【41話〜50話】巨乳人妻メイドエロ小説【田舎領主様と獣人の母娘】

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【41話】人妻メイドにお仕置きセックスする領主様

アルテラの膣内に男根を沈めた途端、温かくウネウネとした肉ヒダが竿に絡みついてくる。

いい女でも抱き続けていれば、そのうち飽きてしまうというが、アルテラの名器は何度味わっても飽きるどころか、むしろ数を重ねるたびに快感が増してゆき、どんどん深みに嵌っていくようだった。

腰を振らずとも、ねっとりとした膣ヒダが肉棒をしごいてくるせいで、気を抜いたら挿れているだけ果ててしまいそうなぐらい気持ちが良い。

しかし、ここであっけなく射精してしまっては主人としての威厳を見せることもできない。

シーズは深く息を吐きながら、背後から尻たぶを掴み、勢いよく腰を打ち付ける。

「あんっ! あぁっ! 旦那様のオチ○ポ、とっても硬いですわぁ……」

聞く者の理性を溶かしてしまいそうな甘ったるい喘ぎ声を上げながら、アルテラは更に膣を締め上げてくる。

柔らかな肉壁が吸い付く感触に思わず唸ってしまいそうになる。

このまま一方的にイカされてたまるかと、シーズも負けじと膣の天井を亀頭で擦り付けるように抽送してやり返す。

「あっ、あぅっ! んんっ……! あぁっ、そこっ……グリグリされたら、わたし、んぁっ……!」

シーズとて彼女とは何度もセックスしているのだ。アルテラがどこを責められると感じてしまうかは心得ている。

「ほらっ! どうだアルテラ!」

このままアルテラをイカせてやろうと、肉棒を膣奥までねじ込み、亀頭で子宮口をノックしてやる。

「んんっ! あっ、旦那様のオチ○ポ、一番奥まで届いて……ああっ、そんなに、赤ちゃんのお部屋をトントンされたら……奥が痺れて、あぁっ……!」

奥を突かれるたびにアルテラは、四つん這いの状態で獣のように背中を仰け反らせる。

どんどん熱を帯びてゆく喘ぎ声。彼女が感じているのが伝わってきて、シーズはさらに激しく肉棒を抽送した。

肉壷からは愛液がとめどなく溢れ、腰を打ち付けるたびにジュボジュボと卑猥な音を立てて股間から垂れ落ちてゆく。

性感の昂ぶりに反応した彼女の膣は、まるで別の生き物のように蠢き肉棒に絡みつき、抽送を早めたせいで快感はさらに倍増し、シーズもいつ射精してもおかしくない状態である。

「ぐぅっ、アルテラ! 俺はキミを他の男に渡すつもりはないからな……!」

お前は俺のものなんだと言い聞かせるように、シーズは肉棒で何度も彼女の中をえぐり、奥深くに自分のイチモツを刻み込む。

「んぅっ……! あぁっ、はぁぁんっ……! もちろんです……アルテラはっ、身も心も……んっ、旦那様のものですわ……」

アルテラはシーツを握り締め、綺麗な銀髪を振り乱しながら、思いの丈をぶつけてくる主人の剛直を受け止める。

ジュボッ、ジュボッ、ジュボッ、ジュブッ!

行為の激しさにベッドはギシギシと軋み、アルテラの尻に股間が打ち付けられる音と、突き込まれた肉棒によって蜜液がかき混ぜられる音が鳴り響く。

「ぐぅっ……! 出すぞ! きみの子宮に俺の精子を注いでやるからな!」

「はぁっ、んぅっ……わたしもっ、もうイッてしまいそうですわ……あぁっ! 出してください旦那様……アルテラの子宮を旦那様の子種で満たしてくださいませ……っ!」

その言葉を受けて、シーズは一番奥までペニスを届かせようと、尻たぶを押し潰す勢いで股間を密着させる。

十分な太さと長さを備えた男根はしっかりとアルテラの最奥まで届き、亀頭を子宮口の窪みに密着させながら、精管を昇ってきた白濁液を解き放った。

ドビュッ! ビュルルッ! ドクッ! ドピュッ! ドブッ!

「ひああアアァッ!! あうっ……! 旦那様の精液、赤ちゃんのお部屋に入ってきて……あアァッ!」

お腹の奥に熱い塊が押し寄せるのを感じながら、自らも絶頂を迎えたアルテラは、膣を激しく収縮させながら流れ込んでくる大量の精液を子宮の中に吞みこんでいった。

ドクッドクッと射精しながら、シーズは彼女の子宮に精子を塗りたくるかのように、グリグリと腰を押し付けながら、最後の一滴まで膣内に出した。

「はぁっ……はぁっ……あぁっ……旦那様ぁ……たくさん、射精されましたね……お腹の中が、とっても熱い……」

絶頂に震え、うつ伏せになってベッドにへたり込むアルテラ。

シーズも息を乱しながらその上に覆いかぶさり、彼女を後ろから抱きしめる。

(ああ……こんな独占欲丸出しで……みっともないな……)

精液と一緒に気持ちも全部吐き出してしまうと、後に残ったのは狭量な自分に対する恥ずかしさだけだった。

ゆっくりと彼女の膣から肉棒を引き抜くと、中に出された精液が女陰からドロリと流れ出してくる。

気だるげに身体を起こしたアルテラが股に付着した精液を拭い取り、乱れたメイド服を着なおす様子をシーズは後ろからぼんやりと眺める。

なんと声を掛けるべきか考えているうちに、身なりを整えたアルテラがベッドから降りてしまい、シーズは彼女を引き止めようとするも、振り向いた彼女の無機質な瞳に言葉を失う。

「旦那様? どうかなさいまして?」

しかし、瞬きをすれば、そこにいるのはいつも通り柔和な笑みを浮かべたアルテラだった。

「いや……すまない、乱暴なことをして……」

「うふふっ、お気になさらないください。アルテラは旦那様のものなのですから、好きなように扱ってくださいませ」

「……ああ、そう……だな」

そのときシーズは、胸の奥にへばりつくようなものを感じたのだった。

【42話】マリーレイアの研究記録

商人と一悶着があった翌日、書庫を訪れたシーズは、いまでは書庫の主となっているマリーレイアにその経緯を話した。

「と、いうことがあってさ」

「ははっ、私の知らないところで、そんな面白そうなことが起こってたのかぁ」

「いや、全く面白くないから……」

行儀悪くスカートで足を組みながら椅子に座り、愉快そうに笑うマリーレイア。

書庫には置いてなかったはずの机と椅子がいつのまにか運び込まれていた。おそらくまたドイル老に無理言って手伝わせたのだろう。

机の上には広げられた書物が散乱しており、壁には何やら書きなぐったメモが貼り付けられ、いつの間にかこの場所はマリーレイアの研究室と化しているのだが、彼女の奔放な行動にいちいち文句を言っても疲れるだけなので黙認されている。

「相手の様子が明らかにおかしかったんだよ、まるで正気を失っていたみたいで」

あのとき、アルテラに掴み掛かろうとした商人は、シーズに止められるまで自分が何をしていたのか理解しておらず、まるで夢遊病者のようだった。

「ふむ、損得勘定で動く商人が、女の色香に釣られて領主に喧嘩を売るというのは不自然な気もするが……どっかの領主様も似たようなもんだしなぁ」

マリーレイアにジト目で見られたシーズは、心外そうに首を振った。

「いやいやいや、俺はいつだって正気だぞ」

「……本当にそうか?」

「えっ」

彼女の重く静かな口調に、シーズは思わず口ごもる。

実際、アルテラを前にして理性的な振る舞いができなくなってしまうのは、シーズにも自覚がある。

森の中でアルテラと出会ったあの瞬間から、シーズはもう彼女を放っておくことができなかったのだ。彼女の色香に惑わされていると言われても反論できない。

「うーん、そう言われると……いや、しかし……」

自分も同じ穴のムジナだということにショックを受けるシーズに、マリーレイアはやれやれと嘆息する。

「ほら、私は調べ物で忙しいんだ。こんなところで唸ってないで部屋に戻って自分の仕事でもしてろ」

「なんだよ、いつもは人の邪魔ばかりするくせに」

「あん?」

「いえ、なんでもないです……」

マリーレイアに睨まれて、シーズはすごすごと書庫から出て行った。

「さて……と」

また一人きりになった彼女は読みかけの書物に視線を戻す。

マリーレイアがこの書庫で文献の調査を始めてからしばらく経つが、結論から言えば、ここは貴重な文献の宝庫であった。

文字の種類や劣化具合と記述内容から、この土地を人族が統治する以前に獣人によって書き記された書物だと分かる。

それこそ、アカデミーの学者連中が知れば騒ぎになる代物だ。

ラングレイブ家がどういう経緯でこれらの文献を保管していたのかは不明だが、現当主であるシーズはこの書庫について何も知らなかった。おそらく父親である先代もそうだったのだろう。

(それが逆に幸運だったのかもな)

大昔の戦で獣人と人族が争った際には、異種族の文献は異端扱いされその多くが焼却されてしまっている。だからこそ、この国で発見される獣人の書物は貴重なのだ。

マリーレイアはこれからの獣人が遺した文献から、彼女の胸に掛けられた宝石、おそらく儀式的な意味合いを持つ装飾品なのだろうソレに関する手がかりを探していた。

そして文献を漁っていくうち、獣人に伝わる古い伝承の中に”石”にまつわる二つの文献を発見した。

一つは、絵画と象形文字で構成された絵巻で、おそらく獣人が信仰する神に関する物語なのだろう、神らしき存在から石のようなモノを賜る様子が描かれているのだが、所々に劣化が激しく、その文字は残念ながらマリーレイアにも解読不可能だった。

