「ユリナさん、危ないところを助けていただいて、ありがとうございました」
「いいのよ、怪我がなくてなによりだわ」
ショタンの向ける無邪気な笑顔にユリナも緊張を解いて優しく微笑む。
「でもどうしてこんなところにいたの? ここは冒険者ぐらいしか近寄らない危険な場所なのに……」
(さてと、どう説明したもんかのう)
せっかく出会えたパコパコお姉ちゃん候補、上手く関係を繋ぎ止めたいところである。
ショタンが思案していると、ユリナの後を追ってきたのだろう、彼女の背後から冒険者らしき少女がふたり駆けつけてきた。
片方は丈の長い法衣を身にまとったブロンドの少女で、いかにも聖職者らしい清楚な雰囲気だが、胸はかなり大きく、スカートのスリットからのぞく太ももは悩ましい。
そして、もう片方はおそらくスカウトだろう、小柄で軽装の少女だった。神官少女と比べると起伏の乏しい子供っぽい体型だが、見たところ小人族のようなので外見年齢はあてにならなさそうだ。
「ユリナさん、大丈夫ですか?」
神官少女が心配げに声をかける。
「も〜う、ユリナってばいきなり走り出すからビックリしたよ〜。なに、どうしたのさ?」
「ごめんね。この子がモンスターに襲われそうになってたのが見えたから。ショタンくん、このふたりはわたしのパーティの仲間で、エクスとローリエよ」
エクスというのが神官少女で、小人族の少女がローリエというらしい。ふたりの視線がショタンに向けられる。
「あ、ホントだ。なんでこんなところに子供がいるの?」
「服装もなんだがヨレヨレですね……どこから来たのかしら?」
「そう、わたしも今、それを聞こうとしてたんだけど……」
「えっと、実はですね……」
ショタンは即興で身の上話を捏造した。自分は今まで祖父とふたり森の中で暮らしていたのだけど、つい先日、祖父が他界してして、ひとりぼっちになってしまい、森を出て街に向かうところだった──と。
「そんな……まだ小さいのに、こんな森の中でひとりぼっちだなんて……さぞ心細かったでしょう……」
ショタンの作り話をあっさり信じたエクスがショックを受けて口元に手を当てる。聖職者らしく慈悲深いのだろう。
「ほんとだよ。こんな危ない場所に子供ひとりで、よく無事でいられたね〜。街に着いたら何かアテはあるの?」
ローリエはショタンのほっぺを突きながら、感心したように言った。
「それは、えっと……ボク、おじいちゃんから魔法や薬学を教わっていたので、それでなんとか生計を立てられないかなって」
「え、ショタンくん、魔法が使えるの?」
てっきり迷いショタだと思っていたユリナが驚いて聞き返す。
「はい、初歩的な魔法とか、調合もポーションとか毒消しなんかの簡単なものですけど……」
本当はありとあらゆる魔法を使いこなせるし、長寿の秘薬まで作れてしまう大魔導士だが、ショタンは俺TUEEEなんぞに興味はないので弱々設定にするつもりだった。しかし、こんな子供でそこまで出来るなら一般的な感覚からすれば十分にチートだったようで、ユリナたちが顔を見合わせる。
そして、ローリエが何やら思いついたように、ニヒヒと笑ってショタンにすり寄った。
「ねえショタンくん、お姉さんたちショタンくんが魔法使ってるところ、見てみたいな〜」
「え、魔法をですか?」
「そ〜、ほら、あそこに丁度いい的があるじゃん」
そう言ってローリエが指差す方に、通りすがりのゴブリンが一匹居。どうやらショタンたちにはまだ気づいていないようだ。
「ちょっとローリエ、急に何言ってるのよ」
「いいからいいから。ね、ショタンくん、おねが〜い」
「えっと、はい、わかりました」
ローリエが何を考えているのか察したショタンは、あえて気づかぬフリをして了承する。
「それじゃあ……いきますね」
そして、遠くにいるゴブリンに向かって両手を突き出すと、意識を集中させる──フリをした。そんなことをせずとも、ショタンにかかればこの程度、鼻をほじりながら指を弾くだけでゴブリンどころか辺り一帯を焦土にできるのだが、ここはあえて初心者魔法使いを演じてみせる。
