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【15話】女冒険者たちとゴブリン退治するショタ【エロラノベ】

ワシ200年生きた大魔導士じゃけど、おねパコしたいから美ショタになるわ

 さて、ショタンが拠点とする宿屋でおねショタ環境が構築されてしばらく、彼は思うままに、おねショタライフを満喫していた。

 パーティーのリーダーであり、真面目で優しい女剣士ユリナ、メスガキシーフのローリエ、清純派ムチムチボインの神官エクス、宿屋の看板娘イレーナ──と、なかなかに隙のない布陣である。

 並のショタであれば、4人ものお姉ちゃんとバブバブ甘えん坊セックスをする毎日に満足したことだろう。

 しかしながら、ショタンは並で収まるショタではなかった。なにせ中身は200年もの間、おねショタ童貞をこじらせていた大魔導士である。故に、その欲求は常人とは一線を画し、今も次なるお姉ちゃん候補にアプローチを仕掛けている最中なのだ。

 *

 「レミさん、採取クエスト完了しました!」

 その日、冒険者ギルドではショタンが元気よく受付嬢のレミに依頼の報告をしていた。

 「おかえりなさいショタンくん、怪我はありませんでしたか?」

 「はいっ、モンスターにも会わなかったので大丈夫です。これ、依頼された薬草です」

 そう言って、ショタンはカウンターに薬草の束を置く。レミとの接点はギルドしかないので、ユリナたちと一緒に行動していないときは、簡単なクエストをこなしつつ会いに来ているわけである。

 しかし、同じ宿屋で生活するメンバーと違って、カウンター越しでしか会話できないギルド職員となると、そこから進展させずらい。

 (なにか、きっかけがあればいいんじゃがのぅ……)

 などとショタンが考えているあいだに、レミは薬草の確認を終えたようだ。

 「はい、全て指定された薬草ですね。品質も申し分ありません。ショタンくんは小さいのに、いつもちゃんと仕事をこなせて偉いですね。アメをあげます」

 「わぁい」

 もはやお馴染みとなったミルク味のアメをショタンが口の中でコロコロ転がしていたときだった。ギルドの扉が開いて見知った3人組が入ってくる。そして、先頭の女剣士が最初にショタンに気づいて笑顔で手をふった。

 「あらショタンくん、もう薬草採取は終わったのかしら? ちょうどよかったわ、これから次のクエストの相談をしようと思ってたところだったから」

 「ええ、ボクなら大丈夫ですよ、次はどんな依頼を受けるんですか?」

 「まだ決めてはいないんだけど、ねえレミさん、なにか手頃な依頼はあるかしら?」

 「そうですね、でしたら先程入ったばかりの、捜索依頼はいかがでしょう」

 ユリナに聞かれて、レミはカウンターから一枚の依頼書を差し出す。

 「近隣の村からの依頼なのですが、村の若い娘が行方不明になったらしく、周辺ではゴブリンが目撃もされているので、おそらく、巣になっている廃墟に連れ去られたのではないかと。その調査と連れ去られた娘の捜索が依頼内容となります」

 ゴブリンは低ランクのモンスターだ。1匹、2匹であれば冒険者でなくとも対応できるが、数が集まってしまうと厄介である。しかも、もしも本当に村娘がゴブリンに攫われたというのであれば、孕み袋にされる前に早く助け出してやらねばならない。

 同じ女性ということもあり、ユリナたちは即断して頷いた。

 「決まりね。それじゃあ準備が済みしだい、すぐに出発しましょう」

 もちろんショタンも反対する理由はない。かくして、4人は報告にあった村はずれの廃墟へと向かうのだった──。

 *

 *

 *

 「ローリエ、どうだった?」

 「うん、ゴブリンどもがウロウロしてる。数は15ってとこかな、ここで間違いなさそうだよ」

 斥候として偵察から戻ったローリエが状況を報告する。依頼にあったとおり、廃墟はゴブリンの一群に占拠されているらしい。しかし、その程度であればユリナたちの想定内だ。

 「それじゃあ、いつもどおり私とローリエが前に出るから、エクスとショタンくんは奇跡と魔法でサポートをお願い。それじゃあ……いくわよ!」

 各々が役割を確認し、ユリナの合図と共に戦闘が開始する。

 まずはローリエが不意打ちで投擲したナイフが一匹目の脳天に突き刺さり、何が起こったのか理解できず驚いている別のゴブリンをユリナの剣が斬り伏せる。そして、ようやく襲撃に気づいたゴブリンたちが集まりだし、高所からはゴブリンアーチャーが矢を射ってくるも、それはエクスの奇跡によるバリアに弾かれ、ショタンの放った火球で逆に撃ち落とされた。