しかし、もう一つの伝承が記録された書物は比較的新しく、保存状態もよかったおかげで解読もだいぶ進んでいる。

そこに書き記されていたのは、毒を撒き散らし人々を苦しめる魔獣を輝石の力を使ってその中に封印するという内容の伝承であった。

この物語で登場する魔獣を封印した”輝石”というのは身の丈ほどの大きさがあり”月のごとき輝き”と記述されている。

彼女のもつ石は指に収まるサイズなのだが”月のような輝き”という描写に、以前にシーズと見た発光現象を連想できる。

しかし残念ながら、その発現条件も未だ不明のままだ。

夜になると光るのかとも考えたが、そう都合良くはいってくれなかった。

そして、その日も彼女は太陽が沈み外が暗くなっていることにも気づかず研究に没頭していた。

机に置かれたランプの周りだけが明るく照らされた書庫は静寂に包まれ、めくれたページが擦れる乾いた音だけが聞こえる。

そのときのマリーレイアは集中するあまり気づいていなかった。背後の暗闇から自分に向かって伸ばされた白い手を。

彼女の華奢な肩にヒタリと触れる何者かの手。

「ッ……!?」

冷たい感触にマリーレイアが驚いて振り向くと、そこには銀のトレイを手に持ったアルテラが立っていた。

「申し訳ありません……お声はかけたのですが……」

「あっ、ああ、すまない……集中すると周りが見えなくなるんだ」

「旦那様からお夜食をお届けするよう仰せつかって参りました」

芳しい香りにつられて腹の虫が騒ぎ出したマリーレイアは作業の手を止め、ありがたく差し入れを受け取った。

彼女はアルテラを怪しんでいるものの、だからと言って嫌っているということもなく、女二人は衝突はしないものの、今も微妙な関係を保ったままである。

「ずいぶん熱心に本を読まれているのですね?」

「ああ、君たち獣人の言い伝えや神について調べている」

「神……ですか」

「なにか面白い話しを知っていたら教えてほしいね」

「申し訳ありませんが、そういったことには疎くて……ですが、獣人の神は今晩のような満月の日に地上に降り立ったとされていますね」

「へぇ、それじゃあ、アルテラも夜に祈りを捧げるわけだ?」

「いえ……私はもう信仰心を捨てました……神に祈ったところで救われることはないのですから……」

アルテラにしては珍しく感情が透けて見える言葉に、マリーレイアもキョトンとする。

「申し訳ありません……余計なことを言いました」

「べつに私はいいと思うけどね、人生は自分の手で掴み取ってなんぼさ」

「マリー様のそういうところ、素敵だと思いますわ」

「バカにしてるだろ」

「いえ、本当に羨ましい……」

最後にそう言い残して、アルテラは書庫から去って行った。

空腹が満たされたマリーレイアは、今日のところは作業を止めて部屋に戻ることにした。

眠る前の気晴らしにと、中庭に出た彼女は、夜空に浮かぶ月を仰ぎ見ながら大きく背を伸ばした。

雲ひとつない夜空には、アルテラの言っていた通り、青白く光る満月が浮かんでいた。

そしてマリーレイアは、胸元の石が淡く光っていることに気づいたのだった。

【43話】領主様と消えた指輪

ぬるま湯に沈んでいるような、心地よく体が溶けてしまうような感覚。

只々きもちがよくて、只々深く沈んでいく――――

「……ぁ……さ……ま」

誰かの声に呼ばれた気がした。

「だん……さま…………だんな様」

それがアルテラの呼び声だと気づいたとき、シーズの意識は現実に引き戻される。

目の前には、心配そうに自分を覗き込むアルテラの顔があった。

どうやらベッドの中で彼女の豊満な乳房に顔をうずめながら、いつの間にか夢うつつとなっていたようだ。

「ああ、すまない……ちょっとぼんやりしてた」

ぼやけた思考を覚まそうと頭を揺する。

(疲れが溜まってるのかな……)

日中も生あくびが絶えず、最近はどうもしゃっきりしない日が続いていた。

「うふふっ、でも旦那様のここ、とっても硬くなってますわ」

アルテラのしなやかな指が勃起したペニスを撫でる。ぼんやりする頭とは裏腹に男根はいつも以上に熱く滾り、彼女の膣内に入りたがっていた。

「ああ、まだまだし足りないんだ」

シーズは腰をずらし亀頭の先端をアルテラのしっとりと濡れた花弁にあてがうと、そのまま膣奥へと挿し込んだ。

ズプリと膣壁を押し広げながら潜り込んだ肉棒に、彼女の熱く蕩けた膣内の感触が伝わってくると、あまりの気持ちよさに腰が勝手に動きだしてしまう。

「んぅっ……あぁっ、旦那様ぁ……」

「はっ、はァッ……アルテラっ、アルテラ……ッ」

彼女の膣をより深く味わおうと、シーズはひたすらに腰を振ってペニスを抽送する。

肉棒を挿入されたアルテラの身体もまた性を求め膣肉は蠢き、シーズを快楽で包み込んだ。

相変わらず頭は重たいままだったが、腰は淀みなく動き、彼女の感じる箇所を的確に突きあげている。

まるで意思とは無関係に下半身が快楽を求めて勝手に動いているようだった。

ベッドが軋み、ランプの明かりに照らされた壁には絡み合う影絵が映り込む。

彼女の耳と尻尾のせいか、その影はまるで人と獣がまぐわっているようにも見えた。

夜が耽るまで交わり、精を吐き尽くしたシーズは、アルテラを抱きしめながら、意識はやがてまた深い泉の底へと沈んでいった。

シーズが眠ったのを確認したアルテラはいつも通り、彼を起こさぬよう気を配りながら、腕から抜け出し部屋を去ろうとする。

そのときふと、ベッド脇のテーブルに置かれた指輪に彼女の目が止まった。

それはシーズがいつも身につけている青い宝石の付いた指輪で、不思議と惹きつけられるような輝きを湛えていた――。

次にシーズが目を覚ました時、窓の外では朝日が昇っており、ベッドにはやはりアルテラの姿はなかった。

シーズは欠伸をしながらベッドから抜け出すと、朝の身支度を始める。

顔を洗い、服を着て、髪を整え、最後に当主の指輪を嵌める。それが毎朝の習慣だ。

しかし今朝はそれができなかった。

「あれ?」

シーズは間抜けな声を出しながら、部屋をあちこち移動して回る。

ひとしきりウロウロとしてから、また同じ場所に戻って来たとき、彼の顔は青ざめていた。

「指輪がない……」

昨夜は確かにテーブルの上に置いておいたはずなのに、その指輪がどこにも見当たらないのだ。

もう一度部屋を探し回ったけれど、やはり見つからない。

(ということは……)

シーズは急ぎ部屋を飛び出すと、廊下を早足で進み、目の前のドアをバタンッと勢い良く開けた。

ちなみにそこはマリーレイアの部屋である。

「マリィィッ!」

「うおッ!?」

どうやらマリーレイアは着替え中だったらしく、ショーツ以外なにも身につけていない裸の状態の彼女は、突然の侵入者に驚き、胸を隠すことも忘れて仰け反った。

けれどシーズも相当に焦っているようで、そんなことには構わず部屋にずかずかと入り込み、マリーレイアに詰め寄る。

「おいマリー! 指輪はどこだ!」

「はッ? オマエはいきなり何を言って……」

「しらばっくれても無駄だぞ! 前からキミがあの指輪を欲しがってたのは知ってるんだ!」

細い肩を掴まれグラグラと揺すられるマリーレイアは、うんざりした様子でシーズを押しのける。

「あーもー! だからなんのことだか分からん! とりあえず落ちつけ! 何があったかちゃんと理説明しろ!」

「ぬっ……」

そこでようやく冷静さを取り戻したシーズは、事の経緯をマリーレイアに説明した。

「ほぉ、つまり指輪が盗まれたと思って、真っ先に私のことを疑ったわけだ? 長年の付き合いである幼馴染の私を?」

「それはその……長年の付き合いだからこそ疑ったというか……」

「へぇ……」

氷点下の瞳で睨みつけられて、シーズは気まずそうに視線を宙に泳がせる。

「いや、マリーなら冗談で持ち出すぐらいしそうだと思って……すまない、俺が浅はかだった……」

「ふんっ、まったくしょうがない奴だ……まぁ、オマエにとっては大切なモノなんだろうし? 気が動転してたって事にしといてやるよ」

マリーレイアはそう言って、やれやれと肩をすくめる。

「怒ってないのか?」

「私が寛容な心の持ち主だったことに感謝するんだな」

「マリー……ありがとう」

幼馴染の優しさにシーズは心を打たれた。

「これからは私のことをもっと敬え」

「ああ、もちろんさ!」

「ワンと鳴け」

「わん!」

「マリーレイア様と呼べ」

「わんわん! まりーれいあさまー!」

「はっはっはッ! 実にいい気分だ!」

パンツ一丁のおっぱい丸出しで踏ん反り返って高笑いを上げるマリーレイアに、へへぇとかしずく領主様。

いつの間にか開けられていた部屋のドアからは、怪訝な顔をしたアルテラが、その不可解な光景を黙ってジッと見つめていた。

「「うおッ!?」」

視線に気づいて驚き仰け反る二人。

「お二人とも……その……大丈夫ですか?」

ナニがとは言わないものの、彼女の瞳には二人への深い哀れみが宿っていたのだった。

【44話】領主様の体に起こった異変

不審がるアルテラの誤解をとくため、シーズは朝起きたら指輪がなくなっていた事を説明した。

「アルテラは何か知らないか?」

「旦那様の指輪ですか? ええ、確かに私も、昨夜はテーブルの上に置かれているのを見ておりますわ」

ということは、少なくとも昨日の夜、シーズが眠るまで指輪は部屋にあったということだ。

「へぇ、昨日の夜はアルテラと一緒にいたのか」

「んぅっ……!?」

マリーレイアの冷ややかな視線を感じながらも、シーズの脳裏には嫌な考えがよぎってしまう。

(いや……そんなまさかな)

けれど、それを口にするのは憚られてしまい、シーズが黙ってしまうと、変わりにマリーレイアが口を開いた。

「まあ考えられる線としては、一つ、何かの拍子で落ちた指輪が今も部屋のどこかに転がっている」

それはシーズも真っ先に思いついたので、ベッドや机の下までよく探したけれど見つからなかった。

「二つ、外部からお前の部屋に侵入した何者かが、指輪を盗んでいった」

普通に考えればそれがいちばん可能性が高いのだが、その侵入者というところに問題があるのだ。

「補足として、その侵入者は、この屋敷にいる誰かの可能性が高い」

「おいマリー、せっかく人が言わずにおこうとしてたのに……」

「ふんっ、こういうのは下手に勘ぐるより、はっきり言っておいたほうがいいんだ」

マリーレイアの言葉にも一理ある、しかしそれを聞いていたアルテラは、不安そうな表情でシーズを見つめた。

「旦那様……もしかして、私のことをお疑いになられてますか……?」

「まさか!」

シーズは不安がるアルテラを安心させるため、大げさにかぶりを振ってから、優しく彼女の肩に手を置いた。

「この屋敷にいる者は皆、俺にとって家族も同然なんだ。疑うわけないじゃないか」

「旦那様……」

シーズの言葉に、アルテラがうっとりとした顔で瞳を潤ませる。

(これはキマった!)

