆき最後に腕から袖を抜きとると、水に浸したタオルをしぼり、露わになったシーズの上半身を優しく拭き始める。ひんやりとした感触が火照った肌に心地よい。
「マリーレイア様が羨ましいですわ」
「いや、アルテラがマリーみたいになったら、俺はどうすればいいのやら」
冗談めかして答えるシーズに、アルテラは何も言わず、やんわりと笑みを浮かべると首元にもタオルを這わす。
シーズはたまにアルテラが何を思っているのか分からないときがある。そもそも感情を全て口にするタイプでもないだろうし、その奥ゆかしさもアルテラの魅力の一つだと言えるのだが――
それよりも今は、アルテラが密着に近い距離まで身体を寄せているせいで、彼女から香る匂いを吸い込んでしまっているのが問題であった。久しぶりに嗅ぐアルテラの甘い匂いに下半身が疼いてしまう。
シーズはアルテラを抱き寄せると、頭の獣耳に鼻を押し当てながらすぅぅっと息を吸い込んだ。
「あんっ、旦那様……くすぐったいですわ」
アルテラの毛皮からは獣臭さなどは微塵も感じない。むしろ、香水とも違った甘い香りがする。
これはアルテラ自身から発せられるフェロモンのようなものなのだろうか、だとしたら、少なくともシーズには効果てき面である。
アルテラの背中に回していた手を下に移動させ、長いスカートを捲り上げると、そこから臀部へ手を這わると、アルテラの身体がピクリと反応する。
フサフサの尻尾を根本から先っぽまで梳くように手を動かし、滑らかな肌触りの毛並みを堪能する。
「んんっ……どうしたのですか旦那様、そんなに、耳と尻尾ばかりお触りになられて……」
「マリーに独り占めされたからさ」
「ふふっ、旦那様でしたら、いつだって触れることができますのに」
子供のような独占欲を見せるシーズに、アルテラは苦笑すると、お返しとばかりに彼の首筋に鼻の頭を当てながらスンスンと匂いを嗅ぐ。
アルテラの匂いを嗅ぐのはいいが、逆に嗅がれてしまうと途端に恥ずかしくなる。
「汗臭いんじゃないか?」
「いいえ、殿方の匂いがしますわ、ええ……ここからはとっても」
いつの間にか膨らんでしまった股間をアルテラに撫でられると、悦びに息子が反応する。
「旦那様は私の匂いを嗅いだだけで、こんなにされてしまうのですね」
アルテラの匂いだけで勃起している自分は、マリーレイアを変態だなんて言えたものではないなと、シーズは自嘲した。
「旦那様は獣人の臭いがお好きなのですね」
「いや、俺はアルテラの匂いが好きなんだよ」
どちらにしろ変態極まりないのだが、そこはシーズもちゃんと主張しておきたかった。
ドン引きされるかと思ったが、予想に反してアルテラは恥ずかしそうに頬を染めているではないか。
「旦那様……そんなことを面と向かっておっしゃられたら、恥ずかしいですわ……」
「えっ!?」
もしかしたら、これは獣人からすれば問題発言だったのかもしれない。
「すまん、まずいことを言ったか?」
「いえ、そういう訳ではないのですが……どうか他の獣人女性にはおっしゃらないでくださいね」
やはり、おいそれと口にするような言葉ではないらしい。
シーズはそれがどういう意味を持つのか気になったのだが、アルテラがおもむろにズボンを脱がして、下着の中で膨らんでいた肉棒を触るものだから、それどころじゃあない。
アルテラは汗で蒸れた臭いのする股間に顔を近づけると、すんすんと鼻を近づける。
「あんっ、すごく濃い臭いがして……こちらも綺麗にいたしますね……んっ、ちゅぴ、れろっ……ちゅぷ」
「うぉっ……」
陰嚢に生暖かい舌が這ってきたかと思えば、竿の表面をつぅっと舐られて思わず呻いてしまう。
「あぁ……んっ、ちゅっ、旦那様の、ぱんぱんに膨らんで……れろッ、ちゅぷっ……とっても逞しいですわ……」
手で竿を押さえながら、裏筋を舌で舐め上げられる。久しぶりに堪能するアルテラの巧みな舌遣いに、シーズはただその快感に身を委ねることしかできない。
カリ首の内側も舌の先でグリグリと舐められて、亀頭からはガマン汁が溢れてくる。
「ちゅっ、ちゅぷ……旦那様ぁ……んっ、ちゅっ……お辛いところは、んっ……ございませんか……?」
シーズの肉棒は余すところなく舐められ、アルテラの唾液にまみれて濡れ光る。
舐められた箇所はまるで媚薬でも塗られたかのように敏感になっていた。
(アルテラの唾液なら、そんな効能があってもおかしくないな……)
