さて、俺はいま非常にデリケートな問題に直面している。
何かと言えば、それはパンツである。
パンツ。
どうやら珠代さんは普段から下着を身につけていないようなのだ。
彼女も人間について色々と”勉強”してからここに来たようだが、やはり人の常識には疎いようだ。(いったい、どうやって人間のことを学んだのだろう?)
べつに俺はノーパン・ノーブラが悪いとは思わない。歩けばタユンと揺れるおっぱいにドキドキするし、スカートの下に何も履いてないという破廉恥なスタイルには恥ずかしながら股間を疼かせざるをえない。
しかしながら、下着で隠されるがゆえに醸し出されるエロチズムというのも捨てがたいものだ。
女性の局部が面積の小さな薄い布によって申し訳ない程度に隠されている姿がたまらんのである。
つまるところ、俺は珠代さんの下着姿が見たいのでパンツを履いてほしいわけさ。
そんなわけで、珠代さんに下着をプレゼントしてみたらどうだろうかと、俺は居間でノートパソコンを使って通販サイトを眺めながら彼女に似合いそうな下着を吟味していた。
町の商店街にある雑貨屋で売ってるようなベージュ色のおばさん下着など珠代さんに着させるわけにはいかんしな。
清楚な白もいいが、大人っぽい黒もよい。エロいスケスケなレースもいいが、可愛らしいフリルも魅力的だ。やっぱり紐パンも外せないし、おおっ、こんな布面積が極小のパンツもあるのか、まったくけしからん、ぜひ珠代さんに付けてもらわねば……ああ、他にもけしかんら下着がこんなにたくさん、もーほんと、けしからんけしからん。
鼻息を荒くしながら自分好みの下着をチョイスしていた俺は、しかしそこで困ったことに気付いた。
そういえば、珠代さんのスリーサイズが分からんじゃないか!
思わぬ落とし穴に俺がうなだれていたら、そっと横に湯気の立つ湯のみが差し出された。
「雪彦さん、何を見ていらっしゃるんですか?」
お盆を持った珠代さんが隣から通販サイトの画面を覗き込む。
珠代さんの頭にはキツネ耳がピョコんと揺れて、スカートからはユラユラと尻尾が揺れている。
俺のお願い通り、珠代さんは家の中ではこの姿でいてくれる(あくまでも “耳と尻尾の飾り”という体裁だが)
「ああ、ちょっと買い物をしようかと思って」
「これでお買い物ができちゃうんですか? ぱそこんってすごいんですねぇ」
テレビとパソコンの区別がつかなかったり、最近購入した新型洗濯機の操作に戸惑ったりと家電に疎い珠代さんは感心したご様子だ。まあ、キツネなんだから慣れてないのは当たり前か。
「実は珠代さんの下着を買おうかと思って」
「下着……?」
「服の下に身につける肌着です」
「あっ……あぁ、はい、下着ですね、下着。ええ、もちろん知ってますよ?」
しきりに頷く珠代さん。その反応から今初めて知ったのがバレバレなのだが、あえて言及はしない。
「そのためには珠代さんのスリーサイズ……えーっと、胸やお尻の大きさを計らないといけないんだけど、いいかな?」
「はい、かまいませんが」
常識的に考えたら、女の子に下着をプレゼントしようとする男なんて「キモいわ変態!」と罵倒され、スリーサイズを計らせてくれとお願いすれば「いいわけねえだろうが! シネ!!」とブチギレられてしまうところだが、そこは流石の珠代さん、嫌な顔せずに二つ返事で了承してくれた。
俺はさっそくメジャーを用意するとネットでサイズの測り方を検索する。
ほうほう、なるほど、バストのトップとアンダーを測ってから、その差でカップの大きさが決まるのか……知らんかったわ。
「それじゃあ珠代さん、サイズを測るから服を脱いでもらっていいかな?」
「はい、わかりました」
いっさい躊躇せずに着ている服を脱ぎ捨てる珠代さん。見事なおっぱいがボロンと揺れて目の前にご開帳されると、次いでスカートも脱ぎ去り最後に残った靴下に手をかけようとしたところで俺は制止した。
「まってくれ珠代さん、靴下は履いたままでいい」
「そうなんですか?」
「うん、そのままでいいんだ」
「?」
残念ながら男の純情は珠代さんには理解できないようだ。
さて、ほぼ全裸に近い状態となった珠代さんだが、やはり羞恥心を感じていないのか前を隠そうともせず俺の前に立っている。
これが化けた姿とはいえ珠代さんは本当にスタイルがいい。綺麗な形を保つ乳房はピンク色の乳首が上向きにツンとしており、腰はくびれているけどお尻は大きく張りがある。まさにボンキュッボンだ。
そして股間には珠代さんの秘部が丸出しに……っと、いかん、あんまり見てると息子が反応してしまいそうだ。今はサイズを測ることだけに集中せねば。
「それじゃあ珠代さん、そのまま真っ直ぐ立っていてね」
「はい」
まずはバストのトップを測るべく、俺は無心になってメジャーを珠代さんの背中に回すと端を持っておっぱいの前で交差させる。
あまりキツく締めたり緩すぎたりしても正確なサイズは測れないらしい。
メジャーをクイクイッと引っ張りながら、適切な具合を探す。
「あンッ……」
「!?」
せっかく無心になっていた俺の耳に、珠代さんの慎ましくも悩ましい声が飛び込んできた。
「どっ、どうしたの珠代さん?」
「ごめんなさい、なんだか胸の先がこそばゆくて……」
見るとメジャーのテープがちょうど珠代さんの乳首に当たってしまったようだ。
いや、それよりもやっぱり乳首に触れられると感じちゃうのか? 性感帯は人間と同じなのか?