素晴らしい領主様を演じているシーズに向けて、またも冷たい視線が隣から突き刺さる。

「私は真っ先に疑われたけどナ」

「んぅっ……!?」

やはりシーズはキマらない男であった。

さて、あまり事を荒立てたくなかったシーズは、とりあえず指輪がなくなったことは、三人の秘密にしようと思っていた。

しかし、マーサには会った直後に「坊ちゃん、指輪はどうされました?」と気づかれ、庭仕事をしていたドイル老に会えば「おや若、指輪はどうされたんで?」と言われた。

しまいには、ミリアにまで「だんな様、ゆびわしてないです?」とバレてしまい、結局、屋敷にいる全員に指輪が紛失したことが知れ渡ってしまう。

毎日顔を合わせているからこそ、違和感にも気づきやすいのだろう。

意外だったのは、指輪の紛失を聞いて一番驚いていたのがドイル老だったことだ。

やはり長年仕えているが故に思い入れもあるのだろう。シーズは先代らに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

しかし、数日が経過してもやはり指輪は見つからず、盗人の線を探ろうにも、有力な目撃情報がないのでお手上げ状態である。

そして今、シーズはため息をつきながら部屋で一人悩んでいた。

当主として指輪を紛失したことに負い目を感じているのも確かだが、それとは別に、最近どうも体調がおかしい。

まず、以前にも増してぼんやりする事が多くなったのだが、これは疲れが溜まっているせいだと考えればまだ納得できる。

しかし、それでは説明のつかない異常が彼を悩ませていた。

最近どうしてか、シーズの頭には頻繁に卑猥な妄想がよぎるようになり、かと思えば、男根が疼いて居ても立ってもいられなくなってしまうのだ。

どこに居ようが何をしてようが、お構いなしにピンク色の妄想に取り憑かれてしまう。

“ただの欲求不満”という言葉で片付けるには、明らかに度を超えていた。

どうしても我慢できない時はアルテラを呼んで性行為をするのだが、それも一時凌ぎでしかなく、いくら水を飲んでも喉の渇きが止まらないように、またすぐ疼きに襲われてしまう。

(医者に診てもらうべきか……しかしなぁ、領主がこんな馬鹿げた症状で悩んでるなんて知られるのはまずいだろ……博学なマリーならこういった症状について何か知ってるだろうか?)

あの幼馴染にこんな恥ずかしい相談をしたらイジられるに決まっているのだが、そうも言っていられない。

シーズが腰を上げようとしたそのとき、部屋のドアがコツコツと叩かれる音が聞こえた。

その小さな音から、シーズはドアの向こうに誰がいるのかを察した。

「ミリア、入っておいで」

シーズが声を掛けると、ゆっくり開かれたドアの隙間から、ミリアが遠慮がちに顔をのぞかせる。

「だんな様ぁ、いまいいですか?」

「ああ、大丈夫だよ」

シーズが頷くと、部屋に入ってきたミリアは、とてとてと机を回り込み、椅子に座るシーズの目の前までやってきた。

「どうしたんだ?」

「だんな様ぁ、お手てを見せてください」

「ん、これでいいか?」

言われるままにシーズが右手を差し出すと、ミリアは自分の手の中に隠し持っていたモノをシーズの指にはめた。

それは庭に咲いている小さく丸い花で作られた指輪であった。

ミリアはハニかみながら、シーズの反応をうかがっている。

どうやら指輪を失くして落ち込んでいるシーズのために、花の指輪を作ってくれたようだ。

純粋な少女の優しさに感動したシーズは、ミリアを膝の上に抱き上げると、小さな体を抱き締めた。

「ありがとうミリア」

「だんな様ぁ、げんきでましたか?」

「ああ、ミリアのおかげだ」

「えへぇ……」

喜んで貰えたのが嬉しかったのだろう、ミリアの尻尾がパタパタと揺れ動く。

シーズが彼女の頭を優しく撫でると、気持ち良さそうに目を細めながら、甘えるように擦り寄ってくる。

頭に生えた柔らかな獣耳の感触を堪能しながら、シーズが少女に頬ずりをすると、ミリアが小さな唇をシーズの頬に押し当てると、少し照れたように微笑んだ。

「えへへ……」

どこで覚えたのか、最近ちょっとオマセなミリアである。

シーズもお返しをしようとミリアの頬に顔を寄せた。

これは子供のおままごとに付き合ってるに過ぎない。もちろん彼にやましい気持ちなど微塵もない。

そのはずだったのに。

ミリアの小さく瑞々しい唇は、初めて触れた男の唇によって塞がれてしまった。

【45話】けもみみ娘と発情領主様

「んむっ? んっ、ちゅ……」

唇を吸われるミリアは、いったい何をされているのか分からないといった様子で、目をパチクリと瞬かせる。

きっと、頰にキスをしてもらえると思っていたのだろう。

初めて触れる男の硬い唇が、ミリアのぷにっとした柔らかな唇をついばむように愛撫する。

「んっ、んむっ……ちゅぷっ……んぅっ……」

なすがままにされるミリアの口から漏れだす花の蜜のように甘い唾液を、シーズはちゅるりと吸い上げてから、ゆっくりと口を離した。

「ふぁ……だんな様ぁ、お口にしたのぉ……?」

まだ状況が飲み込めていないミリアは、膝の上に抱かれたまま、ぽんやりとした表情でシーズを見上げている。

「そうだよミリア、嫌だったかい?」

問われたミリアは、恥ずかしさに口元を押さえながらも、フルフルと首を横に振った。

「んっと……ビックリしたけど、いやじゃなかったです……」

「じゃあ、もう一回しようか」

そう言って、シーズはまたミリアを抱き寄せながら唇を重ねる。

「はぷっ……んっ、ちゅぷ……んっ……」

おっかなびっくり差し出された唇を優しく吸いながら、シーズは少女をだんだんと行為に慣れさせてゆく。

そして、ミリアから唇を吸うようになったのを見て、今度は口の隙間から、ゆっくりと舌を滑り込ませる。

「んっ……んゅっ……ちゅっ……」

とつぜん潜り込んできた舌に驚き、口の中で縮こまってしまうミリアの小さな舌を、シーズの舌が突きながら、誘うように舌先を擦り合わせる。

「んぅっ……はぷっ……んっ、らんなひゃまぁ……ちゅぷっ……」

「ほら、ミリアも舌を出してごらん」

「んっ……ひゃぃ……れぇっ……レロッ……んちゅ……」

おずおずと伸ばされたミリアの小さな舌を巻き取るように、自らの舌を絡みつかせながら、口内でヌロヌロと蠢かせ粘膜を接触させると、染み出してくる唾液が混ざり合い、くちゅくちゅと粘り気のある音を立てる。

胸に抱きつきながら、頑張って舌を絡ませようとするミリアは、まるで親に甘える子猫のように可愛いものだった。

けれど、口の隙間から漏れだす吐息は熱を帯び、頬を紅潮させながらトロンとした瞳でシーズを見つめる少女からは、幼いながらもメスの匂いを感じさせた。

シーズがミリアのふわりとした髪の毛を指で梳きつつ、獣耳を指でフニャフニャと弄り、付け根を揉んでやると、ミリアの体がピクリと反応する。

「ふにゅッ……んぅっ……」

「ミリアも耳が弱いのかい? じゃあこっちはどうかな……」

そしてスカートの中に手を忍び込ませ、小さなお尻の付け根にある尻尾を根元から先っぽまで撫でてやると、先ほどよりも刺激が強かったのか、プルプルと体を震わせる。

「ふにゃぁ……だんな様ぁ……」

性感帯が開発されてないミリアは、快感よりもくすぐったさが勝ってしまうようだが、それでも立派に感じているのだから、子供といえばやはり女であることには変わりはない。

アルテラの娘なら、さぞ美しい娘に成長するだろうし、早めに手をつけておけば、いっそう自分好みの女に育て上げることもできそうだ。

シーズがミリアの首筋に鼻を近づけて息を吸い込むと、果実のような瑞々しい香りが鼻腔に広がる。

この甘酸っぱく未成熟な体を堪能できるのは今だけなのだ。

穢れを知らない無垢な少女の中を己の欲望で満たすというのも、実にそそられるものがある。

そうだ、やってしまえ、お前は彼女たちのご主人様なんだ。

抵抗するなら無理やりにでも犯してしまえばいいさ。閉じ込めて調教してやるのもいいだろう。

お前には彼女たちを自由にする権利があるんだ。

さあ、犯ってしまえ。

心の内からわき起こる衝動に駆られ、シーズの手がミリアのスカートの中を弄ってゆく。

触り心地の良い細く滑らか太ももの感触を堪能しながら、その先にあるまだ誰も触れたことのない少女の秘部へと忍び寄る、股間の付け根に到達すした指先にショーツの感触。この薄布を剥ぎ取ってしまえば幼い割れ目はすぐそこだ。

「だんな様ぁ?」

スカートの中でもぞもぞと手を動かされているミリアは、今から自分が何をされてようとしているのか分かっていない様子だった。

しかし、その呼び声がシーズの正気を取り戻してくれた。

(俺は……なにをやってるんだ…………?)