旅の途中で発散させたものの、睾丸には若い男の精力によって、すぐにも精液を溜め込まれてしまうゆえ、今にも暴発してしまいそうだった。
「アルテラ、これ以上舐められたら出てしまいそうだ……」
「ふふっ……でしたら……あっ……んむっ、れろっ、じゅぷッ……!」
艶やかな笑みを湛えたアルテラは、口を開けると、亀頭に舌を這わせながら口内へと深く咥えこんだ。
「んぶっ! ジュプッ……ジュボッ! ジュルルッ! んんっ……じゅぱっ……レロッ、じゅぶっ」
アルテラの口膣にペニスが呑み込まれたとたん、ねっとりと熱い舌を激しく絡められながら吸引され、我慢する暇もなくペニスの奥から精液が駆け登ってくる。
「ぐうっ! だめだ、アルテラ、もうっ、出る……っ」
「んんっ! らひて……くらはい、んぶっ! じゅぷっ! らんな、ひゃま……んっ、レロッ……じゅぽっ、ずじゅるるっ!」
「ぐっ、うぅっ、ぅあ……ッ!」
トドメとばかりにペニスを思いきり吸い上げられて、我慢できずにアルテラの口腔に白濁液が放出される。
ドビュッ!! ドプッ! ビュルッ!! ビュブッ!
「んぶっ! んんっ! んぶっ……ゴクッ、ンッ……んぐっ、ごくっ……ふっ、ぅっ、んんっ……」
吐き出される精液を全て口の中で受け止めるアルテラは、射精が終わるまでペニスを咥えたまま、こぼさぬようコクリと喉を鳴らしながらドロリと粘つく精液を嚥下する。
そしてようやく射精が終わると、咥えていた肉棒は唇からぬぷりと引き抜かれた。
「んっ……ちゅぽっ……ふぅ……はぁっ、ふぅっ……旦那様……満足いただけましたか?」
口元に垂れた精液を指で拭いながら、アルテラは美しい笑みをシーズに向けた。
【27話】巨乳人妻メイドのパイズリフェラで射精する領主様
アルテラとの秘め事がマリーレイアにバレて、ボロクソに貶された後だったにも関わらず、こうしてすぐにまた淫行に及んでしまった。
我ながら本当にしょうがないチ○コ野郎だと、シーズは自嘲しながらも、股間の昂りは治まらない。
アルテラのフェラチオで射精したばかりの肉棒は、いまだ威勢良く勃起したまま。しゃぶられた表面が熱を帯びたように疼いている。
「旦那様のここ……まだ満足していらっしゃらないようですね、ふふっ、素敵ですわ……んっ、れろっ」
唇で愛撫された亀頭が嬉しそうに震える。
いますぐアルテラの膣に挿入したいという欲求が、シーズの背中をぐいぐいと押していた。
けれど、まだ日も高いうちから盛っているのがマリーレイアに見つかりでもしたら、今度は何を言われるか分からないのだが――
その葛藤を知ってか知らずか、アルテラはおもむろに、メイド服の胸元を留めていたリボンに手を掛けた。
細い指によって、リボンの結び目がスルリと解かれ、緩んだ胸元から覗く胸の谷間に、シーズの視線は釘付けになる。
主人が見つめるなか、アルテラの手によってブラウスのボタンが外されると、たぷんと揺れる柔らかな乳房が露になった。
その柔らかさを見せつけるかのように、アルテラが少し動くだけで、上下左右へ弾むように揺れ動き、シーズの視線もつられて動く。
「さぁ、旦那様、どうぞこちらへ……」
アルテラに腰を抱き寄せられ、肉棒の先端が柔肉に突き立てられると、ふにゅりとした感触を伴って亀頭が乳房に沈み込む。
なんとも言えない滑らかな肌触りで、擦りつけるだけでとてつもなく気持ちがいい。
シーズが亀頭で乳首を突くと、亀頭と乳首が擦れる刺激によって、アルテラの身体がピクンと反応する。
「あんっ……いやですわ、そのような悪戯をなさって……」
アルテラは悪さをする肉棒を手で押さえると、そっと胸の谷間へ誘導する。
「どうぞ、こちらへお入りくださいませ……」
シーズのペニスは吸い込まれるように乳房の隙間にずっぷりと埋没する。
(くぅっ……たまらん……)
柔肉に包まれる感触もさることながら、大きなおっぱいを使って懸命に奉仕するメイドの姿に情欲をそそられる。
アルテラが両手で乳房を押さえ込みながら揺すると、しっとりと吸い付くような柔乳が、挟まれているペニスに合わせて形を変え、圧迫するように擦られる。
「んっ……んんっ、あっ……いかがですか旦那様? 気持ちいいですか?」
シーズの前に跪くアルテラは、両手を使って懸命にタプタプと乳房を動かしペニスを摩擦する。
「ああっ、すごくいい……最高だ」
