麻奈美の調教を始めてから、ある日の夜。
健二は麻奈美が入浴中に洗面所のドアを開けた
浴室からはシャワーの流れる水音が聞こえてくる。
もちろん、これは健二の思惑通りだった。
手早く服を脱いで全裸になると、断りもなく浴室のドアを開ける。
「きゃっ!? えっ、シュウくん……?」
突然、風呂場に入ってきた弟に小さく悲鳴を上げる麻奈美だったが、健二はさも当然のような顔をして近づいてくる。
「久しぶりに姉さんと一緒に入りたくなってさ、かまわないだろ?」
「でも……お姉ちゃん、もう出るところだから……シュウくんはゆっくり入っていて」
しかし、出て行こうとする麻奈美の手は弟の手に掴まれ引き止められる。
「そんなに慌てて出ることないだろ? 僕は姉さんに身体洗ってほしいんだよ、いいだろ?」
麻奈美に拒否権がないことを分かったうえで、健二はねだるような言い方をした。
「わかったわ……」
椅子に腰掛ける弟の後ろ姿を見ながら、諦めたように返事をする麻奈美。
身体を洗うため、ボディーソープをスポンジで泡立てようとするが、健二がそれを止める。
「違うよ姉さん」
「えっ?」
「姉さんの身体を使って洗ってよ、どうやればいいのか、分かるだろ?」
「…………」
麻奈美は黙ったまま、言われがままに両手にたっぷりとボディーソープを出すと、手の平で大きな乳房に塗りたくると、躊躇いながらも、後ろから弟の背中に抱きついた。
背中と胸に押しつぶされた乳房が形を変えながら、背中の上をぬるりと滑る。
「んっ、これで……いいの?」
麻奈美は恥ずかしさに眉をひそめながら、体を揺らして乳房を擦るように弟の背中に押し付ける。
泡立つソープによって乳首が背中を滑り擦るたび、ムズムズと痺れるような快感が麻奈美に伝わってくる。
「初めてなのに凄く上手いよ、やっぱり姉さんはエッチだね」
「そんなこと……んぅっ、ないわ……」
鼻腔からくぐもった息を漏らしながら、麻奈美は弟が満足するように懸命に体を動かした。
姉弟での淫らな行為に忌避感を覚えながらも、相手を気持ちよくしようと頑張ってしまう。麻奈美の心根が優しいこともあるが、そこには、命令に従ってしまうマゾ気質が垣間見えた。
「ほら、背中だけじゃなくて、こっちも洗ってよ」
お腹の上に回されていた麻奈美の手を取ると、健二は自らの股間に持ってこさせる。
硬く勃起した肉棒が麻奈美の手に触れる。
(シュウくんのオチ○チン……もうこんなに硬くなってる)
直接触られなくとも官能的な乳房の感触によって、肉棒は熱く脈打ち、さらなる快楽を求めて震えている。
麻奈美はソープでヌメついた手で陰茎をそっと握ると、上下に手を動かしはじめる。
根元から亀頭まで、ヌルヌルとシゴき上げながら、もう片方の手で玉袋を優しく揉む。
以前に健二が教えた手淫のやり方をちゃんと覚え、言われずともそれを実践していた。無自覚に男に奉仕することを受け入れている麻奈美は、実に調教しがいのある女だった。
「うぁっ……いいよ姉さん、そのまま、もっと激しく動かして、あぁっ、すぐにイキそうだ……」
背中に柔らかい乳房を押し付けられながら肉棒を手淫され、腰をヒクつかせながら、健二は快感に身を委ねる。
(んっ、シュウくん、もう射精しそう……)
肉棒の震えから、絶頂が近づいていることを感じて、麻奈美も早く弟を射精させようとシゴくスピードを上げる。
浴室に粘ついた手淫の水音を響かせならがら、快感のボルテージが高まってゆく。
「ぐぅっ、イクっ……出すよ姉さん、手で受け止めて!」
「んっ、うん……お姉ちゃんの手に……シュウくんの精液、射精して……ッ」
「ぐぅっ、あぁぁっ!」
びゅるっ! どびゅっ! びゅっく! ビュルッ!