我に返ったシーズは、慌ててスカートの中から手を引き抜き、自分が今なにをしようとしていたのか理解して呆然とする。

噴き出す冷や汗が頬を伝い首筋に垂れ落ちた。

もしもこの手を止めていなかったら、自分は今頃、ミリアに……そう考えただけで血の気が引いた。

「すっ、すまんミリア、今のはその……間違えてしまったんだ」

「だんな様、まちがえたですか?」

「そうなんだ、えっと……こういうのは、本当は子供がしちゃいけない事なんだ……けど……俺が間違えてしてしまったというか……」

苦しい言い訳に、しかしミリアは素直に頷いた。

「そっかぁ……だんな様ぁ、ほんとはミリア、ちょっとハズカシかったかも……えへっ」

(こんな無垢な子に……俺は……)

ミリアの照れたような微笑みに、罪悪感で胸が痛む。

「お母さんたちに、おこられちゃうかなぁ?」

「そっ、そうだな……皆には内緒にしといたほうがいいかな……」

これがバレたとしたら、非難されるのはシーズだけなのだが、ここでミリアを口止めしない訳にはいかなかった。

もしもシーズが娘に手を出したと知れば、アルテラとの信頼関係は崩れ去るだろう。彼女は娘を連れて屋敷を出て行ってしまうかもしれない。それだけは避けたかった。

「じゃぁ、だんな様とミリアのナイショですね」

ミリアは口の前で指を立てて、シーッとポーズをとる。

子供にとっては、ちょっとしたイタズラを秘密にするぐらいの認識なのだろう。

「ああ……そうだな……俺とミリアだけの秘密だな」

「えへへ」

子供を騙すことに負い目を感じるシーズとは対照的に、ミリアは二人だけの秘密というのが嬉しかったようで、ニコニコと微笑む。

「それじゃあミリア、俺はまだ仕事が残っているから、もうお戻り」

そう言って、シーズは膝に乗せていたミリアを下ろすと、最後に彼女の頭を撫でた。

「はぁい、だんな様」

ミリアは何も疑うことなく元気よく返事をすると、またトテトテと部屋から出て行った。

そして部屋に一人となったシーズは、今の状況に頭を抱える。

(俺はどうしてしまったんだ……)

正気に戻ったとはいえ、今も股間のイチモツはズボンの下で大きく膨らんだまま、激しい疼きが止まらない。

頭がぼんやりとして、気を抜けばまたよからぬことをしてしまいそうだ。

いよいよもって、自分の体がおかしくなっているのを自覚したシーズは、フラつく足取りで部屋を出ていった。

向かう先は、マリーレイアの居る書庫である。どうすればいいのか分からないシーズは、本能的に幼馴染に助けを求めていた。

書庫の扉を開けると、薄暗い部屋の中では、いつも通りマリーレイアが大量の本を読み耽っていた。

「マリー……」

「んー、シーズ? なんか用か?」

マリーレイアは書物から目を離さずに返事だけをする。

暗い部屋の中で煌々と光るランプの明かりに照らされた彼女の横顔はとても美しかった。

さらりと伸びる艶やかな髪の隙間からのぞく、ほっそりとした白い首筋はむしゃぶり付きたくなる色香を放っている。

彼女の姿を見ただけで、下半身の疼きは更に激しくなり、カラカラに乾いた喉に生唾がゴクリと飲み込まれる。

マリーレイアは本に夢中でまだ気づいていなかった。

性の飢えに喘ぎ、血走った目で近づいて来るシーズが、その手を自分に向かって伸ばしていることに。

【46話】発情領主様は幼馴染に無理やり中出しする

マリーレイアの華奢な肩が太く逞ましい腕によって後ろから抱きすくめられる。

「うわっ!? おいっ、なんだいきなり……!」

突然抱きつかれた驚きに振り向いたマリーレイアは、そこで初めてシーズの顔を見て、ぎょっとした。

焦点の定まらない瞳に、苦しげに荒く繰り返される息遣い。腕には彼女の細い体を締めつける程の力が込められている。

「おいっ……シーズ……っ」

マリーレイアの呼びかけに答えることなく、シーズは強引に彼女の頭を掴んで引き寄せると、その柔らかな唇を奪った。

「んっ! んんっ! やっ、やめっ……んぅっ……!」

普段の温厚な彼からは想像できないような乱暴なキス。まるで貪るように唇をねぶられる。

彼が正気じゃないことに気づき、抵抗しようともがくマリーレイアだったが、いくら気が強かろうと所詮は女の細腕だ。こうして男が本気を出せば腕力で敵うはずもない。

そうこうしている間に、強引に開かされた口から舌がねじ込まれ、唾液でヌメついた舌に口腔をなぶられる。

「んぅっ! ちゅぶっ、んふっ……! ちゅぷっ、れぇっ、やめっ、んんぅっ……!!」

マリーレイアがどれだけ身をよじらせても、屈強な腕の拘束からは逃れられない。

彼女の胸元に伸ばされたシーズの手が、力任せにドレスを引きちぎると、布の裂ける音と共に綺麗な形の乳房がプルンと露出し、マリーレイアはそのまま床に押し倒された。

「痛っ……!」

硬く冷たい床に背中をしたたかに打ち付けられたマリーレイア。衝撃で胸元には首から下げ首飾りが揺れ動く。

痛みに顔をしかめながらも懸命に床を這って逃げようとするが、シーズの手が細い足首を掴むと、彼女の軽い体はいともたやすく引き寄せられてしまう。

「あっ、あぁっ……!」

スカートも破られ、無残な格好にされてしまったマリーレイアは、シーズの手によって無理やり脚を開かされる。

白く美しい太ももの付け根には恥部を隠す上品な下着が丸見えとなり、シーズは花園を隠す邪魔な薄布に指をかける。

繊細な絹のショーツはたやすく引き千切られ、ぴったりとスジの合わさった花弁が露出する。

マリーレイアは恥辱と恐怖に震えた。

「だめっ! やめてっ! シーズ……っ!」

なんとか正気を取り戻させようとマリーレイアが必死に呼びかけるも、彼の耳に届く気配はない。

「ぅっ、あっ、ぁぁっ、まっ、まりぃ……」

うわ言のように幼馴染の名前を呼びながら、シーズが邪魔なズボンを脱ぎ去ると、その下から腹に張り付くほど硬く反り返った肉棒が姿を現した。

勃起して血管を浮き立たせている彼の怒張は、鈴口からダラリと垂れ流される涎によって粘ついた光沢を纏い、挿れられただけで妊娠していまいそうな凶悪な姿をしていた。

マリーレイアは細い腕でシーズの厚い胸板を押し返そうとするが、そんな抵抗は意にも介さず、シーズはマリーレイアに覆いかぶさると、ヌメついた肉棒を彼女の割れ目に押し当てる。

「あぁっ……だめっ! こんなっ、あッ! ああアァッ!!」

マリーレイアの必死の呼びかけも虚しく、亀頭がジュブリと膣口に潜り込むと、そのまま膣肉を掻き分け、肉棒は根元までズッポリと突き入れられた。

「ひぐっ! あっ、あああぁっ! あぅっ、ぐぅっ、あっ……あぐぅっ……!!」

前戯もしていないマリーレイアの肉壷はろくに濡れていなかったが、幸いにも肉棒にまとわりついた先走り汁が挿入を助け、痛みは想像していたよりも感じなかった。

しかし、それでも彼女が男根を膣内に迎えるのは、これが二度目。まだ熟《こな》れていない生娘同然の膣壁はみっちりと狭まっており、そこにシーズの太い怒張を無理やりねじ込まれてしまったマリーレイアは、苦しさに上手く息ができず苦悶の表情を浮かべる。

しかし、シーズは苦しむ彼女を気にする素振りも見せず、ペニスを再奥まで突き入れて亀頭で彼女の子宮口を激しく叩く。

「ひぐっ!? あっ、あぁっ……あっ、うくッ……!」

お腹の奥に響く衝撃。肉棒を突き込まれるたびに、マリーレイアはか細い悲鳴をあげながら苦しさに肺から息を吐き出す。

「あぐっ! あっ、あぅっ! やっ、やめっ……てっ、ひぐっ! あアァッ!」

何度も繰り返し激しく肉棒で蹂躙される膣内は、だんだんと痺れたように感覚が麻痺していく。

華奢な身体を乱暴に犯される光景はまるで、力加減の知らない男子が女の子の人形で遊んでいるようだった。

「あぅっ! あっ……あぁっ、ひっ、んんっ……!」

それは自己防衛のためなのか、マリーレイアの肉壷はレイプされながらも愛液を分泌して膣内の滑りをよくすると、次第に苦痛とは違う痺れるような快感を覚えはじめた。

ジュボッ、ジュボッ、と愛液をかき混ぜながら腰を振っていたシーズの動きが、込み上げてくる射精感によってより一層激しくなり、執拗にペニスを膣奥へとねじ込んで亀頭を子宮口にグリグリと擦り付ける。

「んっ、あぁっ! シーズ……っ、あっ、はぁっ!」

「ぐぅぅっ、まっ、まりぃっ、うぅっ……!」

もはや意識は薄れ自分が何をしているかも定かでないシーズだったが、しかし男の本能が目の前の女を孕ませようと突き動かす。

雄の本能がマリーレイアを妊娠させようと、無意識に子宮口を弄り、彼女の子宮に子種を注ぎ込もうとしていた。

「ぐぅぅっ! うあぁぁっ……!!」

そして、限界を迎えたシーズがうめき声を上げると、精巣から流れ出した精液が精管を押し広げながら駆け上り、堰を切ったように亀頭から大量の白濁液が放出された。

ドビュルルッ! ドブッ! ビュクッ! ビュルルッ! ドビュルッ!