目の前で大き乳房が、ぐにゃぐにゃと軟体動物のように形を変えて動く様は、とてつもなくイヤラシい。
亀頭から垂れてきたガマン汁によって、ヌチュヌチュと滑りがよくなり快感も増していくと、追い打ちをかけるように、アルテラはピンク色の舌を伸ばして、乳房の隙間からはみ出ている亀頭を舐める。
「んっ、れろっ、レロッ、くちゅっ……レルッ……ちゅっ、ぁむっ、ジュプッ!」
咥え込まれた亀頭に蠢く舌が絡み付いてくる。
「んぶっ……ちゅぷ、ジュルッ、んっ……レロッ……ちゅっ、じゅぷっ、ちゅぷ」
「ぐっ、うぅっ……気持ちよすぎる……ッ」
陰茎はぬるりとした乳房の圧迫感に包まれ、亀頭は口内で熱い粘液に浸りながら舌で責められる。
アルテラの見事な技によって、射精感が一気に上り詰め、今にも暴発してしまいそうになる。
このまま口内に出すのも気持ちいいだろうが、今は目の前にある見事な乳房に射精して白く汚してやりたかった。
「アルテラ……胸に、射精《だ》すぞ!」
「はひっ、んぶっ、ジュポッ! ジュプツ……んむっ、んンッ! かひこまり、まひた……んっ、じゅぼっ……んぁっ!」
「ぐぅっ!」
ビュルッ!! ドプッ! ビュク! ビュルッ!!
アルテラが咥えていたペニスから口を離した瞬間、呻き共に亀頭から精液が迸《ほとばし》る。
二発目だというのに勢いよく発射された精液は、胸だけに収まらずアルテラの顔にも飛び散った。
「んっ、あぁっ……! 旦那様の精液……すごい……」
やがて勢いが弱まった精液は、アルテラのおっぱいにドロリと垂れ落ちた。
「はぁっ、はぁっ……すまん、顔に掛けてしまった……」
「んっ、お気になさらでください、旦那様」
アルテラはそう言いながら、ペニスに残った精液を搾るように乳房を動かすと、亀頭にこびりついた精液ごとチュウッと吸い取ってから、胸に挟んだペニスを解放した。
温かな乳房の中に埋まっていた竿の部分は、ほかほかと温もりが残っている。
アルテラはシーズの股間を濡れたタオルで拭き取ってから、自分の顔や胸についた精液も拭う。
「んっ……旦那様の匂いがこびりついて……私、旦那様にマーキングされてしまいましたわ」
そう言ってシーズに熱っぽい視線を向けるアルテラ。
「そういうのもあるのか……?」
「ふふっ、冗談ですわ」
「そっ、そうだよな、ははっ……」
アルテラの茶目っ気な笑顔に苦笑しつつも、内心では動揺していたシーズだった。
【28話】ベビードールとレースのパンツはエッチ過ぎだと思った領主様
マリーレイアが屋敷に滞在し始めた最初の夜。
夕食の席ではシーズとマリーレイアが和やかに談笑しながら料理を味わっていた。
いつもは一人で広いテーブルを使っているシーズも、誰かと向かい合って食事がでいるのは嬉しかった。
「これはマーサさんが作っているのか?」
「うん、アルテラも手伝っているみたいだぞ」
シーズのグラスにワインを注いでいたアルテラが、小さく会釈する。
「ほぉ、だったらこんど、獣人の国に伝わる料理を食べてみたいな」
「――マリーレイア様は獣人に興味がおありで?」
「ああ、私は獣人について研究をしていてね。もしよかったら、アルテラさんの故郷についても、色々と話を聞かせてくれないか?」
「あのっ……大した話もできませんので……」
アルテラの過去について、おおよその事情を本人から聞いていたシーズは、故郷の事は触れられたくないのだろうと察する。
「おいマリー、あまり無理を言うなよ。アルテラが困っているだろう?」
答えにくそうに言い淀むアルテラに、見かねたシーズが助け舟を出す。
主人の気遣いに、アルテラは弱々しく微笑むと、マリーレイアから見えない位置で、シーズの手に触れた。
アルテラの冷たい指の感触にドキッとしながら、シーズもこっそりと手を握る。
幼馴染から隠れて指を絡ませ合うな行為はどこか背徳的で、ワインのアルコールよりもシーズの心を酔わせる。
マリーレイアそんな二人の様子を、何事か企むような瞳で見つめながらワイングラスを傾ける。
赤い液体は一息に、彼女の体内へと流れて消えた。
*
夕食を終えて、各々が自室に戻り、夜も更けた頃。
自室で本を読んでいたシーズが、そろそろ眠ろうと部屋の明かりに手を伸ばそうとしたところで、ドアからノック音が聞こえてきた。
反射的にシーズの胸が高鳴る。
これはきっと、アルテラが夜伽に訪れたに違いない!