亀頭を覆った麻奈美の手の平に、熱くドロリとした白濁液が勢いよく噴射される。
肉棒が脈打つたびに放出される精液の熱を感じながら、麻奈美は弟の欲情を受け止めた。
そして、射精がおさまった後に手を開くと、指の隙間にまでドロリとした白濁液が絡みつき、そこから生ぐさく甘ったるい精の匂いが漂ってきた。
麻奈美はシャワーで手についた精液を流しながら、弟の肉棒も丁寧に洗った。
(だけど……)
一回射精しただけでは、弟の性欲はおさまらないことを麻奈美はもう知っていた。
「ふぅっ、上手だったよ姉さん、今度は僕が姉さんを洗ってあげるね」
「えっ、私は大丈夫だから……」
「いいから、ほら、ここに座ってよ」
健二は立ち上がると、強引に麻奈美を椅子に座らせた。
もちろん健二が普通に体を洗うわけがなく、両手にボディーソープを出すと、ちょくせつ麻奈美の体に手を這わせていく。
最初は麻奈美の白く滑らかな背中を撫でるだけだったが、その手はやがてお腹へ回されると、今度は下から乳房を持ち上げるように動きだした。
健二の手が上下するたびに、ずっしりとした豊かな双丘が持ち上げられ、手が離れると、落ちた反動でタプンと揺れ動く。
健二が乳房を弄んでいる間、麻奈美は感じてしまわないよう堪えていたが、その意思に反し、刺激によって、柔らかく沈んでいた中央の突起が、むくりと膨らみ自己主張を始めてしまう。
「姉さんの乳首、こんなに勃ってるよ?」
「んぅっ……ぁっ……ぁぅっ……」
柔らかな果実を堪能していた健二が、おもむろに尖ってしまった乳首をつまみ、指先でくりっと捻り上げると、甘美な刺激に麻奈美の口から熱い吐息が漏れる。
「姉さん、おっぱい触れると気持ちがいいんでしょ? ほら、素直に言ってみなよ」
「んっ……そんなこと……言えないわ……」
「言わないなら、ずっとこのままだよ?」
「そんな……」
「それが嫌なら、ちゃんと言いなよ」
健二の脅しに、麻奈美は羞恥を感じながら口を開く。
「おっ、おっぱい……触られると……気持ちがいいの……」
「おっぱいの、どこが一番気持ちいい?」
「ちっ、乳首よ……先っぽを、コリコリされると……すごく……気持ちいいの……」
「へぇ、こうやって?」
「あぅっ!? あっ、っぁ……ぁぁっ」
尖った乳首の先端を指の腹で圧し潰すようにキュッと擦ると、麻奈美は身をよじらせ、艶ややか呻き声を上げた。
「こうされるのがいいの?」
「うっ、ぅぅん……そ、そう……」
「姉さんは弟に乳首触られると感じちゃう、いやらしい女だね」
「そんなっ……ちがっ……」
口答えしようとする麻奈美の乳首を、さらに強く捻り上げる。
「ひぐぅっ!? いぁっ、ぁっ……! ぅぅっ……」
「姉さんはいやらしい女なんだよ、ほら、言いなよ」
痛みと快感の強烈な刺激に顔を歪ませる麻奈美の耳元で健二が囁く。
麻奈美は観念したように口を開いた。
「わっ、わたしは……弟に、シュウくんに乳首を触られて、感じちゃう……いやらしい女です……」
「ふふっ、そうだよ、姉さんは淫乱なんだよ……でもね、そんなエッチな姉さんを、僕は世界で一番、誰よりも愛してるんだよ」
「ぁぁっ……んっ……はぁっ……」
一転した優しい手つきで乳房を愛撫しながら、健二は甘い痺れに浸っている麻奈美に囁いた。
「ちゃんと言えたご褒美をあげなきゃね」
そして乳房を弄っていた手は、麻奈美の熱く疼く下腹部へと伸びてゆく。