「ひあアァッ! あっ、あぐっ! あひっ! んんぅっ、あっ、ああぁぁっ!!」

子宮口に捻じ込まれた亀頭から迸る熱くドロリとした精液が、子宮内に注ぎ込まれている感覚。

乱暴に犯されながらも、愛しい男に種付されるという行為に、マリーレイアは甘く痺れる快感に包まれながら絶頂に達し、全身を激しく震わせた。

(あぁっ……シーズの精子が、子宮の中に入ってくる……)

初めての時は酒の力を借りてなんとか行為に及んだが、とても性行為で感じる余裕は無かった。

二度目はもっと上手くしてあげようと思っていたのに、それがまさか、こんなレイプまがいに犯されてしまうとはマリーレイアにとっても予想外である。

しかし、こんな乱暴にされたというのに彼の精液を子宮で受け止めることに悦びを感じてしまい、マリーレイアはやはり自分も女なのだなと自嘲しながら瞳を閉じた。

長い射精がようやく終わった頃、シーズの様子はだいぶ落ち着いていた。

シーズはマリーレイアの上に覆い被さったまま、深い呼吸をゆっくりと繰り返している。

「シーズ……?」

マリーレイアがそっと呼びかけると、彼女の声に反応してシーズが顔を上げた。

「マリー……おれ、は……」

まだ少しぼんやりとした顔でマリーレイアを見つめるシーズ。

先刻まで頭の中で蛇のように蠢き思考力を奪っていた熱はすっかりと消え去って、シーズの頭はようやく正常を取り戻そうとしていた。

やがてその瞳は理性の輝きを取り戻してゆく。

けれど、それと同時にマリーレイアの痛々しい姿を目の当たりにしたシーズは、自分のしでかした事を自覚して悲痛に顔を歪ませるのだった。

【47話】幼馴染とイチャラブ中出しセックスする領主様

床に倒れるマリーレイアの白い肌には所々に赤く跡が残っており、無残に破られたドレスが惨状をより痛ましく見せた。

我を忘れていたとはいえ、シーズの脳裏には彼女を乱暴に犯した記憶がしっかりと残っている。

マリーレイアの華奢で柔らかな体を乱暴に押さえつけたことも、苦痛に顔を歪める彼女の膣内に無理やり肉棒を挿入したときの熱く溶けてしまいそうな感触も、快楽に身を委ねて彼女の膣内に精液を注ぎ込んだ興奮も。

正気に戻ったシーズは罪の記憶に責め立てられ、取り返しのつかない過ちに茫然自失となる。

「あっ、ぁぁっ……マリー、俺はっ………おれはっ……!」

「……シーズ、重いわ」

錯乱しかけていたシーズは、しかしマリーレイアの一言で我に返ると、慌てて彼女の上から飛び退くと、割れ物を扱うように彼女の身体を抱き起こす。

ようやく身体が自由になったマリーレイアは、どうすればいいのか分からず目の前に座りこんでいるシーズを見つめながら、おもむろに両手を広げた。

「抱っこして」

「え?」

意図がわからずポカンとするシーズをマリーレイアはなおも両手を広げて見つめる。

「早く」

「あっ、ああ……わかった」

状況が理解できないまま、シーズは言われた通りにマリーレイアの軽い身体を抱き寄せて膝の上に乗せた。

向かい合う体勢となる二人。

脚を広げて膝に跨ったマリーレイアはシーズの背中に腕を回して抱きつくと、彼の胸板に額を押し付けながら呟く。

「背中が痛いわ」

「ああ……すまない」

硬い床に押し付けられていたせいで、白い背中にも赤く跡がついてしまっている。

シーズは腕の中で大人しくしているマリーレイアの背中をできる限り優しくさすった。

「しばらくこうしていて」

「うん……」

普段の彼女が見せる態度の大きさとは裏腹に、腕の中に収まるマリーレイアは驚くほど小さくて、少し力を入れただけでも壊れてしまいそうなほど儚く感じた。

化粧っ気のない彼女の髪から香る花のような匂いを嗅ぎながら、しばしの間、シーズは黙って彼女の背中を撫で続けた。

その間、彼女があまりに静かなので眠ってしまったのだろうかと思っていると、不意にマリーレイアは顔を上げてシーズの瞳をじっと見つめた。

「どう? 少しは落ち着いた?」

言われてみれば、あれだけ取り乱していた心は落ち着きを取り戻し、思考もはっきりとしている。

「ああ……もう、大丈夫だ」

「それじゃあ、なにがあったのか教えて」

シーズは自分の体に起こった異変について、身に覚えのあることは全てマリーレイアに説明した。

彼女はそれを黙って聞きながら、シーズが全てを話し終えてからも何かを考えている様子だった。

「今は平気なの?」

「ああ、自分で言っておきながら嘘みたいな話だけど……」

「そう――――」

シーズにはマリーレイアが何を考えているのか分からなかったが、どんな事情があったとしても、彼女を傷つけたことが許されるとは思っていなかった。とてもじゃないが、償いをせずにはマリーレイアに顔向けできなかった。

「マリー、俺はどうしたらいい……?」

マリーレイアはしょぼくれたシーズの顔を両手で包み込んだ。

「ねぇシーズ、キスして」

「でも、俺にはそんな資格……」

言葉を遮るように、マリーレイアは躊躇うシーズの顔を引き寄せて唇を重ねた。

「んっ……チュッ……レルッ……」

慰めるように優しく触れる彼女の唇の柔らかさを感じながら、シーズもだんだんと積極的に口を吸い始める。

「ちゅぷっ、んンッ……ぁっ……シーズ……」

「ンっ……ごめんよ……マリー……」

「ぁッ、んっ……いいのっ……だから、このまま……チュプッ……んぅッ……」

ひしと抱き合う体、伝わる体温、絡む舌、混ざり合う唾液の音、鼻から漏れる息遣い、汗ばんだ肌、熱い吐息、指の隙間を流れる長い髪。

またしても劣情をそそられるシーズだったが、先程とは違い、昂ぶる心の根底にはマリーレイアを愛おしく想う気持ちが存在していた。

「んっ……シーズの、大きくなってる……」

尻に当たる異物に気づいたマリーレイアがそっと指を這わせると、シーズの体がピクリと身じろぐ。

「うっ、すまん……」

性懲りもなく股間を膨らませてしまったことを恥じるシーズだったが、マリーレイアは勃起した肉棒に手を添えると、腰を浮かせながら秘裂に亀頭を当てがう。

「うッ、マリー!?」

「いいから、じっとして……」

そう言いながら、マリーレイアはゆっくりと腰を落としていく。

亀頭が膣口に潜り込むと、陰茎はそのまま根元までジュブリと埋没した。

「んっ、シーズのオチ○ポ……奥まで届いてる……」

「うァッ、マリー……!」

「はぁっ、んぅっ! あぁっ……はぁっ……シーズ……気持ちいい?」

キスで身体が昂ぶっていたのはシーズだけではなかった。

マリーレイアの膣内は愛液で潤い、肉棒を奥まですんなりと迎え入れると膣ヒダを蠢かせながら肉棒をキツく締め付けてくる。

「ああっ、マリーの膣内が絡みついてきて……うぅっ……!」

熱く蕩ける媚肉に肉棒をしごかれる快感にシーズが呻くと、マリーレイアは腰を揺すって快楽を増幅させる。

「んぅっ! わっ、わたしも……シーズのオチ○ポが、奥に当たって……ひぅっ! はぁっ……すっ、すごく、キモチイイの……」

マリーレイアが甘えるように首に腕を回しながら耳元で悩ましげに悶えると、シーズもいよいよ我慢できずに自ら腰を動かすと肉棒で膣壁を擦り上げ亀頭で子宮口をノックする。

「あっ! あっ、あァッ……! やぁっ! そんなに奥までグリグリしたらっ……んンゥッ! 子宮が降りてきちゃう……!」

「ごめんっ、マリー、でも……マリーの膣内が気持ちよすぎて……我慢できないんだ……ッ!」

マリーレイアを膝の上に抱えて跳ね上げるように腰を動かすたび、彼女の美しい曲線を描く尻肉が膝の上でタプンタプンと揺れる。

「あっ、あぅッ……! お腹の奥にズンズンきてるっ……ひぅっ! 子宮まで響いてるのぉっ……あぅっ! おっ、んッ! ひぃァッ……!」

太く逞しい肉棒によって小柄な彼女の膣内は押し広げられ、狭い膣をみっちりと埋め尽くされてしまう。

シーズがより深い快感を求めて亀頭を子宮口にグリグリと押し付けると、マリーレイアは瞳をぎゅっと閉じながら快感を堪えるように体を震わせた。

やはり、まだ慣れていないマリーレイアの女性器にシーズの怒張はあまりにも刺激が強すぎたのだろう。

しかし、いま彼女が感じているのは、無理やり犯されたときのような不安や苦しさではなかった。

互いを想いながらのセックスによって体と心が満たされていく幸福感と未知なる悦楽の波がマリーレイアの中に広がっていく。

(ああっ……好きな人とのセックスが、こんなに気持ちがいいなんて……)