昼間も口とおっぱいで抜いてもらったとはいえ、溜め込んだ精力は有り余っている。
なんだい、アルテラだって性欲を持て余しているんじゃないか。
シーズはうんうんと頷きながら、アルテラの熱く蕩けるような膣内の味を想像するだけで勃起してしまう。
きっと、ドアの向こうには頬を染めたアルテラが、悩ましい艶姿で主人に迎え入れられるのを待っているはずだ!
「――入っていいぞ」
シーズがドアに向かって声をかけた瞬間だった。
「ジャンボッ!」
「!?」
おかしな掛け声と共に、バンッと威勢良くドアが開かれた。
当然だが、入ってきたのは妖艶な獣人の美女ではない。そこに居たのは見た目だけ美少女の幼馴染だった。
「おいシーズ、これ、都会では流行りの挨拶なんだぞ」
「……まじか」
シーズの期待に満ちていた顔は、既に諦めの表情に変わっていた。
「さて飲もうか」
マリーレイアは片手に持ったワインボトルを突き出す。
「厨房からくすねてきたな?」
「バカ言え、ちゃんとマーサさんに断ったさ」
ドヤ顔でシーズにボトルを渡すと、マリーレイア無断でベッドに這い上がってきた。
「ぬっ……」
よく見ると、マリーレイアはナカナカどうして、けしからん格好をしていた。
透けたベビードールを着ているせいで、体のラインがくっきり出てるうえに、前開きで丈も短いから、可愛いおへそから、だいぶ過激なレースのパンツまで丸見えだった。
こんなの下着以外は裸も同然だ。むしろ、うっすらと隠されているせいで余計にエッチな感じになっている。
(落ち着け俺ぇ……これはマリーの裸、これはマリーの裸、これはマリーの裸……)
マリーレイアに欲情するのは色々な意味でマズイと思ったシーズは、心を空にしようとするのだが、一方の幼馴染はシーズの目を全く気にしていないようで、ベッドの上ではしたなく四つん這いになっている。
丸いヒップと薄桃色のショーツが、シーズの眼前に突きつけられる。
(くっ……けしからん!)
駄目だとわかっていても、シーズの目はマリーレイアのお尻をガン見する。
「おいシーズ」
「なにかナッ!?」
「グラスはどこだ?」
パンツを見ていたのがバレたのかと思ったが、どうやら違うらしい。
「いや、部屋にワイングラスは置いてないぞ」
「しょうがないなぁ……じゃあアレでいいか」
マリーレイアは棚のティーカップを指差した。
「えぇ……」
無作法だと思いながらも、シーズは仕方なく、優美な花の描かれた白磁のカップを取り出して、赤ワインをドボドボと注ぐ。
「かんぱーい」
「かっ、乾杯……」
互いにティーカップを鷲掴みにしながら、チンッと傾けて、一気に中身をあおる。
ゴクリゴクリと喉を流れる赤い液体が、身体に染み込んでゆく。
風情はないが、気取ったものを捨てる開放感は意外と心地よかった。
「キミはいつも、こんなことしてるのか?」
「そんなわけないだろ。今日はあれだ、幼馴染の再会記念だよ」
シーズはカップを傾けながら苦笑する。
「それ、この前したばかりじゃないか」
「バカ言え、お前はすぐに帰っただろ」
「うっ、まあ確かに……」
「最近は手紙しか寄こさなかったし、まったく薄情なやつだ」
「それは、うん、すまなかった……」
父親が他界してからは、立て込んでいたとはいえ、確かに少し疎遠になっていたかもしれない。
シーズは反省しつつも、あることに気づく。
「もしかして、マリーがうちに来たのは、俺がすぐに帰って寂しかった……ぶっ!?」
マリーレイアの投げつけた枕が顔に直撃したせいで、最後まで口にすることはできなかった。
「自惚れるなよコノ野郎」
彼女の頬が赤くなっているのは、怒っているせいなのか、それとも――
しかし、普段はわりと鈍感なシーズだが、なぜかこういうときに限って、無駄に察しが良くなってしまう。