つい気になってテープを更に引っ張り乳首に刺激を与えてみると、珠代さんはピクンと体を震わせて眉をひそめる。
「あぅっ……雪彦さん、なんだか……胸の先がじんじんして……」
「ほっ、ほほぅ……ッ? すまないけど、もうちょっと我慢しててね」
「んっ、ぁっ……はいぃ……」
この反応……どうやら嫌がっているというよりも初めての感覚に戸惑っているようだ。
見ればいつの間にか珠代さんの可愛い乳首がメジャーを押し上げるようにぷっくりと膨らんでいるではないか。
これはいけない、このままでは正確な数値が測れない。ここはひとつ、拙者が飛び出したお乳首様を押し戻すしかござらぬなッ。
親指の腹で乳首の先端に触れると、珠代さんは一際大きく身を悶えさせる。
「ひぅっ……! んぅッ……雪彦さん……なにを……」
「いや、正確な大きさを測るにはこうしないといけないんだ。ほら、この尖った部分を押し込んで……」
「ふぁっ、ぁっ……雪彦さん、なんだか、わたし……んぅっ……おかしいです……」
乳首をクリクリと擦るようにナゾってやると敏感に反応する珠代さん。
どうやら珠代さんは”感じる”というのがまだ分からないらしい。そりゃあ動物はエッチな目的でメスのおっぱいを触ったりしないものな。
彼女が戸惑うのは無理ないことだ。しかし逆に言えば人間の姿に化けている珠代さんは、人と同じように性的な刺激によって快感を得ることが出来るということだ。
つまりそれって、人に化けている状態ならフォックスでもセックスできるんじゃねってことなのだ!
もはやサイズを測るとかどうでもよくなった俺はメジャーを床に放り投げると珠代さんの性感帯を確かめるため、おっぱいを揉みしだきながら乳首を指先でつまんで強めの刺激を与える。
「あっ! んゥッ……! はぁっ、あぅっ……ゆっ、雪彦さん……これも、必要なことなのですか?」
「もちろん! これは俺たちにとって、とても大事なことなんだ!」
「ああっ、でもっ、そんなに胸を強く揉まれたら、なんだか私……頭がふわふわして……」
俺は身悶える珠代さんの乳首を口に咥えると口内で舌を使ってネロネロと舐め回す。
「んぅっ……!! なっ、なんで胸をしゃぶって……わたし、お乳は出ませんよ……」
きっと動物にとって、おっぱいとは子供に乳をあげるためのモノなんだろう。しかし人は違うんだ珠代さん! お乳が出なくても嬉々としておっぱいをしゃぶる生き物、それが人間なんだっ!
「あぁっ、だめですっ、そんなに舐めたら、先っぽがビリビリして……あぁっ! だめぇっ……!」
未知の快感に翻弄され立っていられなくなった珠代さんは、その場にへたり込んでしまう。
胸を愛撫されただけでこれほど感じるとは、どうやら彼女の体はかなり感度がいいようだ。
しまった、やり過ぎたか……床に座り込んでいる珠代さんを支えようとしたとき、彼女の何も隠すものがない股間を見て俺は衝撃を受けた。
股からつぅっと垂れ落ちる雫。珠代さんの恥部は漏れ出した愛液に濡れ光っていた。
「たっ、珠代さん……!」
俺は引き寄せられるかのように彼女の股ぐらに顔を押し込むと、蜜液を滴らせる割れ目に舌をねじ込んでベロベロと舐め上げた。
「ひぅッ! あっ、あァッ!! 雪彦さん……! そっ、そんなところ、んんっ! ひぐっ、んぅ、あぁッ……! 舐めたら……ダメっ、ですっ……そこは汚い場所だから……!」
きっと動物にとって、マンコというのは排泄するための器官なんだろう。しかし人は違うんだ珠代さん! おしっこをする場所でも嬉々として舐める生き物、それが人間なんだぁぁッ!
厚ぼったいプニッとした肉唇を舌で舐め、まさぐるように膣口に舌をねじ込み、皮を被ったクリトリスを優しくさすってやると、膣からトロトロと湧き出す蜜液によって珠代さんの女陰はぐっちょりと濡れそぼる。
俺は舌で指で執拗に珠代さんの秘部を愛撫した。
「んぅッ! あっ、あぁっ、ゆっ、雪彦さん……わたしっ、お腹の奥が熱くなって、ひぁっ! こっ、このままだと……んぅっ! おっ、おかしくなってしまいます……アァッ!」
無理やり開かされた脚をプルプルと震わせながら、珠代さんは人間の女のように嬌声を上げて快楽に身をよじる。
俺は珠代さんをイカせようと逃げようとする腰を掴んで舌を蠢かせて彼女の膣壁をまさぐった。
顔が彼女の愛液まみれになっているのもお構いなしに、甘い蜜を啜りながら、珠代さんの温かい膣を無我夢中でしゃぶりつくす。
「ひぐぅっ! あっ、あっくッ、ンァッ! んんぅっ……んあっ! あっああアアアッ!!!」
ひときわ大きな珠代さんの嬌声と共に柔らかな太ももで顔を挟み込まれたかと思ったら、股間をまさぐっていた顔に飛沫がパシャリと噴きかかる。
彼女の体から力が抜け、頭を押さえていた太ももが離れると、珠代さんはそのまま力なく畳の上にくったりと横たわった。
その姿はキツネ耳と尻尾があること以外、どこから見ても人間の女であり、太ももの隙間から熱く蕩けた女の穴がのぞき性欲が込み上げてきた。
俺は我慢できずにズボンと下着を脱ぎ捨てた。
はち切れんばかりに硬く勃起している肉棒は今すぐ珠代さんの膣内に入りたくて震えていた。