体を抱きしめるシーズの手からは愛情がしっかりと伝わってきた。それと一緒に女を求める男の衝動も熱い程に感じる。

「はあっ、マリー、マリー!」

「シーズっ……んっ、チュッ、んんぅっ! ちゅぷっ……レロッ、んっ、はぁっ……シーズぅ」

名前を呼びながら互いを求め合う二人。

口付けで舌を絡ませ、結合した性器を激しく動かしながら、マリーレイアは自分の全てでシーズを満たしてあげたいと思った。

「うぁっ、マリー、もうっ、出そうだ……ッ」

「あぁッ! んぅっ……いいよぉっ……わたしの膣内でもっと気持ちよくなってぇ……おちんぽで子宮口をグリグリしながら、子宮の中に精液びゅっびゅぅって射精していいよぉっ」

慈悲深くも魅惑的なマリーレイアの囁きによってドクンドクンと血流が肉棒に集まってゆく。

「ひぅっ! お腹の中で、シーズのが膨らんでっ、ぅぁっ、アァッ、んぅッ……!」

マリーレイアの許しを得たシーズは彼女の体をしっかりと抱きしめながら、蜜液が垂れ落ちるほどに濡れそぼった肉壷に激しく肉棒を突き立てる。

ジュボッジュボッと粘液をかき混ぜながら、シーズは一心不乱にマリーレイアを求めた。

精管から流れ出す抑えきれない量の精液が今にも出口をこじ開けようとしている。

我慢の限界を迎えたシーズは、マリーレイアの体を抱き込みながら、肉棒を子宮口にねじ込む。

「あぐっ! ひっ、アアァッ!!!」

「ぐぅウゥッ! もうっ、出すよマリー! うぅっ、出るっ、出るっ! うあああァッ!!」

どびゅるっ! びゅるっ! びゅくっ! びゅぐっ! びゅるるっ! どびゅっ!

「あっ! あっ、ああァッ! 出てる! シーズの熱い精液、子宮の中に出てっ、あぁァッ! あああアァァッ!!」

勢いよく放出された白濁液に子宮を蹂躙され、あまりにも激しい快楽によって秘部からドプッと潮を吹きながらマリーレイアも絶頂を迎えた。

「ぐぅっ、マリーの中に俺の精子を全部出すよ……!」

「ひあぁッ、あぅっ……いいよっ、シーズの赤ちゃんの種、私の中に全部出していいよぉ……」

二人はもう一度、ねっとりと唇を重ね合わせながら、互いの性器が悦びに脈動するのを感じていた。

【48話】領主様の幼馴染がこんなに可愛いはずがない

「んっ……ちゅっ、ちゅぱっ、んふぅ……ふっ……んんっ」

マリーレイアの鼻腔から漏れる熱い吐息。射精を終えた後も二人は性器を結合したまま濃厚な口づけを交わし互いの身体を抱きしめ合う。

腰を動かさずとも繋がっているだけで満たされるような心地よさを感じながら、シーズは幼馴染の少女が愛おしくてたまらなかった。

やがて、どちらからともなく口を離すと、二人の口から伸びた唾液が透明な糸を引いてプツリと途切れた。

黙って見つめ合う二人。マリーレイアの熱く潤んだ瞳がシーズの胸を締めつける。

(マリーがすごく可愛く見える……)

何故こんな可憐な少女に自分は今まで恋心のひとつも抱かなかったのか、シーズは不思議で仕方なかった。お前の目は節穴かと言いたくなってしまう。

シーズが胸に湧き上がる愛情を言葉にして彼女に伝えようとしたそのとき、唐突に突き出されたマリーレイアの両手によって胸板を突き飛ばされたシーズは勢いよく仰向けに倒れて床に頭を打ち付ける。

「痛ぇっ!?」

何が起こったのか分からず目を白黒させながら身体を起こしたシーズが目にしたのは、腕を組んで直立不動に立ちはだかるマリーレイアの姿だった。

「いつまでも甘えるなシーズ! サービスタイムは終了だッ!!」

(そうだった! 俺の幼馴染は変人だった!)

エッチしてたときはあんなに可愛らしかったのに、それが突如としていつもの傍若無人な幼馴染に早変わり。

もしかしてエッチをするときだけ人格が変わる特殊体質なのだろうかと疑ってしまう酷さである。

腕を組んで仁王立したマリーレイアの股間からは中出しされた精液がボッタボタと垂れ流し状態。注ぎ込んだ愛の無残な姿にガックリするシーズ。

「さて、今の調子はどうだシーズ?」

「うん、調子はいいよ、気分はダダ下がりだけど」

「よろしい。どうやら私の見立てによると、お前の体調がおかしくなった原因は……セックスのしすぎによる依存症、つまりセックス中毒だ」

とても人には言えない診断結果だった。

「うそぉ……」

「ほんと」

「おかしな妄想に取り憑かれたのも?」

「セックスのせいで過剰分泌された頭がパーになる脳内麻薬のせいだな」

「そんな話は聞いた事がない」

「学者の研究によると年間千人以上のセックス中毒患者が出てるとか出てないとか」

「まじか」

まるで嘘のような話だが、頭のよろしい学者先生たちが調べているというならば、シーズは信じないわけにはいかない。

「末期症状になると勃起が止まらなくなって精液を吹き出しながら「アッひょぉオッ!」と悶えながら快楽死するとかしないとか」

「なんてこったい」

領主様がそんな間抜けな死に方をしたとあっては領民からはアホ領主と罵られ、ラングレイブ家の名声は地に堕ちるだろう。とてもではないが歴代の当主に顔向けできない。

「治療法はいって簡単、しばらくの間はセックス禁止」

「だよな……」

処置としては当然のことながら、正直に言ってシーズには自制する自信がなかった。

「シーズよ、意志薄弱なお前のことだ、きっとアルテラに誘惑されたらホイホイチンコをおっ立てて発情した種馬のようにパッカパッカと腰を振ってしまうに違いない」

「酷い言われようだが、その通りなので反論できない!」

「そんなチンコ野郎のお前にはコレを授けようじゃないか」

差し出された手に握られていたのはマリーレイアが胸に下げていた首飾りだった。

「これって、マリーが大事にしてるものなんじゃないか?」

「これを私だと思って、肌身離さず身に着けていてね♡」

(つまり、心が揺れ動きそうになったときは自分の顔を思い出して欲しいってことか、なんだい、マリーも可愛らしい所があるじゃあないか)

意外に乙女な面を見せるマリーレイア。これにはシーズもドキリとしてしまう。

「風呂に入るときも、飯を食べるときも、寝るときも、クソしてるときも、アルテラと会ってるときも、外しちゃダメだからな?」

(思ってたより愛が重たい……ッ!)

「もしも約束を破ってその首飾りを外したら」

「外したら?」

「オマエハ死ヌ」

「呪われてる!?」

おっかないものを手に入れてしまい首に掛けるのを躊躇っていたら、マリーレイアの手で無理やり首にぶら下げられた。

「ふん、なかなか似合ってるぞ」

「ははっ……そうかな」

「もしもまた体調に異変を感じたらすぐに私に知らせるんだぞ」

「ああ、うん」

「よし、それじゃあお前は今すぐ私の部屋に入って着替えをとってこい」

「へ?」

「こんな格好で部屋に戻っているところをマーサさんやアルテラに見つかったら言い訳でんきだろうが」

「そっ、そうだな、わかった。ちょっと待っていてくれ」

シーズが駆け足で書庫から出ていくのを見送ったマリーレイアは、やれやれと嘆息しながら椅子に座り直す。

(さて、まさかこんなことになるとは思わなかったが、これがシーズに見つからなくてよかった)

机の上に置かれた本を除けると、そこには無くなったはずのシーズの指輪が隠れていたのだった。

マリーレイアの着替えを求めて彼女の部屋に辿り着いたシーズだが、クローゼットから適当なドレスを見繕うまでは問題なかった。

しかし替えの下着も必要だということに気づき、女性の下着を漁るのに心苦しさを感じながらも、シーズはチェストの引き出しを探していく。

都合よくお目当てのものはすぐに見つかった。しかしながら、それは健全な男子が目にするには魅惑的にすぎる光景であった。

「女の子っていうのは、こんなに沢山のパンツを持っているのか?」

レースやフリルで可憐な装飾を施された下着類が小さく折り畳まれ、引き出し一杯に詰め込まれている様子はまさに秘密の花園である。

どれがいいのか分からないシーズは、とりあえず手近にあったショーツを掴んで広げてみる。

「むむっ! マリーのやつ、こんなイヤらしいパンツを履いてるのか……こっちなんてレースだらけで向こう側が透けて見えるし……こっちのなんてパンツというよりも紐じゃあないか、なんてこったい……」

未知なる世界への探究心が抑えきれないシーズ。しかし下着漁りに夢中になり過ぎたせいでドアが開きっぱなしだったことを失念したのが運の尽きだった。

「坊ちゃん」

無邪気に色とりどりの蝶々を追いかけ回していた少年は、しわがれた声によってピタリと動きを止める。

姿を確認するまでもなく、声の主はマーサだった。

「マリーレイア様のお部屋で、いったい何をなさってるのですか?」

「いや、違うんだ、俺はただ……」

「ただ、なんです?」

マリーレイアの着替えを取りに来たことを説明しようとしたシーズだが、それだと芋づる式に自分がマリーレイアに乱暴したことまで白状することになりかねない。

シーズはぐっと堪えるように目を瞑ると、老婆に向けて言い放った。

「俺はただ……女性の下着に興味が湧いてしまったんだ!」

このあとマーサに滅茶苦茶説教された。

【49話】パンツを見ながら足コキされて射精する変態領主様

マリーレイアとの一件があった次の日から、シーズの禁欲生活は始まった。

いつぞやのように淫らな妄想に取り憑かれ、我を忘れてしまったらと心配していたが、今のところは何事もない。むしろ体調は良くなって頭もすっきりしていた。

この調子なら、しばらくセックスを我慢するぐらい難しいことではないだろうと、シーズが楽観的に考えながら屋敷の廊下を歩いていたとき、ちょうど窓掃除をしていたアルテラの姿を見つけた。

スカート越しでも分かるムッチリと丸みを帯びたお尻を突き出すように揺らすアルテラの後ろ姿に思わず見とれてしまう。

あの柔らかそうな尻たぶを両手で鷲掴みにしながら股間を押し付けたらさぞ気持ちのいいことだろう。

どれ、ひとつ感触を確かめてみようかと、無防備なアルテラの背後に近づこうとしたシーズはそこで我に返る。

(無意識にアルテラの尻を触ろうとしてしまった!)