「つまり、きみが馬車に大荷物を乗せてたのは、最初からうちに滞在するつも……ひででっ!?」
マリーレイアの白い指がシーズの頬を引っ張る。
「要らんことを言うのはこの口かぁ?」
凶悪な笑みを向けるマリーレイア。これ以上からかうのは危険だと悟り両手を上げて降参する。
「すまなかった。これからはもっと会いにいくからさ」
「――まあ、お前が来たければ、好きにすればいいさ」
落ち着いたところで、二人はまた、カップにワインをドバドバ注ぐと、ぐいっと飲み干す。
「ぷはっ――そういやお前、夕食のときアルテラさんのことを、妙に庇《かば》ってたな?」
「いや、べつに庇ったというか……彼女も過去に色々あったみたいなんだ。詮索はしないでくれよ」
「はぁん? お前はまぁたアレだろ、涙ながらに悲しい過去を聞かされて、疑わずにコロッと信じちゃったんだろ?」
「うっ……それは、まあ、その……」
「ダメだなぁ、女の涙に弱い男ってのはこれだからぁ」
マリーレイアはぐいぐいとワインを飲み続ける。もうほとんど絡み酒だ。
シーズも図星を指されて反論できないうえに、目の前に座るマリーレイアの格好にも困っていた。
彼女が膝を立て座るせいで、先ほどから、逆三角形をしたショーツの膨らみが丸見えだ。
「おいっ、聞いてるのかぁシーズ」
「ああ、聞いてるって……」
パンツを見ないように目を逸すとマリーレイアに怒られるので、前を見るしかない。見るしかないのだ。
大部分がレース生地で作られたショーツは、半分透けているようなもので、面積の割に肌色の露出が多く、彼女の秘部もギリギリ隠れているといった程度。下手をすれば透けて見えそうだ。
自分の知らない間に、幼馴染の女の子が、こんな過激な下着を履くようになっていたことに、シーズはショックを受ける。
(なんてけしからんパンツなんだ。こんないけないパンツを履くなんて。まったくマリーはけしからんパンツだ!)
どうやらシーズもだいぶ酔っているようだ。
「おい、シーズ」
「だから……ちゃんと聞いてるって」
「パンツ見てるのバレてるからな?」
「!?」
【29話】領主様と幼馴染の初エッチ
冷や汗が背中を伝う。
シーズはチラ見しているつもりだったが、実際は彼女のパンツに向けて、これでもかという程の熱い視線を送っていたらしい。
いくら酔っているとはいえ、さすがにマリーレイアも気づかないわけがない。
目を吊り上げながら睨んでいる幼馴染の姿を想像しながら、恐るおそる顔を上げるシーズだったが、目に映ったのは、恥じらいに頬を染めた幼馴染の姿だった。
(思ってた反応と違う……!?)
罵声が飛んでくるかと思いきや、こんな乙女っぽい反応をされてしまい逆に動揺してしまう。
「えっち……」
「えっ!? ちがっ、これは、マリーがそんな格好をしているからで……」
そう言いながらも、シーズの視線は少女のパンツに吸い寄せられてしまい、マリーレイアは股間を手で隠そうとするけど、指の隙間から薄布がチラチラと覗けてしまい、むしろイヤラシイ感じになっている。
酒のせいなのか、それともパンツを見すぎて血が上ったのか、シーズの顔は熱くなり頭もクラクラしてきた。
乾いてもない喉がゴクリと唾を飲み込む。
このままだと間違いを犯してしまいそうな気がしてならない。
「あーっと、マリーもだいぶ酔ってるみたいだし、そろそろお開きにしようか?」
「そんなことないわよ、ぜんぜん平気なんだから」
(絶対に酔ってるだろ!?)
喋り方まで女の子っぽくなったマリーレイアが腕に絡みついてくる。
「いやっ、ちょっとまて……」
シーズは咄嗟に防衛線を張ろうとしたが、しなだれかかるマリーレイアの柔らかな体の感触によって、あっさりと突破されてしまう。
「ねぇ……まだいいでしょ?」
(マリーってこんないい匂いしてたっけ……?)