 まだ下位ランクながらも、ユリナたちはショタンを迎えてからメキメキと実力を伸ばしており、近々昇格するのではと言われている新進気鋭のパーティーだ。いくら数が集まったところでゴブリン程度に遅れを取ることはなかった。

 危なげなくゴブリンを各個撃破していき、最後の一匹の首をユリナの剣が跳ね飛ばすと、辺りは静寂に包まれる。

 「ローリエ、残っているゴブリンは?」

 「うん、今ので最後だよ」

 「攫われた村娘はどこにいるのでしょうか?」

 「たぶん、廃墟のどこかに隠した入口があると思う、構造からして、たぶんこの辺りに……」

 そう言って、ローリエが床を調べて回ると、予想通り、地下階段の入口が見つかった。陽の光が届かない暗闇をショタンの魔法が照らすと、階段は思ったよりも深くまで続いていることが分かった。

 「それじゃあみんな、慎重に進みましょ」

 ローリエを先頭にして、ユリナ、エクス、ショタンが静かに階段を降りていく。階段が終わると、今度は狭い通路が先へと伸びていた。

 罠の有無を確認しながら慎重に進んでいたローリエが、ぴたりと止まり、後方に「止まれ」と手で合図する。

 「どうしたんですかローリエ?」

 「しっ……なにか来る……」

 「ゴブリン?」

 「いや、足音はしない、これは……」

 薄暗い通路の先を見据えるローリエ、すると、闇の中から表れる無数の影。それは小さな体にコウモリのような翼、そして頭に小さな角を生やしていた。

 「インプだ! エクス!」

 「ホーリーパニッシュ!」

 ローリエの呼びかけにすぐさま反応したエクスが放つ光線が2匹のインプを消滅させる。そして残った2匹をローリエとユリナが処理する。戦闘は一瞬で終わったが、彼女たちの顔には困惑が浮かんでいた。

 「どういうこと? インプが出て来るなんて……」

 「どうするユリナ? いったん引き返す?」

 「うーん……」

 インプ自体は危険度の低い小悪魔だ。害があるとしても、せいぜいイタズラで物を盗まれるとかその程度で、冒険者からすればゴブリンのほうが厄介だろう。しかし、問題はゴブリンの巣だと思っていた場所にインプが住んでいたことだった。冒険は命がけの仕事、長生きしたければ予想外が発生した場合、それがどんな些細なことでも慎重になるべきである。

 「いえ、先に進みましょう。インプ程度だったらエクスがいるし問題にはならないわ」

 しかし、行方不明になった村娘はおそらくこの先にいる。それを見捨てて引き返すことは彼女の正義感が良しとしなかった。ローリエもエクスもリーダーの意見に同意する。

 そうして、襲ってくるインプを倒しながら、先へと進んでいった一行は、やがて大広間へと到着した。おそらくは禁止された信仰の場であったのだろう、奥には仄暗い雰囲気が漂う祭壇が設置されており、部屋の中央に、ぼんやりと人影が見える。

 瞬時に臨戦態勢となる一同だったが、しかし明かりに照らされたそれはモンスターではなく、よく見れば一糸まとわぬ姿で佇む若い娘であった。おそらく攫われた村娘だろう。焦点の定まらない瞳で宙を見つめている。

 その異様な雰囲気にユリナたちも近づくことを躊躇ってしまう。

 「ねえユリナ、やっぱりなんか変だよ……あの子、こっちにまるで気づいていないし、それにあの格好……」

 「ええ……ゴブリンに攫われたにしては、綺麗すぎるわ……」

 もしもゴブリンであったら攫った娘を生殖本能のままに犯していただろう。しかし、彼女の姿を見るに、服を脱がされ全裸ではあるが、肌には傷ひとつ見当たらない。

 「それにここ、なんていうか……息苦しくない?」

 「はい、私もなんだか……さきほどから頭がぼんやりとして……」

 ローリエの言葉に、エクスが額を抑えながら答える。3人はこの部屋の異様さに戸惑っているようだった。

 「このままこうしていても、埒が明かないわね……ともかく、彼女を連れて早く外に出ましょう」

 ユリナが意を決して娘に近づいたそのときだった。

 突如として虚空に表れた黒い影が頭上から彼女に襲いかかる。

 「えっ!?」

 間一髪後ろに飛び退いたユリナは、自分に襲いかかってきたものの正体を見て唖然とする。

 それは、一見すると人間の男だった。艷やかな黒髪、街を歩けば女性から熱い眼差し向けられるであろう甘い美貌を持ったその男は、しかし、背中にはインプなどよりもずっと大きな漆黒の翼を羽ばたかせ、額には立派な角を生やしている。