「えーい!ファイヤーボール!」
すごい頑張ってる感じを出しながら呪文を唱え、けれど威力は最小に抑えた小さな火の玉が両手の先から射出され、ゴブリン目がけて飛んでいく。
「GYAAA!」
哀れ、通りすがりのゴブリンは火の玉を顔面に受けて丸焦げになったのだった。
「ふぅ、どうでしょうか?」
おずおずと尋ねるショタンだったが、彼女たちの反応は顔を見れば一目瞭然である。
「すごいわショタンくん!一発でゴブリンを倒しちゃうなんて!」
「これで薬の調合もできるなんて……本当にすごいですショタンくん」
「ね!ね!どう?このさいだからさ、ショタンくんにすればいいんじゃない?」
盛り上がる3人が何やらヒソヒソ話してから、決意したように頷いてショタンに向き直る。
「あのねショタンくん、実はわたしたち、パーティーに新しく魔法使いを迎えようと思ってたんだけど……」
「わたしたちみたいな女パーティーだとなかなかイイ人が見つからないんだよね〜、寄ってくるのは変な男ばっかでさ〜」
「それに、いくら魔法が使えるからといって、ショタンくんのような小さな子が街で悪い大人に騙されてしまわないか心配ですし……」
「え……それって……」
あえてすっとぼけてみせると、ユリナが代表して手を差し出す。
「ショタンくん、良かったら、わたしたちの冒険者パーティーに入らない?」
「ボクが、みなさんのパーティーに……?」
「そう、ダメかしら?」
「はい……喜んで!よろしくおねがいします!」
とびっきりのショタスマイルで応えると、3人が少し赤くなったのをショタンは見逃さない。
(しゃおらっ! 計画通りじゃわい!)
そして、ショタジジイは内心ほくそ笑むのであった。
*
ショタンが新メンバーとしてパーティーに加入することが決定し、さっそく森の入口付近でモンスターを狩ることになった。
剣士のユリナを前衛に、身軽なローリエが撹乱、エクスが神官の奇跡でサポートと、彼女たちは駆け出し冒険者にしては連携も悪くない。そこにショタンの魔法援護も加わったことで、低ランクのモンスター相手なら余裕をもって戦うことができた。
「ふぅ、だいぶ狩ったわね。今日はこのへんにしておきましょうか」
ユリナが額の汗を拭いながら提案すると他のメンバーも頷く。
「そうですね、素材も沢山集まりましたし、これもショタンくんの魔法のおかげですね」
「いえ、ボクはそんな……みなさんが強かったからですよ」
実際、彼女たちがピンチになることは一度もなく、ショタンは後ろから適当に弱い魔法を打つだけの簡単なお仕事であった。
「戦闘でずいぶん汚れちゃったし、街に帰る前に近くの泉で水浴びしましょうか」
「さんせ〜、うへぇ……ゴブリンの返り血キモチわるかったんだよねぇ、クサいしさぁ……」
ローリエが自分の匂いをかいで嫌そうな顔をする。エクスも言葉には出さないが汚れた体を早く清めたそうだった。
それから一行は、森から出ると近くにある泉のほとりへとやってきた。辺りは静かで、澄んだ水は底まで見えるほど透明度が高く、深さも膝のあたりまでとちょうど良さそうだ。
「わぁ、綺麗なところですね」
「でしょ〜、あたしたちの秘密の場所なんだ〜」
そこでローリエは、ニヤリとした目でショタンを見る。
「ほら、ショタンくん、お姉さんがヌギヌギさせてあげるよ〜」
「もう、ローリエったら、お姉さんぶっちゃって」
そう言いながらユリナも鎧を脱ぎ、あっという間に下着姿になると、ショタンの眼前で惜しげもなくパンティをするりと足から抜き取り、恥部を覆う彼女の髪と同じ色の薄い茂みが丸見えになった。
その隣では法衣を脱いだエクスが、服の下に隠れていた豊満な乳房をたぷんっと揺らしながらパンティの紐を解く。胸だけでなく太ももやお尻もふっくらと肉付きがよく、実に男ウケが良さそうな体をしている。
(ほほぉっ、こりゃあなかなかの絶景じゃのう!)