華奢な体は柔らかく、触れ合えば温もりが伝わり、滑らかな髪からは鼻腔をくすぐる女の子の甘い匂い。
どれもシーズの知らないマリーレイアだった。
「マリー、これ以上はまずい」
「なにが……?」
「だからさ、俺は……男なんだ」
「知ってるわ」
「男はさ、こうやって女の子とくっついてると、普通じゃいられなくなる」
「うん……シーズの心臓、ドキドキしてる……」
「だから、これ以上はダメだ」
「どうして?」
まるで押し問答だ。シーズは鈍い頭を必死に動かす。
「俺たちは、幼馴染で……」
けれど幼馴染みだと、なにがダメなのか上手く言えない。
「俺には……」
脳裏にアルテラの顔がよぎったとき、宿屋の娘に言われた言葉を思い出した。
(俺は……アルテラと、どうなりたいんだ?)
男を虜にするな妖艶な肉体に溺れたいだけなのか、それとも……。
しかし結論に至ることはなく、まとまらない思考は糸のようにほどけてゆく中で、マリーレイアが身を寄せ耳元で囁く。
「なにもダメじゃないわ……」
目を向ければ、そこには、感情が溢れたように潤んだ青い瞳がこちらを見つめていた。
人形のように美しく整った少女の顔。けれど朱のさす頬から温もりと感情が伝わってくる。
唇の感触と共に、混乱した思考は霧散した。
「んっ……」
重ね合わせるだけの初々しい接吻は、アルテラとする蜜が蕩けるような口づけではなく、ほのかに甘く初々しいものだった。
「んっ……ふっ……」
ゆっくりと唇が離されると、マリーレイアは吐息を漏らしながら、恥ずかしそうに目を伏せる。
幼馴染の純情なそぶりにドキリとしていたシーズだったが、細い指にやんわりと頬をつままれて目を瞬かせる。
「いま、アルテラさんと比べたでしょ?」
「えっ!?」
「そういうの、女はすぐにわかるんだから」
女というのは何故こうも勘が鋭いのだろうかと、シーズは内心で舌をまく。
しかし、マリーレイアはそこまで気にしていないようで、すぐに指を離すと、シーズを引き寄せながらベッドに倒れ込んだ。
押し倒すような姿勢になったシーズは、体の下に収まる少女がとても繊細で愛しむべき存在に見えた。
「きて……シーズ」
シーズはもういちど口づけをしながら、肩紐をずらしてベビードールを脱がす。
ショーツだけを残したマリーレイアの肢体は、女として充分に男を受け入れられるぐらい発育していた。
華奢な体つきをしているが、乳房とお尻はしっかりと丸みを帯びており、伸ばした手がプルンと揺れる双丘に触れると、瑞々しい弾力で押し返される。
「んっ……あっ、ぅん……」
優しく乳房全体を撫でると、マリーレイアは切なそうに声を漏らした。
可愛らしい乳首を突っつくと、ぴくんと身体を震わせる。
「ひぁっ……っ、んぁっ……さきっぽ……だめぇ」
おそらく、男と肌を重ねるのは初めてなのだろう。マリーレイアのこわばった身体から緊張が伝わってくる。
シーズは緊張をほぐすために、乳房だけではなく、首、背中、太ももの内側と、少女の身体を指と舌を使って優しく愛撫する。
だんだんとマリーレイアの身体が火照りだし、肌がじんわりと汗ばんでくると、シーズは愛撫をしながらショーツに指を掛ける。
「マリー、脱がすよ」
「う、ん……」
ショーツを引き下げて細い足から抜き取ると、入念な愛撫によってトロリと濡れた恥部が晒される。
プニッした割れ目の柔肉はピタッとくっついているが、指で広げると、愛液がトロリと垂れてくる。
「いやぁ……そんなに見ないで……」
秘部を間近で見られるのが恥ずかしかったのか、マリーレイアは股間を手で隠そうとするが、シーズの手がやんわりとそれを阻み、秘裂に指を潜り込ませる。
「ふうっ! んんっ! あっ、あぁ……ひんっ!」
奥まで指を挿れないように注意しながら、クチュクチュと割れ目を浅く掻き回すと、いやらしい蜜がどんどん溢れてくる。
「凄く濡れてるな、気持ちいい?」
「ああっ! んっ……ひあぁっ! そんな……やだ、だめぇ……っ」
マリーレイアは羞恥と快感が混ざり合ったような悲鳴を上げる。