今のシーズにとって最大の障害となるのは、やはりアルテラだ。彼女の色香の罠は屋敷の至るところに仕組まれている。

あやうく罠に引っかかりそうになったシーズがコッソリその場から離れようとするよりも早く、視線に気づいたアルテラが後ろを振り向いた。

「あら、旦那様」

彼女が動いた弾みに胸の膨らみは上下に揺れ、喋ればぷっくりとした唇が艶かしく動き、立ち姿だけでも男を欲情させる。まさに魔性の女である。

歩く色香とも言えるアルテラは、今のシーズにとって危険きわまりない存在だ。

目の前に美味しそうな肉がぶら下がっている、けれどこれは罠だ、喰い付いたが最後、退路を断たれてしまう。けれど肉は美味しそうだ、食べたい! だめだ! いやしかし……!

シーズは罠の前でウロウロする野犬のようなジレンマに苛まれた。

「旦那様、どうかさないましたか?」

「いやっ、なんでもないよ」

誤魔化そうとするシーズだったが、身を寄せてきたアルテラの手に股間をさすられてしまい思わず腰が引けてしまう。

「アルテラ、なにを……」

「うふふっ、旦那様が何を考えていらっしゃるのか、アルテラにはお見通しですわ」

くっついてくる彼女の柔らかな肢体の感触と体温につられて鼓動が早くなるのを感じる。

マリーレイアとは違う理性を溶かすような甘い芳香によって、抱きつきたくなる衝動にかられながらも、胸に下げた首飾りの存在がシーズを踏み留まらせる。

「すまないアルテラ。最近どうも調子が悪くて、しばらくこういうことは控えようと思うんだ」

やんわりと引き離されながら、アルテラは不安げな瞳でシーズを見つめた。

「まぁ、大変……旦那様にもしものことがあったら、わたくし……」

そう言いいながらシーズの胸にしなだれ掛かるアルテラ。むにゅりと柔らかな乳房が押し付けられる。

(だから、こういうのを止めて欲しいんだが!?)

これ以上アルテラと一緒にいたら我慢できなくなりそうだが、アルテラの好意を無下にするのも躊躇われる。

まごつくシーズに抱きついていたアルテラが、そのとき彼の胸元に光る石の存在に気づいた。

「この首飾りは……」

「ん? ああ、これはマリーから貰ったんだよ。お守りみたいなものでね」

べつに後ろめたい事でもないのでシーズは素直に答えた。

「――そうですか」

「まあ、そういう訳だからさ、しばらくは夜も一人で寝ることにするよ」

アルテラが何か考えている隙にシーズは彼女から離れると、そそくさと逃げてき、残されたアルテラは遠ざかるシーズの背中をじっと見つめていたのだった。

数日が経過したが、シーズの禁欲生活はなんとか続いている。

余計なことを考えないよう執務に精を出し、狩りに出かけて体を動かすなど、どうに煩悩を退けてきたものの、溜まりに溜まった性欲を我慢し続けるのも限界だった。

そのことを書庫のマリーレイアに相談してみると、彼女はあっけらかんとこう言った。

「オナニーすればいいじゃん」

盲点である。セックスはダメでも自分の手で処理するのは有りのようだ。

なるほど、ではさっそく自室に戻ってナニをしようとシーズが思い立ったところで、マリーレイアが余計な事を言い出す。

「丁度いいから、ちょっとここで自慰ってみろよ」

「なにが丁度いいんだ!?」

このお嬢様はまた興味本位でおかしなことを言い出したとシーズはげんなりする。たしかに彼女とはセックスまでした仲だが、オナニーを見せるのはまた話が違う。

「そんな恥ずかしいことできるか!」

「いいじゃん減るもんじゃなし」

「俺のプライドが減るんだよっ!」

いくらマリーレイアといえど、そんな恥辱的なことはできない。

シーズは男の矜持を守るため断固拒否をする。

「私がこんなに頭を下げてるのにダメなのか?」

「いくらマリーの頼みでもダメだ、というか頭を下げてないよねキミ」

「しょうがないなぁ、それじゃあ私もオナニー手伝ってやるからさ、ほれっ」

「………………」

マリーレイアは椅子に座ったままスカートの裾をチラリとめくりあげる。白い太ももの間に少女らしからぬセクシーなレースのショーツが垣間見えるや、シーズは躊躇なくズボンを脱ぎ、溜めすぎてガッチガチに勃起したイチモツをぼろりと露出させた。

「こいつ、躊躇いなくプライドを捨てやがった……」

シーズは下半身を露出させた状態でマリーレイアに近づくと彼女の小さな手を掴む。

「マリーの手でするのも自慰の範疇だと思わないか?」

「おいバカやめろっ! 勝手に人の手でオナニーしようとするなこの変態!」

やいのやいのとした結果、シーズは手を後ろで縛られた格好で床に座らされていた。もちろん下半身は露出したままだ。

「おいマリー、どうして俺は縛られているんだ?」

「黙れケダモノ、こうでもしないとお前が飛びかかってくるからだ」

マリーレイアは椅子に座って侮蔑の眼差しでシーズを見下ろしている。

「しかしこれじゃあ自分ですることもできない」

「ふん……だったら望み通りに私が手伝ってやろうじゃないか」

その言葉を聞いて、シーズはマリーレイアが自らの手でイチモツを握ってくれることを想像したのだが、彼女は悪戯な笑みを浮かべながら、あろうことか伸ばした足でシーズの股間をグリグリと踏みつけてきた。

「うぉっ!?」

「誰も手でしてやるとは言ってないぞ、ほれほれ」

ニヤニヤと笑いながらなおも足の指先で勃起した肉棒をさすられると、刺激に敏感になった肉棒はシーズの意思に反してビクビクと反応してしまう。

「おっ、おい! やめろマリー!」

領主である自分がこんな無様な格好で股間を足蹴にされる屈辱にシーズは憤った。

しかしマリーレイアは膨らんだ亀頭から透明な液体が滴っていることに気づいて愉快そうに足裏で亀頭をこねくり回す。

「ふふッ、こんな事をされて感じるなんて……お前は本当に変態ちんこ野郎だなぁシーズ」

「ぐぅっ……!」

抵抗できないシーズを弄ぶ状況に気を良くしたマリーレイアは大胆にスカートを捲り上げると、わざとシーズに見せつけるように、ぱっかりと股を広げた。

マリーレイアの股間を隠すショーツのクロッチが割れ目に食い込んで、うっすらと見える女陰の窪みにシーズの目は否が応でも引き寄せらてしまう。

「ほぉら、美少女のパンツを見ながら足でおちんぽグリグリされて気持ちいいんだろう?」

マリーレイアの綺麗な素足に鈴口から溢れる我慢汁が絡みつき、ヌチャヌチャと音を立てながら滑るように竿をシゴかれると肉棒は更に大きく膨れ上がる。

「んふっ、節操がないシーズの勃起チンポ、このまま足でイカせてやるからな。ほぉらっ、先っぽコネられるのがいいんだろ? ほらっ、ほぉらっ」

シーズを見下しながら足コキするという状況に興奮したのか、マリーレイアはうっすらと頬を紅潮させながら両足で肉棒を挟むとズリュズリュと上下に擦り上げる。

「うっ、あぁっ……っ!」

「ふぅっ、ほんと、お前は変態だなシーズ……まったく、私はどうしてこんな奴に……んっ」

物欲しそうに股間を凝視しているシーズの視線にゾクゾクとしたものを感じながら、マリーレイアは自らの手で股間のショーツをずらして、露出したピンク色の女陰を指で弄りだした。

シーズの痴態に興奮したのか、愛液の染み出した女陰からはクチュリと粘ついた音がしている。

「んっ、ふっ……そんな目で見てもたダメだぞシーズ……んッ、ぁっ……セックスはさせてやらないからな……私のオナニーを見ながら、足でおちんぽシゴかれて、ビュッビュッって精液を出すんだぞ……んっ、んんゥッ!」

膣口に潜り込んだ指を動かすたび、マリーレイアの口から甘い喘ぎ声が漏れ、幼馴染の少女が目の前ではしたなくオナニーをする姿に、シーズはどうしようもなく興奮してしまう。

「マリー、もっと、もっと激しく!」

「ふぁっ……! あっ、ぁっ……! もうっ、変態っ、変態ぃっ……!」

シーズの懇願にマリーレイアは熱く感じ入った声を漏らしながら、より激しく膣をかき回し、足で肉棒をしごいた。

「うぅっ! もっ、もうっ出そうだ、マリー!」

「んっ、ぅっ……! ふっ、ぁっ、わっ、私も……! いっ、イクぅッ……あぁっ!」

ビュルッ! ドビュッ! ビュクッ!! ビュルルッ!!