内心わっしょいしていたショタンに、すっ裸になったローリエがにじりよる。
「ほら、ショタンくんも早く脱ごうね〜」
ふたりに比べてぺったんこな体型だが、くびれのない腰つきと、小さくもぷっくり膨らんだおっぱいは、なかなかにマニアックな良さがあった。
(ふむ、お姉ちゃん属性のロリっ子か……なるほど悪くないのう、いや、むしろイイ!)
ショタンのお姉ちゃん判定はけっこう広めだった。
「ほ〜ら、ばんざ〜い」
「はっ、はいぃ……」
ローリエに従ってショタンが手を上にあげると、ローブをすぽっと脱がされて、あっという間に裸にされる。
ショタンの色白で絹のようにきめ細かい肌が露わになり、3人の視線が股間にぶらさがる可愛らしいペニスに注がれた。
「あはっ、ショタンくんのオチンチン、かわい〜」
「ちょっとローリエ、変なこと言わないの!……チラッ」
「そ、そうですよローリエ……そんな、オチンチンだなんて……チラチラッ」
ローリエに注意しながらも、ふたりの視線は揺れるショタチンポに釘付けである。
そんなこんなでショタンがさっそく泉に入ると、ユリナたちは姉が小さな弟にするように世話を焼こうと周りを囲む。
「わわっ、みなさん、ボク自分で体ぐらい洗えますから!(本音:お姉ちゃの手でちんちんキレイキレイしてくれんかのぅ〜!)」
「ふふっ、そんなに遠慮しないでいいのよ」
「そうですよ。ショタンくんはまだ子供なんですから、もっと甘えてもいいんですよ」
ユリナとエクスがショタンにくっつき、手で水をすくって優しく肌を撫で洗う。
「うう〜、なんだか恥ずかしいです……」
「ちゃんとここもキレイにしないとね〜」
そして前方に立ったロリーエが、両手でやわやわと可愛いペニスをもみ洗う。
「あぅっ……うぅっ……」
お姉ちゃんたちの手によって揉みくちゃにされたショタンの股間では、可愛らしいペニスが上に向かってピンと勃っていた。さすがはショタチンポ、勃起してもカワイイままだ!
そして、大きくなってしまったショタンのチンポに気づいてしまう。
「あはは〜……ショタンくんのおちんちん、大きくなっちゃったね……」
さっきまでは笑いながら洗っていたのに、いざ勃起を見せつけられてローリエが困った顔で頬を赤くする。ユリナとエクスも戸惑ったように勃起ペニスを見つめている。どうやら3人ともかなりウブなようだ。とくにエクスなんてショタのチンポで顔が真っ赤である。
「うう……なにこれ、なんだかオチンチンがムズムズして……もしかしてボク、病気なんでしょうか……?」
ショタンは性知識のない無知ショタムーブで情けなく瞳を潤ませてユリナたちを上目遣いで見上げた。
「え……ショタンくん、もしかして、おちんちんが大きくなっちゃうの初めてなの?」
「ユリナさん、ショタンくんは今までおじいさんと二人で暮らしていたと言っていましたし、初めて女性の裸を見て、その……反応しちゃったのでは?」
「そ、そっか……それじゃあ、アレもまだ知らないのよね、きっと……」
「え、ええ……おそらくは……」
ユリナとエクスがヒソヒソと話すが筒抜けである。そして、もちろん狡猾なショタジジイがそれを利用しないはずがない。
「ふぇっ、アレってなんですか? ボク、病気じゃないんですか?」
無垢なショタ(嘘)の瞳がふたりに突き刺さる。
「えっと、それは……」
「うう……ユリナさん、なんだかオチンチンがすごく苦しいですぅ……」
「どっ、どうしようエクス! こういうときって、どうすればいいの!?」
「わ、わたしに聞かれても……殿方が自分で処理するのは知っていますけど、こうして見るのは初めてで……」
「落ち着きなってふたりとも! と、とりあえずさ……わたしたちがその、やり方……とか、教えてあげた方がいいんじゃない……?」
ローリエが筒状にした手を前後に動かすジェスチャーをすると、ユリナとエクスはゴクリと息を呑んだ。
「そ、そうね……このままじゃショタンくんが可哀想だものね」
「え、ええ……幼い子を正しく導くのも年上としての務め。これもショタンくんのためですし……」
3人は真剣な面持ちでうなずき合うと、恥ずかしそうにショタチンポに手を伸ばすのだった。