いつも勝気な幼馴染が、まるで別人のように弱々しく悶える姿にシーズは興奮した。
その姿をもっと見たくて、秘裂に顔を寄せると舌でクリトリスを舐め上げる。
「えっ、うそっ、うぅっ! あっあぁっ! んンッ!」
舌と指で同時に責められ、許容を超えた快感の刺激にマリーレイアは体をのけ反らす。
「ひんっ! イッあっ……うっ、んんっ、あアッァッ、ダメェッ! もうっ、あァァッ……ひぐぅっ、いっイクっ、んぅぅゥッ!」
マリーレイアは身体を震わせながら、シーズの顔を太ももでぎゅうっとはさみ込む。
ドロリとした愛液が膣口から流れ出し、シーズの手をぐっちょりと濡らした。
イッたばかりの膣口がヒクヒクと動くのを見ながら、シーズはズボンを下ろす。
そそり勃ったペニスが姿を現し、マリーレイアはそれをみてぎょっとする。
「うそっ……それ、挿れるの……?」
想像していたよりも大きくなったイチモツを見て、マリーレイアが怯える。
ほぐしたとはいえ、彼女の秘裂はまだピッタリと閉じている。それは純潔を守るために肉棒の侵入を拒もうとしているようだった。
「シーズ、わたし……初めて、だから……優しく、してね」
不安そうに手を握ってくるマリーレイアの可憐な仕草に胸が高鳴る。
「シーズ……?」
「マリー、なんていうか……すごく可愛いよ……」
今の気持ちを上手く言葉にできないのがもどかしかった。
「ばかっ」
マリーレイアは恥ずかしそうにペチッとシーズの胸を叩く。
あまりにも別人すぎる幼馴染の様子に、もしかしたらこれは夢なんじゃないかと疑いたくなる。
しかし、今はただ、目の前の少女を抱きたいという気持でいっぱいだった。
「大丈夫、優しくするから」
「うんっ」
シーズは慎重に探るような動きで、割れ目に沿ってペニスをずらしていく。亀頭が少し埋もれる感触があり、そこが膣口なのだとわかった。
後はこのまま腰を落とせば肉棒を彼女の膣内《なか》に挿入することができる。
「挿れるよ、マリー」
「んっ、きて……」
【30話】我慢できずに幼馴染に中出ししちゃう領主様
女性器は愛撫によってトロッとした蜜液に濡れていたが、初めて男を受け入れる膣は狭く、秘肉をかき分けようとする亀頭の侵入を拒もうとする。
「んっ……ぅっ、あっ……ぃっ、いたっ……」
ぬめった蜜肉を感じながら怒張をゆっくり沈めていくと、マリーレイアがひときわ痛がるので、シーズは動きを止めた。この先に処女膜があるのだ。
「マリー、大丈夫か?」
「だっ、いじょうぶ……だから、このまま……」
マリーレイアの気持ちを受け止めたシーズは、辛いのを長引かせないためにも、このまま奥まで一息に挿れることにした。
腰をぐっと溜めて、先端だけ埋まった状態のペニスを、ズブリと彼女の膣内に押し込む。
キツく締めつける膣内に勢いよく入り込んだ肉棒が、途中で抵抗する膜を貫くような感触を感じながら、そのまま奥の熱溜まりへとつき立てる。
「あアァッ!! ぁっ……ううっ、ひぅっ……!」
マリーレイアは破瓜《はか》の痛みに顔を強張らせながらも、耐えるように背中にしがみ付く。彼女が無意識に立てた爪に引っ掻かれ、背中にヒリっとしたものが走った。
しかし、熱くうねる膣壁に肉棒をギュウギュウと締め付けられる快感に比べれば、そんなことは気にもならない。
そして、ついに肉棒は根元までずっぽりと膣内へと呑み込まれた。
「マリー、ぜんぶ……挿入《はい》ったよ」
「ほん……と? あっ……んっ」
ぎゅっと閉じていた瞳を開き、ほっとした表情をするマリーレイアだが、シーズの腰が僅かに動くだけで痛みに顔を歪める。
「慣れるまで、このままでいようか」
「でも、男の人は動かないと気持ちよくならないんでしょう……?」
「無理しなくていい」
シーズはそう言って、マリーレイアに口づけをした。
「んっ、ちゅっ……ちゅっ、んんっ、お腹の中で、シーズのおっきいのが、ビクビクしてる……」
「マリーの膣内《なか》、このままでもスゴく気持ちいいよ」
「あっ、ちゅっぷ、ちゅ、やだ……んっ、恥ずかしいこと、言わないで……んっ、ふっ、レルッ、チュッ、ちゅっぷ…」