マリーレイアがビクリと体を仰け反らせれて絶頂を迎えたと同時に、シーズも彼女の足に大量の白濁液を射精した。

甘やかな痺れに身を浸しながら、マリーレイアは体の力が抜けたようにくったりと椅子にもたれ掛かる。

「はぁっ……はぁ……」

漂ってくる精液の青臭い匂いを嗅ぎながら、マリーレイアは足にこびりついた白濁液を指先でネチョネチョと弄ぶ。

「私の足に、こんなにドロドロした精液を射精して……はぁっ……ほんと、お前はしょうがない奴だな……シーズ」

呆れたように呟くマリーレイアだったが、その声はどこか満足げであった。

どうやらシーズの禁欲によって二人の新たな性癖の扉が開かれてしまったようだ。

【50話】アルテラという女の本性

ある日の夜、自室のベッドの上で一人眠っていたシーズは暗闇の中で目を覚ました。

真っ暗で何も見えなかったけれど、すぐ側に人の気配がする。

「アルテラかい?」

枕に頭を乗せたまま、首だけ傾けながら虚空に向かってシーズは尋ねた。

姿は見えずとも鼻を掠める甘い匂いが彼女がそこにいることを確信させていた。

「旦那様……」

暗闇からアルテラの声が聞こえた。

ベッドが揺れ、匂いが色濃くなると、体の上に彼女の重みが加わる。

胸板を撫でる手、股の間に潜り込む脚、のしかかってくる柔らかな乳房、首筋を這う唇、耳元に吹きかかる吐息、重なった唇の柔らかさ、ねっとり絡みつく濡れた舌。

このまま彼女に身を委ねれば、甘美な快楽に酔いしれることができるだろう。

しかし、シーズは彼女の体をそっと押し返した。

「旦那様……どうして?」

顔は見えないが、アルテラの声には落胆と悲しみが滲んでいた。

「私のことがお嫌いになりましたの……?」

「まさか、そんなことあるわけないじゃないか」

「でしたら……」

「けど、今は一緒には寝れないんだ」

「…………」

アルテラは何も言わない。おそらく納得できないのだろう。

シーズは探る手つきで彼女の肩を掴まえると、鎖骨をなぞりながら首を登って顔に触れると、落ち着かせるように頬を撫でた。

頬を撫でていると、アルテラのヒンヤリとした手が上から被せられる。

「私は旦那様に求められるために居ますのよ?」

彼女の言う通り、シーズは出会ってからずっとアルテラの体を求め続けてきた。いつの間にかそれが当然となっていた。

マリーレイアに注意されていたのに、それでもアルテラの色香に溺れてしまった結果、こうして体の交わりを絶ってしまうことでアルテラを不安がらせてしまっている。

それはつまり、これまで築いてきたアルテラとの関係は体の繋がりばかりであったということだ。彼女のことを娼婦と思ったことなど一度もないが、実際はそれと何が違ったのだろうか?

「思ったんだ、俺がこうなったのも、ちゃんとキミに向き合ってこなかったツケが回ってきたんじゃないかってさ」

シーズの気持ちは、しかしアルテラには伝わらなかった。

「わかりません……旦那様が何をおっしゃっているのか……」

「アルテラ……」

「よろしいじゃありませんか、今までのように私の体で旦那様を満たして差し上げますわ。さぁ、私を受け入れてくださいませ」

暗闇に慣れてきた目がうっすらと輪郭を捉えるなかで、彼女の瞳だけが妖しく光る。吸い込まれるような暗紫色の煌めき。

けれど、交わろうとするアルテラの体をシーズの手が押し留める。

「そんなっ、どうして……」

アルテラの声からは酷く狼狽している様子が伝わってきた。

「アルテラ、また明日ちゃんと話をしよう、そうしないといけないと思うんだ」

諭すようなシーズの言葉に、アルテラは何も言わずに身を引くと、黙って部屋から出て行ってしまった。

自分の気持ちを上手く彼女に伝えられなかったことを悔やみながら、シーズは明日のことを考える。

そうだ、明日は皆で湖畔に出かけてみよう。はしゃいで水遊びをするミリアとマリーレイア、自分は木陰でアルテラに膝枕をしてもらいながら、その様子を眺めつつ、彼女とゆっくり話をしよう。

今はそういう時間が必要なのだ。きっと上手くいくさ。

そんな淡い期待を抱きながらシーズは眠りに落ちた。

残念なことにシーズの願いは叶わず、翌朝の空は暗い灰色の雲に覆われてしまった。

今にも雨が降り出しそうな空をシーズが屋敷の窓から眺めていると、空からポタポタと落ちてきた雫が窓にぶつかると、すぐさま勢いを増して窓ガラスを震わせる大粒の雨へと変わった。

「降ってきたな……」

マリーレイアとミリアは屋敷で大人しく過ごしているが、アルテラの姿だけが見当たらなかった。

そのことをマーサに尋ねると、どうやら彼女は街へ使いに出ているらしい。

きっと雨に降られて立ち往生しているだろうと、シーズが迎えに行こうとした時だった。

ドンドンッと屋敷の扉が叩かれる重たい音が鳴り響いた。

マーサが扉を開けると、外には雨に濡れた外套を纏う旅の装いをした者が静かに立っていた。

目深にかぶったフードのせいで顔は見えないが、シーズはその姿に見覚えがあった。

外套のフードが脱がれ、黒い毛に覆われた獣耳と共に素顔が晒される。

「よお人間、久しぶりだな」

「アリューシャ!」

それは遠くの街でシーズが出会った獣人の女、アリューシャだった。

突然の再会に驚きながらも、シーズはアリューシャの来訪を歓迎した。

彼女が別れ際に交わした約束を覚えて、自分を訪ねてきてくれたことが嬉しかった。

濡れた外套をマーサが預かり、アリューシャはシーズによって応接間へと案内された。

すぐに用意された紅茶を飲みながら、アリューシャは人心地ついたように呟く。

「この国に来てから、こんな歓迎を受けたのは初めてだ」

旅をしていると聞いていたが、やはり人族の国だと獣人の彼女には煩わしいことも多かったのだろう。

「先を急ぐようでなければ、しばらくうちに泊まるといいよ。これまでの旅の話を聞かせてくれないか」

気さくな笑みを向けるシーズに、アリューシャはやれやれと息をつく。

「相変わらずのお人好しだな。なぜ獣人にそこまで親切にする?」

問われてシーズは、そいういえば彼女にはアルテラのことを話していなかったことに気づいた。

「いや、実はね、うちには使用人として働いている獣人の女性がいるんだよ。だからかな、きみのことが気にかかってさ」

それだと結局はただのお人好しということになるのだが、またアリューシャに呆れられるかと思いきや、彼女は意表をつかれた様子でシーズを見つめ返してきた。

この国に他の獣人がいるとは思っていなかったのだろうか? それにしても随分な驚きようだった。

「おい、獣人の女といったな? そいつの名は?」

「アルテラだけど……それがいったい――」

「アルテラ……いや、しかし……」

アリューシャがなにやら一人で考え込んでいると、そこへ暇を持て余していたマリーレイアがひょっこり顔を出してきた。

きっと彼女に搭載されている獣人探知機能が反応したのだろう。

「やあやあ、初めまして。なにやら盛り上がってるようじゃないか、ちょっと私も混ぜておくれよ」

興味津々といった様子で、返事も聞かずにシーズの隣に座るマリーレイアにアリューシャは怪訝な視線を向ける。

「無作法で申し訳ない。紹介するよ、マリーレイアだ。俺の幼馴染で今はうちに滞在しているんだ」

シーズはマリーレイアにも、アリューシャとの馴れ初めを説明する。

「へぇ”探しもの”をする旅か、興味あるな。それはどんなものなんだ?」

シーズもそれは気になっていたが、人の事情を詮索するのは憚られていた。こういう時はマリーレイアの図々しさが羨ましくなる。

アリューシャは少し考えてから頷いた。

「そうだな、もしかしたら、お前たちにも関係するかもしれない話だ」

「俺たちに?」

「私はお前に”探しもの”をしていると言ったが、正確には”人探し”だ。私はある獣人を探すために、この国までやってきた」

そこでシーズは先ほどのやり取りを思い返す。

「もしかして、アルテラがそうだと?」

「私が探している人物はアルテラという名前ではない。しかし、名前を偽っている可能性もある。直接そのアルテラという女に会わせてくれないか?」

「いや、彼女はちょうど、使いで外に出ているんだ。しばらくすれば帰ってくるだろうけど……」

名前を偽っているかもしれない人物とは、なにやら雲行きが怪しくなってきた。

「名前があてにならないのなら、その人の外見的な特徴を教えてくれないかな」

マリーレイアが冷静に質問をする。

「銀色の髪をした獣人の女だ。外見年齢はおまえたちより少し年上といったぐらいだろう。小さな女の子を連れていたはずだ」

シーズとマリーレイアは顔を見合わせる。アリューシャが話す特徴は、全てアルテラと一致していた。

「ふむ、その人物を探している理由――いや、単刀直入に聞こう。アリューシャさんが身に着けているペンダントの紋章には見覚えがある。たしか獣人の国では法を司る機関の証だったはずだ。つまり、その人物は罪を犯して追われているのかな?」

唐突に語られたマリーレイアの推測にシーズは言葉を失った。

この幼馴染はいったい何を言い出すんだ、と。

しかし、アリューシャは別の意味で驚きを隠せない様子だ。

「どうやら、お前と違ってそっちの女は随分と勘がいいようだな……」

手の内を読まれたアリューシャは苦い顔をしながら仕方なく白状する。

「法的に立証されている罪ではない。しかし、野放しにしておくのは危険すぎると判断したゆえ、私は単独でその女を追っている」

「それはまた、是非ともお話願おうじゃないか」

「少し長くなるぞ」

「なに、かまわんさ。雨の日の長話は嫌いじゃない」

二人の会話はどんどん核心へと近づいていく。状況を理解できていないシーズは話に置いていかれながらも、心には暗雲のように不安が立ち込める。

この話を聞いてしまえば後戻りできなくなる。そんな気がしてならない。

激しい雨音は屋敷の中にまで響いてくる。

降りしきる雨が止む気配はない。

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