 「あれは、インキュバス……!」

 女性の敵ともいえる淫魔の名前をエクスが叫ぶ。そこでユリナたちも合点がいった。表に出ていたゴブリンたちは、インキュバスに住処を追われていたのだと。そして、この淫魔こそ娘を攫った真犯人であることを。

 「ほう、ネズミが侵入してきたかと思えば、なかなか美味そうな女が揃っているじゃないか。ちょうどいい、この娘だけでは喰い足りないところだったんだ」

 女の精気を主食とするインキュバスは、まるで食材を見るかのように、ユリナたちを妖しい瞳で品定めする。

 淫魔は下位悪魔に位置づけられてはいるが、インプなどとは比べ物にならない強敵である。しかし、相手はたったの一体、ユリナたちにも十分な勝算があった。

 「みんな、やるわよ!」

 駆け出すリーダーに合わせてローリエとエクスも動き出す。

 「はぁっ!」

 一気に間合いを詰めたユリナのロングソードが銀線を描いて上段から振り下ろされる。しかしインキュバスはそれを右腕で防ぐ。そこへ間髪入れずにローリエがナイフを投擲し、エクスの奇跡によって放たれた光線が挟撃した。

 しかし、ナイフは翼によって弾かれ、インプを一撃で消滅させた奇跡の光は左手で受け止められてしまう。

 初撃で決めるつもりで放った攻撃を難なくいなされてしまった3人はたじろぎながらも、諦めず攻撃を繰り返す。しかし、彼女たちの攻撃はインキュバスに致命傷を追わせることはできず、逆にじりじりと追い詰められていく。

 「うそ、インキュバスって、こんなに強いの……!?」

 「どうして、奇跡が通じないなんて……」

 物理攻撃はおろか、悪魔の天敵である神官の奇跡すら通用しないことにローリエとエクスが困惑に呻く。

 それもそのはず、本来であればいかに淫魔とはいえ、3人の実力があれば最初の攻撃でかたを付けていただろう、しかし、戦っている場所が悪かった。

 悪魔信仰による祭壇がバフとなり、さらには男淫魔の女性に対する特攻の魔力が充満している部屋。彼女たちは気づかないうちにインキュバスが放出する淫毒に犯されていたのだ。

 体には思うように力が入らず、思考が鈍る。直接的なダメージは受けていないのに、ユリナたちはだんだんと立つことも困難になり、やがてはその場にひざまずいてしまう。

 「うっ……くぅっ……みんな、逃げ……て……」

 仲間を守るために、最後の力を振り絞って立ち上がるユリナだったが、後ろからの反応はない。ローリエとエクスはすでに気を失って倒れていた。

 「くっくっく、どうやらここまでのようだな。さあ、大人しく俺のエサになるといい、そうすれば、お前にも極上の快楽を味あわせてやろう」

 「ふざけないで……! そんっ……な……ことっ」

 弱った獲物を追い詰める淫魔の邪悪な笑みになんとか抗おうとするユリナだったが、ついには握っていた剣が手を滑り堕ち、乾いた音を響かせる。そして、彼女もまた、淫魔の魔力によって意識は深い闇へと堕ちていった。

 完全に気を失った3人の女たちを見下ろしながら、インキュバスは呟く。

 「ようやく堕ちたか。本来なら部屋に入ってすぐに俺の魔力で虜になっているはずなのに、こいつら、催淫の耐性がやけに高いようだな、アミュレットでも仕込んでいたか……? まあいい、とりあえず獲物の味見といくか、まずは、この生きの良い剣士の娘から……」

 訝しみながらも、インキュバスが勝者の権利としてユリナから精気を奪おうと手を伸ばしかけたそのときだった。

 「……ん?」

 彼は気付いた。倒れている3人の少し後ろで、こちらを見ている存在に。

 それはショタだった。すごく暇そうに手持ち無沙汰にしているショタが、これといった感情もなく無味な視線を男淫魔に向けていた──。

【16話】ショタの悪魔的な実験【おねショタ小説】
「なんだオマエは? いや、そういえば女たちの後ろに魔法使いのガキが一匹居たような気もするな……」 男淫魔は存在感のなさからすっかり忘れていたショタンのことをようやく思い出した。それもそのはず、なんとこのショタ、クエストに出発してからこっち台...
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