電気を付けることも忘れ、山田健二は暗い部屋の中で液晶画面の青白い光に顔を照らされながら、固唾を飲んで映し出された映像を見つめる。
動画の再生が始まった直後の黒い画面が切り替わり、すぐに見覚えのある人物の姿が映し出された。
「やあ修一、これを見てるってことは、麻奈美ちゃんとは別れたようだね」
画面に映った神崎修一が優越感に染まった瞳をこちらに向けながら語りかけてくる。どうやら映像は彼の部屋で撮られているようだった。
「まさかこんなことになるなんて、お前は想像してなかっただろ? ふざけた真似しやがって……わかるか? これは僕のフリをして麻奈美ちゃんに手を出をしたお前への罰なんだよ」
淡々と喋ってはいるが、その言葉の端々からは憎しみの念が滲み出ている。
「麻奈美ちゃんの恋人になれて、さぞ幸せな気分だったろ? けど、それももうお終いだ……これからは、修一である僕が姉さんを幸せにするんだ。お前は健二として惨めに生きていけばいい」
画面の向こうで修一がニヤニヤと笑いながらこちらを見ている。
「それじゃあ、哀れな健二に今からイイもの見せてやるからさ、せいぜい楽しんでくれよ」
思わせぶりな台詞の後、画面が一瞬暗転したかと思うと、画面には下着姿でベッドに座っている麻奈美が映し出された。
見覚えのある部屋だ。どうやら次の映像は彼女の部屋で撮影されているようだ。
薄ピンク色のブラジャーとショーツだけという、あられもない格好の麻奈美は、どこか緊張した顔でカメラを見つめている。
「ねえ、シュウくん……本当にするの?」
麻奈美がカメラに向かって話掛けてくる。
「そうだよ姉さん、健二のヤツに現実を見せてやらないと」
おそらくカメラの後ろにいたのだろう、修一は回りこむようにして姿を現すと麻奈美の隣に腰掛けた。
「ほら、これから何をするのか、健二に教えてあげなよ」
こちらを指差して言う修一に促され、麻奈美は口を開く。
「うん……えっと、ケンくん、これから私、シュウくんと、その……」
それでも麻奈美が恥ずかしがって言い淀んでいると、修一は彼女の肩に手を回して抱きよせる。
「今更何を恥ずかしがってるんだよ姉さん、いつもしてることを見せてやればいいんだから」
そう言って姉に顔を近づける修一は、遠慮なく彼女の柔らかな唇に自らの唇を重ねた。
「んっ……ちゅっ、んぅっ……くちゅっ、ちゅぷっ……」
麻奈美はそれを拒む様子はなく、むしろ、うっとりとした顔で弟の唇を吸い寄せている。
タップリとした唇をねぶられる麻奈美は、自ら舌を伸ばして弟の舌に擦りつけながら、口を密着させ口内で舌を絡ませ合う。
くぐもった息遣いと、ビチャビチャと唾液が絡む水音を立てながら、姉弟はカメラの前で濃厚なディープキスを繰り広げた。
そしてようやく口を離したとき、麻奈美は恋人だったはずの彼が見たこともないような、蕩けたメスの顔をしていた。
弟にしな垂れ掛かりながら、麻奈美はカメラの向こう側に語りかける。
「んぅっ……ふっ、今まで黙っててごめんなさい……私は弟とこういう関係なの、だからもう、ケンくんとはお付き合いできないの……」
麻奈美が喋っている間に、弟は後ろからブラジャーのホックを外してしまう。
ハラリと脱がされたブラの下から、たっぷんと揺れ動く大きな乳房が飛び出した。
彼女の乳首はすでに硬く尖っており、先っぽに弟の指が触れると身体をよじらせながら艶のある喘ぎ声を漏らす。
「あぁっ、んっ……はぁんっ……」
「健二は姉さんのおっぱいをどんな風に揉んでたの?」
「んっ、優しく、撫でるみたいに……」
「こんなふうに?」
弟のそっとなぞるような手つきで乳房を愛撫され、麻奈美は切なそうに息を漏らす。
「ぁっ……そう……そうよ……」
「でも本当は、もっと乱暴にされるのが好きなんだろ? こうやってさ」
「ひぐぅっ!!」
弟の指が乳首を捻りあげると、麻奈美は電流が走ったかのようにビクンッと震えて悲鳴をあげる。
「姉さんは、こうして欲しかったんだよね?」
跡が残ってしまうほどの力で乳房を乱暴に揉みしだかれた麻奈美は、しかしその表情は痺れるような快感に恍惚としていた。
「そっ、そうなのっ……本当はっ、あぅっ……こうやって乱暴にされると、すっ、すごく感じちゃうのぉ……んぁぁっ!」
ひしゃげるぐらい乱暴に乳房を揉まれながらも、麻奈美は頬を紅潮させ、だらしなく口を開きながら快楽に身をよじる。
「あぁぁ……だめぇ……そんなに強くされら……かっ、感じすぎて……あぅっ……!」
ダメといいながらも、麻奈美はもじもじと腰をくねらせる。
修一はそんな姉の腹部を撫でながら、おの手を下へと降ろしてゆき、ショーツの中に潜り込ませる。
「ぁっ、あぁっ……」
パンツの中で恥部に触れた指が動かされると、股間からヌチュリと愛液に濡れた音が聞こえてくる。
そして軽く手を動かしただけで、クチュックチュッと淫らな音を響かせる。
「姉さんのここ、もうこんなになってるよ」
股間から引き抜かれた弟の手は、愛液にまみれ指から粘っこい糸を引いていた。
「ほら姉さん、健二にトロトロになったマンコを見せてあげるんだ」
「んっ、はい……」
弟に言われるまま、麻奈美はショーツを脱ぎ捨てると、カメラに向かって股を開き、みずから秘部を見せつけるようなポーズをとる。
「見て……ケンくん、わたし、弟に触られただけで、こんなにオマ○コを濡らしちゃう女だったの……」
蜜液でテラテラと濡れ光るぷっくりとした割れ目が指で広げられ、綺麗なピンク色をした膣口が丸見えになっている。
発情した膣は男を求めてヒクヒクと蠢きヨダレを垂らす。
「それじゃあ、健二には僕たちのセックスをたっぷり見せてあげようね?」
「うっ、うん……わかったわ」
後ろから弟に抱きしめられた麻奈美は、嬉しそうに頷きながら、カメラ越しに微笑みかけてくる。
「ケンくん、私たち今から、姉弟で子作りセックスします……今日は危険日だけど、弟の生オチ○ポでオマ○コをじゅぽじゅぽされながら、妊娠ザーメンを子宮いっぱいに中出しされちゃいます。少し恥ずかしいけど、ちゃんと見ていてね?」
そう言ってはにかむ彼女は、もはや彼の知っている麻奈美ではなかった。