二人は結合したまま、しばらくの間、抱き合いながら唇を重ねた。舌が擦り合わされるたび、彼女の甘い唾液が口の中で混ざり、クチュクチュと卑猥な水音を立てる。
「んぅっ、ちゅっ……ぁっ、まだジンジンすけど、なんだか、あったかい……もう、動いても大丈夫そう……」
「わかった、ゆっくり動くから」
マリーレイアの様子を見ながら、シーズがそっと腰を引く。ピッチリと吸着するようにペニスを締め付けていた膣肉が、男根を離すまいと絡みついてくる。
「あぅっ、んんっ……ふっ、あっ……あぁっ……」
快感と痛みが混ざった、甘く痺れるような感覚にマリーレイアが喘ぐ。
愛液にまみれたキツい膣肉にペニスを絞られ、シーズは腰をわななかせながらも、もういちど奥までじゅぶりと肉棒を挿入する。
「うん……ぁぅっ、うぅっ……んぅ! シーズの、オチ○ポ……中で……ああっ、すごいよぉっ……」
「ぐぅっ、すごい締め付けて……気持ちいいよ、マリー」
最初はゆっくりするつもりだったのに、マリーレイアの膣内が気持ちよすぎて抽送のスピードがどんどん速くなっていく。
「ごめん、マリー……気持ちよすぎて、腰が、止まらないっ……」
「んぅっ! ひぃっ……あンッ、あぁアっ! いいっよっ……もっと、気持ちよくなって、いいからっ……ああぁっ!」
もはや彼女を気遣うこともできず、ぱちゅんぱちゅんと音を立て、夢中で腰を打ち付けるシーズをマリーレイアは必死に受け止める。
睾丸《こうがん》が熱く疼き、尻にぐぅっと力が入る。我慢するのも限界だ。
「うぅっ、もう射精《で》るっ、射精《だ》したい! マリーの膣内《なか》にっ」
「うあっ、んぅぅっ、だっ……して、いいよ、中に射精して……シーズの精液……私の膣内にぜんぶっ、だしてぇっ……!」
どぶっ! どくっ! どびゅっ! びゅるっ!
彼女の許しを得て、いまかいまかと渦巻いていた精液がマリーレイアの膣内に解き放たれる。
肉棒がびっりち収まっていた膣内に、白濁液がドクドクと流れ込む。
「ひンっ! あぁっ、んンッ! ふっ……はっ、はぁっ、熱い……精液が、おなかの中に、びゅっびゅって、出てるよ……」
マリーレイアは恍惚とした表情で、自分の膣に精液が注がれるのを感じた。
余韻がおさまるのを待って膣から肉棒を引き抜くと、純潔を散らした証に、赤い血と混ざった白濁液がマリーレイアの恥部からドロリと垂れ落ちる。
シーズは射精後の気だるさを感じながら、マリーレイアの隣に寝そべると、初めてのセックスで疲れたのか、くったりとしていたマリーレイアが顔を向ける。
「シーズ、わたしのオマ○コ、気持良かった……?」
「ああ、すごくよかった」
「ふふっ」
その仕草が可愛らくして、シーズは愛おしい気持でマリーレイアを抱きしめる。
「シーズの体、あったかい……」
「マリーもだ」
抱き合いながら互いの肌のぬくもりを感じていると、急激に眠気が襲ってきた。
セックス後の倦怠感に、酒の酔いも加わってか、重い瞼が閉じていくに逆らうこともできない。
それはマリーレイアも同じのようで、シーズの胸に顔を押し付けるようにして目を閉じている。
(いい匂いだ……女っていうのは……どうしてこんなに……)
だんだんと思考がぼやけていき、二人は抱き合ったまま、満足げな顔で寝息を立て始めた。
*
シーズが目を覚ましたとき、目の前が肌色で覆われていた。
なにごとかと手を動かしてみると、両手にタプンとした柔らかい感触。その正体は、眠りながら彼の頭を抱き寄せていたマリーレイアの胸とお尻だった。
(柔らかい……)
シーズが手を動かしてマリーレイアの柔尻を堪能していると、ボンヤリとしていた視界の端にナニかが映った。
(なんだろう? 人影のような……)
ゆっくりと脳が覚醒していくにつれ、それがなんなのか理解したシーズの顔がスーッと青ざめる。
朝陽が差し込む部屋。ベッドの横には、抱き合いながら眠っている二人を、にこやかな笑みを浮かべ見つめている――
アルテラが立っていた。


