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【16話】ショタの悪魔的な実験【おねショタ小説】

ワシ200年生きた大魔導士じゃけど、おねパコしたいから美ショタになるわ

 「なんだオマエは? いや、そういえば女たちの後ろに魔法使いのガキが一匹居たような気もするな……」

 男淫魔は存在感のなさからすっかり忘れていたショタンのことをようやく思い出した。それもそのはず、なんとこのショタ、クエストに出発してからこっち台詞が一つもなかったのである!

 「…………」

 「おい、なんだその目は? 状況というものが分かっているのか?」

 仲間が全員やられてしまったというのに、このショタの瞳には怯えもなければ敵意もない。例えて言うなら、路傍に転がる石ころを見ているような「無」である。

 問いかけてなお、黙ったままのショタに淫魔はイラッとしたものを感じた。まるで目の前にいる自分のことなど、どうでもいいというような目。実際、ここに至るまでにショタンの頭にあったのは「早く帰っておねパコしたいのぉ」という一点のみである。

 けれどショタンは、お姉ちゃんたちが頑張って冒険しているところに「はわわっ、ボク、またなにかやっちゃいましたか?」で水を差すような無粋なショタにはなりたくはなかった。本当は廃墟に着いた時点で魔力探知により、地下に悪魔が潜んでいることにも最初から気づいてたけど、お姉ちゃんたちの成長を影で見守る後方腕組みショタに徹していたわけだ。とんだ茶番である。

 だというのに、ユリナたちがあえなく全滅してしまってしまったので、どうしようか考え中である。

 「もうさっさと終わらせて帰ろうかなぁ……けど、そうすると後で説明するのが面倒だなぁ……」

 「さっきから何をひとりでブツブツ言ってる? というか、人の話を聞くときはちゃんと相手の顔を見ろ! まったく最近の子どもはこれだから、親はいったいどんな教育をしているんだ……」

 淫魔が説教じじいみたいなことを言いながら、無理やり自分のほうを振り向かせようと手を伸ばすと、鬱陶しい羽虫を払いのけるみたいに無造作に振られるショタンの手。

 瞬間、淫魔はきりもみ回転しながら後方の壁へと激突した。

 「……ハ?」

 壁にめり込んだ状態で間抜けな声が出た。

 (おっ、俺は今、何をされた……? あのガキの魔法か!?)

 淫魔はそこでようやく、目の前のショタが額面通りのショタではないことに気づいたが、時すでに遅し。最初から尻尾を巻いて逃げていれば、ショタンもめんどくさがって敢えて追うこともしなかっただろうが、今の彼はなにか思いついたように、ニンマリとした笑顔を淫魔に向けた。

 「そうだな、丁度いいから、お前には実験に付き合ってもらうとしよう」

 「っ!?」

 ゾクリとした悪寒が淫魔に怖気が走る。しかしショタから発せられる魔力圧で淫魔が身動きできないなか、ショタンは体に施してあるリミットをOFFにした。

 それは彼から常に発せられるお姉ちゃん催淫効果のあるフェロモン、「ショタニウム」の放出機能の安全弁である。出力制限が解除された途端に、体内に蓄積されていた高濃度圧縮ショタニウムの粒子、略称「SN粒子」の過剰放出が始まる。

 「ショタンザム!」

 「なっ、なんだそれは!? ショタが……赤く……!?」

 いっそう激しく放出され体を覆おうほどに可視化された高濃度のSN粒子によって赤く発光するショタの様子に頭の中で警鐘が激しく鳴り響く。この光はヤバイとインキュバスの本能が告げていた。

 「ショタンザムバースト!!!」

 「にっ、逃げっ! うっうぉおおおおぉっ!?」

 無慈悲に放たれたSN粒子の奔流になすすべもなくもなく呑み込まれた淫魔は、光の奔流の中で死を覚悟した。ああ、こんな訳が分からない死を迎えるなら、せめて最後にあの赤毛の女剣士を抱きたかったな──と、未練を残しつつ、諦めて目を閉じて自身の消滅を受けいれる。

 ──しかし、いくら待ってもその時は訪れなかった。

 粒子の放出が収まり、淫魔がゆっくりと目をあける。すると、あれだけ凄いエフェクトを出しておきなが、広間は先ほどまでと何も変わっておらず、赤く発光していたショタンも通常ショタ状態に戻っていた。

 「おっ……俺はいったい、何をされたというんだ……あ、あれ?」

 体になんのダメージもないことに戸惑う淫魔だったが、すぐにその身に起こった異変に気づいた。

 「なっ、なんだ……? なんか声が変だ……ぞ?」

 何人もの女を誘惑してきた野太いイケメンボイスが、やけに可愛いハスキーボイスになっているのだ。それに、なんだか視界もいつもより低く感じる。

 他にもおかしなところがないかと、淫魔が自分の体を手でまさぐったとき、決定的な変化に気がついた。

 「なっ、なっ、なっ……なんじゃこりゃああああ!?」

 淫魔が触れたもの、それはおっぱいだった。プルンプルンの大きめなおっぱいが、あろうことかインキュバスである自分の胸についている。そして、おそるおそる伸ばした手が自らの股間に触れて、その受け入れがたい事実に固まる。

 「お……おぉ……ぉぉぉぉ……」

 なかったのだ。そこにはるはずの、長年一緒に頑張ってきたインキュバスの相棒の棒がなかったのだ。

 つまりこれはショタンの実験が成功した証拠だった。女性を強制的にお姉ちゃんにしてしまう(精神的に)SN粒子。では、高濃度に圧縮したSN粒子を男が浴びるとどうなってしまうのか?

 その答えは────男もまた、お姉ちゃんになるのである。(物理的に)

 かくしてインキュバスはショタの無慈悲な行いにより、美少女サキュバスにTSされてしまったのであった──。

【17話】ショタチンポでメス堕ちするTSサキュバス【おねショタ小説】
「ばっ、ばかな……インキュバスのこの俺が……!」 動揺する淫魔は受け入れがたい現実に怒りで震える。しかし、たぷたぷプルンと揺れるおっぱい、ぱっちりした大きくて愛らしい瞳、先っぽがHな形をしている長い尻尾──それはもう、どこからどう見ても男受...
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